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66話 まだまだ
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戦闘態勢に入り、いわゆるヤル気になった魔王の威圧感たるや……
これまでに色々と修羅場をくぐって来た和也でさえ、思わず手綱を握る手に力を込めた。
「よっしゃ……あれ? 」
そんな恐ろしい相手を目の前にして油断や余所見なんてするはずが無い、だと言うのに、瞬きの間に魔王は和也の視界から消え失せ……
「和也、こっちだぞ」
すぐ側で声がして、振り向く間もなく蹴り飛ばされた。
手綱を握っていた手も引き剥がされて、荒野に転げ落ちる。
「頑丈だ。君も無策で来た訳じゃないんだな」
口の中いっぱいになった土と血を吐き捨てて立ち上がる、もうそこには魔王が立っていた。
「あー次、俺の番でいい?」
「は? 」
周りの魔物や愛歌が飛び込んでくる間もなく、和也はまた蹴り飛ばされる。
今度は何とか目で追う事が出来た。
腕を重ねて防いだはずなのに、痛みと衝撃で荒野を転げ回る。
「いってぇ! くそ、やるな」
愛する、あるいは魔王を救ってくれるかもしれない和也を助太刀しようと魔物達が飛び込んで来そうになったのを、彼は手で制した。
は? という顔のまま、魔王が立ち上がれない和也を三度蹴り飛ばす。
「和也、なんで協力を拒んだ。俺に一人で勝てると思っているのか? 」
「勝てると思ってるなら、こんなにいっぱい引き連れて来てないでしょ」
砂まみれ、血まみれになった顔を拭って和也は言う。
言っている事とやっている事が真逆だ。周りはハラハラしながら勝負の行方を見守るしか出来ない、和也がそう望むから。
「そうだよな、最初はみんなでかかってきたもんな。じゃあなんでそんな事してる、まさか、格好つけたいからなんて言うつもりか? 」
「分かってんじゃん」
両拳を頭の位置に、片足を半歩後ろに下げる。
慣れない不恰好なファイテングポーズ。
「まだお前に一発も食らわせてないからな」
「……お前の馬鹿な行動に付き合う気はない。他の奴らと一緒にするな」
魔王が和也を指差す。
ピリピリとした言いようの無い危機感を頸に感じ、咄嗟に身を捻った和也の胸先を何かが高速で過ぎ去っていった。
「避けるのか。暫く見ないうちに勘は獣並みになったみたいだな」
続けて何度も、弾丸のような何かが高速で撃ち出される。
その度に和也は転げ回って必死に避け回った。
「お前ずるいじゃん! ロリエルさんみたいな事しやがって! 男なら素手ゴロだるぉ! 」
「お前の流儀に従うつもりはない」
見えない弾丸、超高速で射出される魔力の塊をアークライト仕込みの獣じみた動きと勘で避け、ジリジリと距離を詰めていく。
ようやく、魔王を間合いに収める事が出来る……あと一歩、と言った所まで来ても魔王が気怠げに手を振るうだけで和也は吹き飛ばされる。
「まだまだぁ! 1発ぶん殴ってやるまで、気がすまねえ! 」
「ガキみたいな事を言うなよ、俺はそれに付き合う気なんか無い。お互い、いい歳だ」
「何言ってんだよ、俺もお前も子どもみたいなもんじゃん」
「は? 」
一瞬動きが止まった隙を突き、和也が駆け出した。
反応が遅れたものの、魔王が易々と攻撃を食らうはずがなく、またしても手を振るって和也を吹き飛ばそうとする。
「俺は、ついこの間まで何も知らない引き篭もりだった」
見えない圧力に、和也は歯を食いしばって耐え忍ぶ。
竜にも匹敵する怪力で何とかその場に踏み止まり、ついに魔王の肩を掴んだ。
「お前もそうだろ。お前の場合は、どっちかというと全部言う通りに動いてきた優等生か? 」
「……人を、コケにするのもいい加減にしろ! 」
「なにおう! 何回でも……うわわわ」
怪力で押さえつけていたはずの魔王が、今度は和也を押し返し始めた。
ジリジリと後退させられ、早歩きに、全力疾走に、どんどん加えられる力が増していく。
「お前に何が分かる! 知ったふうな口を聞くな! 」
魔王は和也を魔王城の壁に叩き付けると、更に力を加えて壁をぶち抜いた。
人間なら到底耐えきれない、宝具によって強化された和也で何とかギリギリ人の形を保つ事が出来る圧力。
2人まとめて、縺れ込む様にして。
態々外に出たと言うのに、2人は城の中に再び戻ってきた。
瓦礫を押しのけて魔王が立ち上がる。
「お前は幸せ者だよな和也。可愛い妹に、尽くしてくれる一族、俺の魔物まで味方につけて……」
「ごちゃごちゃ五月蝿いなぁ……喧嘩の時に手より口が動くタイプかあ? 」
魔王より数十秒遅れて瓦礫から這い出た和也が減らず口を叩いた。
軋む体、流れ出る血は無視して挑戦的な視線を送る。
「お前の方が良く喋ってるだろうが」
和也のあからさまな挑発に乗っかり、魔王が肩を怒らせて距離を詰めた。
「良いからかかって……ちょっとちょっとそれはズルい」
魔王の手に、周囲の空間が歪曲する程の魔力が練り込まれていく。
それは小細工を排した、純粋に破壊力を向上させる為の魔法だ。
「流石に頑丈なお前でも死ぬだろう。避ようと思って避けれる物でもない……
俺を早く1人にしてくれ」
「聞き捨てならねえなあ」
「なに? 」
和也は魔王の必殺の拳に対して正面から立ち塞がった。
ボロボロの身体に鞭打って拳を上げる。
「こいよ、さっさとそれ使えよ」
罠を疑ったのか、訝しげな視線を和也やその周囲に向ける。
辺りを見渡し、何も無い事を確認すると和也との距離を更に詰めた。
「本当に死ぬぞ」
魔王は魔法の込められた拳を振り上げ、一瞬の躊躇の後に和也へと振り下ろす。
当然、魔王も、和也も予想していたように。
和也が死んだ。
両手を重ねた和也のガードを全く意に介さず、魔王の拳は和也の腕と頭部をグチャグチャに押し潰した。
残された下半身も余波で幾つかの肉片に成れ果て、瓦礫の上に飛び散っていく。
「……おい、どうするんだ。おい! 」
未だ遠巻きに様子を見守る魔物達に、魔王は声を張る。
「こんな、あっけなく死んで」
突き放された子どもの様に、取り乱した魔王は落ちていた和也の拳を拾い上げた。
「どうするんだ! 」
どうせ、何かすると思っていた。
和也の事だ、なんの策も無くただ死ぬなんてしないと思っていた。
だと言うのに、ご覧の有様だ。
魔王の攻撃で、和也は木っ端微塵に砕け散った。
避けるか、防ぐか、何か別の手段。
魔王の考えれないような突飛な手段で切り抜けると思っていたのに、まさか潔く真正面から受け止めるだなんて想像も出来なかった。
「誰か、何とか言えよ! おい! 誰か……がぁ! 」
和也の拳。
死体の一部が、突然魔王の手から離れて彼の顔面を強打した。
「落ち着けよ、ちゃんと帰ってきたぞ」
目を点にした魔王が鼻血の出た顔面を抑えて後退る。
彼の目の前には、つい先程彼自身が叩き潰した和也が立っていた。
五体満足。
砕かれた両手や頭部も、飛び散った下半身も、全て元通りになって拳を構えている。
服は再生されなかったのか、丸裸だが。
「は、なんだよ、びっくりしたじゃないか。異界の神の権能か? 残っていたんだな、そうか、だからそんなに堂々としていたんだよな」
良かった。
和也は不死身だったんだ。
理由は分からないが、何故か魔王はホッとする。
ヘラヘラと、そうかそうかなんて言う彼の顔面を和也はもう1度殴り飛ばした。
「残念! 俺ぁもう凡人です! 」
ぽかん、とした顔を何度も殴り付ける。
魔王には毛ほどもダメージは通らない。
先程までの宝具による怪力が嘘のように、余りにも普通な攻撃を和也が続ける。
「ちょ、ちょっと待てよ。和也、宝具はどうした。それに、その魂……もうストックが無いじゃないか。それでどうするつもりなんだ、まてよ」
全く効いていないのを承知で、和也は尚も拳を振り続ける。
「最初から言ってんだろ! ……言ってなかったっけ……? そっか、じゃあ改めて……喧嘩しようぜ、魔王」
色んな意味で丸裸、フルフルオールフリーな和也がもう1発! と魔王をぶん殴った。
これまでに色々と修羅場をくぐって来た和也でさえ、思わず手綱を握る手に力を込めた。
「よっしゃ……あれ? 」
そんな恐ろしい相手を目の前にして油断や余所見なんてするはずが無い、だと言うのに、瞬きの間に魔王は和也の視界から消え失せ……
「和也、こっちだぞ」
すぐ側で声がして、振り向く間もなく蹴り飛ばされた。
手綱を握っていた手も引き剥がされて、荒野に転げ落ちる。
「頑丈だ。君も無策で来た訳じゃないんだな」
口の中いっぱいになった土と血を吐き捨てて立ち上がる、もうそこには魔王が立っていた。
「あー次、俺の番でいい?」
「は? 」
周りの魔物や愛歌が飛び込んでくる間もなく、和也はまた蹴り飛ばされる。
今度は何とか目で追う事が出来た。
腕を重ねて防いだはずなのに、痛みと衝撃で荒野を転げ回る。
「いってぇ! くそ、やるな」
愛する、あるいは魔王を救ってくれるかもしれない和也を助太刀しようと魔物達が飛び込んで来そうになったのを、彼は手で制した。
は? という顔のまま、魔王が立ち上がれない和也を三度蹴り飛ばす。
「和也、なんで協力を拒んだ。俺に一人で勝てると思っているのか? 」
「勝てると思ってるなら、こんなにいっぱい引き連れて来てないでしょ」
砂まみれ、血まみれになった顔を拭って和也は言う。
言っている事とやっている事が真逆だ。周りはハラハラしながら勝負の行方を見守るしか出来ない、和也がそう望むから。
「そうだよな、最初はみんなでかかってきたもんな。じゃあなんでそんな事してる、まさか、格好つけたいからなんて言うつもりか? 」
「分かってんじゃん」
両拳を頭の位置に、片足を半歩後ろに下げる。
慣れない不恰好なファイテングポーズ。
「まだお前に一発も食らわせてないからな」
「……お前の馬鹿な行動に付き合う気はない。他の奴らと一緒にするな」
魔王が和也を指差す。
ピリピリとした言いようの無い危機感を頸に感じ、咄嗟に身を捻った和也の胸先を何かが高速で過ぎ去っていった。
「避けるのか。暫く見ないうちに勘は獣並みになったみたいだな」
続けて何度も、弾丸のような何かが高速で撃ち出される。
その度に和也は転げ回って必死に避け回った。
「お前ずるいじゃん! ロリエルさんみたいな事しやがって! 男なら素手ゴロだるぉ! 」
「お前の流儀に従うつもりはない」
見えない弾丸、超高速で射出される魔力の塊をアークライト仕込みの獣じみた動きと勘で避け、ジリジリと距離を詰めていく。
ようやく、魔王を間合いに収める事が出来る……あと一歩、と言った所まで来ても魔王が気怠げに手を振るうだけで和也は吹き飛ばされる。
「まだまだぁ! 1発ぶん殴ってやるまで、気がすまねえ! 」
「ガキみたいな事を言うなよ、俺はそれに付き合う気なんか無い。お互い、いい歳だ」
「何言ってんだよ、俺もお前も子どもみたいなもんじゃん」
「は? 」
一瞬動きが止まった隙を突き、和也が駆け出した。
反応が遅れたものの、魔王が易々と攻撃を食らうはずがなく、またしても手を振るって和也を吹き飛ばそうとする。
「俺は、ついこの間まで何も知らない引き篭もりだった」
見えない圧力に、和也は歯を食いしばって耐え忍ぶ。
竜にも匹敵する怪力で何とかその場に踏み止まり、ついに魔王の肩を掴んだ。
「お前もそうだろ。お前の場合は、どっちかというと全部言う通りに動いてきた優等生か? 」
「……人を、コケにするのもいい加減にしろ! 」
「なにおう! 何回でも……うわわわ」
怪力で押さえつけていたはずの魔王が、今度は和也を押し返し始めた。
ジリジリと後退させられ、早歩きに、全力疾走に、どんどん加えられる力が増していく。
「お前に何が分かる! 知ったふうな口を聞くな! 」
魔王は和也を魔王城の壁に叩き付けると、更に力を加えて壁をぶち抜いた。
人間なら到底耐えきれない、宝具によって強化された和也で何とかギリギリ人の形を保つ事が出来る圧力。
2人まとめて、縺れ込む様にして。
態々外に出たと言うのに、2人は城の中に再び戻ってきた。
瓦礫を押しのけて魔王が立ち上がる。
「お前は幸せ者だよな和也。可愛い妹に、尽くしてくれる一族、俺の魔物まで味方につけて……」
「ごちゃごちゃ五月蝿いなぁ……喧嘩の時に手より口が動くタイプかあ? 」
魔王より数十秒遅れて瓦礫から這い出た和也が減らず口を叩いた。
軋む体、流れ出る血は無視して挑戦的な視線を送る。
「お前の方が良く喋ってるだろうが」
和也のあからさまな挑発に乗っかり、魔王が肩を怒らせて距離を詰めた。
「良いからかかって……ちょっとちょっとそれはズルい」
魔王の手に、周囲の空間が歪曲する程の魔力が練り込まれていく。
それは小細工を排した、純粋に破壊力を向上させる為の魔法だ。
「流石に頑丈なお前でも死ぬだろう。避ようと思って避けれる物でもない……
俺を早く1人にしてくれ」
「聞き捨てならねえなあ」
「なに? 」
和也は魔王の必殺の拳に対して正面から立ち塞がった。
ボロボロの身体に鞭打って拳を上げる。
「こいよ、さっさとそれ使えよ」
罠を疑ったのか、訝しげな視線を和也やその周囲に向ける。
辺りを見渡し、何も無い事を確認すると和也との距離を更に詰めた。
「本当に死ぬぞ」
魔王は魔法の込められた拳を振り上げ、一瞬の躊躇の後に和也へと振り下ろす。
当然、魔王も、和也も予想していたように。
和也が死んだ。
両手を重ねた和也のガードを全く意に介さず、魔王の拳は和也の腕と頭部をグチャグチャに押し潰した。
残された下半身も余波で幾つかの肉片に成れ果て、瓦礫の上に飛び散っていく。
「……おい、どうするんだ。おい! 」
未だ遠巻きに様子を見守る魔物達に、魔王は声を張る。
「こんな、あっけなく死んで」
突き放された子どもの様に、取り乱した魔王は落ちていた和也の拳を拾い上げた。
「どうするんだ! 」
どうせ、何かすると思っていた。
和也の事だ、なんの策も無くただ死ぬなんてしないと思っていた。
だと言うのに、ご覧の有様だ。
魔王の攻撃で、和也は木っ端微塵に砕け散った。
避けるか、防ぐか、何か別の手段。
魔王の考えれないような突飛な手段で切り抜けると思っていたのに、まさか潔く真正面から受け止めるだなんて想像も出来なかった。
「誰か、何とか言えよ! おい! 誰か……がぁ! 」
和也の拳。
死体の一部が、突然魔王の手から離れて彼の顔面を強打した。
「落ち着けよ、ちゃんと帰ってきたぞ」
目を点にした魔王が鼻血の出た顔面を抑えて後退る。
彼の目の前には、つい先程彼自身が叩き潰した和也が立っていた。
五体満足。
砕かれた両手や頭部も、飛び散った下半身も、全て元通りになって拳を構えている。
服は再生されなかったのか、丸裸だが。
「は、なんだよ、びっくりしたじゃないか。異界の神の権能か? 残っていたんだな、そうか、だからそんなに堂々としていたんだよな」
良かった。
和也は不死身だったんだ。
理由は分からないが、何故か魔王はホッとする。
ヘラヘラと、そうかそうかなんて言う彼の顔面を和也はもう1度殴り飛ばした。
「残念! 俺ぁもう凡人です! 」
ぽかん、とした顔を何度も殴り付ける。
魔王には毛ほどもダメージは通らない。
先程までの宝具による怪力が嘘のように、余りにも普通な攻撃を和也が続ける。
「ちょ、ちょっと待てよ。和也、宝具はどうした。それに、その魂……もうストックが無いじゃないか。それでどうするつもりなんだ、まてよ」
全く効いていないのを承知で、和也は尚も拳を振り続ける。
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※長編版をご希望下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>
既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載させていただいています。
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。
※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。
※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。
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