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追放と加入
第5話 収拾が着きません
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『 さっさと出て来い!イレーネ!ポーションを寄越せ!』
ザハルさんです!ゴドさんもいます!
正直言って怖いです!出て行きたくありません!階段で縮こまっていたら、フヨウさんに声を掛けられました。
「まぁあ!ここは、危ないですから今日は、お部屋から出てはダメですよォ、ご飯は後で届けますですからね」
「……っフヨウさん……」
「だ~いじょうですよぉ、マスターさんが収めてくれますですから。冒険者も居りますから、心配しないで下さいですよぉ」
降りてた階段を、また上がる、声はまだ聞こえてくる。私のポーションが欲しいみたいだ……どうしよう……私が出てった方が良いのかな…?フヨウさんは、ヴォルフさんに任せとけって言ってたけど……
私は気になって、階段の上から、こっそりと下を覗くことにした。見つからないように座り込み、聞き耳を立てれば、怒鳴る声が下から聞こえてきた。
『 くっそ!居るのは、分かってんだそ!』
『 騒がしいぞ!何があった?!』
『 おい!ギルドマスター!イレーネが居るだろ?出せ』
『 急にやって来て、何を言い出すかと思えば、出せと言われて出す馬鹿が何処にいる?寝言は寝てから言え』
『 何だと~!!』
収拾が着く気配がありません。
ですが、ザハルさん達がポーションを欲しがる理由が分かりません。
2日ほど前に、ポーションを渡してたはずだし、近々クエストをする予定も無かった。
もしかして、緊急の依頼でも入ったのかな……?勇者という立場上、国や地方領主からギルドを通さず依頼されることもあるし。
『 だいたいお前らは、イレーネをメンバーから外したんだろ?頼るのは筋違いじゃないのか?』
『 はぁ~?!頼る?!何馬鹿なこと言ってんの?俺達は勇者一行だぜ?助けるのは当たり前なんじゃねぇのか!』
『 使えないから、メンバーから外した…が、ポーションは渡してもらう。当然だろ?勇者の俺様が、言ってんだからな。解放する気は無い、今までも、これからも……な』
ザハルさんは、ニヤリと笑った。
ゾクゾクっと、背筋に悪寒が走った。
メンバーから外れても、ポーションは渡せ?
私は、彼らから一生開放されることはない?
(そんなの……絶対に嫌だわ!)
『 下衆ね……』
『最低だな…… 』
『 雑魚が!勇者の俺に楯突くのか?レベルも低い冒険者如きが、俺に敵うとでも?マスター、てめぇも、分かってんだろ?俺に逆らったら、どうなるか…良いから出せよ、イレーネを』
(ヴォルフさん……!)
いくら、ギルドマスターと言っても、勇者に楯突くのは良くない。
国や神殿を敵に回す事になりかねないもの。
(もう良いから、ポーション渡すから、ヴォルフさん…ザハルさんに逆らったらダメです!)
瞳に薄らと涙を浮かべながら、階段の手すりに手をかけ立ち上がる。
ゆっくりと下に降りていく、ポーションなら、さっき作ったのがある。
あれを渡せば、帰ってくれる。
(逃げられなかったんだ、最初から)
追放されたけど、逃がす気など、彼らには最初から無かったんだ。ずっと、ポーションを作らせる気だったんだ。
涙が、溢れて頬を濡らした時……
『 戯けが!出すわけが無いだろう!』
『 なっ!』
『 我々は、イレーネを守ると決めたのでな』
『 ふふ、そういう事、坊やは帰っておねんねしてなさい?』
『 国に言い付けますか?貴方達の評判は悪いですから、話聞いて下さると良いですね?』
(っ!)
ヴォルフさん?!皆さん?!
ザハルさんです!ゴドさんもいます!
正直言って怖いです!出て行きたくありません!階段で縮こまっていたら、フヨウさんに声を掛けられました。
「まぁあ!ここは、危ないですから今日は、お部屋から出てはダメですよォ、ご飯は後で届けますですからね」
「……っフヨウさん……」
「だ~いじょうですよぉ、マスターさんが収めてくれますですから。冒険者も居りますから、心配しないで下さいですよぉ」
降りてた階段を、また上がる、声はまだ聞こえてくる。私のポーションが欲しいみたいだ……どうしよう……私が出てった方が良いのかな…?フヨウさんは、ヴォルフさんに任せとけって言ってたけど……
私は気になって、階段の上から、こっそりと下を覗くことにした。見つからないように座り込み、聞き耳を立てれば、怒鳴る声が下から聞こえてきた。
『 くっそ!居るのは、分かってんだそ!』
『 騒がしいぞ!何があった?!』
『 おい!ギルドマスター!イレーネが居るだろ?出せ』
『 急にやって来て、何を言い出すかと思えば、出せと言われて出す馬鹿が何処にいる?寝言は寝てから言え』
『 何だと~!!』
収拾が着く気配がありません。
ですが、ザハルさん達がポーションを欲しがる理由が分かりません。
2日ほど前に、ポーションを渡してたはずだし、近々クエストをする予定も無かった。
もしかして、緊急の依頼でも入ったのかな……?勇者という立場上、国や地方領主からギルドを通さず依頼されることもあるし。
『 だいたいお前らは、イレーネをメンバーから外したんだろ?頼るのは筋違いじゃないのか?』
『 はぁ~?!頼る?!何馬鹿なこと言ってんの?俺達は勇者一行だぜ?助けるのは当たり前なんじゃねぇのか!』
『 使えないから、メンバーから外した…が、ポーションは渡してもらう。当然だろ?勇者の俺様が、言ってんだからな。解放する気は無い、今までも、これからも……な』
ザハルさんは、ニヤリと笑った。
ゾクゾクっと、背筋に悪寒が走った。
メンバーから外れても、ポーションは渡せ?
私は、彼らから一生開放されることはない?
(そんなの……絶対に嫌だわ!)
『 下衆ね……』
『最低だな…… 』
『 雑魚が!勇者の俺に楯突くのか?レベルも低い冒険者如きが、俺に敵うとでも?マスター、てめぇも、分かってんだろ?俺に逆らったら、どうなるか…良いから出せよ、イレーネを』
(ヴォルフさん……!)
いくら、ギルドマスターと言っても、勇者に楯突くのは良くない。
国や神殿を敵に回す事になりかねないもの。
(もう良いから、ポーション渡すから、ヴォルフさん…ザハルさんに逆らったらダメです!)
瞳に薄らと涙を浮かべながら、階段の手すりに手をかけ立ち上がる。
ゆっくりと下に降りていく、ポーションなら、さっき作ったのがある。
あれを渡せば、帰ってくれる。
(逃げられなかったんだ、最初から)
追放されたけど、逃がす気など、彼らには最初から無かったんだ。ずっと、ポーションを作らせる気だったんだ。
涙が、溢れて頬を濡らした時……
『 戯けが!出すわけが無いだろう!』
『 なっ!』
『 我々は、イレーネを守ると決めたのでな』
『 ふふ、そういう事、坊やは帰っておねんねしてなさい?』
『 国に言い付けますか?貴方達の評判は悪いですから、話聞いて下さると良いですね?』
(っ!)
ヴォルフさん?!皆さん?!
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