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過去と闇
第20話 イレーネの過去
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ザハルさんと邂逅してから、ザックさんとシグレさんと一緒に、彼らがよく使う宿屋に向かっていた。
2人ともまだ警戒していて、周りに視線を巡らせながら私の傍についてくれていた。
「大丈夫か、イレーネ?災難だったな」
「はい…」
さっきの事が脳裏を過ぎる。
『イレーネ、また俺達のパーティに入れてやる。有難く思え』
掴まれた腕を無意識に摩る。
ザハルさんの形相が、以前とまるで違った。
3ヶ月前、別れた時はまだ人らしい雰囲気だった。でもさっきのザハルさんは、目が虚ろで、隈があり、目がギョロっとしていた。
正直、あの一瞬は怖かった。
一瞬で顔付きが変わったから。
「そう言えば、イレーネは、なんであんな勇者と行動を共にしていたの?」
「……え?」
「そう言えば、そうだな。イレーネ程の実力なら引く手数多だろうに」
私が、ザハルさんと一緒に行動するようになった理由……
「ザハルさんと出会ったのは、4年近く前になりますね
でも、パーティに入る決意をしたのは、14年近く前に経験した事とある人の助言ですね」
私の最初の記憶
・
・
・
イレーネ 5歳
川のせせらぎが近くから聞こえ、目が覚めた。
私は、何してたんだっけ?
どうしてここにいるの?
私は……だれ?
「ここ、どこ?」
「……さま、イレーネ…さま」
「イレーネ?それ、私のこと?」
目の前にいた人が、私を呼ぶ……
私はイレーネと言うらしい。
何故だかとても悲しくて、自然と涙が溢れてくる。
どうして……?
「そうです。貴方様は……私たちの、大切な、御方で……」
「お兄さん……?どう、したの?ねぇ」
「申し、訳ありま……せん。貴方様を……守る…には、これし、か方法……が」
お兄さん?が、苦しそうに話してる。
「大丈夫……?」
「イレーネ、さま、良く…聞いて、下さい。もし、貴方様…の家族を、名乗る方、が現れ……た、なら、コレを…」
そう言って震える手で渡してきたのは、小さな紙切れだった。
「家族?」
「そう……です。…きっと、現れ……ますから。イレーネ、さま、諦め…ない、で下さい」
そこまで言うと、お兄さんは、話さなくなった。
「お兄さん…お兄さん?…お兄さん!やだ!1人にしないで!」
揺すっても、叩いても、お兄さんは起きなかった。頭から流れる赤い液体が、地面を染めていく。
ダメだと、何とかしないとダメだって、私は何故か思って……走ったの。
泣きながら「誰か助けて」って!
そしたら、近くにいたおじいさんが声掛けてくれて…私もお兄さんも助けてくれたの。
でも、お兄さんは全然目を覚ましてくれなくて……。
私は、自分がイレーネとしか分からなくて。
おじいさんの家でおばあさんと一緒に暮らし始めて。
気が付いたら、8年の年月が過ぎていて、私を育ててくれた、おじいさん夫妻が亡くなって。それから2年、錬金術を学びながらポーションを売って生計を立ててたんです。
私を助けてくれたであろうお兄さんは、10年の年月を経ても目を覚ましませんでした。
死んではないのですが、目を覚ます気配もなかったんです。
そうして、日々を過ごしてたら、村に勇者が訪れたんです。
ザハルさんは東の勇者になったばかりで、まだまだ未熟なのだと話してました。
「君がイレーネかい?錬金術師の?」
「はい?そうですけど、貴方様は?」
「僕はザハル、勇者の神託を受けて、この度東の勇者に選ばれたんだ」
「勇者ザハルさま……!申し訳ありません!」
その場に跪き頭を垂れる。
「あ!そんな事しなくていいよ!確かに僕達東の勇者パーティだけど、まだまだ未熟だからね」
仲間に視線を移し同意を求めたザハルさん。
格闘家のゴドさん、狩人のキリクさん、魔道士のウルべさんが、優しい笑みで頷いてくれたのを覚えてる。
「ありがとうございます。それで、私に何か御用でしょうか?」
「君の錬金術腕を見込んで頼みがあるんだ」
「頼みですか?」
「うん!僕達には回復役が居ないんだ!だから君のポーションの腕を見込んで、僕達のパーティに入らないかい?」
「パーティ……ですか?」
その時、最初の記憶が甦ったの。
お兄さんの言葉を思い出したの。
『貴方様…の家族を、名乗る方、が現れ……た、なら、コレを…』
家族を名乗る人……
今まで、そんな人は現れなかった。
それは、私がこの村を出なかったから…
もしかしたら、この村を出た先に、私の家族が見つかるかもしれない。
そう思うと、勇者様の誘いは、魅力的だった。でも、未だ覚めないお兄さんを置いていく事は、どうしても出来なかった。
「悩んでいるのかい?」
「先生!」
ザハルさんに誘われた日の夜、とても月が美しい夜だった。
共に行きたいけど、村を出ること、お兄さんのこと、踏ん切りはつかなかったわ。
村のお医者が話しかけて来るまでは。
「あの青年の事だね」
「…………」
「君が、ザハルくん達と村を出たいと言うなら……、私があの青年の面倒を見てあげるよ」
「先生」
「君のポーションで、この村は救われた。みな感謝してるんだ。だから、僕達に頼って欲しい。
ザハルくんは、良い青年だよ。信頼出来る、行っておいで」
「っ、ありがとう、ございます」
そうして次の日に、ザハルさんと話して、後日村を発ったの。
あの時は、まだ、優しかったのよ。
ザハルさんも、ゴドさんも、キリクさんも、ウルべさんも。
でも、1年の月日で、彼らは変わってしまったの……。
と、寂しそうに俯き話すイレーネを、ザックとシグレは、驚いた顔で見つめていた。
2人は顔を見合わせ、イレーネのいた村の名前を聞き出した。
「イレーネ!君がいた村の名前は?」
「え?…村の名前ですか?」
「うん、そう!」
「マヤンナ村です。東の孤島にある」
それを聞いたザックさんは、ギルドに行くと言って走って行ってしまいました。
シグレさんが1人残ってくれて「心配?」と聞かれたので「いいえ」と答えたら、満足そうに笑って「大丈夫、ぼく、これでも強いから」と言いました。
既に宿屋に着いていたこともあり、私とシグレさんは、夕食を食べて部屋でまったりする事にしました。
その頃ギルドでは……ザックさんの齎した情報がヴォルフさんに伝わり、王弟レオにも伝えられることになったのでした。
2人ともまだ警戒していて、周りに視線を巡らせながら私の傍についてくれていた。
「大丈夫か、イレーネ?災難だったな」
「はい…」
さっきの事が脳裏を過ぎる。
『イレーネ、また俺達のパーティに入れてやる。有難く思え』
掴まれた腕を無意識に摩る。
ザハルさんの形相が、以前とまるで違った。
3ヶ月前、別れた時はまだ人らしい雰囲気だった。でもさっきのザハルさんは、目が虚ろで、隈があり、目がギョロっとしていた。
正直、あの一瞬は怖かった。
一瞬で顔付きが変わったから。
「そう言えば、イレーネは、なんであんな勇者と行動を共にしていたの?」
「……え?」
「そう言えば、そうだな。イレーネ程の実力なら引く手数多だろうに」
私が、ザハルさんと一緒に行動するようになった理由……
「ザハルさんと出会ったのは、4年近く前になりますね
でも、パーティに入る決意をしたのは、14年近く前に経験した事とある人の助言ですね」
私の最初の記憶
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イレーネ 5歳
川のせせらぎが近くから聞こえ、目が覚めた。
私は、何してたんだっけ?
どうしてここにいるの?
私は……だれ?
「ここ、どこ?」
「……さま、イレーネ…さま」
「イレーネ?それ、私のこと?」
目の前にいた人が、私を呼ぶ……
私はイレーネと言うらしい。
何故だかとても悲しくて、自然と涙が溢れてくる。
どうして……?
「そうです。貴方様は……私たちの、大切な、御方で……」
「お兄さん……?どう、したの?ねぇ」
「申し、訳ありま……せん。貴方様を……守る…には、これし、か方法……が」
お兄さん?が、苦しそうに話してる。
「大丈夫……?」
「イレーネ、さま、良く…聞いて、下さい。もし、貴方様…の家族を、名乗る方、が現れ……た、なら、コレを…」
そう言って震える手で渡してきたのは、小さな紙切れだった。
「家族?」
「そう……です。…きっと、現れ……ますから。イレーネ、さま、諦め…ない、で下さい」
そこまで言うと、お兄さんは、話さなくなった。
「お兄さん…お兄さん?…お兄さん!やだ!1人にしないで!」
揺すっても、叩いても、お兄さんは起きなかった。頭から流れる赤い液体が、地面を染めていく。
ダメだと、何とかしないとダメだって、私は何故か思って……走ったの。
泣きながら「誰か助けて」って!
そしたら、近くにいたおじいさんが声掛けてくれて…私もお兄さんも助けてくれたの。
でも、お兄さんは全然目を覚ましてくれなくて……。
私は、自分がイレーネとしか分からなくて。
おじいさんの家でおばあさんと一緒に暮らし始めて。
気が付いたら、8年の年月が過ぎていて、私を育ててくれた、おじいさん夫妻が亡くなって。それから2年、錬金術を学びながらポーションを売って生計を立ててたんです。
私を助けてくれたであろうお兄さんは、10年の年月を経ても目を覚ましませんでした。
死んではないのですが、目を覚ます気配もなかったんです。
そうして、日々を過ごしてたら、村に勇者が訪れたんです。
ザハルさんは東の勇者になったばかりで、まだまだ未熟なのだと話してました。
「君がイレーネかい?錬金術師の?」
「はい?そうですけど、貴方様は?」
「僕はザハル、勇者の神託を受けて、この度東の勇者に選ばれたんだ」
「勇者ザハルさま……!申し訳ありません!」
その場に跪き頭を垂れる。
「あ!そんな事しなくていいよ!確かに僕達東の勇者パーティだけど、まだまだ未熟だからね」
仲間に視線を移し同意を求めたザハルさん。
格闘家のゴドさん、狩人のキリクさん、魔道士のウルべさんが、優しい笑みで頷いてくれたのを覚えてる。
「ありがとうございます。それで、私に何か御用でしょうか?」
「君の錬金術腕を見込んで頼みがあるんだ」
「頼みですか?」
「うん!僕達には回復役が居ないんだ!だから君のポーションの腕を見込んで、僕達のパーティに入らないかい?」
「パーティ……ですか?」
その時、最初の記憶が甦ったの。
お兄さんの言葉を思い出したの。
『貴方様…の家族を、名乗る方、が現れ……た、なら、コレを…』
家族を名乗る人……
今まで、そんな人は現れなかった。
それは、私がこの村を出なかったから…
もしかしたら、この村を出た先に、私の家族が見つかるかもしれない。
そう思うと、勇者様の誘いは、魅力的だった。でも、未だ覚めないお兄さんを置いていく事は、どうしても出来なかった。
「悩んでいるのかい?」
「先生!」
ザハルさんに誘われた日の夜、とても月が美しい夜だった。
共に行きたいけど、村を出ること、お兄さんのこと、踏ん切りはつかなかったわ。
村のお医者が話しかけて来るまでは。
「あの青年の事だね」
「…………」
「君が、ザハルくん達と村を出たいと言うなら……、私があの青年の面倒を見てあげるよ」
「先生」
「君のポーションで、この村は救われた。みな感謝してるんだ。だから、僕達に頼って欲しい。
ザハルくんは、良い青年だよ。信頼出来る、行っておいで」
「っ、ありがとう、ございます」
そうして次の日に、ザハルさんと話して、後日村を発ったの。
あの時は、まだ、優しかったのよ。
ザハルさんも、ゴドさんも、キリクさんも、ウルべさんも。
でも、1年の月日で、彼らは変わってしまったの……。
と、寂しそうに俯き話すイレーネを、ザックとシグレは、驚いた顔で見つめていた。
2人は顔を見合わせ、イレーネのいた村の名前を聞き出した。
「イレーネ!君がいた村の名前は?」
「え?…村の名前ですか?」
「うん、そう!」
「マヤンナ村です。東の孤島にある」
それを聞いたザックさんは、ギルドに行くと言って走って行ってしまいました。
シグレさんが1人残ってくれて「心配?」と聞かれたので「いいえ」と答えたら、満足そうに笑って「大丈夫、ぼく、これでも強いから」と言いました。
既に宿屋に着いていたこともあり、私とシグレさんは、夕食を食べて部屋でまったりする事にしました。
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