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第12話 結婚式
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結婚式当日
「ちょっと、こっちに人寄越せる?!」
「ダメですっ!こちらも人手不足なんですからっ」
少し慌ただしく、私は神殿の一室で準備を進めていた。私達の国では、まず司祭と呼ばれる方と夫婦になる男女だけで儀式を行う風習がある。
『誓いの儀式』と呼ばれるもので、神の御前で一生を添い遂げる誓いを行うものです。
神様に結婚の報告をするための儀式で、神に使えるもの以外の参列は出来ない決まりがあります。
その後、皆さんの前で誓いの口付けと、フラワーシャワー、パレードが行われます。
最後のパレードは、王族や辺境伯のみが許可された行事らしいですけど……
「リシア様、髪を結いますから動かないで下さいね」
ユリアが嬉しそうに微笑みながら、私の髪を綺麗に結い上げていく。
「リシア様の幸せそうな顔が見れて、私も幸せです」
「ありがとう、ユリア。私が、こうして今幸せでいられるのは…ユリアを始め、私に愛を持って育ててくれた人達のおかげよ」
それは……伯爵家にいた時に、優しくしてくれた使用人の皆の事でした。辺境伯に来てから、彼らの事を思わなかった日はありません。
私を嫌わず育ててくれた……乳母
お父様に折檻されるのに、私に食べ物を分けてくれた……料理長
車椅子だからと外に出るのを躊躇っていた私に、よくおんぶしてくれた庭師のおじいちゃん……
皆を、結婚式に招待したかった…
私が幸せになる事を望んでくれた人達だから…「わたし、幸せだよ」って、伝えたかった。
「ふふ、リシア様。大丈夫ですよ!」
「……え?」
ユリアは、何故か嬉しそうに笑っている。
「みんなが幸せになれるように、レオン様達が計らって下さいましたから!」
何を?とは聞けなかった。
ドアの外から声がかかり、時間が来てしまったから……
神殿の修道女が迎えに来てくれて、車椅子を押してくれる。左右にも、修道女が付いてくれていて合計3人が私のそばに居る。
神殿の最奥に続く扉の前で、レオンと合流する。
レオンは、私の姿を見ると目を細め「綺麗だ」と呟いた。私も、白の正装を身に付けたレオンを見るのは初めてで、目を逸らせなかった……
「では、レオン様、リシア様、儀式の間へ」
2人の修道女が儀式の間への扉を、開けた。
中からは厳かな空気が漂い、自ずと背筋が伸びる。
静かな空間に、私の車椅子を押す音とレオンと修道女の足音だけが響く。
目の前の祭壇には1人の司祭がいて、聖書を片手に待っていました。
私達が司祭の前に立つと、車椅子を押していた修道女は離れていった。修道女が出て行き扉が閉まると、儀式が始まった。
「神の御前に跪きなさい」
司祭の言葉に、レオンはその場に跪く。
私は、深く頭を垂れることで、その意志を示す。
「神は、人に求めます。愛は、妬まず、怒らず、人を信じ、耐え忍ぶ事を。さすれば、2人に祝福を授けん事を……」
聖書に書かれた内容を、司祭様が読み上げていきます。
「夫たる者よ、妻を愛し敬いなさい。自分より弱き者であると認め守り、生命の恵みを受け継ぐ者として尊び祈りなさい……
妻たる者よ、主に仕えるように、自分の夫に仕えなさい。あなたの清い行いを、神は見ている。外面を磨くのではなく内面を飾りなさい……」
レオンに対し、私に対した神様の言葉を告げられ最後に……
「これらを踏まえ、貴女方は神に誓いを立てますか?」
「誓います。妻を愛し守る事を」
「誓います。夫を愛し誠実である事を」
「神の御前に誓いは成された。神への誓いを違える事なし」
これで、誓いの儀式は終了しました。私は顔を上げ、レオンも立ち上がりました。
再び修道女が中に入ってきて、私の車椅子を押しレオンが隣を歩いて外に出て行きました。
後ろの扉が完全に閉まったのを確認して、私は深い溜息を付きました。
とても、緊張していたんです。
想像以上に厳かな雰囲気で、聖書の言葉も半分も理解出来てません。難しすぎて……
レオンにも聞くと「俺もさっぱり分からん」と返ってきました。
この後は、皆さんへのお披露目ですが……違った意味でまた緊張してきました。
「そんなに緊張するな、キスとパレードだろ?」
そんな簡単な事じゃありません!
凄く恥ずかしいんですからっ
神殿から出ると、沢山の人に迎えられました。
ルグバの町の民、屋敷の使用人やお義母様やお義父様……それに…………っ?!
「……え?なん、で?」
ある一角……そこには、見覚えのある人々。
伯爵家に長く仕え、私にも優しく接してくれた使用人達…
「お嬢様~!!」
「良かったよぉ、お嬢様が幸せそうでっ!」
「泣くなっ!わしも泣けてくるだろう」
「でももう、お嬢様じゃないけどねぇ」
私の幸せを願ってくれた、乳母達がそこに居たのです。
「引き抜いた」
「え?」
「これからは、うちの使用人だ」
レオンは、事も無げに言いますが……簡単なことではないですよね?
他家の使用人を引き抜くなんて……
「リシアを、大事にしてくれた人達だからな」
(それにあの家は、もう潰れたしな……)
レオンが小さく何かを言いましたが、小さすぎて私には聞こえませんでした。
「?なにか言いましたか?」
「いや……それより、リシア。皆が待っているみたいだ」
何を?と疑問に思う前に、レオンの顔で視界がいっぱいになり、唇に温かい彼の温もりが触れる。
私は次第に目を閉じて、彼の温もりを受け入れた。
その後は……沢山の花びらの中、馬車に乗り込み町中を走り出した。
パレードから屋敷に戻ると、更に驚きが待っていました。
玄関にあった、あの布です。
それが取り払われると、中にあったのは……
昇降機と呼ばれるカラクリだそうです。
わざわざ王都から、技師を呼び出し作らせたのだとレオンが言っていました。
『これで、いつでも2階に上がれるな』と。
私のために、ここまでするんですか?!
と、すごく驚きました。
お金も凄くかかったでしょうし……
でも、レオンが言うにはお金はさほどかかってないそうです。何でも、アンティ公爵家と王家がお金を出してくれたそうですから。
覚えてますか?アンティ公爵家は、アギエルのご実家です。何故、彼らがお金を出してくれたのか私には分かりません。
今度、社交シーズンになったらレオンと一緒に参加するので、その時になれば分かりますよね?
お父様やナターシャについても……
更にレオンは、私のために高名なお医者様も何人か呼んだそうです。子供が出来るかもしれない聞き、私は密かに期待をよせています。
足も、もしかしたら歩けるようになるかも知れない……と。
レオンも、お義母様達も私には凄く甘くないですか?……こんな風に甘やかされたら、私完全にダメ人間になりそうです。
今まで苦労した分、甘やかされればいいとレオンは言いますけど……
私は苦笑をもらし、昨日の夜と同じように夜空を見上げた。
でも、今日は一人ではありません。
隣には、レオンが居ます。
初夜を迎える前に……少し外の空気を吸いたくて、部屋に備え付けられたテラスに出ているだけです。
風に靡く深い青い髪を抑える……
レオンと、結婚できて良かった。
怪我をして動けなくなった時は絶望したけど、レオンと会えた今なら怪我も必要な事だったのかもと思える。
─────
あと2話で完結になります。
ここまで、お付き合い頂きありがとうございます(*ᴗˬᴗ)⁾
「ちょっと、こっちに人寄越せる?!」
「ダメですっ!こちらも人手不足なんですからっ」
少し慌ただしく、私は神殿の一室で準備を進めていた。私達の国では、まず司祭と呼ばれる方と夫婦になる男女だけで儀式を行う風習がある。
『誓いの儀式』と呼ばれるもので、神の御前で一生を添い遂げる誓いを行うものです。
神様に結婚の報告をするための儀式で、神に使えるもの以外の参列は出来ない決まりがあります。
その後、皆さんの前で誓いの口付けと、フラワーシャワー、パレードが行われます。
最後のパレードは、王族や辺境伯のみが許可された行事らしいですけど……
「リシア様、髪を結いますから動かないで下さいね」
ユリアが嬉しそうに微笑みながら、私の髪を綺麗に結い上げていく。
「リシア様の幸せそうな顔が見れて、私も幸せです」
「ありがとう、ユリア。私が、こうして今幸せでいられるのは…ユリアを始め、私に愛を持って育ててくれた人達のおかげよ」
それは……伯爵家にいた時に、優しくしてくれた使用人の皆の事でした。辺境伯に来てから、彼らの事を思わなかった日はありません。
私を嫌わず育ててくれた……乳母
お父様に折檻されるのに、私に食べ物を分けてくれた……料理長
車椅子だからと外に出るのを躊躇っていた私に、よくおんぶしてくれた庭師のおじいちゃん……
皆を、結婚式に招待したかった…
私が幸せになる事を望んでくれた人達だから…「わたし、幸せだよ」って、伝えたかった。
「ふふ、リシア様。大丈夫ですよ!」
「……え?」
ユリアは、何故か嬉しそうに笑っている。
「みんなが幸せになれるように、レオン様達が計らって下さいましたから!」
何を?とは聞けなかった。
ドアの外から声がかかり、時間が来てしまったから……
神殿の修道女が迎えに来てくれて、車椅子を押してくれる。左右にも、修道女が付いてくれていて合計3人が私のそばに居る。
神殿の最奥に続く扉の前で、レオンと合流する。
レオンは、私の姿を見ると目を細め「綺麗だ」と呟いた。私も、白の正装を身に付けたレオンを見るのは初めてで、目を逸らせなかった……
「では、レオン様、リシア様、儀式の間へ」
2人の修道女が儀式の間への扉を、開けた。
中からは厳かな空気が漂い、自ずと背筋が伸びる。
静かな空間に、私の車椅子を押す音とレオンと修道女の足音だけが響く。
目の前の祭壇には1人の司祭がいて、聖書を片手に待っていました。
私達が司祭の前に立つと、車椅子を押していた修道女は離れていった。修道女が出て行き扉が閉まると、儀式が始まった。
「神の御前に跪きなさい」
司祭の言葉に、レオンはその場に跪く。
私は、深く頭を垂れることで、その意志を示す。
「神は、人に求めます。愛は、妬まず、怒らず、人を信じ、耐え忍ぶ事を。さすれば、2人に祝福を授けん事を……」
聖書に書かれた内容を、司祭様が読み上げていきます。
「夫たる者よ、妻を愛し敬いなさい。自分より弱き者であると認め守り、生命の恵みを受け継ぐ者として尊び祈りなさい……
妻たる者よ、主に仕えるように、自分の夫に仕えなさい。あなたの清い行いを、神は見ている。外面を磨くのではなく内面を飾りなさい……」
レオンに対し、私に対した神様の言葉を告げられ最後に……
「これらを踏まえ、貴女方は神に誓いを立てますか?」
「誓います。妻を愛し守る事を」
「誓います。夫を愛し誠実である事を」
「神の御前に誓いは成された。神への誓いを違える事なし」
これで、誓いの儀式は終了しました。私は顔を上げ、レオンも立ち上がりました。
再び修道女が中に入ってきて、私の車椅子を押しレオンが隣を歩いて外に出て行きました。
後ろの扉が完全に閉まったのを確認して、私は深い溜息を付きました。
とても、緊張していたんです。
想像以上に厳かな雰囲気で、聖書の言葉も半分も理解出来てません。難しすぎて……
レオンにも聞くと「俺もさっぱり分からん」と返ってきました。
この後は、皆さんへのお披露目ですが……違った意味でまた緊張してきました。
「そんなに緊張するな、キスとパレードだろ?」
そんな簡単な事じゃありません!
凄く恥ずかしいんですからっ
神殿から出ると、沢山の人に迎えられました。
ルグバの町の民、屋敷の使用人やお義母様やお義父様……それに…………っ?!
「……え?なん、で?」
ある一角……そこには、見覚えのある人々。
伯爵家に長く仕え、私にも優しく接してくれた使用人達…
「お嬢様~!!」
「良かったよぉ、お嬢様が幸せそうでっ!」
「泣くなっ!わしも泣けてくるだろう」
「でももう、お嬢様じゃないけどねぇ」
私の幸せを願ってくれた、乳母達がそこに居たのです。
「引き抜いた」
「え?」
「これからは、うちの使用人だ」
レオンは、事も無げに言いますが……簡単なことではないですよね?
他家の使用人を引き抜くなんて……
「リシアを、大事にしてくれた人達だからな」
(それにあの家は、もう潰れたしな……)
レオンが小さく何かを言いましたが、小さすぎて私には聞こえませんでした。
「?なにか言いましたか?」
「いや……それより、リシア。皆が待っているみたいだ」
何を?と疑問に思う前に、レオンの顔で視界がいっぱいになり、唇に温かい彼の温もりが触れる。
私は次第に目を閉じて、彼の温もりを受け入れた。
その後は……沢山の花びらの中、馬車に乗り込み町中を走り出した。
パレードから屋敷に戻ると、更に驚きが待っていました。
玄関にあった、あの布です。
それが取り払われると、中にあったのは……
昇降機と呼ばれるカラクリだそうです。
わざわざ王都から、技師を呼び出し作らせたのだとレオンが言っていました。
『これで、いつでも2階に上がれるな』と。
私のために、ここまでするんですか?!
と、すごく驚きました。
お金も凄くかかったでしょうし……
でも、レオンが言うにはお金はさほどかかってないそうです。何でも、アンティ公爵家と王家がお金を出してくれたそうですから。
覚えてますか?アンティ公爵家は、アギエルのご実家です。何故、彼らがお金を出してくれたのか私には分かりません。
今度、社交シーズンになったらレオンと一緒に参加するので、その時になれば分かりますよね?
お父様やナターシャについても……
更にレオンは、私のために高名なお医者様も何人か呼んだそうです。子供が出来るかもしれない聞き、私は密かに期待をよせています。
足も、もしかしたら歩けるようになるかも知れない……と。
レオンも、お義母様達も私には凄く甘くないですか?……こんな風に甘やかされたら、私完全にダメ人間になりそうです。
今まで苦労した分、甘やかされればいいとレオンは言いますけど……
私は苦笑をもらし、昨日の夜と同じように夜空を見上げた。
でも、今日は一人ではありません。
隣には、レオンが居ます。
初夜を迎える前に……少し外の空気を吸いたくて、部屋に備え付けられたテラスに出ているだけです。
風に靡く深い青い髪を抑える……
レオンと、結婚できて良かった。
怪我をして動けなくなった時は絶望したけど、レオンと会えた今なら怪我も必要な事だったのかもと思える。
─────
あと2話で完結になります。
ここまで、お付き合い頂きありがとうございます(*ᴗˬᴗ)⁾
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