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3話
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2人揃って応接室に戻った。
シェリア嬢は涙でグシャグシャになった顔を隠しもせずに突進してきて俺に縋り出した。
「でんかぁ!私、頑張りますからぁ!一生のお願いですからぁ、私を選んで下さいませぇ~!」
サッと素早い動きで俺の近くから離れるティア。側近も離れた所で見守っている。
見守るぐらいなら助けろという視線を側近に、ジトっとした睨みをティアに送った。
「シェリア……あなた何回一生のお願いを使うつもりです?ここに来る前にも言ってましたわよね?」
「何回って……」
「一生のお願いとは、一生に一度のお願いの事です」
「そうなの?」
えぐえぐと泣きながら答えるシェリア。
シェリアを突き飛ばしながら、こちらに向かってくるクロード様。
「殿下はシェリアの何が気に入らないのですか……」
お父様が突き飛ばされたシェリアを抱き締めながら、不機嫌な顔でクロード様を睨みつけ、シェリアがいかに素晴らしいか身振り手振りで語り出した。
だが、その内容は……
「シェリアは、本当に可愛らしくきっと殿下の夜のお供も完璧にこなせましょう!」
「……は?」
「……お父様?」
「はい!クロード様の寂しさを私で癒して差し上げますわ!お姉様では心許ないでしょうけれど、私ならば完璧に殿下をお慰めする事が出来ますわ!」
先程まで泣き喚いていた妹シェリアも、自分の胸を強調させながら前屈みにクロード様を覗き込む。
胸元が開いたドレスから谷間が見え、とても淑女には見えなかった。
「何言ってるの?!はしたない!」
「お姉さまは黙ってて下さい!ねっ?クロード様ぁ」
「断る」
淑女の欠片もない妹。
娼婦にしか見えないドレス。
父も妹も、現実が見えていない。
このままでは、公爵家は失墜すると言うのに
だったら……
「でしたらシェリア、王妃様のお茶会に参加してみますか?本日、ありますのよ?」
「え?」
「王妃様には、私から妹も参加させて欲しいとお願いしてあげるわ。王妃様に気に入られ認められれば、クロード様も了承して下さるのでは?」
チラッとクロード様を見遣る。
「母上が認める女性ならな。ま、お前には無理だろうがな」
と頷いて下さった。
私の意図を汲んで…
(さぁ、シェリア。
現実を見せて差し上げます)
貴方が、恥をかくだけの可能性が大ですけれど……これが、最後のチャンスですわよ。
王妃様を怒らせたら、それこそ社交界に出ることなど出来なくなります。
扇で口元を隠し、目元を和らげ優しく言い聞かすように伝える。
すると案の定、目を輝かせ、公爵に準備をしたいから早く帰ろうと急かし始めた。
「お茶会は、昼の3時。遅れないように!前もって来るのが礼儀ですわよ。それから服装には気を付けなさい。場にあった格好をするのですよ」
お父様の手を握り走り出したシェリアに忠告と助言を送るが……言っても聞きはしないでょうね……
クロード様も、シェリアがやらかすのが目に見えて分かるのか、ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべているあたり、性格が本当に悪いと思う。
「なんだ」
「なんでも…ただ、本当に性格悪いですわよねクロード様は」
「そんな事、アイツら共々分かってることだろう」
「ええ」
沈んだティアを横目で見る。
この後の未来が予想出来るからだろうな。
シェリア嬢は確実に母上の逆鱗に触れる。
マグナリア公爵家は降格か、公爵を失脚し別の者を据えるかになるだろう。
忙しくなるな。
ティアもシェリア嬢を俺に寄こした時点では、こうなる事は予想出来なかったのだろう。
俺の本性に触れ、逃げ帰ってくると思ってたんだろう。
シェリア嬢のアホさ加減が度を超えてた事、公爵が、娘を溺愛し過ぎてたことが最悪の結果を招いた。
自業自得だな。
シェリア嬢は涙でグシャグシャになった顔を隠しもせずに突進してきて俺に縋り出した。
「でんかぁ!私、頑張りますからぁ!一生のお願いですからぁ、私を選んで下さいませぇ~!」
サッと素早い動きで俺の近くから離れるティア。側近も離れた所で見守っている。
見守るぐらいなら助けろという視線を側近に、ジトっとした睨みをティアに送った。
「シェリア……あなた何回一生のお願いを使うつもりです?ここに来る前にも言ってましたわよね?」
「何回って……」
「一生のお願いとは、一生に一度のお願いの事です」
「そうなの?」
えぐえぐと泣きながら答えるシェリア。
シェリアを突き飛ばしながら、こちらに向かってくるクロード様。
「殿下はシェリアの何が気に入らないのですか……」
お父様が突き飛ばされたシェリアを抱き締めながら、不機嫌な顔でクロード様を睨みつけ、シェリアがいかに素晴らしいか身振り手振りで語り出した。
だが、その内容は……
「シェリアは、本当に可愛らしくきっと殿下の夜のお供も完璧にこなせましょう!」
「……は?」
「……お父様?」
「はい!クロード様の寂しさを私で癒して差し上げますわ!お姉様では心許ないでしょうけれど、私ならば完璧に殿下をお慰めする事が出来ますわ!」
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胸元が開いたドレスから谷間が見え、とても淑女には見えなかった。
「何言ってるの?!はしたない!」
「お姉さまは黙ってて下さい!ねっ?クロード様ぁ」
「断る」
淑女の欠片もない妹。
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このままでは、公爵家は失墜すると言うのに
だったら……
「でしたらシェリア、王妃様のお茶会に参加してみますか?本日、ありますのよ?」
「え?」
「王妃様には、私から妹も参加させて欲しいとお願いしてあげるわ。王妃様に気に入られ認められれば、クロード様も了承して下さるのでは?」
チラッとクロード様を見遣る。
「母上が認める女性ならな。ま、お前には無理だろうがな」
と頷いて下さった。
私の意図を汲んで…
(さぁ、シェリア。
現実を見せて差し上げます)
貴方が、恥をかくだけの可能性が大ですけれど……これが、最後のチャンスですわよ。
王妃様を怒らせたら、それこそ社交界に出ることなど出来なくなります。
扇で口元を隠し、目元を和らげ優しく言い聞かすように伝える。
すると案の定、目を輝かせ、公爵に準備をしたいから早く帰ろうと急かし始めた。
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「なんだ」
「なんでも…ただ、本当に性格悪いですわよねクロード様は」
「そんな事、アイツら共々分かってることだろう」
「ええ」
沈んだティアを横目で見る。
この後の未来が予想出来るからだろうな。
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忙しくなるな。
ティアもシェリア嬢を俺に寄こした時点では、こうなる事は予想出来なかったのだろう。
俺の本性に触れ、逃げ帰ってくると思ってたんだろう。
シェリア嬢のアホさ加減が度を超えてた事、公爵が、娘を溺愛し過ぎてたことが最悪の結果を招いた。
自業自得だな。
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