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エピローグ *ユーリ*
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北部山岳の民が反乱を起こしたということで、皇帝コーガの名代で馬を走らせてきた。
宮殿からジョーとコーガの近衛を連れ、ここまで馬を走らせた。早駆けしたせいで兵士も馬も疲れきっている。休憩が必要だと判断し、いまは森の中にある川で休ませている。
連日の雨はすっかり上がり、森の木々の雫は太陽の光を受け輝いていた。瑞々しい森の息吹が聞こえてきそうなくらい美しい。
この美しい風景をコーガとショーリに見せないと、無性に思った。
コーガとショーリ。
俺の二人の許婚。
彼らは先祖が勝手に決めた許婚で、俺には破棄する権利もない。それは彼らも同じこと。
あいつらは、本当のところ、この婚儀を、俺の事をどう思っているのだろう。
しかもショーリとは体を触れ合うことすら許されぬ間柄。主と家臣。
もし来世というものがあるのなら、身分など関係ない時代になっていて欲しい。
願いが叶うなら、再び二人と同じ時代に生まれ、再び二人と出会いたい。
来世に限らず、未来永劫、俺は何度でも二人と結婚したいと思っている。
「ヒヒーン!」
「わかった、わかった。いま水を飲ませてやるから待ってろ」
馬の手綱を引きながら、ジョーのいる川へと歩いていった。
<了>
謝辞
ここまでお読みください、誠にありがとうございます!
途中、長期間開きましたが本編完結いたしました!これも読者様が読んでくださったおかげです!
本当にありがとうございましたm(_ _)m
番外編も書きたいと思っております!
今後もどうぞよろしくです!
宮殿からジョーとコーガの近衛を連れ、ここまで馬を走らせた。早駆けしたせいで兵士も馬も疲れきっている。休憩が必要だと判断し、いまは森の中にある川で休ませている。
連日の雨はすっかり上がり、森の木々の雫は太陽の光を受け輝いていた。瑞々しい森の息吹が聞こえてきそうなくらい美しい。
この美しい風景をコーガとショーリに見せないと、無性に思った。
コーガとショーリ。
俺の二人の許婚。
彼らは先祖が勝手に決めた許婚で、俺には破棄する権利もない。それは彼らも同じこと。
あいつらは、本当のところ、この婚儀を、俺の事をどう思っているのだろう。
しかもショーリとは体を触れ合うことすら許されぬ間柄。主と家臣。
もし来世というものがあるのなら、身分など関係ない時代になっていて欲しい。
願いが叶うなら、再び二人と同じ時代に生まれ、再び二人と出会いたい。
来世に限らず、未来永劫、俺は何度でも二人と結婚したいと思っている。
「ヒヒーン!」
「わかった、わかった。いま水を飲ませてやるから待ってろ」
馬の手綱を引きながら、ジョーのいる川へと歩いていった。
<了>
謝辞
ここまでお読みください、誠にありがとうございます!
途中、長期間開きましたが本編完結いたしました!これも読者様が読んでくださったおかげです!
本当にありがとうございましたm(_ _)m
番外編も書きたいと思っております!
今後もどうぞよろしくです!
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