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第九章 女子的視点
ここは西の果て 恋する魔法姫は兄を身代わりに海を越える
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「ふう…。」ゆっくり椅子に座る。
「どちらも、なかなか大変なようね。」彼女はこの国で国王に次ぐ力を持つ。ウォルター達の祖母である。薄暗がりの自室にて、考えるのは二人の”グリンダ”のこと。彼女は先代だった。
「まさかこういうことになるなんてね。」ウォルターが生まれた時、男の子なのに、力が強く驚いた。けれど、エマが、外国の有力貴族に一目惚れし、追いかけることになって、ああ、こういうことか、と思った。
”グリンダ”は、ウォール王国の始祖とこの国を守ると約束し、“先代”が、結界でこの国に悪いものが来ないよう守り、”当代”が、他の三人の仙女の土地以外の、祈りを引き受ける。”グリンダ”はかなり不自由な身の上故に、婚姻相手の自由が認められている。他国に政略の駒として嫁ぐことは無い。しかし
「政略の方が話がまとまったかもねえ…。」ウォルターに聞く限り前途多難な気がした。
また、ウォルターについて、血に潜む”グリンダ”を起こしたわけで、もう一度それを眠らせられるか分からない。それぞれ、目の前のことを頑張ってほしい。それがささやかな願いだ。
「どちらも、なかなか大変なようね。」彼女はこの国で国王に次ぐ力を持つ。ウォルター達の祖母である。薄暗がりの自室にて、考えるのは二人の”グリンダ”のこと。彼女は先代だった。
「まさかこういうことになるなんてね。」ウォルターが生まれた時、男の子なのに、力が強く驚いた。けれど、エマが、外国の有力貴族に一目惚れし、追いかけることになって、ああ、こういうことか、と思った。
”グリンダ”は、ウォール王国の始祖とこの国を守ると約束し、“先代”が、結界でこの国に悪いものが来ないよう守り、”当代”が、他の三人の仙女の土地以外の、祈りを引き受ける。”グリンダ”はかなり不自由な身の上故に、婚姻相手の自由が認められている。他国に政略の駒として嫁ぐことは無い。しかし
「政略の方が話がまとまったかもねえ…。」ウォルターに聞く限り前途多難な気がした。
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