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第2話
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◆神坂冬樹 視点◆
期末テスト返却の3日目。鷺ノ宮の逮捕と二之宮の暴露により俺は時の人となっていて、俺が教室に入ると同時くらいに双子の妹が俺のクラスへやってきて声を掛けてきた・・・実に2ヶ月ぶりに声を聞いたが何の感動もない。
「フユ、信じてあげられなくてごめん」
「春華さん、お久しぶりです。
ところで、俺に二度と話しかけるなと言ってませんでした?」
「だから、ごめん。ちゃんと償うから許してもらえないかな。
それとそんな他人行儀な呼び方じゃなくて、いつもの様にハルって呼んでよ。
それに言葉遣いだって悪ぶっておかしいよ」
「と言われましても、春華さんのご両親に縁を切ると言われていますので、馴れ馴れしく声を掛けるのは慎むべきかと」
「真実がわかったのだからふたりだってお姉ちゃんだってちゃんと謝ってくれるよ。
だから家に帰ってきて、前みたいに家族一緒に暮らそうよ」
「俺はいつ信頼関係が崩れるかわからない家族なんかとの生活より、今のひとりの生活が気楽でよいのですよね」
春華と話しながら周囲を見ると俺に声を掛けたそうな顔はたくさんいるけど、さすがに妹との会話は邪魔をできないと静観しているようだったが、美波と目が合ったら寄ってきて割り入って話しかけてきた。
「冬樹、信じてあげられなくて本当にゴメン。鷺ノ宮のソトヅラと手の込んだやり口に騙されてた。バカなわたしを許して欲しい」
「岸元さん、彼氏さんが逮捕されて大変ですね。今こそ彼氏の鷺ノ宮君を信じて支えてあげる時じゃないですか?」
俺の話を聞いていた周囲の面々がざわつき始め、美波は顔色が一気に青くなった。
「本当のことだとしても言っちゃダメなことでしょ!って、フユは知っていたの?」
「俺が知ったのは期末テスト初日だけど、その日は初めてじゃなかったみたいだからそれより前から付き合っていたと思うよ」
何も言えないまま更に顔色が悪くなっていく美波の方を向き尋ねる。
「そもそもの話、俺に対して二度と話しかけるなと言ってきたのは岸元さんですよね。俺は話したいことなんかないので放っておいてもらえませんか」
「フユ!だから、あたしも美波ちゃんもアイツに騙されていたからで、フユとの関係を戻したいんだよ!」
「そんなことを言われても、俺の言い分を聞きもせず二度と話しかけるなと言われたのだから、こっちだって今更言い訳なんか聞きたくないですよ」
始業の鐘が鳴り、担任の塚田教諭が教室へ入ってきたので春華は慌てて出ていき、岸元さんや他のクラスメイトも自分の席へ戻っていった。
期末テスト返却の3日目。鷺ノ宮の逮捕と二之宮の暴露により俺は時の人となっていて、俺が教室に入ると同時くらいに双子の妹が俺のクラスへやってきて声を掛けてきた・・・実に2ヶ月ぶりに声を聞いたが何の感動もない。
「フユ、信じてあげられなくてごめん」
「春華さん、お久しぶりです。
ところで、俺に二度と話しかけるなと言ってませんでした?」
「だから、ごめん。ちゃんと償うから許してもらえないかな。
それとそんな他人行儀な呼び方じゃなくて、いつもの様にハルって呼んでよ。
それに言葉遣いだって悪ぶっておかしいよ」
「と言われましても、春華さんのご両親に縁を切ると言われていますので、馴れ馴れしく声を掛けるのは慎むべきかと」
「真実がわかったのだからふたりだってお姉ちゃんだってちゃんと謝ってくれるよ。
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春華と話しながら周囲を見ると俺に声を掛けたそうな顔はたくさんいるけど、さすがに妹との会話は邪魔をできないと静観しているようだったが、美波と目が合ったら寄ってきて割り入って話しかけてきた。
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「岸元さん、彼氏さんが逮捕されて大変ですね。今こそ彼氏の鷺ノ宮君を信じて支えてあげる時じゃないですか?」
俺の話を聞いていた周囲の面々がざわつき始め、美波は顔色が一気に青くなった。
「本当のことだとしても言っちゃダメなことでしょ!って、フユは知っていたの?」
「俺が知ったのは期末テスト初日だけど、その日は初めてじゃなかったみたいだからそれより前から付き合っていたと思うよ」
何も言えないまま更に顔色が悪くなっていく美波の方を向き尋ねる。
「そもそもの話、俺に対して二度と話しかけるなと言ってきたのは岸元さんですよね。俺は話したいことなんかないので放っておいてもらえませんか」
「フユ!だから、あたしも美波ちゃんもアイツに騙されていたからで、フユとの関係を戻したいんだよ!」
「そんなことを言われても、俺の言い分を聞きもせず二度と話しかけるなと言われたのだから、こっちだって今更言い訳なんか聞きたくないですよ」
始業の鐘が鳴り、担任の塚田教諭が教室へ入ってきたので春華は慌てて出ていき、岸元さんや他のクラスメイトも自分の席へ戻っていった。
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