227 / 252
第227話
しおりを挟む
◆鷺ノ宮隆史 視点◆
年末年始休暇になり、東京の姉貴の元へ一時的に戻ることになった。
最初は東京へは戻らずに寮で過ごそうかと思っていたが、姉貴が帰って来るようにと言ってきたので気不味いと思いながらも迷惑をかけた姉貴を無視することも憚られ帰郷することにした。
東京へ戻り姉貴が引っ越したというマンションの前まで着いて驚いた。セキュリティがしっかりしていてエントランスの集合インターホンがあるマンションとは聞いていたが、どう見ても高そうでなぜこんなマンションに引っ越すことができたのか不思議に思った。
事前に指示された通りの手順で中へ入って玄関で姉貴に迎えられた。
「おかえりなさい。疲れてない?」
「ただいま。疲れてないよ」
「良かった。とりあえず中へ入って」
「ああ」
リビングへ通されると、1人の美女が俺の方を見て会釈をしてくれた・・・それが誰だかわからなかった。話では姉貴が凪沙を引き取って一緒に暮らしていると聞いていたし、髪は短くなっているものの顔のパーツや体付きは二之宮凪沙そのものだ・・・でも、その表情から醸し出される雰囲気が俺の知る凪沙とまったく違っていて別人だと思わされた。
「凪沙なのか?」
「ええ、二之宮凪沙よ。那奈さんから私が同居しているって聞いていたのでしょう?」
「それはそうだけど・・・」
「美波さんからも言われてるのだけど、雰囲気が変わっているから戸惑っているのかしら?」
「ああ」
「きっと那奈さんのお陰ね。私の良くなかったところを丁寧に指摘して直してくれたわ。
そして、ちゃんと謝罪をさせて欲しいの」
そう言うと凪沙は立ち上がって深く頭を下げた。
「私はあなたのことを滅茶苦茶にしてしまった。謝ったからと許されることではないことはわかっているけど、まずは言わせてください」
頭を下げたままでも声から伝わる真剣な言葉だ。
「わかった・・・凪沙のせいとも言える部分があったのは間違いないけど、俺が悪くないという話でもない。
自暴自棄になって流されるように俺自身も何人もの相手を滅茶苦茶にしてしまった俺に凪沙を責める資格はない・・・と思う」
「本当にごめんなさい・・・」
涙混じりの声で返答する凪沙。
「とりあえず、頭を上げてくれないか?
このままで話もしづらい」
俺が呼び掛けると凪沙はゆっくり頭を上げた。その表情は声から察せられた通り涙を流してた・・・そして、それを見て美しいと強く感じ、守ってやりたいという気持ちが湧いてきた。
凪沙はすぐ側に有ったティッシュで涙を拭いつつ顔を綻ばせながら『ありがとう、隆史』と口にし、その刹那・・・過去のことなど全て吹き飛ばして・・・俺は恋に堕ちた。
それから姉貴にお袋の事を尋ねると、凪沙とは会わせられないと判断して実家で面倒を見てもらっていて時々会いに行っていると答えられ、たしかにその通りだろうと思った・・・お袋にも迷惑をかけたのでちゃんと会って謝りたい。
そして、このマンションは神坂が好意で貸してくれているとのことで、姉貴は神坂と時々連絡を取り合っているらしい・・・俺の身内に対しても良くしてくれているみたいで、懐の大きさで全然勝てていないことを今更思い知らされた。
それ以外にも色々な事があった・・・俺のせいでさせないでよい苦労をさせたことを痛感させられる・・・
◆二之宮凪沙 視点◆
隆史が年末年始の休暇を利用して一時的に帰宅した。
私がいるせいでお母様はご実家にいらっしゃって、そのご実家は部屋に余裕がないので那奈さんの元が隆史の実家という扱いになっている。
那奈さんに保護されて一緒に暮らすようになり自分の行ってきたことの罪深さを痛感し続けてきていて、当然隆史に対しても申し訳ないという気持ちを持っていて言葉だけとは言え誠心誠意の気持ちを込めて謝罪をさせてもらった。逆上されても仕方がないと思っていたし、殴られても良いと思っていたけれど、隆史が口にしたのは私を責める言葉ではなく自分の行動の反省と後悔を語るものだった。
私は隆史から糾弾されたかったのだと思う。それなのに、自己の振り返りなんかされてしまっては殴られた方がマシなくらいに心が痛み思わず涙が流れてきてしまった。泣く資格なんかないのに・・・
驚くほど優しく接してくれる隆史は元々こういう善良で誰からも好かれて然るべき人だったのだと今になって理解した・・・那奈さんの弟なのだから悪い人ではなかったに違いないと思うし、それを壊したのは私であると考えると贖罪の気持ちしかない。
隆史は元々美波さんのことが好きだったのだし、美波さんも隆史の本質を知れば私を許して友人として接してくれる様に隆史との関係についても考えてくれるかもしれない・・・美波さんの意志は最優先としても、その芽があるのであれば橋渡しをすることで隆史と美波さんの将来を少しは良いものにできるのではないかと考える。
那奈さんが夕食の準備のために買い出しへ行っている間、私と隆史がふたりきりになったので那奈さんがいるところでは言いづらかったこと・・・元婚約者の中条さんとの事について・・・を話した。
中条さんはまだ那奈さんの事が好きで結婚したいと思っているし、那奈さんも中条さんの事は好きだけれど家のことや自身が性風俗で何人もの男性客と交わったことを引け目に感じているから断腸の思いで拒絶していることを伝え中条さんについて知っていることを聞くと、歴史あるお家の方で本人同士が良いからと言ってそれで良しとは言えないような背景が有って、那奈さんが気にするのは当然だろうとのことだった。
また、その話に絡めて美波さんの事をどう思っているのかと尋ねると『俺には岸元さんを想う資格がない』と、罪悪感から接するべきではないという考えになっている様だったので、私がその間を取り持つように話をすると複雑な表情を浮かべた。
私自身が友人として付き合ってもらえているのだから隆史も恋人関係になれる・・・かは別にしても友人にはなれるだろうし、付き合いがあれば時間を掛けても進展するかもしれないからと後押しをしても反応は良くないままで、半ば強引に私が美波さんと連絡を取って会ってくれるというなら会うという話をまとめて今日のところは終えた。
その後、美波さんに連絡をして打診したところ『それなら3人で初詣に行ってからカフェかファミレスで話さない?』と了承してくれたので、ふたりを引き合わせることはできることになった。
それにしても美波さんは私が今日見た隆史の話をするまでもなく会ってくれると言ってくれたし、やはり隆史にチャンスがあるのではないかと思う。
年末年始休暇になり、東京の姉貴の元へ一時的に戻ることになった。
最初は東京へは戻らずに寮で過ごそうかと思っていたが、姉貴が帰って来るようにと言ってきたので気不味いと思いながらも迷惑をかけた姉貴を無視することも憚られ帰郷することにした。
東京へ戻り姉貴が引っ越したというマンションの前まで着いて驚いた。セキュリティがしっかりしていてエントランスの集合インターホンがあるマンションとは聞いていたが、どう見ても高そうでなぜこんなマンションに引っ越すことができたのか不思議に思った。
事前に指示された通りの手順で中へ入って玄関で姉貴に迎えられた。
「おかえりなさい。疲れてない?」
「ただいま。疲れてないよ」
「良かった。とりあえず中へ入って」
「ああ」
リビングへ通されると、1人の美女が俺の方を見て会釈をしてくれた・・・それが誰だかわからなかった。話では姉貴が凪沙を引き取って一緒に暮らしていると聞いていたし、髪は短くなっているものの顔のパーツや体付きは二之宮凪沙そのものだ・・・でも、その表情から醸し出される雰囲気が俺の知る凪沙とまったく違っていて別人だと思わされた。
「凪沙なのか?」
「ええ、二之宮凪沙よ。那奈さんから私が同居しているって聞いていたのでしょう?」
「それはそうだけど・・・」
「美波さんからも言われてるのだけど、雰囲気が変わっているから戸惑っているのかしら?」
「ああ」
「きっと那奈さんのお陰ね。私の良くなかったところを丁寧に指摘して直してくれたわ。
そして、ちゃんと謝罪をさせて欲しいの」
そう言うと凪沙は立ち上がって深く頭を下げた。
「私はあなたのことを滅茶苦茶にしてしまった。謝ったからと許されることではないことはわかっているけど、まずは言わせてください」
頭を下げたままでも声から伝わる真剣な言葉だ。
「わかった・・・凪沙のせいとも言える部分があったのは間違いないけど、俺が悪くないという話でもない。
自暴自棄になって流されるように俺自身も何人もの相手を滅茶苦茶にしてしまった俺に凪沙を責める資格はない・・・と思う」
「本当にごめんなさい・・・」
涙混じりの声で返答する凪沙。
「とりあえず、頭を上げてくれないか?
このままで話もしづらい」
俺が呼び掛けると凪沙はゆっくり頭を上げた。その表情は声から察せられた通り涙を流してた・・・そして、それを見て美しいと強く感じ、守ってやりたいという気持ちが湧いてきた。
凪沙はすぐ側に有ったティッシュで涙を拭いつつ顔を綻ばせながら『ありがとう、隆史』と口にし、その刹那・・・過去のことなど全て吹き飛ばして・・・俺は恋に堕ちた。
それから姉貴にお袋の事を尋ねると、凪沙とは会わせられないと判断して実家で面倒を見てもらっていて時々会いに行っていると答えられ、たしかにその通りだろうと思った・・・お袋にも迷惑をかけたのでちゃんと会って謝りたい。
そして、このマンションは神坂が好意で貸してくれているとのことで、姉貴は神坂と時々連絡を取り合っているらしい・・・俺の身内に対しても良くしてくれているみたいで、懐の大きさで全然勝てていないことを今更思い知らされた。
それ以外にも色々な事があった・・・俺のせいでさせないでよい苦労をさせたことを痛感させられる・・・
◆二之宮凪沙 視点◆
隆史が年末年始の休暇を利用して一時的に帰宅した。
私がいるせいでお母様はご実家にいらっしゃって、そのご実家は部屋に余裕がないので那奈さんの元が隆史の実家という扱いになっている。
那奈さんに保護されて一緒に暮らすようになり自分の行ってきたことの罪深さを痛感し続けてきていて、当然隆史に対しても申し訳ないという気持ちを持っていて言葉だけとは言え誠心誠意の気持ちを込めて謝罪をさせてもらった。逆上されても仕方がないと思っていたし、殴られても良いと思っていたけれど、隆史が口にしたのは私を責める言葉ではなく自分の行動の反省と後悔を語るものだった。
私は隆史から糾弾されたかったのだと思う。それなのに、自己の振り返りなんかされてしまっては殴られた方がマシなくらいに心が痛み思わず涙が流れてきてしまった。泣く資格なんかないのに・・・
驚くほど優しく接してくれる隆史は元々こういう善良で誰からも好かれて然るべき人だったのだと今になって理解した・・・那奈さんの弟なのだから悪い人ではなかったに違いないと思うし、それを壊したのは私であると考えると贖罪の気持ちしかない。
隆史は元々美波さんのことが好きだったのだし、美波さんも隆史の本質を知れば私を許して友人として接してくれる様に隆史との関係についても考えてくれるかもしれない・・・美波さんの意志は最優先としても、その芽があるのであれば橋渡しをすることで隆史と美波さんの将来を少しは良いものにできるのではないかと考える。
那奈さんが夕食の準備のために買い出しへ行っている間、私と隆史がふたりきりになったので那奈さんがいるところでは言いづらかったこと・・・元婚約者の中条さんとの事について・・・を話した。
中条さんはまだ那奈さんの事が好きで結婚したいと思っているし、那奈さんも中条さんの事は好きだけれど家のことや自身が性風俗で何人もの男性客と交わったことを引け目に感じているから断腸の思いで拒絶していることを伝え中条さんについて知っていることを聞くと、歴史あるお家の方で本人同士が良いからと言ってそれで良しとは言えないような背景が有って、那奈さんが気にするのは当然だろうとのことだった。
また、その話に絡めて美波さんの事をどう思っているのかと尋ねると『俺には岸元さんを想う資格がない』と、罪悪感から接するべきではないという考えになっている様だったので、私がその間を取り持つように話をすると複雑な表情を浮かべた。
私自身が友人として付き合ってもらえているのだから隆史も恋人関係になれる・・・かは別にしても友人にはなれるだろうし、付き合いがあれば時間を掛けても進展するかもしれないからと後押しをしても反応は良くないままで、半ば強引に私が美波さんと連絡を取って会ってくれるというなら会うという話をまとめて今日のところは終えた。
その後、美波さんに連絡をして打診したところ『それなら3人で初詣に行ってからカフェかファミレスで話さない?』と了承してくれたので、ふたりを引き合わせることはできることになった。
それにしても美波さんは私が今日見た隆史の話をするまでもなく会ってくれると言ってくれたし、やはり隆史にチャンスがあるのではないかと思う。
0
あなたにおすすめの小説
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる