14 / 56
反撃の前夜
しおりを挟む
クロスは薬を飲み、数時間寝たあとに、ロビーにやってきた。日はだいぶ落ちて暗くなり、森なのでより暗くなった。クロスは灯りをつけたあとに全員いることを確認すると、席に座った。
「もう体調は大丈夫ですか?」
天姫は心配そうに聞いた。
「心配をかけたな。月姫の薬のおかげでなんとか回復したよ。」
クロスは、感謝を告げる。
「私が用意した薬ですから当然ですよ!」
自信満々に月姫は答える。
「……とりあえず、アルムはどうやら新しい力を使えていたらしいが…どうやった?」
クロスは月姫の自信ぶりに少し、反応を困らせたあとにアルムに話を切り替えた。
「クロスさんに教えてもらったあとに、力の使い方を考え直したんです。…ふと思い出したというか。まるで火で料理をするように…なんていうんですかね。単純に火を創るのではなく。どのように扱うのか…だと…」
アルムに宿る炎が燃え盛るだけでなく。調整することで様々な力に変わる。
人類が進化すると共に火も進化していった。火は使い方を間違えば、火災を引き起こし、全てを燃え尽くしてしまう。だからこそ、クロスはその雑念と火の理解をアルムに伝えたかった。そして、短い期間でこの心得を理解してくれていたのだ。アルムは、剣の適合者としてやっていけるとクロスは考えた。
「まだまだだが、成長を感じた。ここから歩き出せ。」
「はい!頑張ります!」
アルムは、力強く返事をする中、クロスは、喜びを感じていた。
「ところでクロスさんのそれは適合武器なんですか?」
天姫が疑問をぶつけた。
「これは模造品だ。素材自体が全く違うものだ。なにせ、人によって形も属性も変わる材質のものなんて見たことがないからな。それには劣るがその中でも、軍が開発した鉱石がある。それを使ったものだ。」
クロスは手に持った刀は刀身が輝いている。
「そういえば、クロスし……しょ…師匠はどのような能力を得たのですか?」
アルムは、少しモゴモゴした言い方をした。
「…突然…師匠とは…まぁ好きに呼ベ。…俺の能力は体内エネルギーを一度、刀に注ぎ込み、そして必要な力に変換する能力…と言えばわかりやすいか?…例えば、スピードが必要な時は脚力を上げたり、腕力を強化したり、ってところだ。まぁ適合者の時は体内エネルギーを使ってもすぐに回復するようになっていたが…それは出来なくなってしまったからな。」
刀を鞘にしまうと元の位置に置いた。
「やっぱり、適合者によってこんなにも能力が変わるんですね。」
天姫は驚いているようだ。
「師匠の力も分かったことだから、すぐに作戦を立てよう。」
アルムは、ずっと言いたかった事を言うことができてスッキリする。
「…そうだな。4人もいれば、あいつを倒すことはできるだろう。だが、その周りにいる無数のカゲをどうするつもりだ。アルム?」
クロスは問題点を挙げてアルムに問う。
「確かにそうですね。そこは自分と月姫でやります。広範囲で攻撃が出来ると思います。あの大きいカゲは天姫と師匠でなんとかしてもらいたいです。こんな感じでどうですか?」
アルムは作戦の出来を確認した。
「…悪くはない。だが、想定外の攻撃が来たらどうする?その二人体制で対応できるのか?」
確かにその通りだ。カゲはまだ未知数の能力を持っているかもしれない。それに対応出来なければ形勢は一気に逆転されるだろう。
「……どうすればいいでしょうか?」
アルムは…困り果てて助けを求めた。
「基本はアルムの作戦の二人体制で大丈夫だ。もし、狼の王が未知の攻撃を仕掛けてきた場合はアルムがこっちに加勢しろ。月姫は大変になるだろうが、一番多くの敵を相手にできるのはお前しかいない。頼むぞ。」
クロスの指示はとても頼もしい。流石は軍の部隊の指揮を取っていた人物だ。
「決行は明日の昼間に仕掛ける。今日は各自身体を休めろ。以上。」
クロスは言い切ると少し笑った。
「こんな感じか?」
「バッチリです!」
他の3人もにこやかに笑う。そして、日は完全に沈むのであった。
「もう体調は大丈夫ですか?」
天姫は心配そうに聞いた。
「心配をかけたな。月姫の薬のおかげでなんとか回復したよ。」
クロスは、感謝を告げる。
「私が用意した薬ですから当然ですよ!」
自信満々に月姫は答える。
「……とりあえず、アルムはどうやら新しい力を使えていたらしいが…どうやった?」
クロスは月姫の自信ぶりに少し、反応を困らせたあとにアルムに話を切り替えた。
「クロスさんに教えてもらったあとに、力の使い方を考え直したんです。…ふと思い出したというか。まるで火で料理をするように…なんていうんですかね。単純に火を創るのではなく。どのように扱うのか…だと…」
アルムに宿る炎が燃え盛るだけでなく。調整することで様々な力に変わる。
人類が進化すると共に火も進化していった。火は使い方を間違えば、火災を引き起こし、全てを燃え尽くしてしまう。だからこそ、クロスはその雑念と火の理解をアルムに伝えたかった。そして、短い期間でこの心得を理解してくれていたのだ。アルムは、剣の適合者としてやっていけるとクロスは考えた。
「まだまだだが、成長を感じた。ここから歩き出せ。」
「はい!頑張ります!」
アルムは、力強く返事をする中、クロスは、喜びを感じていた。
「ところでクロスさんのそれは適合武器なんですか?」
天姫が疑問をぶつけた。
「これは模造品だ。素材自体が全く違うものだ。なにせ、人によって形も属性も変わる材質のものなんて見たことがないからな。それには劣るがその中でも、軍が開発した鉱石がある。それを使ったものだ。」
クロスは手に持った刀は刀身が輝いている。
「そういえば、クロスし……しょ…師匠はどのような能力を得たのですか?」
アルムは、少しモゴモゴした言い方をした。
「…突然…師匠とは…まぁ好きに呼ベ。…俺の能力は体内エネルギーを一度、刀に注ぎ込み、そして必要な力に変換する能力…と言えばわかりやすいか?…例えば、スピードが必要な時は脚力を上げたり、腕力を強化したり、ってところだ。まぁ適合者の時は体内エネルギーを使ってもすぐに回復するようになっていたが…それは出来なくなってしまったからな。」
刀を鞘にしまうと元の位置に置いた。
「やっぱり、適合者によってこんなにも能力が変わるんですね。」
天姫は驚いているようだ。
「師匠の力も分かったことだから、すぐに作戦を立てよう。」
アルムは、ずっと言いたかった事を言うことができてスッキリする。
「…そうだな。4人もいれば、あいつを倒すことはできるだろう。だが、その周りにいる無数のカゲをどうするつもりだ。アルム?」
クロスは問題点を挙げてアルムに問う。
「確かにそうですね。そこは自分と月姫でやります。広範囲で攻撃が出来ると思います。あの大きいカゲは天姫と師匠でなんとかしてもらいたいです。こんな感じでどうですか?」
アルムは作戦の出来を確認した。
「…悪くはない。だが、想定外の攻撃が来たらどうする?その二人体制で対応できるのか?」
確かにその通りだ。カゲはまだ未知数の能力を持っているかもしれない。それに対応出来なければ形勢は一気に逆転されるだろう。
「……どうすればいいでしょうか?」
アルムは…困り果てて助けを求めた。
「基本はアルムの作戦の二人体制で大丈夫だ。もし、狼の王が未知の攻撃を仕掛けてきた場合はアルムがこっちに加勢しろ。月姫は大変になるだろうが、一番多くの敵を相手にできるのはお前しかいない。頼むぞ。」
クロスの指示はとても頼もしい。流石は軍の部隊の指揮を取っていた人物だ。
「決行は明日の昼間に仕掛ける。今日は各自身体を休めろ。以上。」
クロスは言い切ると少し笑った。
「こんな感じか?」
「バッチリです!」
他の3人もにこやかに笑う。そして、日は完全に沈むのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者の様子がおかしい
しばたろう
ファンタジー
勇者は、少しおかしい。
そう思ったのは、王宮で出会ったその日からだった。
神に選ばれ、魔王討伐の旅に出た勇者マルク。
線の細い優男で、実力は確かだが、人と距離を取り、馴れ合いを嫌う奇妙な男。
だが、ある夜。
仲間のひとりは、決定的な違和感に気づいてしまう。
――勇者は、男ではなかった。
女であることを隠し、勇者として剣を振るうマルク。
そして、その秘密を知りながら「知らないふり」を選んだ仲間。
正体を隠す者と、真実を抱え込む者。
交わらぬはずの想いを抱えたまま、旅は続いていく。
これは、
「勇者であること」と
「自分であること」のあいだで揺れる物語。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる