(仮)さぁ。異世界へいらっしゃい。

やたつぎ すい

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[11]視界が…

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視界がぼやけて私は自分が泣いていることに気がついた。
「自ら…落としてる…かぁ」 

頬を伝う雫は誰のものか…

そんなことわかってる。

「気づかずに失いかけていたの…」
「きっと阿形さんと吽形さんが言ったのは心が悲鳴を上げているよ
「「聞いてあげて」」
ってことだったのかな」

「今更後悔なんてしないなんて強がっていたけどほんとは物凄く会いたくなることだってあったんだよ…ずーっと自分に嘘ついて来ていたのかな…」

『無くしそうに』
『落としそうに』
『『なったものを見つけられたかい?』』

「えぇ。泣かないことはだめだとしっ…た…わ…」
まつ毛を濡らして頬を伝うそれを

人は涙という。

私はそれを拭い「声をかけたい。」と願った。
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