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5. 誓い
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座学や実技を受ければ受ける程、
陽翔は違和感が大きくなった。
「なんかおかしい」
講義間の休憩中に陽翔はぽつりと呟いた。
その言葉に反応するような友人も取り巻きもいなかった。
「おかしいのはあんたでしょ」
陽翔の前に座っているエルフの少女が振りむいた。
陽翔と同様にぼっちで過ごすことが多い少女だった。
突然のことに陽翔は、面食らってしまった。
「あんたねぇ、講義の間もずっとぶつぶつと
言っているでしょ!
偉そうにいちいち先生の講義にいちゃもんつけて、
うるさいんだから!
そんなにおかしいと思うなら、
挙手してはっきりと言えばいいでしょ」
「いやそういう訳ではないんだけど、
どうも気になって」
しどろもどろに話す陽翔だったが、
頭では別のことを考えていた。
魔術陣にしても詠唱にしても
どうも作為的に効率を悪くしているように
陽翔は感じていた。
非常に上手くというより巧妙に
組み込まれているために
この上なく気づきにくかった。
陽翔が手本とするオリヴェルの魔術陣と詠唱は、
非常に簡素だった。
現在の魔術行使において
どこをどう修正すればいいか
まだ陽翔には分からなかったが、
どうも違和感しかなかった。
「まあいいわ、次の講義は実技だし。
あんたの独り言に惑わされずに済みそうね」
勢いよく立ち上がり練兵場の方へエルフの少女は
走っていった。
チェザリーノは、生徒たちを前に
大きくため息をついていた。
二人一組を作るようにと指示をしたのだが、
毎度の様に陽翔と先ほどのエルフの少女が残っていた。
「あまり皆の前で言わせてくれるなよ、
フィン君、そしてクリスティーン。
君らの年齢でしか学べないこともあるだろう。
同級生と交わって、交友を深めることも大事な事だ。
それに組むべき者がいないのなら、互いに一人、
声をかける様にしなさい」
陽翔はその言葉遣いに懐かしさを感じていた。
ソフィアは女性であり目の前のチェザリーノは
男性であった。
しかし、話をする仕草、口調、声のリズム、
それは陽翔の記憶にあるソフィアのそれであった。
「互いに声を掛け合いたまえ」
チェザリーノに促されたが、
エルフの少女クリスティーナは不服そうだった。
「ソフ、いや、チェザ先生。
ここは男子の僕から声をかけるべきでした。
クリスティーナさん、すまないが、
組んで貰えないだろうか?」
古いしきたりに則って、陽翔は左膝を地に付け、
右膝を折って、右手を彼女の前に掲げた。
勿論、ブラッドが時折、聖女にお願いしていた時のことを
真似てみただけだった。
目の前のクリスティーナは真っ赤な顔で
おどおどしていた。
周囲からもてはやす声や野次が飛んだ。
陽翔は違和感が大きくなった。
「なんかおかしい」
講義間の休憩中に陽翔はぽつりと呟いた。
その言葉に反応するような友人も取り巻きもいなかった。
「おかしいのはあんたでしょ」
陽翔の前に座っているエルフの少女が振りむいた。
陽翔と同様にぼっちで過ごすことが多い少女だった。
突然のことに陽翔は、面食らってしまった。
「あんたねぇ、講義の間もずっとぶつぶつと
言っているでしょ!
偉そうにいちいち先生の講義にいちゃもんつけて、
うるさいんだから!
そんなにおかしいと思うなら、
挙手してはっきりと言えばいいでしょ」
「いやそういう訳ではないんだけど、
どうも気になって」
しどろもどろに話す陽翔だったが、
頭では別のことを考えていた。
魔術陣にしても詠唱にしても
どうも作為的に効率を悪くしているように
陽翔は感じていた。
非常に上手くというより巧妙に
組み込まれているために
この上なく気づきにくかった。
陽翔が手本とするオリヴェルの魔術陣と詠唱は、
非常に簡素だった。
現在の魔術行使において
どこをどう修正すればいいか
まだ陽翔には分からなかったが、
どうも違和感しかなかった。
「まあいいわ、次の講義は実技だし。
あんたの独り言に惑わされずに済みそうね」
勢いよく立ち上がり練兵場の方へエルフの少女は
走っていった。
チェザリーノは、生徒たちを前に
大きくため息をついていた。
二人一組を作るようにと指示をしたのだが、
毎度の様に陽翔と先ほどのエルフの少女が残っていた。
「あまり皆の前で言わせてくれるなよ、
フィン君、そしてクリスティーン。
君らの年齢でしか学べないこともあるだろう。
同級生と交わって、交友を深めることも大事な事だ。
それに組むべき者がいないのなら、互いに一人、
声をかける様にしなさい」
陽翔はその言葉遣いに懐かしさを感じていた。
ソフィアは女性であり目の前のチェザリーノは
男性であった。
しかし、話をする仕草、口調、声のリズム、
それは陽翔の記憶にあるソフィアのそれであった。
「互いに声を掛け合いたまえ」
チェザリーノに促されたが、
エルフの少女クリスティーナは不服そうだった。
「ソフ、いや、チェザ先生。
ここは男子の僕から声をかけるべきでした。
クリスティーナさん、すまないが、
組んで貰えないだろうか?」
古いしきたりに則って、陽翔は左膝を地に付け、
右膝を折って、右手を彼女の前に掲げた。
勿論、ブラッドが時折、聖女にお願いしていた時のことを
真似てみただけだった。
目の前のクリスティーナは真っ赤な顔で
おどおどしていた。
周囲からもてはやす声や野次が飛んだ。
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