転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて

ゆうた

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346.交流1

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誠一たちは帝国随一の宿泊施設を出ると、分相応の宿へ移った。
二束三文の素材や魔石を思いの外高く竜公国へ売り捌くことが出来て、
誠一たちの懐は潤っていた。

「いやーあのじいさん。中々、話が分かるな。
それとも俺の商才かな。俺も商人ギルドのライセンス取るかな」

ご機嫌のヴェルにキャロリーヌが釘を刺した。
「ヴェル、あなたはそんなことより魔術院が再開されたら、
きちっと結果を出しなさい。
留年なんて許されないことは分かっているわよね」
若干、怯んだヴェルは、話題を変えようと
あの手この手を駆使するが、そんなことには惑わされずに
有難いお話を続けるキャロリーヌであった。

「ロジェさん、残りの保有品は、市場での売買や商人と
取引していくことでいいですか?」
ロジェと誠一は今後のことを話していた。

「そうなるだろう。それと情報収集だ。
どんなに小さい噂でも集めておいて、
グレートウォールまでの道中でそれらを検討することになる。
それとだ、サリナだが、彼女には別行動をして貰うことにしている。
アルフレート君、いいかな?」

誠一はロジェの話が決定事項のような気がした為、特に反対しなかった。
「言いも何もサリナとロジェさんの間で
取り決まっているんでしたら、それに従いますよ」

ロジェは穏やかな表情で話を続けたが、その言葉は誠一には重かった。
「いや、すまない。言い方が悪かった。
このチームのリーダーはアルフレート君、君だ。
サリナからの説明を受けた上で決めてくれ。
つい年長者として相談を受けて、安請け合いしていたようだ。
リーダーを蔑ろにするつもりはなかった。すまない」

いやいや、重いっ重すぎる。所詮は15歳、
否、元は21歳程度の自分に責任を負わせすぎじゃないか。

そんな内心の気持ちを反映して、誠一の表情は強張ってしまったのだろう。
ロジェが慌てて、付け加えた。
「俺も君が路を違えそうなら、きっちり意見させて貰うよ。
何事も経験、経験。
キャロやヴェル、シエンナだってそう思っているさ」

キャロリーヌはまだしもヴェルやシエンナは
ここまでの道中も含めて、どうも自分に難題を
放り投げてくるだけのような気がした。
「それより、今はサリナの件だ。よろしく頼む」
誠一はロジェの言葉に納得した態でサリナの元へ向かった。

サリナはシエンナと部屋にいた。
誠一がノックすると、どうぞと聞こえた為に誠一は入室した。

サリナはうつぶせになるシエンナに回復薬を
振りかけている最中であった。

ベッドの上にうつぶせになるシエンナは下着のみの姿であった。
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