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861. 神がらの下賜品3
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「ネックレスはヴェルがアミラに渡してあげて」
「はっ、なんでだよ」
何故か突っかかるヴェルであったが、
誠一は千晴の名を借りた。
「千晴さんがそう仰せだけど、
この場でアミラにそれを捧げよとのことだよ」
『誠一さん、それナイス!
多用されるのは困るけど今回はそれ、許すよ』
誠一は一度、上を見上げると、恭しく頭を下げた。
アミラはといえば、両膝を床につき、
両手を胸の前で組むと、少し上を見上げて瞳を閉じていた。
そして千晴へ感謝の言葉を捧げていた。
その姿を見たヴェルは、顔を真っ赤にしながら、
アミラに近づいてネックレスを捧げた。
持っていればささやかながら
力を高める魔術が込められている品であった。
「千晴様からの贈り物だ。大切に扱えよ」
気恥ずかしさを紛らわすためか、
普段の千晴への丁寧な口調が荒れているヴェルであった。
「嬉しいです。千晴様に感謝です。
いつかヴェルから贈って貰える日を
心待ちにするです」
まともな返答ができないほど
挙動不審なヴェルであった。
キャロリーヌに促されて、何とかアミラの手を
取り立ち上がらせて、軽く抱き寄せるヴェルであった。
冷やかしの声が上がるが、上手く反論できずに
狼狽えるヴェルであったが、
アミラを突き放す様な愚挙にでることはなかった。
『くううっ見ているこっちが恥ずかしくなるわ。
誠一さん、いい仕事したし!
今度は誠一さんの番だね。
3人いるけど、どういう順番にするのかな。
あーこれは楽しみだわ』
誠一の脳内にもひっきりなし冷やかしと
期待の言葉が囁かれていた。
そのせいで逆に誠一は冷静になれた。
「サリナにはこれを」
誠一は指輪を取ると、サリナの左手を取って、
引き寄せた。そして、左手の薬指にはめた。
「千晴さんの代理として、サリナ、君に指輪を贈ります」
持っていればささやかながら
気配遮断を高める魔術が込められている品であった。
サリナは熱ぽい視線を誠一に送っていた。
軽く抱きしめると、サリナから離れた。
サリナはその場でボーっとしていた。
「キャロリーヌにはこれを」
誠一は指輪を取ると、キャロリーヌの左手を取って、
引き寄せた。そして、左手の薬指にはめた。
「千晴さんの代理として、
キャロリーヌ、君に指輪を贈ります」
持っていればささやかながら
弓速を高める魔術が込められている品であった。
キャロリーヌは軽く誠一の頬にキスをした。
誠一の頬は真っ赤になってしまった。
キャロリーヌは誠一から離れると
愛おしそうに指輪を眺めていた。
「シエンナにはこれを」
誠一は指輪を取ると、シエンナの左手を取って、
引き寄せた。そして、左手の薬指にはめた。
「千晴さんの代理として、
シエンナ、君に指輪を贈ります」
持っていればささやかながら
魔力を高める魔術が込められている品であった。
誠一はシエンナの頬にキスをした。
「はわわわ」
シエンナの頬は真っ赤になってしまった。
誠一がシエンナから離れると
ひっきりなしに千晴への感謝を伝えていた。
「はっ、なんでだよ」
何故か突っかかるヴェルであったが、
誠一は千晴の名を借りた。
「千晴さんがそう仰せだけど、
この場でアミラにそれを捧げよとのことだよ」
『誠一さん、それナイス!
多用されるのは困るけど今回はそれ、許すよ』
誠一は一度、上を見上げると、恭しく頭を下げた。
アミラはといえば、両膝を床につき、
両手を胸の前で組むと、少し上を見上げて瞳を閉じていた。
そして千晴へ感謝の言葉を捧げていた。
その姿を見たヴェルは、顔を真っ赤にしながら、
アミラに近づいてネックレスを捧げた。
持っていればささやかながら
力を高める魔術が込められている品であった。
「千晴様からの贈り物だ。大切に扱えよ」
気恥ずかしさを紛らわすためか、
普段の千晴への丁寧な口調が荒れているヴェルであった。
「嬉しいです。千晴様に感謝です。
いつかヴェルから贈って貰える日を
心待ちにするです」
まともな返答ができないほど
挙動不審なヴェルであった。
キャロリーヌに促されて、何とかアミラの手を
取り立ち上がらせて、軽く抱き寄せるヴェルであった。
冷やかしの声が上がるが、上手く反論できずに
狼狽えるヴェルであったが、
アミラを突き放す様な愚挙にでることはなかった。
『くううっ見ているこっちが恥ずかしくなるわ。
誠一さん、いい仕事したし!
今度は誠一さんの番だね。
3人いるけど、どういう順番にするのかな。
あーこれは楽しみだわ』
誠一の脳内にもひっきりなし冷やかしと
期待の言葉が囁かれていた。
そのせいで逆に誠一は冷静になれた。
「サリナにはこれを」
誠一は指輪を取ると、サリナの左手を取って、
引き寄せた。そして、左手の薬指にはめた。
「千晴さんの代理として、サリナ、君に指輪を贈ります」
持っていればささやかながら
気配遮断を高める魔術が込められている品であった。
サリナは熱ぽい視線を誠一に送っていた。
軽く抱きしめると、サリナから離れた。
サリナはその場でボーっとしていた。
「キャロリーヌにはこれを」
誠一は指輪を取ると、キャロリーヌの左手を取って、
引き寄せた。そして、左手の薬指にはめた。
「千晴さんの代理として、
キャロリーヌ、君に指輪を贈ります」
持っていればささやかながら
弓速を高める魔術が込められている品であった。
キャロリーヌは軽く誠一の頬にキスをした。
誠一の頬は真っ赤になってしまった。
キャロリーヌは誠一から離れると
愛おしそうに指輪を眺めていた。
「シエンナにはこれを」
誠一は指輪を取ると、シエンナの左手を取って、
引き寄せた。そして、左手の薬指にはめた。
「千晴さんの代理として、
シエンナ、君に指輪を贈ります」
持っていればささやかながら
魔力を高める魔術が込められている品であった。
誠一はシエンナの頬にキスをした。
「はわわわ」
シエンナの頬は真っ赤になってしまった。
誠一がシエンナから離れると
ひっきりなしに千晴への感謝を伝えていた。
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