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(二章)小ネタ
クリスマス(小ネタ)
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※シオウとゼアロルドが普通に会話できる世界線
”クリスマス”という名前ではないにしろ、この世界にも家族と一緒に過ごす特別な日が存在していた。
綺麗な雪飾りに一家団欒と、子どもにはプレゼント。
そんな風に家族達と一緒に過ごして、真冬の精霊からプレゼントを待っている「良い子」の少女が、騎士舎にも―――…。
「さぁ来るといい、サンディ・スノー!今晩こそ我が貴様の正体を暴いてくれるのじゃ!」
HAHAHAHA!とベッドの上で仁王立ちになるユリア。
今夜は聖夜。騎士舎の食堂で行られたのはクリスマスパーティーならぬスノーパーティーで、外注の豪華な夕食とケーキが用意された上に、至る所には雪の飾りが施されていた。
どう見てもシオウには馴染みのあるイベントで、「あぁ、クリスマスね!」とすぐ理解することができた数少ないイベントだった。
「今日は楽しかったね。ユリアも、サンディスノーさんのためにお手伝いも飾り付け頑張ったし、きっと来てくれるよ」
「うん!ふふ、ロインの腹踊りとアルタイルとルカルの漫才、もっと見たかったなぁ」
「あー……」
(あとでホットワインでも差し入れしてあげないとだねぇ…)
とくにアルタイルさんの振り切った感には拍手せざるを得なかった。
――――まぁ、今日は珍しくお酒が解禁されいる。そのおかげで酒盛りはまだまだ続いていると思う。
だけどユリアは寝る時間だと、シオウが「今夜はここまでだ」と部屋に連れてきた。
「ユリア、はじめてのパーティーは楽しかった?」
「うん!明日も明後日も続いてほしい!ママは!?」
「そうだね。俺も、ユリアの綺麗なお嬢様ドレスを見られて楽しかった、だけどもう寝ないと」
「いーーーーやーーー!」
締めくくりだと言ったところで、ユリアは嫌々する。
だけどシオウは知っていた、「いいから寝なさい~!」とユリアを抱きかかえて軽くくすぐってやる。するとケラケラと笑って、ユリアは大人しくなる。
すーっと眠るのだ。
精霊さん、妖精さん、上級の存在。
いくらそう呼ばれていたって中身は小さな女の子だ。ユリアは、満足すればすぐに眠るお子様だった。
「………おやすみ、ユリア」
眠る少女の隣に、そっと用意していたプレゼントを置く。それはユリアが前々から欲しいと言ってたフラワーラビットの毛糸を使った手袋だ。
―――それも編み物はしたことのないシオウが、アルタイルとオルべリオンに教えてもらって頑張った力作だった。
「シオウ。俺はもう役立たず、か?」
「ふ、ふふっ……、ゼアロンさんのコスプレ姿、見せてあげたかったよ」
「一応真面目な衣装のつもりだったんだが……。今晩こそはついに一戦かと真剣に悩んでた」
サンタクロースならぬサンディ・スノー(ゼアロン)VS捕まえたいユリアの図だ、洒落にならない。
なのに思わず吹きそうになるのをシオウは必死で耐えた。
「お疲れ様です。よっぽど楽しくて、疲れたようです」
「……ユリア、良かったな」
似合ってない白く長い付け髭を取っ払いユリアの頭を撫でるゼアロルドと、ふふっと笑うユリア。
その肩に―――、ちょこんと寄り添うシオウ。
「サンディ・スノーさんが親だったって知るのは、もう少し先でいいんです。ちょっと寂しくなる」
「………全力で逃げるとしようか」
「く、ふふ…、頼みます」
そして、同じ毛糸を使って作ったマフラーをゼアロルドに巻く。
シオウが編んだもう一つの品だった。
翌朝、降り積もった真っ白の雪。
ユリアは銀色の世界をくるくると回って遊ぶ。ふっかふかの厚い手袋と、火の魔石を使ったカイロを貰ってはしゃいでいた。
「みてみて、雪だるまじゃ!昨日はサンディを捕まえられなかったから、コイツで代弁!」
「ほんとユリアは拘るねぇ」
「だって、パパは見たことないって言ってたもん!来年こそは、絶対に捕まえるの!」
「「………!」」
ふふふっと笑うユリア。
そして思わず顔を見合わせるシオウとゼアロルド。
【頑張る?】
【ちょっと厳しいかもしれない】と目視で会話。
END
”クリスマス”という名前ではないにしろ、この世界にも家族と一緒に過ごす特別な日が存在していた。
綺麗な雪飾りに一家団欒と、子どもにはプレゼント。
そんな風に家族達と一緒に過ごして、真冬の精霊からプレゼントを待っている「良い子」の少女が、騎士舎にも―――…。
「さぁ来るといい、サンディ・スノー!今晩こそ我が貴様の正体を暴いてくれるのじゃ!」
HAHAHAHA!とベッドの上で仁王立ちになるユリア。
今夜は聖夜。騎士舎の食堂で行られたのはクリスマスパーティーならぬスノーパーティーで、外注の豪華な夕食とケーキが用意された上に、至る所には雪の飾りが施されていた。
どう見てもシオウには馴染みのあるイベントで、「あぁ、クリスマスね!」とすぐ理解することができた数少ないイベントだった。
「今日は楽しかったね。ユリアも、サンディスノーさんのためにお手伝いも飾り付け頑張ったし、きっと来てくれるよ」
「うん!ふふ、ロインの腹踊りとアルタイルとルカルの漫才、もっと見たかったなぁ」
「あー……」
(あとでホットワインでも差し入れしてあげないとだねぇ…)
とくにアルタイルさんの振り切った感には拍手せざるを得なかった。
――――まぁ、今日は珍しくお酒が解禁されいる。そのおかげで酒盛りはまだまだ続いていると思う。
だけどユリアは寝る時間だと、シオウが「今夜はここまでだ」と部屋に連れてきた。
「ユリア、はじめてのパーティーは楽しかった?」
「うん!明日も明後日も続いてほしい!ママは!?」
「そうだね。俺も、ユリアの綺麗なお嬢様ドレスを見られて楽しかった、だけどもう寝ないと」
「いーーーーやーーー!」
締めくくりだと言ったところで、ユリアは嫌々する。
だけどシオウは知っていた、「いいから寝なさい~!」とユリアを抱きかかえて軽くくすぐってやる。するとケラケラと笑って、ユリアは大人しくなる。
すーっと眠るのだ。
精霊さん、妖精さん、上級の存在。
いくらそう呼ばれていたって中身は小さな女の子だ。ユリアは、満足すればすぐに眠るお子様だった。
「………おやすみ、ユリア」
眠る少女の隣に、そっと用意していたプレゼントを置く。それはユリアが前々から欲しいと言ってたフラワーラビットの毛糸を使った手袋だ。
―――それも編み物はしたことのないシオウが、アルタイルとオルべリオンに教えてもらって頑張った力作だった。
「シオウ。俺はもう役立たず、か?」
「ふ、ふふっ……、ゼアロンさんのコスプレ姿、見せてあげたかったよ」
「一応真面目な衣装のつもりだったんだが……。今晩こそはついに一戦かと真剣に悩んでた」
サンタクロースならぬサンディ・スノー(ゼアロン)VS捕まえたいユリアの図だ、洒落にならない。
なのに思わず吹きそうになるのをシオウは必死で耐えた。
「お疲れ様です。よっぽど楽しくて、疲れたようです」
「……ユリア、良かったな」
似合ってない白く長い付け髭を取っ払いユリアの頭を撫でるゼアロルドと、ふふっと笑うユリア。
その肩に―――、ちょこんと寄り添うシオウ。
「サンディ・スノーさんが親だったって知るのは、もう少し先でいいんです。ちょっと寂しくなる」
「………全力で逃げるとしようか」
「く、ふふ…、頼みます」
そして、同じ毛糸を使って作ったマフラーをゼアロルドに巻く。
シオウが編んだもう一つの品だった。
翌朝、降り積もった真っ白の雪。
ユリアは銀色の世界をくるくると回って遊ぶ。ふっかふかの厚い手袋と、火の魔石を使ったカイロを貰ってはしゃいでいた。
「みてみて、雪だるまじゃ!昨日はサンディを捕まえられなかったから、コイツで代弁!」
「ほんとユリアは拘るねぇ」
「だって、パパは見たことないって言ってたもん!来年こそは、絶対に捕まえるの!」
「「………!」」
ふふふっと笑うユリア。
そして思わず顔を見合わせるシオウとゼアロルド。
【頑張る?】
【ちょっと厳しいかもしれない】と目視で会話。
END
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…人の目にちゃんと映る追いかけっこになるでしょうか🤣
そしてパパママが板に着いてきてる二人が素敵です( *^艸^)
ぴょんた様
いつも感想ありがとうございます💕
ゼアロンパパ、全力の逃走中。たぶん音速を超えた戦いになりそうです…周りに被害が出ないといいのですが(遠い目)
たぶんカイル少年あたりがユリアに現実を教えてくれそうですが…w
ありがとうございます、かわいいユリアのためにシオウもゼアロンさんも一生懸命です☺️
ここまで読んでくださりありがとうございます✨ぴょんたさんや皆さまから頂けた感想を励みに、これからも楽しく頑張ります☺️
こ、これは既に結婚した後の世界線!
言葉通じてるから、ゼアロンさんの告白が成功したんですねー。
会話が小学生の子持ちのパパママなんだよなあ……。
それはそれとして、フラワーラビットの毛糸、ちょっと気になります。
いい匂いとかわいい色してそう。
珈琲屋さん
わーい、感想ありがとうございます✨とっても嬉しいです🙌✨
結婚後かナチュラルに距離感が近い二人なのか…w
かわいいユリアに喜んでもらうために、そして楽しませるためにパパママも全力です💪✨
冬のフラワーラビットは特にもふもふで愛くるしく、ほんのり甘くて優しい花の匂いのする女の子に大人気な兎さんです☺️
きっとユリアは気に入って宝物にしますね
ここまで読んでくださりありがとうございます✨引き続き楽しんで書いていきます✌︎('ω'✌︎ )
イーリエさんとゼアロンさんの友情良いですね✨
加護のせいで不自由を強いられるゼアロンさんをイーリエさんは悔しくも哀れで…ただ人として親しい友として切なく思っていたのかなと思います
やりきれない思いってありますよね
少なくともイーリエさんはゼアロンさんの感情を全てではなくとも知っていたから歯痒かったですよね…
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