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何故、妹は姉をざまぁするに至ったか⑰
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「まずは、そうだね。目標を決めようか。最終的にイエルノがアクノール様の事をどうしたいのかって事だね」
作戦会議が始まって、ウーログは優しい笑みを浮かべながら私に言った。
まずは、最終的な目標を決めてそれに向かって何をすればいいか考えていくことが重要なのだとウーログは言う。
「……私はお姉様に昔のように戻ってもらいたいわ。ここがそのげぇむの世界ではなく、現実の世界だと分かってもらって、私やデル兄様の事をちゃんと見てほしい」
私の願いは、お姉様がおかしくなった時からそれ以外ない。お姉様がその転生者であろうとなかろうと私はどちらでもよかった。ちゃんと私の事を見てくれるのならば。
私の事を見て、ちゃんと接してくれるならお姉様に前世の記憶があろうとなかろうとどうでも良かった。でもお姉様は私の事を見ないから。だから、私は――お姉様が現実を見るように動きたい。
「うんうん。そのためにまずはどうしたらいいかだけど、これは此処がゲームとは違う。ここは現実なんだってちゃんとわかってもらわないと。ゲームの世界だからと決めつけてしまうのは問題だからね。要するにアクノール様が攻略対象に変な風に接しているのは、そのゲームの中での彼らを知っているからこそだね。現実の彼らよりも、ゲームでの彼らを見てしまっているのだと思うよ」
「うん。そうね。実際にデル兄様やラス兄様の事ちゃんと見てないもの。別の誰かを見ているみたいだから……」
「それで、イエルノの事はモブだからちゃんと見てないわけでしょ。僕なんて名前さえもゲームでは出てないキャラクターだし、そうなると逆に僕なんか動きやすいかもね。名前さえもない存在ならゲームの世界と思い込んでいるアクノール様は僕なんか眼中にないだろうし」
……そうか。遊びの世界だからこそ、現実では実際に存在している人に名前がなかったり、登場していなかったりもするのか。私はまだお姉様の妹として、げぇむの世界に登場しているけれど、ウーログは名前さえも居なくて、ゲームでは出ていなかったかもしれないって。
そうなると、お姉様はげぇむでは存在していなかった人は本当に眼中にないんだろう。それはお姉様付きの侍女達への態度からもわかる。ちゃんと、彼らが生きている事をお姉様は実感していないのかもしれない。――それって恐ろしい考え方だと思う。生きている人たちを生きていないとして、行動してしまう。それって取り返しのつかない事をいつかしてしまうかもしれないことだ。
「それって、お姉様が取り返しのつかない事をやってしまう可能性もあるわよね。私は……お姉様の事が、大好きだから、そんな取り返しのつかない事やってほしくないわ。その前にお姉様をどうにかもとに戻したい」
「そうだね。そのために、まずは此処が現実だって事を分かってもらうためにゲームの世界との差異を出していくとかは? あとは、ここは現実なので現実を見てほしいって言ってみるとか……。ただ、イエルノが幾ら行動してもここが乙女ゲームの世界だって思い込んでいる状況みたいだからどれだけ効果があるかは分からないけれど」
「そうね……。私がそのげぇむを知っているとしてお姉様と向き合ってみたらどうかしら?」
「それは危険かもしれないよ。乙女ゲームものだと、転生者が何人もいる事はあるんだけど、アクノール様が疑い深い存在で他の転生者に怯えていたりする可能性もあるから。イエルノが転生者かもしれないって勘違いされたら、もっと大変なことになる可能性もある。暴走して取り返しのつかない事にはなってほしくない。アクノール様はただでさえこの世界が乙女ゲームの世界だ、婚約破棄されるかもしれないと怯えているわけだし」
「……そうかしら?」
「うん。直接言うのはやめた方がいいと思う。せめて手紙に書いて言うとか、そういう風にしたほうがイエルノが安全だと思う」
「……書置きしておこうかしら。此処は現実なので、ちゃんと現実を見てくださいみたいなのを」
「そうだね。効果があるかは分からないけれどそれもありだと思う」
確かに私が幾ら話しかけても私を見たりしないお姉様が、私の言葉一つでもとに戻ってくれるとは思わない。此処がそのげぇむの世界かもしれないと混乱し続けているお姉様にげぇむという話をしたところで益々ひどい状況に陥る可能性も十分ある。
私はお姉様の名に傷をつけたくない。お姉様がこれから生きていくためにも慎重に行わなければならない。
「僕からもアクノール様に接触してみるよ。アクノール様が僕をちゃんと妹であるイエルノの婚約者として接しているか、それともとるに取らない存在としてみているかそれの確認をしてみようと思う」
私はそのウーログの言葉に頷いた。
そんな話し合いをしていれば、侍女達に呼ばれてしまったので一旦そこで話し合いは終わった。
まずは、お姉様に書置きを残してみよう。
作戦会議が始まって、ウーログは優しい笑みを浮かべながら私に言った。
まずは、最終的な目標を決めてそれに向かって何をすればいいか考えていくことが重要なのだとウーログは言う。
「……私はお姉様に昔のように戻ってもらいたいわ。ここがそのげぇむの世界ではなく、現実の世界だと分かってもらって、私やデル兄様の事をちゃんと見てほしい」
私の願いは、お姉様がおかしくなった時からそれ以外ない。お姉様がその転生者であろうとなかろうと私はどちらでもよかった。ちゃんと私の事を見てくれるのならば。
私の事を見て、ちゃんと接してくれるならお姉様に前世の記憶があろうとなかろうとどうでも良かった。でもお姉様は私の事を見ないから。だから、私は――お姉様が現実を見るように動きたい。
「うんうん。そのためにまずはどうしたらいいかだけど、これは此処がゲームとは違う。ここは現実なんだってちゃんとわかってもらわないと。ゲームの世界だからと決めつけてしまうのは問題だからね。要するにアクノール様が攻略対象に変な風に接しているのは、そのゲームの中での彼らを知っているからこそだね。現実の彼らよりも、ゲームでの彼らを見てしまっているのだと思うよ」
「うん。そうね。実際にデル兄様やラス兄様の事ちゃんと見てないもの。別の誰かを見ているみたいだから……」
「それで、イエルノの事はモブだからちゃんと見てないわけでしょ。僕なんて名前さえもゲームでは出てないキャラクターだし、そうなると逆に僕なんか動きやすいかもね。名前さえもない存在ならゲームの世界と思い込んでいるアクノール様は僕なんか眼中にないだろうし」
……そうか。遊びの世界だからこそ、現実では実際に存在している人に名前がなかったり、登場していなかったりもするのか。私はまだお姉様の妹として、げぇむの世界に登場しているけれど、ウーログは名前さえも居なくて、ゲームでは出ていなかったかもしれないって。
そうなると、お姉様はげぇむでは存在していなかった人は本当に眼中にないんだろう。それはお姉様付きの侍女達への態度からもわかる。ちゃんと、彼らが生きている事をお姉様は実感していないのかもしれない。――それって恐ろしい考え方だと思う。生きている人たちを生きていないとして、行動してしまう。それって取り返しのつかない事をいつかしてしまうかもしれないことだ。
「それって、お姉様が取り返しのつかない事をやってしまう可能性もあるわよね。私は……お姉様の事が、大好きだから、そんな取り返しのつかない事やってほしくないわ。その前にお姉様をどうにかもとに戻したい」
「そうだね。そのために、まずは此処が現実だって事を分かってもらうためにゲームの世界との差異を出していくとかは? あとは、ここは現実なので現実を見てほしいって言ってみるとか……。ただ、イエルノが幾ら行動してもここが乙女ゲームの世界だって思い込んでいる状況みたいだからどれだけ効果があるかは分からないけれど」
「そうね……。私がそのげぇむを知っているとしてお姉様と向き合ってみたらどうかしら?」
「それは危険かもしれないよ。乙女ゲームものだと、転生者が何人もいる事はあるんだけど、アクノール様が疑い深い存在で他の転生者に怯えていたりする可能性もあるから。イエルノが転生者かもしれないって勘違いされたら、もっと大変なことになる可能性もある。暴走して取り返しのつかない事にはなってほしくない。アクノール様はただでさえこの世界が乙女ゲームの世界だ、婚約破棄されるかもしれないと怯えているわけだし」
「……そうかしら?」
「うん。直接言うのはやめた方がいいと思う。せめて手紙に書いて言うとか、そういう風にしたほうがイエルノが安全だと思う」
「……書置きしておこうかしら。此処は現実なので、ちゃんと現実を見てくださいみたいなのを」
「そうだね。効果があるかは分からないけれどそれもありだと思う」
確かに私が幾ら話しかけても私を見たりしないお姉様が、私の言葉一つでもとに戻ってくれるとは思わない。此処がそのげぇむの世界かもしれないと混乱し続けているお姉様にげぇむという話をしたところで益々ひどい状況に陥る可能性も十分ある。
私はお姉様の名に傷をつけたくない。お姉様がこれから生きていくためにも慎重に行わなければならない。
「僕からもアクノール様に接触してみるよ。アクノール様が僕をちゃんと妹であるイエルノの婚約者として接しているか、それともとるに取らない存在としてみているかそれの確認をしてみようと思う」
私はそのウーログの言葉に頷いた。
そんな話し合いをしていれば、侍女達に呼ばれてしまったので一旦そこで話し合いは終わった。
まずは、お姉様に書置きを残してみよう。
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