21 / 43
21
しおりを挟む
「力を抜いていろ」
ぐぐっと私を貫くその杭は熱くて硬くて太くて私が何より待ち望んだもので。
「あああっ……!」
私はアデミル様の腕にしがみつきながらそれを受け入れた。
「すまない、動きたい」
熱を私の中に収めると同時にアデミル様はそう謝って腰を振り始めた。いつもは私が落ち着くまで待ってくれる人がどうしたのだろう。
「あっ、あっ、ああっ!」
息も整わぬ間に突き上げられて私ははあはあと口で息をしながら喘ぎ声を漏らした。
「アデ、ミル、さま、待って……!」
急に動き出したのも彼らしくないがそのペースが速い。いつもならゆっくりとした抜き差しから次第に速くなっていくのにそれすらすっ飛ばして彼の突き上げは激しい。
それでも激しくされればそれだけ簡単に高みに持っていかれるもので。
「あ、あ、あんんんっ!」
「っく!」
びくびくと震えて達すると、彼もまた私の最奥で熱を放った。
最短記録ではなかろうか。
私が肩口で荒く息をしているアデミル様の頭を撫でながらどうしたんですか、と問うと彼はすまない、と謝ってきた。
「きみがあまりに色っぽい格好をしていたから我慢が効かなかった」
つまり、余裕の見られなかったこの一連の行動はあの下着に誘発されてのことだと。
私は嬉しくなってその頭を抱え込んで撫でた。
「作戦成功、ですね」
「してやられたよ」
苦笑するアデミル様だったけれど、ねえアデミル様、と私がその喉元をくすぐると腹の中のアデミル様がぴくりと震えた。
「まだ、出来ますよね?」
喉をくすぐりながら額にキスを落とすとみる間にアデミル様のペニスは硬さを取り戻していく。
「きみが望むなら」
「アデミル様を満足させるのが私の幸せです」
私たちは笑い合って再び口付けを交わしたのだった。
私の専属のメイドはミミアだ。服を選んだり顔を洗えばサッとタオルを差し出してくれたり身の回りのことは大抵彼女がやってくれる。
その他にも私付きの従者は二人いる。
フットマンのマグリッドとベアノアだ。マグリッドが二十代後半でベアノアが二十歳になったばかりだ。
マグリッドが真面目一徹って感じならベアノアは無邪気なまだまだ子どもらしさを残した青年だ。
フットマンとは私が馬車で移動する時並走して走る役職の人だ。そして私が目的地に着いた時などに扉を開けたり階段を設置してくれたりする。とても体力仕事なのだが彼らはそれを厭わずこなしている。
この世界では普通に働くよりもこういう貴族のお屋敷でフットマンとして働いた方が楽だしお給料も格段に良いそうなのだ。
ただし先述した通りの仕事なので体力に自信ががあれば、の話であるが。
なので二人ともアデミル様ほどではないにしても体格がいい。そして見た目もいい。
フットマンには体力の他にも外見の良さも求められるのだ。馬車の外を並走する彼らは屋敷の顔なのだそうだ。
マグリッドは鹿爪らしい顔をいつもしているしベアノアはそんなマグリッドにいつもにこにこと物おじせず話しかけている。
マグリッドはちょっと鬱陶しそうにしているけれどそれでも振り払ったりはしない。いつもなんだかんだと話を聞いてやっている。いいコンビなのだ。
だから私はたまにわざとお菓子を余らせては包んでミミアや彼らに振舞っていた。
勿論、ルーイングさんにも貢ぎ物は忘れない。彼には一番お世話になっているのだから。
けれどミミアや彼らだって頑張ってくれている。だから私はいつもお菓子を包んでは差し入れをしていた。
そんなある日、私はマグリットとベアノアが話しているのをたまたま聞いてしまった。
「お前、相変わらずなのか」
マグリッドの問いかけにベアノアはそっすねーと笑う。
「相変わらず味覚障害は治らないです」
え、と思った。ベアノアが味覚障害だなんてアデミル様からも聞いたことがない。
「何食べても味気ないっす。砂でも食べてるみたい」
でも、と彼は笑う。
「奥様の手作りのお菓子だけは違うんです。ちゃんと甘くて、イチゴはイチゴの味がして、オレンジはオレンジの味がするんです。俺、生まれて初めてイチゴやオレンジの味を知りました。ああ、こんなに美味しいものだったんだなあって」
「お前、それは」
「わかってます。旦那様は奥様を愛していて、奥様も旦那様を愛していらっしゃる。俺の入る余地も資格もないって。でもいいじゃないですか。お菓子を貰うくらい。それくらい許されたって良いでしょう?」
「弁えているならそれで良い」
「わかってますよ。俺もいつまでこの仕事続けられるかわからないけれど、最終的にはヴァレットにまで上り詰めて奥様をお守りしたいなあ」
私はそっとその場を離れてキッチンへと向かった。
「どうなさいました、奥様」
厨房担当のキッチンメイドが近づいてくる。
「今日はラズベリーが入っていたと思うのだけれど」
「はい、質の良いものが届いております」
「今日はパイにしようと思うの」
「かしこまりました」
私にはベアノアの気持ちには応えられないし彼もそれは望んでいないだろう。
だから私にできるのは、美味しいお菓子を作って彼の味覚を豊かにしていくこと。
全てのものには味があって、それは美味しいものもあれば美味しくないものもある。
できることなら彼が美味しいものだけを感じていられるように。
私は大量のラズベリーをボウルに入れた。
神様神様、私のフットマンに味覚障害の子がいるんですが治りませんか。
「あのねえ、きみ最近私を何でも屋かなんかと勘違いしてないかい。本来なら年に一度宣託を下すくらいしか下界と関わりを持たないはずの存在なんだよ私は」
でも使えるものは使えって言葉がありますし。
神様は呆れたようにため息をついた。けれど続いた言葉は仕方ないなあだった。
「レモンソースのパンナコッタで手を打とう」
お安いご用です!明日、お供えの分と一緒に持ってきますね。
「本当に神使いの荒い聖女だなあ」
でも嫌いじゃないでしょう?
すると神様はちょっとだけ鼻白んだように黙っていた。
「……そういうところは嫌いだよ」
私は思わず笑ってしまった。
(続く)
ぐぐっと私を貫くその杭は熱くて硬くて太くて私が何より待ち望んだもので。
「あああっ……!」
私はアデミル様の腕にしがみつきながらそれを受け入れた。
「すまない、動きたい」
熱を私の中に収めると同時にアデミル様はそう謝って腰を振り始めた。いつもは私が落ち着くまで待ってくれる人がどうしたのだろう。
「あっ、あっ、ああっ!」
息も整わぬ間に突き上げられて私ははあはあと口で息をしながら喘ぎ声を漏らした。
「アデ、ミル、さま、待って……!」
急に動き出したのも彼らしくないがそのペースが速い。いつもならゆっくりとした抜き差しから次第に速くなっていくのにそれすらすっ飛ばして彼の突き上げは激しい。
それでも激しくされればそれだけ簡単に高みに持っていかれるもので。
「あ、あ、あんんんっ!」
「っく!」
びくびくと震えて達すると、彼もまた私の最奥で熱を放った。
最短記録ではなかろうか。
私が肩口で荒く息をしているアデミル様の頭を撫でながらどうしたんですか、と問うと彼はすまない、と謝ってきた。
「きみがあまりに色っぽい格好をしていたから我慢が効かなかった」
つまり、余裕の見られなかったこの一連の行動はあの下着に誘発されてのことだと。
私は嬉しくなってその頭を抱え込んで撫でた。
「作戦成功、ですね」
「してやられたよ」
苦笑するアデミル様だったけれど、ねえアデミル様、と私がその喉元をくすぐると腹の中のアデミル様がぴくりと震えた。
「まだ、出来ますよね?」
喉をくすぐりながら額にキスを落とすとみる間にアデミル様のペニスは硬さを取り戻していく。
「きみが望むなら」
「アデミル様を満足させるのが私の幸せです」
私たちは笑い合って再び口付けを交わしたのだった。
私の専属のメイドはミミアだ。服を選んだり顔を洗えばサッとタオルを差し出してくれたり身の回りのことは大抵彼女がやってくれる。
その他にも私付きの従者は二人いる。
フットマンのマグリッドとベアノアだ。マグリッドが二十代後半でベアノアが二十歳になったばかりだ。
マグリッドが真面目一徹って感じならベアノアは無邪気なまだまだ子どもらしさを残した青年だ。
フットマンとは私が馬車で移動する時並走して走る役職の人だ。そして私が目的地に着いた時などに扉を開けたり階段を設置してくれたりする。とても体力仕事なのだが彼らはそれを厭わずこなしている。
この世界では普通に働くよりもこういう貴族のお屋敷でフットマンとして働いた方が楽だしお給料も格段に良いそうなのだ。
ただし先述した通りの仕事なので体力に自信ががあれば、の話であるが。
なので二人ともアデミル様ほどではないにしても体格がいい。そして見た目もいい。
フットマンには体力の他にも外見の良さも求められるのだ。馬車の外を並走する彼らは屋敷の顔なのだそうだ。
マグリッドは鹿爪らしい顔をいつもしているしベアノアはそんなマグリッドにいつもにこにこと物おじせず話しかけている。
マグリッドはちょっと鬱陶しそうにしているけれどそれでも振り払ったりはしない。いつもなんだかんだと話を聞いてやっている。いいコンビなのだ。
だから私はたまにわざとお菓子を余らせては包んでミミアや彼らに振舞っていた。
勿論、ルーイングさんにも貢ぎ物は忘れない。彼には一番お世話になっているのだから。
けれどミミアや彼らだって頑張ってくれている。だから私はいつもお菓子を包んでは差し入れをしていた。
そんなある日、私はマグリットとベアノアが話しているのをたまたま聞いてしまった。
「お前、相変わらずなのか」
マグリッドの問いかけにベアノアはそっすねーと笑う。
「相変わらず味覚障害は治らないです」
え、と思った。ベアノアが味覚障害だなんてアデミル様からも聞いたことがない。
「何食べても味気ないっす。砂でも食べてるみたい」
でも、と彼は笑う。
「奥様の手作りのお菓子だけは違うんです。ちゃんと甘くて、イチゴはイチゴの味がして、オレンジはオレンジの味がするんです。俺、生まれて初めてイチゴやオレンジの味を知りました。ああ、こんなに美味しいものだったんだなあって」
「お前、それは」
「わかってます。旦那様は奥様を愛していて、奥様も旦那様を愛していらっしゃる。俺の入る余地も資格もないって。でもいいじゃないですか。お菓子を貰うくらい。それくらい許されたって良いでしょう?」
「弁えているならそれで良い」
「わかってますよ。俺もいつまでこの仕事続けられるかわからないけれど、最終的にはヴァレットにまで上り詰めて奥様をお守りしたいなあ」
私はそっとその場を離れてキッチンへと向かった。
「どうなさいました、奥様」
厨房担当のキッチンメイドが近づいてくる。
「今日はラズベリーが入っていたと思うのだけれど」
「はい、質の良いものが届いております」
「今日はパイにしようと思うの」
「かしこまりました」
私にはベアノアの気持ちには応えられないし彼もそれは望んでいないだろう。
だから私にできるのは、美味しいお菓子を作って彼の味覚を豊かにしていくこと。
全てのものには味があって、それは美味しいものもあれば美味しくないものもある。
できることなら彼が美味しいものだけを感じていられるように。
私は大量のラズベリーをボウルに入れた。
神様神様、私のフットマンに味覚障害の子がいるんですが治りませんか。
「あのねえ、きみ最近私を何でも屋かなんかと勘違いしてないかい。本来なら年に一度宣託を下すくらいしか下界と関わりを持たないはずの存在なんだよ私は」
でも使えるものは使えって言葉がありますし。
神様は呆れたようにため息をついた。けれど続いた言葉は仕方ないなあだった。
「レモンソースのパンナコッタで手を打とう」
お安いご用です!明日、お供えの分と一緒に持ってきますね。
「本当に神使いの荒い聖女だなあ」
でも嫌いじゃないでしょう?
すると神様はちょっとだけ鼻白んだように黙っていた。
「……そういうところは嫌いだよ」
私は思わず笑ってしまった。
(続く)
1
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界召喚 (聖女)じゃない方でしたがなぜか溺愛されてます
七夜かなた
恋愛
仕事中に突然異世界に転移された、向先唯奈 29歳
どうやら聖女召喚に巻き込まれたらしい。
一緒に召喚されたのはお金持ち女子校の美少女、財前麗。当然誰もが彼女を聖女と認定する。
聖女じゃない方だと認定されたが、国として責任は取ると言われ、取り敢えず王族の家に居候して面倒見てもらうことになった。
居候先はアドルファス・レインズフォードの邸宅。
左顔面に大きな傷跡を持ち、片脚を少し引きずっている。
かつて優秀な騎士だった彼は魔獣討伐の折にその傷を負ったということだった。
今は現役を退き王立学園の教授を勤めているという。
彼の元で帰れる日が来ることを願い日々を過ごすことになった。
怪我のせいで今は女性から嫌厭されているが、元は女性との付き合いも派手な伊達男だったらしいアドルファスから恋人にならないかと迫られて
ムーライトノベルでも先行掲載しています。
前半はあまりイチャイチャはありません。
イラストは青ちょびれさんに依頼しました
118話完結です。
ムーライトノベル、ベリーズカフェでも掲載しています。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】偽物聖女は冷血騎士団長様と白い結婚をしたはずでした。
雨宮羽那
恋愛
聖女補佐官であるレティノアは、補佐官であるにも関わらず、祈りをささげる日々を送っていた。
というのも、本来聖女であるはずの妹が、役目を放棄して遊び歩いていたからだ。
そんなある日、妹が「真実の愛に気づいたの」と言って恋人と駆け落ちしてしまう。
残されたのは、聖女の役目と――王命によって決められた聖騎士団長様との婚姻!?
レティノアは、妹の代わりとして聖女の立場と聖騎士団長との結婚を押し付けられることに。
相手のクラウスは、「血も涙もない冷血な悪魔」と噂される聖騎士団長。クラウスから「俺はあなたに触れるつもりはない」と言い放たれたレティノアは、「これは白い結婚なのだ」と理解する。
しかし、クラウスの態度は噂とは異なり、レティノアを愛しているようにしか思えなくて……?
これは、今まで妹の代わりの「偽物」として扱われてきた令嬢が「本物」として幸せをつかむ物語。
◇◇◇◇
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます!
モチベになるので良ければ応援していただければ嬉しいです♪
※いつも通りざまぁ要素は中盤以降。
※完結まで執筆済み
※表紙はAIイラストです
※小説内容にはAI不使用です。
※「小説家になろう」「エブリスタ」「カクヨム」様にも掲載しております。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
異世界召喚されたアラサー聖女、王弟の愛人になるそうです
籠の中のうさぎ
恋愛
日々の生活に疲れたOL如月茉莉は、帰宅ラッシュの時間から大幅にずれた電車の中でつぶやいた。
「はー、何もかも投げだしたぁい……」
直後電車の座席部分が光輝き、気づけば見知らぬ異世界に聖女として召喚されていた。
十六歳の王子と結婚?未成年淫行罪というものがありまして。
王様の側妃?三十年間一夫一妻の国で生きてきたので、それもちょっと……。
聖女の後ろ盾となる大義名分が欲しい王家と、王家の一員になるのは荷が勝ちすぎるので遠慮したい茉莉。
そんな中、王弟陛下が名案と言わんばかりに声をあげた。
「では、私の愛人はいかがでしょう」
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる