平凡な俺の高校生活に添えられた花

MASA

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平凡な日々

どうして俺は…

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キーンコーンカーンコン…

「はい、今日はここまで。気をつけて帰れよ~」
授業が終わり、HRが終わった。
「はぁ~あ、よく寝たぁ~」
大介はいつもこうだ。
学校に登校してはHRまで寝る。
1時間目から6時間目まで、大介にとっては居眠り学習だった。
「はぁ~あじゃねーよ、はぁ~あじゃ。
毎日懲りずによくそう気持ち良さそうにねれるなきさまは。」
担任の田代だ。受け持ちは体育。ゴリゴリの体格に、こんがり焼けた肌。ラガーマンだった。
通称ゴリ…ありきたりだが、ピッタリだった。
「なんだよ、ゴリかよ。」
「だーれがごりだこの野郎。一体お前は学校に何しに来てるんだ。」
「だから毎日言ってるでしょ。俺は根に来てるの。授業に参加してるだけまだいいことだろ。」
これも毎日のお決まりごとだ。
毎日毎日同じやりとりがはじまるが、質問に対する答えがむちゃくちゃすぎる。
「はぁ?寝てるやつが授業に参加してるとはどの口が言ってるんだ。」
ゴリの言うことはごもっともだ…
授業中に寝ていたらまずそいつは起こされるだろう…
そして、それでも起きなければ、反省文に、帰宅に、下手をすれば謹慎だ。
しかし、そんなことはとうの昔に手遅れだった…
大介はこの手のことで謹慎を4回受けている…
起こしても起こしても寝るのだ。
とにかく寝る。
気づいたら生徒指導室にいるなんてことも…
そのうち、学校の先生の起こし方も荒くなった。
そしてこれは4回目の謹慎になったとき…

それは、ゴリの保健の授業だった。
「おい起きろ、小野寺っ、おいっ…」
毎度のことだが、大介はまず起きない。
よくある、「電話で起こして~」の電話をしても絶対起きない奴と同じくらい起きない…タチの悪い奴だ…
この毎日が入学から半年経つまでずっとだった。
そう、半年で4回も謹慎なのだ…
普通なら退学だが、寝ているだけの大介を退学にするだけの理由が見当たらないのだ。
運の強い奴だ…
そして、大介は結果、先生に机を引き抜かれ、机に突っ伏した状態から床に落ちた。
ゴリも大胆なことを…
しかし、それでも大介は寝ていた。しかもいびきをかいて…
なんと言うツワモノ…
ここまで寝る事に執着することのできる人間がいるだろうか…
大介はそのままゴリに引きずり出されそうになった。
虐待…いやここまで寝ている大介に、虐待などと言う言葉は、クラスの1人からも上がらなかった。
仕方ない…寝ていた大介の自業自得だ。
だが、そんな時、引きずられていた大介は狭い机の間の中で、机の脚に何度も頭をぶつけていた。
これには流石の大介も起きた……ように見えただけで寝ぼけていた。
これは寝ぼけていたとは言え本能なのだろう。
どんなに起こしても起きない大介は、起こされることが1番嫌いだった。
「俺の至福のときを邪魔したのはお前かぁ」
多分意識はない、意識はないが本能が起こされた事に怒りを覚えていた…
だが、むちゃくちゃだ……
それでも大介は、起こされた怒りの本能のまま、ゴリの胸ぐらを掴んでいた。
これが4回目の謹慎だった。

ゴリは、諦めたように、早く帰れと一言だけ言って教室を出て言った。
「おい、大介今日はどこ行くよ。」
同じクラスの晃だ。大概いつも一緒にいる。
「あー任せた。」
これもお決まりだ。
「また任せたかよぉ~。んじゃ、たまには横浜でもうろついて、可愛子でも眺めに行きますかぁ~」
このくだりもいつもだ。
行く場所は違うが、可愛い子を眺めに行く…
タイプのがいれば声をかけるが、1度も女の子を連れた事がない。
むしろ、殴られた事さえある…
理由は、顔が怖い…
なんて理由で殴るんだと思ってしまうが、「おねぇちゃ~ん、僕たちとい~ことしなぁ~い」と、まぁ気持ち悪い…というよりも下心丸出しだ…
まずこの2人はモテない……
学校でも女の子とは無縁。
むしろ、大介と晃は2人ともがっちりして、顔はいかつい。
廊下を歩けば避けられるくらいこわがられた。
そんな顔立ちの2人。
晃が下心満載にナンパなどして、こんなので連れたら大層なものだ…
大介は平凡になんとなぁ~く過ごす毎日が、つまらなくもあり、当たり前だった。


次はぁ~ヨコハマ~ヨコハマ~
車内アナウンスとともに、2人は横浜駅で降りた…
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