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かっ可愛い…
あの子は天使だ!!
しおりを挟む横浜に降り立った大介と晃は、制服でふらふらと西口に向かう。
「大介~、とりあえずラウワン行く?ドンキ?」
「任せる」
本当に大介は任せるの一辺倒だ…
2人は西口を徘徊し、「大介、ビブ横で、一服しよー」と晃…
高校生が制服を着たまま横浜でタバコとは…
しかもビブ横って…
(ビブ横=ビブレの横)です。
タバコを吸い終えると、ビブレに入った。
「上から回る?下から回る?」
本当にどうでもいい事を聞く晃に対して、大介は相変わらず、任せるだった。
「んじゃ、ビブレがダメだったらカラオケでもいくべぇ」
このカラオケも毎度の流れだ。
カラオケに行き、窓の外から中を覗くのだ。
そして可愛子がいると…
「おねぇちゃんたち一緒に歌おーよー」と飛び込む…
これもお決まりだが、しかし毎回怖がられ、嫌がられる。
ひどい時は、叫ばれ、店員がくる…
よくもこうも懲りずに毎日毎日ナンパをするものだ…
大介は女の子と遊んだり、付き合う事には諦めていた。
モテない、怖い、いかつい、自分の中で自覚していた。
仲間内に女の子達は確かにいる。
しかし、コンビニやどこかの駐車場にたまるだけだった。
だからあえて女の子によることも、何かすることもなかった。
ビブレを回っていると、大介の好きなブランドのショップによった。
いい感じのTシャツを見つけた大介は、他に合わせる物を探している時だった。
「そのTシャツいいですよねー。私もそのTシャツを気に入ってて、メンズ物なんですけど、買っちゃったんですよ~」
いきなり声をかけられ事に驚き、後ろを振り向くと、そこには、暗めのブラウンの髪を胸くらいまで伸ばし、ぱっちりとした目をしている顔の整った女性がいた。
そして、大介は、その女性に釘付けになった…
やはり大介も男である。
無関心で、諦めたとは言えど、タイプの女性はいる。
その女性は、大介の中でドドドド、どストライクだった…
「このTシャツ黒と白があるんですけど、どっちもいいんですよねー」
女性が話している最中も、大介はその女性を見つめるだけだった…
ふと、名札を見ると、そこには高橋 里奈と書いてあった。
「里奈さん…」
目の前に現れた天使のような美女の名前を心の中で呟いた。
そしてあれやこれやと説明を受けると、大介は全て買った……
いかにも単純である…
金額なんて関係ない。
この女神のような、天使のような女性が選んでくれた服を切れるのだ。
それだけで幸せだった。
「ずいぶん買い込んだな大介、どうしたんだ急に。」
大介は晃の言葉など頭に入っていない…
しかし、晃もここだけはしつこかった。
「おい、大介、まさかあのショップのお姉さんに一目惚れしたんじゃ…」
なんとこんな時だけメチャメチャ鋭い…
自分の顔が、いかつく怖い事には全く気づいていないのに…
大介は照れ隠しなのか、「ん、んな事ねぇよ」とは言うものの珍しくまともに反抗する。
晃もこれで理解したようだ。深くは聞かなかったが、内心は悪い笑みを浮かべ、なにやら企んでいるようだった…
大介は、またあのお姉さんに服を選んでもらい、仲良くなりたい…
しかしブランド物の服は高い。
そう考えると早かった…
「悪い、俺帰るは」
「はっ?えっ?カラオ…」
晃が言葉を言い切る前に、大介は、走って駅へ向かったのだった。
そして、大介は売店で、某求人冊子を持って家に帰ったのだった…
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