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かっ可愛い…
まさかの再会
しおりを挟む家に帰った大介は、鬼の形相で求人冊子を開いた…
元々おにのような顔なのに、更に鬼になるのだから、たまったものではない……
とりあえず、大介は手っ取り早く稼げる仕事を探した。
ちょうどやれテスト、やれ夏休みともうすぐ学校が無くなる時期に入った。
残り2週間くらいなら学校に行かなくてもなんとかなるだろと思っていたのだ。
そこまでしても、あの美女に会いたい、ものすごい執着心と言うのか、惚れていたのだった。
次の日、学校に行くと、さっそく晃にからかわれた。
「よぉ、大介。昨日はいきなり帰っちゃって、あの後すげー暇だったんだぞ。」
ぼそっと悪いと大介が呟くのをみて、晃は、「そんなにあの店員に惚れたのか、あの大介がついに女に目がいくようになったか。」
どこか、楽しそうに、からかうように笑っていた。
「うるせっ。そんなんじゃねえって言ってんだろ。」
どこかたどしい、そんな大介を見るのは新鮮で余計に面白かった。
「次体育だったけか、グラウンドでもいくべ。」
晃が次の授業に向かおうと大介とグラウンドへ向かった。
「あーあ体育なんて怠い。しかもこの時期になんで持久走なんだよ、なぁ大介。」
「まぁ暑苦しいな。」
心底驚いた。大介がまともな返事をしたのだ。
やっぱりどこか様子がおかしい。
しかしそんな時、大介達の前に体育をしていた女子生徒たちが歩いてきた。
学年によってジャージの色が違う。
赤いジャージを着た女の子達だ。
3年は赤、2年は緑、1年は青と、これが毎年ローテーションする。
そんな3年生の女子達が次第に増え、晃は可愛子を探すのに夢中…
鼻の下はてろんてろんにのびていた…
「おい、大介はどの子がいいんだぁ~」と晃はだらしないくらい鼻の下を伸ばして大介に聞くが、「俺は興味ない」とまたまともに答えた。
またこいつがまともに答えたよ…
何かいつもと違いすぎて気持ち悪さを感じていた晃だったが、またも晃は衝撃的な大介の行動を見る。
なんと大介がどこかを見ているのだ、しかも女の子の方をみてる。
その視線の先にいたのは…
「まっまさか…あの子…」
晃は、昨日行ったショップの店員に似ていると思った。
そんな時、その子の周りの子がずっとみている大介と晃に気がついた。
「ねぇ里奈、なんか1年の怖い子がこっちみてるよ。」
里奈は友達に言われ、そっちの方をみた。
どっかでみた事あるなぁ、気のせいかな?
そんなモヤモヤが里奈の中に芽生えた。
普通の人ならまず忘れない顔をしている2人を気のせいかなと言うあたり、天然なのか、相当肝が据わってるのかわからなくなる…
そして考えていると、「あぁっ、昨日お店に買い物に来てた子だっ!」
ようやく思い出したようだ。
そして、大介と晃の耳にも聞こえた。
「やっぱり…」
大介は一目見ただけでわかった。
髪型は後ろでとめていたが、ぱっちりとした目と整った顔、忘れるはずもなかった。
「なーるほどぉ、やっぱりおまえ大介は昨日の店員がお好みだったわけだ」
晃の呟いた言葉は大介の耳に入ってなかったようだ。
そんな時、里奈がこっちに向かって来た…
えっえっえっ…なんだ?
晃はわけわからなかった。
「昨日お店で買い物してくれた子だよね?ありがとう。また来てね!」
たった一言言いに来ただけだったが、大介には十二分に満足だった。
それは、はたから見ている晃も同じだった。
「なんて悩殺スマイルなんだ…」
晃の言葉は、大介の耳にはやはり入らない…
「一緒の高校だったのか…」
大介は、こんなチャンスはないと思った。
たまたま行った自分の好きなショップの店員が、同じ高校の二個上の先輩だったのだ。
そして相手は覚えていてくれ、声までかけてもらった。
奇跡だ…神が…
何をわけわらからないことを…
めでたい奴だ……と思ってしまうような、しかしやはり大介も男だった…
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