黒の創造召喚師

幾威空

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5巻

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   第5話 結託と行動


 数日後。リアベルの中心から少し離れた場所にある、草原を駆る狼の意匠が描かれた旗のひるがえる建物。その中の一室に、三人の男が集まっていた。設置された長机に着いているのはハット、フェスロ、バルバド。ここはハットが率いるレギオン――「風狼の牙」のホームであった。

「んで? あの小僧のレギオンを解散させるっていう意見には賛成なんだが……具体的にはどうする?」

 まず口火を切ったのは、この建物のあるじであるハットだ。カップに注がれた紅茶を飲みながら告げた彼の言葉を受け、真向かいの席に腰を下ろしていたフェスロが口を開いた。

「あぁ、先日も言いましたが、要は奴自身の力など大したことはないんだと、ギルドメンバーに認識させればいいんです。実力のないリーダーになぞ、誰もついていこうとは思わないですからね。魅力もなく、将来性も望めないレギオンとなれば、あの女達も自然と奴の下から離れるでしょう」
「なるほど。言いたいことは分かる。それで?」

 腕を組み、目を閉じながらフェスロの話を聞いていたバルバドが、静かに問いかけた。フェスロはその問いに答えるべく、さらに話を続ける。

「策は二つ。第一に、奴をおとしめるような『噂』を流布るふさせること。第二に、奴らの狩りに介入し、獲物を横取りすること。私達のレギオンに所属する者を動員させれば、それほど時間をかけることなく事は運ぶかと。周りから実力が大したことがないと認識されれば、奴のレギオンは自然と解散するでしょう」
「噂の方はいいとしても、狩りへの介入はさすがにバレるんじゃないのか?」

 フェスロの案を聞いたハットが渋い顔で指摘する。だが、フェスロは「確かに」と頷きつつ続けて言葉を紡いだ。

「まぁ、バレる可能性が高いのは否定できません。しかし、奴らはそれをどうやって証明するのですか? 討伐した獲物を提出する時に、『自分達の依頼中に出くわしたので狩った』と告げれば、ギルドからそれ以上追及されることはない。ギルドとてヒマなわけじゃない。奴らが何か抗議したところで検証しようもないのだから、ペナルティを受けることにはならないでしょう」
「なるほど、一理ある……か。ギルドは基本的に冒険者間の揉め事には干渉しない。被害を受ける範囲が一つのレギオンに限定されていれば、事はそれほど大きくならんだろう」

 腕組みをしていたバルバドも軽く頷き、フェスロの意見を補強する。二人の言葉を聞いたハットも「なら大丈夫か」とフェスロの案を了承した。

「他に意見は? ないようなら……」
「あぁ」
「うむ」

 フェスロが二人の顔を見ると、ハットもバルバドも頷いて賛同の意を示す。

「早速、行動開始といきますか」

 再び頷いた二人を見ながら、フェスロは笑みを零して小さく呟く。

「待ってろよ、ドブさらい……じきにお前の全てを手に入れてやる」
「ははっ。あの野郎の悔しがる顔を想像するだけで愉快になってくるな。今までギルドに取り入って甘い汁を吸ってきた分を、きちんと返してもらわねぇとな」
「俺はヤツの囲ってる女共が手に入れば満足だな。ありゃあ将来物凄いことになるぞ」

 フェスロの呟きに釣られるように、机上にはハットの怨念がこもった声とバルバドの下卑た笑みが広がっていた。


   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「さて、と。今日はどーすっかなぁ……」

 前回から数日を挟んで再びリアベルのギルドへとやって来たツグナは、いつものように中央に設置された巨大な掲示板の前に立っていた。そしてボードに止められた依頼書を物色しながら、どれを受けるべきかと頭を悩ませる。そんな時、ふと後ろから声がかけられた。

「よぅ! 何かいい依頼でも見つけたか、『ドブさらい』」
「あぁ?」

 声のした方を振り向けば、そこにはニカッと笑いながら軽く手を振る「炎熱の覇者」レギオンマスターであるリベリオスの姿があった。

「何だよ、その『ドブさらい』って。もしかして俺のことか?」

 ツグナが訊ねると、リベリオスは彼の方に歩み寄り、軽く肩を上下に揺らしながら返答する。

「あぁ、お前さんいつも塩漬け寸前の依頼を大量に受けるだろ? しかもそれを毎回あっという間にこなしやがる。だから、ついたあだ名が『ドブさらい』ってワケだ」
「へぇ……なるほどな。いいセンスしてんじゃねぇの」

 わずかに眉の先を持ち上げたツグナは、言葉の端々に苛立ちを見せながら言葉を返す。その様子を見たリベリオスは、ツグナの肩に手を置きながら、彼にだけ聞こえるような声でそっとささやいた。

「注意しておけよ? お前絡みでウロチョロしてる輩がいるみてぇだからな」
「なぁる。時折刺さるキツい視線はそいつらからか」

 リベリオスの話を聞き、ツグナはサッと左右に目を配る。納得したと言いたげなその面持ちに、リベリオスは疑問を感じて問いかけた。

「おいおい。分かってたのならどうして何もしないんだよ?」
「別に? 視線がチクチクして気にはなるが、さりとて実害は出てないからな。不利益をこうむらないなら、そんなの大したことないさ。それに、わめいたところでそいつらを余計調子づかせるだけだろ?」

 物怖ものおじしないツグナの態度に、半ば感心し、半ば呆れたリベリオスは、今まで心配していたのが馬鹿らしく思え、「あぁそうかい」と相槌あいづちを打つのがやっとだった。

「そうは言っても、そろそろ俺の方でも色々と動いてみるわ。情報サンキューな」

 いつも通り掲示板に張り出された依頼書を剥ぎ取ったツグナは、リベリオスの肩に手を置きながらそう告げて、彼の横を通り過ぎていく。

「感謝されるほどのことでもねぇよ。それに、俺はまだ諦めてねぇからな。お前がウチのレギオンに来ることをさ」
「変わらないな」

 短いやり取りを終え、ツグナはカウンターへと向かっていったのだった。

「……面倒なことにならなきゃいいけどな」

 ――そんなリベリオスの呟きを背に受けながら。


 ツグナがリベリオスと話していた頃。ソアラ、キリア、リーナ、アリアの四人は、建物の外でツグナが戻ってくるのを待っていた。他愛もない会話で時間を潰していると、一組の男女が声をかけてくる。

「ねぇねぇ。貴方達でしょ? あの黒いボウヤのツレって」

 ふと呼びかけられた方へと目を向ければ、そこには革鎧に身を包んで帯剣した若い男と、モスグリーンのローブを着込んで背丈ほどの長い杖を持つ女性が立っていた。どちらも、二つの戦斧が交錯する意匠が施された腕章が目に付く。そこから、彼らがどこかのレギオンに所属している冒険者であることが容易に推測された。

「えぇ、そうですけど。それが何か……?」

 四人を代表してキリアが質問に答える。すると、二人からはさも同情するように眉を八の字に曲げて話し始めた。

「あの少年とつるんでいるようだけど……やめておいた方がいいわよ?」
「ランクはB-だと聞くが、正直、本当にそれだけの実力があるのか疑わしいな」

 暗にツグナを貶めるその二人の発言に、四人の表情はにわかに強張ったものに変わる。心の内に抱いた怒りを気取られないよう隠しつつ、キリアは「へぇ……」と表面上は取りつくろって見せ、さらに言葉を続けた。

「でも……以前この街に向かって来た脅威を、彼が退けたと聞きましたが?」

 彼女の切り返しに、男女は顔を見合せ――プッと噴き出した。

「いやいや。俺もその話は聞いたことがあるが、それならもっと大々的に知られていてもいいはずだろ? その話になると決まって出てくるのは、かの大レギオン――『炎熱の覇者』のレギオンマスターの方だぞ?」
「だいたい、その話っていうのが、『身の丈もあるほどの巨大な刀で敵を一刀両断した』とか『キメラの親玉をたった一人で討伐した』とか……まるで現実味がないもの。本人をチラッと見たけど、身の丈ほどの巨大な刀なんて持ってなさそうだし、たった一人で討伐したという割にはヒョロいしねぇ……」

 肩を揺らし、微笑を浮かべながら話す二人に、キリアの隣にいたリーナがふと浮かんだ疑問を口に出した。

「ということは、貴方達はその現場を見ていないの? 又聞きのあやふやな情報だけで、彼のことを判断しているの?」

 ぽろりと零れたとげのある物言いに、二人の笑みがピクリと引き攣る。そしてさっと不機嫌な表情に変化すると、男の方が小さく舌打ちをしてこう吐き捨てた。

「あぁ? 何だよ。別に、それがどうした? だいたい、レギオンの頭を務める野郎がどんなヤツなのかは、冒険者の間でよく話の種になる。けどなぁ、お前らんとこのリーダーについて耳に入ることは、どれもこれも『冗談だろ?』って言いたくなるようなものばかりだ」
「そうね。聞けば、ギルドの依頼でも塩漬けになる寸前のものを大量にこなしてるそうじゃない。言っておくけど、長期間手つかずのままにされるのは、それだけ割に合わないって内容だからよ? 冒険者は決して慈善事業じゃない。お宅らのリーダーはそれを進んで片付けてるのだから……このまま行けばレギオンとして運営できなくなるかもしれないわよ? 私達はそうなる前に、わざわざ忠告してあげてるの」

 冒険者の男女はそれだけ言うと、ツグナが戻る前に立ち去っていった。

「私達が『あやふやな情報だけで判断してる』って言ってたわね。けど、所詮彼はその程度の情報ではかれてしまう人間でしかないのよ」

 女が去り際に放ったそのひと言は、「一刻も早くレギオンを抜けなさい」という意味だったのだろう。しかしながら、その発言によってかえって四人の心は一つになる。
「――絶対に奴らを見返してやるのだ」と。



   第6話 謝罪と反撃の狼煙のろし


「参ったわね……まさかそんなことがあっただなんて」

 しばしの沈黙の後、ユティスは背もたれに身を預けながら盛大なため息を吐いた。ふと窓の外を見れば、既に陽は沈み、星空が広がる時間となっている。つい数時間前まで数多くの冒険者であふれていたギルドも今は静寂に包まれ、ギルドの職員も一人、また一人と帰宅の途に就いていく。
 そうして人気ひとけのなくなったギルドに、ツグナ達は未だにとどまっていた。彼らは普段利用しているフロアから離れ、この建物の奥に位置する執務室で、リベリオスから聞いた話や四人が遭遇した一幕を、ユティスに報告したのだった。

「あのキメラの一件については、貴方が元凶を倒したところを他の冒険者も見ていたから、ギルドとして大々的に取り立てる必要はないと思ってたんだけどね。まさか今になってそんな輩が出てくるなんて想定外よ」
「俺の方もあの後すぐ、ユズノハへ行ったからなぁ……当の本人がいなきゃ、真偽の確かめようもない、か」

 カリカリと頭を掻きながら呟くツグナに、ユティスはわずかに唇を噛んで「いや……」と言葉を発した。

「これはギルド側の落ち度としか言いようのないものね。直接報告を聞いていたにもかかわらず、負傷した冒険者の介抱や事態の収拾を優先させ、功労者である貴方の処遇についておざなりにしていたんだから……」
「いや、俺の方は別にどうってことはないんだけどさ」

 口惜くちおしそうにがっくりとうなだれるユティスとは対照的に、ツグナは軽く返答するが、彼の周りにいるソアラ達四人にしても表情は険しい。彼女達から伝わるピリピリとした空気が、ツグナの肌を刺激する。

「『どうってことない』なんてことない!」

 ソアラが強い口調で告げる。思いがけないその声にハッとしたツグナが他のメンバーの顔を見れば、どの顔にも悔しげな表情が浮かんでいた。

「あの二人の言葉は、今でもはっきりと思い出せる。まるで『お前達には価値なんてない』と言われてるみたいだった……ツグナ、これはもう貴方だけの問題じゃない。私達のレギオン全体の問題なの。私は嫌だよ。あんなに頑張ったのに、誰からも見向きもされず、裏で散々に言われ続けるなんて」

 今にも泣きそうな顔で、うつむきながら自身の心情をぽつぽつと呟くソアラに、他の三人の表情が歪む。言葉には出さないにしろ、その辛そうな様子が彼女達の胸の内をはっきり示していた。

(あぁ、そうか……)

 事ここに至り、ツグナの中にある思いが芽生えた。それは強固なきずなで結ばれた仲間意識と、リーダーたる者が背負うべき責任感である。
 今までは、自分の思うように行動してきた。その過程で向けられる悪意には「自分はどうなっても構わない」という、一種の自己犠牲の精神が働いていたのだ。それは過去に受けた辛く悲しい思い出に起因したものであり、大切なものを守るためにという目的のもとでは、自らが侮蔑ぶべつや嘲笑、悪意にさらされても耐え忍ぶことができた。
 しかし、彼が「ヴァルハラ」のリーダーとなった今では捉え方が異なる。これまではツグナ一人に向けられていた侮蔑や嘲笑は、レギオンというフィルターを通して、メンバー全員に還元されるのだ。
 そう。ソアラの言う通り、これはレギオンとして対処する必要のある事案だった。
 決して、今までのようにツグナ一人で抱え込んで終わり、というわけにはいかない。ここに居並ぶ五人は、こころざしを同じくし、苦楽を共に歩んでくれる運命共同体なのだから。

「『私達のレギオン全体の問題』か……こう言われるまで気付かないなんてな」
「えっ?」

 ふと聞こえてきた言葉に、ハッと顔を上げるソアラ。その目の前には、優しげな微笑みを浮かべるツグナの姿があった。
 彼はぽすっと右手をソアラの頭に置いて、自らの決意を宣言する。

「確かにこれは俺達レギオンの問題だ。このまま正当に評価もされず、ただ黙っていられるか」
「ならっ!」
「あぁ、奴らに目にもの見せてやる。散々コケにされて黙っているほど、こっちは人ができてねぇんでな」

 ニカッと笑うツグナに、皆の表情が緩む。彼が自分達の抱いていた悔しさをみ、一緒に戦うと決めてくれたことに、不思議と心が軽くなった。

「ただ、それは今じゃない。そねみや陰口は、ランクが上がれば誰であれ言われるからな。こっちは堂々と構えていればいい」
「で、でも……やっぱり言われっぱなしは悔しいよ」

 最初の威勢はすっかり消えたソアラは、耳をペタリと頭につけて俯いてしまう。キリア達も同じ意見なのか、揃ってギュッと唇を噛んでいた。

「けど、すぐに突っかかったら向こうの思うつぼかもしれないだろ?」
「う、うん……」

 諭すように告げるツグナの言葉に、ソアラは不承不承頷く。その様子を見た彼は、視線をユティスに向けてひと言呟いた。

「頼みがある」

 ツグナはそれまで浮かべていた笑みを消し、真剣な面持ちで頭を下げて申し出た。ガラリと変わった彼の態度に、ユティスのみならずこの場にいる面々に緊張が走る。

「頼み? 何かしら?」
「いや、そんな仰々ぎょうぎょうしいもんじゃないさ。頼みと言っても難しいことじゃない。ただ、俺達が降りかかる火の粉を振り払ったとしても、ギルドは一切介入はしないでくれってことだよ」
「『一切介入をしないでくれ』ねぇ……貴方も知っているように、ギルドは中立かつ公正が原理原則の組織よ。だからこちらとしては冒険者同士で解決を図られるのなら、それが最善だけど……貴方、一体何を考えているの?」

 目を点にして答えたユティスを見て、ツグナの目にはギラリと危うげな光が宿る。

「何をって、もちろん仲間達に害が及ばないように取り計らうだけだ。ギルドにとっても損はないだろ。なぁに、簡単なことさ。しばらくの間、何が起きても、ただ目をつぶっていればいいだけなんだから」

 底意地の悪いツグナの笑みに気圧され、ユティスは頬を引き攣らせた。往々にしてこうした類の笑みを浮かべた際はろくでもないことが起きるものだと、彼女は経験的に知っている。そんな彼女の思いを知ってか知らずか、ツグナは口の端を吊り上げたまま静かに呟いた。

「今の段階じゃあどうにも判断材料が乏しいからな……チョロチョロ動き回ってる奴らの情報を仕入れて――危険があれば叩き潰す。もちろんこちらに害がなければ放置する」
「あぁ、分かったわ。うん……これ以上何を言っても無駄ね」

 こめかみを押さえながら、「はぁ……」とため息を吐き、ユティスは渋々ツグナの頼みを聞き入れるのだった。

「それで? 情報を集めるって言っても、具体的には? 下手に動くと相手に感づかれるわよ?」

 気を取り直し、ギシリと椅子を揺らしながらユティスが訊ねると、ツグナは何も言わず左腕から魔書を取り出す。

「ちょ、ちょっと?」

 突然のことに焦った様子を見せるユティスとレギオンメンバーを差し置き、ツグナはある従者を召喚する。

「来いっ! ――ニア!」

 青白く光る粒子を撒き散らしながら現れたのは、頭の上に小さな犬耳を生やし、ふさふさの尻尾を揺らす女性だった。

「ニア……ってあの!?」
「あの時は『仮の姿』って言ってたけれど……」

 ポカンと呆けた顔になったソアラとキリアとは対照的に、「また新たな召喚獣!?」と驚きを隠せない双子の姉妹とユティス。自身に向けられる数々の表情を見渡した当のニアは、微笑みを浮かべながら、ツグナに深々と頭を垂れて挨拶する。

「お呼びでしょうか、我があるじ――」
「あぁ……この街で、どうにも俺の邪魔をしようと企てる奴らが色々と動き回っているんでな。お前に調べてほしいんだよ」
「この街で……ですか」

 ツグナから発せられた不穏な響きの言葉に、おもてを上げたニアの眉がピクリと反応を示し、その表情に影が差す。そんな変化を目の端に捉えつつ、ツグナは「すぐにできるか?」と問いかける。

「お任せください。私めは、主の持つ《創造召喚魔法》によって生み出されし、情報収集の専門家スペシャリスト。暗躍する輩どもについて――骨のずいまで調べ尽くしてみせます」

 そう告げるや否や、彼女は自身の固有スキル――「従属同調」を使い、自らの眷属を呼び寄せた。それからおもむろに窓に近づいて、閉じられていたそれを開け放つ。冷たい夜の空気と共に、彼女の肩に一羽のフクロウが降り立った。

「そうか……なら、数日以内に頼むよ」
「いえ。それには及びません」

 ツグナの依頼に、ニアは悪戯いたずらっぱい笑みを浮かべながら静かに告げる。

「先ほど、『この街で』と仰いましたね? ならば――三十分以内には全貌を把握できるかと」

 自身と共に発せられたその言葉に、ツグナを除く誰もが耳を疑ったのだった。


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