仙年恋慕

鴨セイロ

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1章

10.掃討作戦1

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 この世界のスライムは可愛げが一ミリも無い。

 初めてスライムを見たとき、俺は心底がっかりした。
 いや別にさ、転生前の子供の頃に夢中になったゲームに出て来たスライムみたいに、お喋りして欲しいとかそこまでは流石に夢見てなかったよ。
 けど、水饅頭みたいなツルンとしたぽよぽよが、動く様子はどんなだろうと少なからず楽しみだった。そう、楽しみだったのに!

 しかし現実は無常で……。

 遠目にみえるアレ、正直あっち配置じゃなくて良かった。
 アレはちょっとした小山ほどもあるドロドロのヘドロみたいな暗褐色の塊で、生物が死に腐り落ちていく時の様な胸糞悪い悪臭を撒き散らしながら蠢いている。

「俺、アレ見てるだけで吐き気がする」

 ポコン! ポコン!

「ん? イオってばスライム苦手なんだけ?」

 ポコッ! ポコッ!

「生理的に無理、視界に入るだけでゾッとする」

 ポコン! ポコン!

「ははっ、メイリンの奴なんかこっちから逃亡して自らあっちの焼き払いに行きやがったぞ?」

 ポコッ! ポコッ!

 先ほどから、スライムが大量発生した大地を何人かのハンターが連携魔法で焼き払っていて、ちょっとしたお祭り騒ぎになっているのだが、どうやらあの中にメイリンもいるようだ。
 まぁ、こっちは地味に大変だからあっちの焼き払い大会の方がスカッとはするだろう。
 俺は断じて行かないが。

 ポコン! ポコン! ポコン!

「ふぅ」

 ポコッ! ポコッ! ぺシャッ!

「っあ」

「エドせーんぱーい……」

「いっいやいやいや、殺してないぜ! 気絶してるけど大丈夫! いや~あっぶね!」

 言いながら、エドはグタッとした茶色の毛玉を地面からそっと拾い上げる。

「はぁ、確かに力の加減が難しいよな」

 そう、俺とエドは燃え盛る炎の海を背景に、ひたすら茶色の毛玉ーーモグラ叩きに勤しんでいるのだ。
 先ほどからのポコン! とか、ポコッ! とかは俺たちがモグラをしばいている音という訳で……て言うか、果てしなく地味だなこれ。


 ***


 俺たちが配置された南西の端っこの草原地帯には、低級ゴーストが大量発生していた。
 低級ゴーストなんぞ、ただ悪い顔して漂ってるだけの白い霞なので束になってかかってこようが構わないのだが、問題はこの地に国の指定する保護対象生物のミミズモグラが大量に生息していて、そのモグラたちにゴーストが取り憑いてしまったものだから少々厄介なことになっていた。

「せーい!」

 ポココココココココン!

 コツをつかんできた俺は手に持った棒状の獲物の一振りで、巣穴からひょこっと顔を出してはギラギラと睨みを効かせてくるミミズモグラの頭を十近く叩く。
 叩かれたモグラから白い靄の様なゴーストが抜けていくと除霊完了で、取り憑かれている間は鋭かったモグラたちの表情も幾分か穏やかになる。

「おー! すげーすげー!」

 それを見たエドからパチパチパチ~と、惜しみない拍手と称賛が贈られるが、全く嬉しくない。

「エドも叩けよ! 叩き過ぎて俺の腕が攣る!」

 低級ゴーストは生者から放出される生命力、つまり氣や魔力をちょいとぶつけるだけで成仏してくれるのだが、ちょいとぶつけた時に、取り憑かれた小さな宿主の方にダメージがいってしまうのが難点だった。

「だってさぁ、俺が魔力込めて叩くと下手すると死なせちゃいそうでさー」

 エドは拳に魔力を込めて叩くスタイルでゴーストを成仏させていたのだが、穴からひょこっと出てくるモグラを反射で殴るものだから先ほどうっかりモグラを潰してしまいそうになり、それからその手を休めている。
 もし仮に、魔力操作が下手な俺が拳で殴ったら一匹目からプチっと潰していただろうから、むしろこれまでの百匹以上をよく拳で叩いたなと褒めるべきなのかもしれない。
 まぁ、既に自分の戦闘スタイルと相性が悪いと判断したらしく、岩に腰掛けて観戦モードに移行しているが。

 ちなみに俺はというと、打神鞭だしんべんという棒状の武器で取り憑かれたモグラを叩いて成仏させている。
 この打神鞭、普段は柄の部分しかないが、氣を込めるとほんのり光を放つ棒状の刀身が生まれる仙人用の宝貝武器で、刀身の長さもある程度は調整できリーチを作れる分、モグラたちを叩きやすいのだ。
 ちなみに、この武器を端的に表現するならばラ○トセーバーである。

「せめて浄化魔法が使えれば良いんだけどなぁ、こいつら元が最弱のヨワヨワちゃんだからさ、初級の浄化魔法でも取り憑いたゴーストもろとも生きたまま成仏させちゃいそうでなぁ」

 ぼやきながら、エドは先ほど自分が潰してかけたフランスパンほどの大きさのミミズモグラを膝に乗せて介抱している。

 ミミズモグラはそのつぶらな瞳と、ふわふわの毛で覆われた愛らしい姿から愛玩用に、または柔らかで汚れをはじく毛皮を求め乱獲され、その数を絶滅寸前まで減らしていたところを国や保護団体の力添えでその個体数を増やして来たそうだ。

 ちなみにこのモグラたち、取り憑かれたと言っても巣穴から顔を出して睨んでくるくらいで害も何も無いのだが、放っておくとゴーストに命を吸われていずれ衰弱死をしてしまうため、指定生物保護の観点からこうして一匹ずつ叩いて除霊しているのだ。

「そしてここは、ミミズモグラ一大繁殖地と言うわけだな。こんちくしょう!」

 ポココココココン!

「そういやイオ、お前気をつけろよ」

 しばらく無言でモグラを叩き続けるていると、不意にエドに話しかけられる。

「大丈夫、俺はパワーは無いが器用さに自信ありの男だプチっとしたりはしない」

 ポココココココン!

「や、そうじゃなくて馬車で話しかけてきた餓狼族の剣士の男、あいつお前に気が合ったろ」

「はっ俺に? マジか? 結局よく分からないまま会話終わっちゃったから、てっきり人間の癖に獣人や古代種並の装備の薄さなのを心配してくれたのかなぁと!」

 ポコココココココココココココン!

「お前ソレあの状態になって本気で……、言ってんだよなぁ~。全く、これだから目が離せんつーか」

 何やら頭を抱えたエドに、俺の方もそう言えばと思い出した件があった。

「エドこそ、俺の彼氏だーとか冗談でも言ってさ、まだ俺の保護者してる気分何だろうけど、いつまでもそんなこと言ってると可愛い女の子からのお誘い減っちゃうぞ?」

 ポココココココココココココココココン!

「俺のことは良いんだよ! つーか、お前はその顔で何故そんなに自覚がないんだろうな、少しは危機感を持てって」

「顔、顔かぁ……確かに獣人や古代種と比べたら言うまでもないし、こっちの西方では東方出の俺は他の人間より多少、童が……頼りなく見えるかもしれないが、これでも歴とした成人男性なんですよ俺は」

 ポココココン!

「いや、そーじゃなくてだなぁ~。 まぁ良いや、不毛な討論はしたくない」

 そう勝手に切り上げて、エドはモグラを無心で撫でる作業に戻る。
 やはり森の妖精とか賢者とか言われるだけあって、エルフという種族は生き物に好かれるのかエドの周りには、いつの間にかわらわらとミミズモグラが集まっていた。モフモフ羨ましい。

「あ。そういえば、あの剣士の男といえば馬車から降りた時に連絡先もらったわ」

「かせ、燃やしてくれる」

 俺は素直にメモを渡す。
 以前、迂闊に連絡先を教えてえらい目にあった前科があるのだ。
 その辺のくだりもあって、エドは今でも俺に対して保護者のような態度を取るのだろうが、あれからずいぶん経って俺も世間と言うモノに慣れたしもう大丈夫だと思うんだけどな。

 メモを受け取ると「物分かりの良いフリして油断ならん」などと言いつつ、エドは流麗な字で書かれたメモを得意の精霊魔法で燃やし消し炭にした。

 流石、魔導全般の基礎値が高いエルフの血を引いてるだけあって、この程度の魔法なら呪文など唱えなくても発動行使できるらしい。
 彼の手のひらに灯った、燃えるバラの花の様な炎はため息が出るほど美しかった。

 そうこうしながら、俺はモグラ叩きを何とかゲームセットまでやり遂げた。
 体力と言うよりは気持ち的に疲れ、ぐったりと近くの岩に座り込む俺にエドが水が入ったボトルを差し出す。
 それをありがたく受け取りのどを潤していると、隣に腰掛けたエドが言いにくそうに話しかけて来た。

「……もしかして、お前もちょっと良いなーとか思ってたのか?」

「へ?」

「いや、あの剣士の男」

 俺の間の抜けた返事にすぐに言葉が付け足された。が、ちょっと待て、なんだそりゃ?

「俺、基本的に異性愛者だぞ? そりゃ同性愛に偏見は無いけど」

「知ってる。いや、そうなんだけどさ、お前メイリンと顔の良い男のカップルよく見てるから宗旨替えもあるのかなー、もしかして野暮な事をしてしまったのかなーと、お兄さんは思いまして」

 エドはそう言って視線を外し自分のボトルから水を飲む。いつも快活な彼にしては珍しく歯切れが悪い。
 それより今は、何か勘違いされてる件を正しておこう。

「や、メイとのアレはファン活動に付き合わされてるだけだから勘違いしないでくれホント。……まぁでも、もし仮に自分が同性と付き合うとしても絶対に受けはやだな~」

「ウケ? あぁ、ボトムのことか?」

「うん、だって絶対あれ裂けるだろ。怖い」

 訂正するついでに同性で付き合う想像もしてみたが、最初に頭に浮かんだのはソコだった。

「ははっ、確かに恐怖ではあるよな~! ……で、詰まるところお前は同性と付き合うことに関しては抵抗はないのか? 尻が心配なだけで?」

「いや、だけって事はないぞ一大事だ。つーか、男同士で付き合うとしたらまずそこ考えない?」

「まぁそうかもしれないが、逆にそこクリアしたら同性も可能性があるのか?」

 妙に食いついてくるエドを不思議に思いつつ俺は考える。

「うーん、クリアできるんならまぁ、今はこんな世界だしなぁ……」

 そう、転生前と今は世界が違う。この世界は同性同士でも子供を作れる手段が有るためか、そこら辺の恋愛観がかなり自由だ。最近はそんな世界観に馴染んできた自覚もある。
 だから「そういう事も有るかもしれないな」と、続けようとした瞬間だった――

「イオッ 身体強化っ!」

 ――ゴオォォォン!!

 エドが叫ぶと同時に俺達から七、八メートルほど離れた地面が突然噴き上がり、辺りに土砂がバラバラと降り注ぐ。
 何の前触れもなく地面が隆起し爆発したのだ。

「来るぞ!」

 エドの声に反応し身構える。

 ガンッ! ガンッ! ガンッ! 

「ちょっ、何だこのっ」

 ――シュバッ!!

「がっ」

 土埃で視界が奪われる中、三度ほど飛んできた太い蔦の様な攻撃を打神鞭でガードしたが、最後に土埃を切り裂いて現れた白い帯状の光線を避けきれず俺はふっ飛ばされた。

 とっさに衝撃に備えて目をつぶる。
 しかし、ろくに受け身も取れず地面に叩きつけられたーーにも関わらず、体には思ったほどの衝撃はなかった。

「う゛っ」

 耳元で呻き声が聞こえ、俺は自分の状態を把握した。
 俺はエドに抱えられ地面に転がっていたのだ。

「エド!」

 俺は慌てて起き上がるが、エドは俺を庇ったせいで上手く受け身が取れなかったらしく額から少し血を流し気を失っていた。
 しかし、額からの出血以外目立った外傷はなさそうで俺はホッと息をつく。
 エドは瞬時に張れる範囲の防御魔法を展開していたようで、大きな怪我は免れたのだろう。

「俺は身体強化術を行使した上で、エドに庇われたのに打ち所が悪く左肩が外れたって事か……イタタタ」

 つまり、俺たちはそこそこの防御を展開したにもかかわらず、一瞬で結構なダメージを負ってしまったのだ。まったく地面から何が出てきたというのか。

 相変わらず辺りは土埃で視界が悪く、敵の姿は視認できない。
 光線の追撃がないのは、敵さんも今の光線は本気の一撃で連続放射はできないからであろう。

 この隙に俺はあまり得意でない高位防御魔法をエドにかけるため、右手を振ってお盆ほどの大きさの魔導陣を呼び出し詠唱に入る。この魔法は、マーナムに来てからエドに教えてもらった魔法の一つだ。
 自己最速で高位防御魔法を完成させエドにかけると、俺はその場にエドを置いて離れ、外れた肩をはめながら敵を自分の方へおびき寄せる算段を立てる。

 びゅっと風が吹き、土埃が晴れそいつの輪郭が見えてきた。

「っこんなデカイのが、いつの間に!?」

 土埃が完全に晴れ、目の前に現れたのは直径にして三メートルはありそうな、ゴッツゴツの甲羅を背負った目つきの悪い亀の様な生き物だった。

「うぇぇ、何だこいつ! 土竜の一種だよな? エドに聞かないとよく分からんが」

 どうやら、最初の三撃は甲羅の隙間から何本も生えた太い鞭の様な触手からの打撃で、最後の光線は竜の破壊光線ブレスだったわけか。
 本体はデカイが見た目通り動きは鈍いのだろう、ならばメインの攻撃は、その大きな体で突進からのゴリ押しをする様なタイプでは無さそうだなと当たりをつける。
 大丈夫、俺の分は決して悪くない。

 土竜は打神鞭を構えた俺を一瞥してから、人間なんて眼中にないとばかりに倒れたままのエドに目を向ける。
 エドを喰らう気の様だがそうはさせない。

「おいコラ! お前はこっち!」

 俺は土竜に駆け寄りながら注意を引くため大声を出し、腰のアイテムポーチから昨日エルドラの街で補充しておいた“寄せ玉”を取り出し土竜に投げつける。
 寄せ玉はその名の通りモンスターをおびき寄せたり、注意を引く際に使うのだが、成分はよく分からんがモンスターにとって、猫で言うところのマタタビの様なモノが配合されているらしい。

 パシャっと、場にそぐわない軽い音をたて土竜の横っ面で割れた寄せ玉から少量の液体が飛び出した。ナイスピッチ俺!
 すかさずもう一つの寄せ玉を自分の足元で割った俺に、土竜がロックオンしたのがその視線で分かった。

 ヒュッと、風を切る音がした次の瞬間、俺の左右から土竜の触手が襲いかかる。

 先端が瘤になった触手はスナップが効き、当たると結構重いのは先ほど経験済みだったので、前方へ二、三歩助走をつけ上に飛び、襲い来る触手をギリギリで回避しつつ空中で体をひねり、そのまま自由落下を利用して打神鞭で触手を叩き切る!

 ドサッ、ドサッと触手の先端が地面に落ち、土竜がギェェェだかグェェェだか吠えて怒りを露わにするが、俺は勢いに乗り土竜に向かい走り込みつつ、闇雲に襲って来た他の触手も薙ぎ払い、距離を詰め土竜の首を狙っーー


 ――バシュッ!!


 あと数歩で俺の攻撃射程というところで、土竜の首から紫色の血飛沫が上がった。

「っ!?」

 その瞬間、俺はバックステップで距離をとり、地面に落ちて転がる土竜の首を目の端でとらえながら打神鞭を構え直した。

 新手か!?

 俺は警戒しつつ、背後のエドを守る算段に思考をフル回転させる。

 しかし、土竜を背後から屠ったと思われる者が、その巨大な甲羅からヒラリと飛び降りて俺は我が目を疑った。

「お前は」

 その男は王立騎士団の甲冑を身にまい、涼やかな目元をほころばせ俺に向かって口を開く。

「お久しぶりです。イオリ兄さん」

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