4 / 4
変わった風向き
初めての任務
しおりを挟む
オリヴィアと歌丸は、双眼鏡を使い発信源に焦点を合わせた。
「あれが発信源、オリヴィア、状況は?」
オリヴィアは、発信源のパソコンの隣にある大きなアンテナを指さし、こう話した。
「あの大きなアンテナから大量の電波が放出されています。それによって大量の電力も消費している模様です。このままでは一般市民やスパイチームが使う電力まで吸い取られてしまう可能性があります。しかも少し離れたところには電波による健康被害を起こさないようにするためか、防護服をまとった護衛が数名ついています。電波による健康被害も考慮すると、戦闘は避けて、素早くプログラムを停止させる必要があります。」
「敵に見つからずに素早くことを終わらせないと一貫の終わりってことね」
「なるべく軽装のほうが動きやすくていいかと思います。」
オリヴィアと歌丸は戦闘を避けつつ素早く動くため、防弾チョッキなども外し、私服同然のような軽装になった。
「オリヴィア、私が敵の囮になるからその間にプログラムを停止させて。」
「私一人で停止させるんですか?てっきり二人でやるのかと…」
「オリヴィア、単独行動に危険はつきものだけど、団体行動はもっと危険だよ。散らばって行動すれば誰かが倒れても、誰かがプログラムを停止させることができれば成果が得られる。私は戦闘のほうが専門だからハンドガンくらいあればなんとかできるよ。オリヴィアは私のことは気にせず早くプログラムを停止させることだけ考えればいいよ。」
オリヴィアの肩は少し震えていた。
「オリヴィア、よく聞いて、貴方がスパイチームのDAMNに選抜されたってことには必ず何か理由がある、もっと自分に自信をもって、貴方の本質を見抜いた本部長は、貴方の何を見抜いたのかよく考えてみて。DAMNのメンバーの中で一番劣ってるとか、戦闘ができないと足手まといとか、そんな余計なことは考えなくていい、今必要なのはあなた自身の実力。貴方今自分に何ができて、何ができないかよくわかってるはず。今は戦闘は私に任せればいいから、プログラムを停止させることだけを考えて。良い?」
オリヴィアは少しうつむき加減に軽くうなづいた。
そして歌丸の合図の元、任務が開始された。
歌丸とオリヴィアはお互い90度反対の方向へ走り、歌丸は手に持っていた硬貨を道に放り投げ、近くにいた2人の敵をおびき寄せた。その間オリヴィアはパソコンの元まで走り、持っていたUSBメモリを差し、プログラムの停止を開始した。
(パスコードも入力したし、あとは90秒ほどで停止プログラムが完了して、このプログラムは発動しなくなる。しかも私の作ったプログラムには既存のプログラムを破壊するまでがセットだから、完了すればこのプログラムは完全に使い物にならなくなる。あとは待つだけ…」
「そこで何をしている!動くな!」
一人の護衛に見つかった。オリヴィアは咄嗟に背後の倉庫内に身を潜めた。
緊張と恐怖で心拍数は上がり、対して動いてもいないのに息が切れている。
(私、死んじゃう!)
「ママ…」
オリヴィアはまたしても自分の小さい頃の記憶を思い浮かべていた。
しかし背後には敵の護衛が近づいていた。
「どうした、いやなんだかコインの音がした気がしたんだが…」
「気のせいじゃないか、さっきもちっさい鳥が食料あさりに来ただろ、また鳥が来たんじゃないか?」
「んー、気のせいか…」
すると護衛は持っていた携帯に目を落とした。
「おい、プログラム実行中のパソコンのあたりで子ネズミがいたらしいぞ、俺たちも向かおう」
(子ネズミ?オリヴィアのことか!)
歌丸は今にも飛び出して護衛2人にとびかかろうとしたが、戦闘は避けるということと長居はできないことと、何よりハンドガン一つの軽装で武装した2人の男に敵うのかという不安から頭が混乱していた。
「茶髪の女が食糧庫に逃げたのか、ここにも食料を狙うやつがいるなんてな、さっさと捕まえて捕虜として輸送するぞ」
(オリヴィア!)
歌丸はオリヴィアが無事に逃げ切るか、自分が身を挺して守りに行くかの選択を余儀なくされた。
「あれが発信源、オリヴィア、状況は?」
オリヴィアは、発信源のパソコンの隣にある大きなアンテナを指さし、こう話した。
「あの大きなアンテナから大量の電波が放出されています。それによって大量の電力も消費している模様です。このままでは一般市民やスパイチームが使う電力まで吸い取られてしまう可能性があります。しかも少し離れたところには電波による健康被害を起こさないようにするためか、防護服をまとった護衛が数名ついています。電波による健康被害も考慮すると、戦闘は避けて、素早くプログラムを停止させる必要があります。」
「敵に見つからずに素早くことを終わらせないと一貫の終わりってことね」
「なるべく軽装のほうが動きやすくていいかと思います。」
オリヴィアと歌丸は戦闘を避けつつ素早く動くため、防弾チョッキなども外し、私服同然のような軽装になった。
「オリヴィア、私が敵の囮になるからその間にプログラムを停止させて。」
「私一人で停止させるんですか?てっきり二人でやるのかと…」
「オリヴィア、単独行動に危険はつきものだけど、団体行動はもっと危険だよ。散らばって行動すれば誰かが倒れても、誰かがプログラムを停止させることができれば成果が得られる。私は戦闘のほうが専門だからハンドガンくらいあればなんとかできるよ。オリヴィアは私のことは気にせず早くプログラムを停止させることだけ考えればいいよ。」
オリヴィアの肩は少し震えていた。
「オリヴィア、よく聞いて、貴方がスパイチームのDAMNに選抜されたってことには必ず何か理由がある、もっと自分に自信をもって、貴方の本質を見抜いた本部長は、貴方の何を見抜いたのかよく考えてみて。DAMNのメンバーの中で一番劣ってるとか、戦闘ができないと足手まといとか、そんな余計なことは考えなくていい、今必要なのはあなた自身の実力。貴方今自分に何ができて、何ができないかよくわかってるはず。今は戦闘は私に任せればいいから、プログラムを停止させることだけを考えて。良い?」
オリヴィアは少しうつむき加減に軽くうなづいた。
そして歌丸の合図の元、任務が開始された。
歌丸とオリヴィアはお互い90度反対の方向へ走り、歌丸は手に持っていた硬貨を道に放り投げ、近くにいた2人の敵をおびき寄せた。その間オリヴィアはパソコンの元まで走り、持っていたUSBメモリを差し、プログラムの停止を開始した。
(パスコードも入力したし、あとは90秒ほどで停止プログラムが完了して、このプログラムは発動しなくなる。しかも私の作ったプログラムには既存のプログラムを破壊するまでがセットだから、完了すればこのプログラムは完全に使い物にならなくなる。あとは待つだけ…」
「そこで何をしている!動くな!」
一人の護衛に見つかった。オリヴィアは咄嗟に背後の倉庫内に身を潜めた。
緊張と恐怖で心拍数は上がり、対して動いてもいないのに息が切れている。
(私、死んじゃう!)
「ママ…」
オリヴィアはまたしても自分の小さい頃の記憶を思い浮かべていた。
しかし背後には敵の護衛が近づいていた。
「どうした、いやなんだかコインの音がした気がしたんだが…」
「気のせいじゃないか、さっきもちっさい鳥が食料あさりに来ただろ、また鳥が来たんじゃないか?」
「んー、気のせいか…」
すると護衛は持っていた携帯に目を落とした。
「おい、プログラム実行中のパソコンのあたりで子ネズミがいたらしいぞ、俺たちも向かおう」
(子ネズミ?オリヴィアのことか!)
歌丸は今にも飛び出して護衛2人にとびかかろうとしたが、戦闘は避けるということと長居はできないことと、何よりハンドガン一つの軽装で武装した2人の男に敵うのかという不安から頭が混乱していた。
「茶髪の女が食糧庫に逃げたのか、ここにも食料を狙うやつがいるなんてな、さっさと捕まえて捕虜として輸送するぞ」
(オリヴィア!)
歌丸はオリヴィアが無事に逃げ切るか、自分が身を挺して守りに行くかの選択を余儀なくされた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
幽縁ノ季楼守
儚方ノ堂
キャラ文芸
「季楼庵当主の代理を務めてもらう」
幼少期、神隠しにあった過去を待つ青年ユメビシ。
迷い込んだ先で、事件に巻き込まれ両手を失い、生死を彷徨うことに。
ただ「死にたくない」と望んだ願いは、ある故人の手を移植することで実現した。
これを境に不死の体質へと変貌したユメビシは、約70年の時を経て、因縁の土地『瞑之島(みんのとう)』へ帰還する。
しかし、どうして今自分がここにいるのか、その理由となる記憶がすっぽり抜け落ちた状態で……。
奇妙な忘却に焦りを抱えながら、手がかりを求め探索するさなか、島の中枢を担う組織『季楼庵(きろうあん)』の面々と関わりを持ち、次々と巻き起こる騒動に身を投じていくのだった。
現代において、人と人ならざる者が共存する瞑之島を舞台に、半ば強制的に当主代理に据えられたユメビシの非日常。
異色の現代ファンタジー✖️和風奇譚✖️ミステリー
様々な思惑が交錯する中、彼の帰還を以て、物語は一つの結末へ動き出す。
その約束は、何十年何百年経ち、たとえ本人達が覚えていなくとも。
幽かな縁で繋がり続け、決して解けない糸となる。
それを人は、因縁――またの名を『呪い』と呼ぶのだった。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる