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語り
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「あ、お兄ちゃん。もう大丈夫なの?」
「大丈夫、かな。ところで愛梨、この世界にVRMMORPGってあるの?」
「ぶいあーる? 何それ?」
「いやいや、頭に被ってゲームの世界に入り込むやつだよ」
「それって、ちゅうにびょうってやつかな? お兄ちゃん、そんな趣味あったの……?」
「嘘だろ……、VRMMORPGがないなんて、こんなの現実じゃない……」
絶対にこの世界からの脱出方法を見つけてみせる。
そう、俺は心の中で誓った。
そういえば、セーブ&ロードが出来るんだったな。
俺は、玄関で人差し指を縦に振って、メニュー画面を呼び出した。
当然、愛梨には空間に映し出されている、画面は見えるはずもなく、何やってるの? という目で、俺を見ていた。
ADVゲームは、何個もセーブが出来るものだと思っていたが、その項目は一つしかなかった。
なんて不便なんだと思いつつ、セーブボタンを押してみると、画面に、『4月5日火曜 7時50分』という項目が追加された。
「お兄ちゃん、今日は学校休んで病院行こうか……?」
「い、いや! ほんとに大丈夫だから!!」
「そう? どっか違和感とか感じたらすぐ愛梨に言ってね?」
「う、うん……」
愛梨はそう言うと、玄関を開けて、外に出て行った。
俺も、外に出たが、やはり外の風景も、俺の知っている東京の街とは、違うものだった。
愛梨の後ろにぴったりくっついて、道を歩いていたら、5分も経たないうちに、坂の上に学校が見えた。
坂道の途中は、桜の木のトンネルのようになっていて、とても綺麗だと感じた。
『気づけば、海人は高校2年になっていた』
「?!」
突然、俺の頭の中に、物語の最序盤に流れるような、謎の声が聞こえだした。
『ただ、海人の心には焦りだけが浮かんでいた。このまま何も起きずに、残りの2年間をただ、無意味に過ごしていくのだろうか……? 』
頭の中から、知らない声が響いて、本当に気分が悪くなった。
その謎の声は、止まらずにいまだ頭の中に響いてくる。
「あ、あの!」
また、後ろから愛梨の声じゃない、見知らぬ女の声が聞こえた。
「愛梨! 遅刻するから急ぐぞ!!」
「え、まだ時間ちょっとだけあるよ。それに、あの人お兄ちゃんのこと呼んでたよ?」
「いや、俺にあんな知り合いはいない。とりあえず、さっきから変な語りが頭の中で響いて気持ち悪いから、さっさと行くぞ」
「なんのこと、お兄ちゃん? もしかして幻聴……?」
また愛梨はいらぬ心配をしたが、すぐに愛梨の腕を掴み高校の玄関まで走りだした。
「大丈夫、かな。ところで愛梨、この世界にVRMMORPGってあるの?」
「ぶいあーる? 何それ?」
「いやいや、頭に被ってゲームの世界に入り込むやつだよ」
「それって、ちゅうにびょうってやつかな? お兄ちゃん、そんな趣味あったの……?」
「嘘だろ……、VRMMORPGがないなんて、こんなの現実じゃない……」
絶対にこの世界からの脱出方法を見つけてみせる。
そう、俺は心の中で誓った。
そういえば、セーブ&ロードが出来るんだったな。
俺は、玄関で人差し指を縦に振って、メニュー画面を呼び出した。
当然、愛梨には空間に映し出されている、画面は見えるはずもなく、何やってるの? という目で、俺を見ていた。
ADVゲームは、何個もセーブが出来るものだと思っていたが、その項目は一つしかなかった。
なんて不便なんだと思いつつ、セーブボタンを押してみると、画面に、『4月5日火曜 7時50分』という項目が追加された。
「お兄ちゃん、今日は学校休んで病院行こうか……?」
「い、いや! ほんとに大丈夫だから!!」
「そう? どっか違和感とか感じたらすぐ愛梨に言ってね?」
「う、うん……」
愛梨はそう言うと、玄関を開けて、外に出て行った。
俺も、外に出たが、やはり外の風景も、俺の知っている東京の街とは、違うものだった。
愛梨の後ろにぴったりくっついて、道を歩いていたら、5分も経たないうちに、坂の上に学校が見えた。
坂道の途中は、桜の木のトンネルのようになっていて、とても綺麗だと感じた。
『気づけば、海人は高校2年になっていた』
「?!」
突然、俺の頭の中に、物語の最序盤に流れるような、謎の声が聞こえだした。
『ただ、海人の心には焦りだけが浮かんでいた。このまま何も起きずに、残りの2年間をただ、無意味に過ごしていくのだろうか……? 』
頭の中から、知らない声が響いて、本当に気分が悪くなった。
その謎の声は、止まらずにいまだ頭の中に響いてくる。
「あ、あの!」
また、後ろから愛梨の声じゃない、見知らぬ女の声が聞こえた。
「愛梨! 遅刻するから急ぐぞ!!」
「え、まだ時間ちょっとだけあるよ。それに、あの人お兄ちゃんのこと呼んでたよ?」
「いや、俺にあんな知り合いはいない。とりあえず、さっきから変な語りが頭の中で響いて気持ち悪いから、さっさと行くぞ」
「なんのこと、お兄ちゃん? もしかして幻聴……?」
また愛梨はいらぬ心配をしたが、すぐに愛梨の腕を掴み高校の玄関まで走りだした。
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