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寄生虫
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狙う先にいるのは、真っ黒な魔物。
敵はヨーゼムに聞いていたとおり、人の子供くらいの大きさ。通常はほとんど地面に這いつくばるような低さで素早く駆けるが、時折こちらの頭上を易々越えるほど高く飛び上がる。
驚異のバネは体に対して倍近い長さのある強靱な後脚によるものだ。空中でのシルエットはカエルに似ていたが、腹のところから短い脚が何本も生えてわきわき動いていた。
たぶん、地面を走る時は短いほうの脚を駆使しているのだろう。
私は弓を引き絞り、飛び上がったヒュポスをすかさず射落とす。
刺さったところから黒い霧が勢いよく漏れて、ヒュポスは見る間に縮んでゆき、最後は拳ほどの小さな塊になって草の間に転がった。
これがこの魔物の【死】。生きていても死んでも不気味だ。
黒い霧は吸い込むと体に良くないそうなのだが、ここではすぐに風で散ってしまうので大した問題にはならなかった。
退治はまあ、簡単だ。
しかし倒せど倒せど森のほうから次々やってくる。今朝から草原で見張りに立っていたところ、昼を過ぎた頃から急激に増えた。例えるなら巣から湧く蟻の集団を延々指で潰している気分。
もちろんそれなりに重労働だ。
双剣使いのヨーゼムは最前線でずっと動き続けてる。彼の山羊のような脚もまた強いバネを持ち、体重を感じさせない軽やかなステップで舞うようにヒュポスを仕留めている。
普段は気弱なヨーゼムが、戦闘になったらすっかり別人だ。
加えて持久力がやっぱりすごい。以前カヤさんにも思ったけど、獣人って基礎筋力が人族よりずっと優れているのだと思う。
私は少し下がったところで援護射撃をしてる。
この仕事のために矢をありったけ作って持ってきた。矢筒は腰のベルトのだけでなく足元に予備を転がしておき、足りなくなったら矢筒ごと付け替え、ひたすら速射だ。
ほとんど一撃で死んでしまうので、ヒュポスからの反撃らしい反撃はない。奴らは私たちを倒すより、どうにか攻撃を掻い潜ってヤグルのもとへ辿り着くことを優先している。どこにヤグルがいるのかはじめからわかっているみたいに、進路にまったく迷いがない。
でも今のところ、なんとか対処しきれてる。
ヨーゼムがとても俊敏だし、私は古代魔術を使って草の間に隠れたヒュポスをいち早く射殺せる。
極力無駄な動きを削ぎ、体力が尽きないようにだけ注意。
日が傾くまでがんばっていたら、そのうちヒュポスは現れなくなった。
「――これでしばらくは、大丈夫だと思う」
辺りを念入りに探した後、ヨーゼムがそう判断した。
第一陣、終了。
私はほっとして、草の上に倒れ込んだ。
「疲れたーっ」
仰向けになると空がまぶしい。でも風が涼しくて、草のいい匂いがする。
そこへ心配そうなヨーゼムの顔が覗き込んできた。
「大丈夫? 怪我した?」
「ううん疲れただけ。ヨーゼムは?」
「なんともないよ。ひとまず、順調だね」
汗を拭い、ヨーゼムは爽やかな笑みを浮かべる。
肩で息をしているけれど、彼は私のように座り込まず、辺りにまだ注意を払っているみたいだった。やっぱり体力あるよね。私ももっと鍛えなきゃ。
「次は夜になると思う。今のうちによく休んでおいて」
ヒュポスの襲撃には波があり、一つの群れを凌げば次の群れが来るまで時間があくらしい。
その間に体力の回復と、あと矢を回収しなきゃ。たぶんほとんど折れずに残っているはずだ。
私は水筒の水を飲み、遠くの森を窺った。
「森にあるヒュポスの巣を叩いて殲滅することはできないの?」
鉱山跡地にあったヴィヴィの巣は一つずつ焼いて回った。
それができるなら、こうして一日中見張りをしていることはないと思うのだが、ヨーゼムは難しそうに唸る。
「巣みたいなものがあるのかどうか……今の時期以外でヒュポスを見かけることはないらしくて、誰も詳しいことがわからないんだよ。ヒュポスが出る時期はその対応で忙しくて巣を探してる暇もないしね。魔物は遺跡から出てくると言われるけど、森のどこかに遺跡があったりするのかな」
「それほんと!?」
「わっ」
いきなりテンションを上げた私に、ヨーゼムはまたびっくりしてた。ごめんね。
地上の魔物は遺跡から出てきたもの、というのは有名な俗説だ。
アーデイティシルの遺跡の中で独自の生態系を築いている魔物と、地上にいる魔物との関連性は定かになっていない。
由来を辿れば同じものなのか、それとも地上の魔物は地上独自の生まれ方をしたものなのか、あるいは地上で生まれたものが遺跡に入り込んだのか、世の学者たちも結論に至っていないらしい。
でもでも、もし俗説がその通りだったら森の中に遺跡がある可能性が高い。
「森の探索してきていい?」
「えぇ……? できれば、あんまり無理しないでほしいかな。リズがいなくなったらさすがに、その、困る」
「あ、うん、それはもちろん、わかるけど」
私たちはそろって後ろを見やった。
のどかな風景の中、草に寝そべる魔法使いがいる。
たぶん気のせいじゃなく、アヴィさん、なんにもしてなかった。
最初から寝てたもん。ヒュポスが出ないうちはまあいいかと放置していたが、まさか戦闘が始まっても寝続けるとは。
魔法の詠唱中をフォローしてとかいう話はなんだったんだろう。魔法のマの字も唱えなかったよあの人。
「アヴィさんって、いつもああなの?」
ヨーゼムは以前から彼と付き合いがあるようだが、今はすっかり困惑顔だった。
「ううん、前に一緒にクエストに行った時には大活躍してたよ。防御も攻撃も色んな魔法が使えて、他に一緒にいたシルバーランクの人たちにありがたがられてた。だから今回誘ってみたんだけどね・・・・・・」
ヨーゼムがアヴィさんと知り合ったのは、そのシルバーランクのグループにまぜてもらった上位クエストでのことだったそうだ。
つまり?
「シルバーランクの人たちと一緒のクエストではやる気出すってこと? どうして?」
「……そこで活躍すれば、次も上位クエストに誘ってもらえるからじゃないかな。ブロンズがランクを上げるにはそれが一番近道だからね」
「ブロンズの私たちにはがんばりを見せるメリットがないから、やる気を出さないってこと?」
これって、アンリさんが注意していた寄生行為なのでは?
普通は下のランクの人が上のランクの人にすることだと思うのだが、まさか同じランクだからこそ寄生されるパターンもあるとは。
怒りというより、呆れ。そんな人いるんだなあって感じ。
そういった私の表情をどう捉えたのか、ヨーゼムは頭を抱えだした。
「ほんとごめん。魔法の発動が速いことを自慢してた彼が、詠唱中のフォローがほしいなんて薄々おかしいなとは思ってたんだけど……本来は新人のリズにこんなに負担かけちゃいけないのに……」
かわいそうなくらい耳をしょんぼりさせてる。よく見たらヤグルの耳と形が似てるなあ。
「ヨーゼムが謝らなくていいよ。二人でもなんとかなりそうだもん。ある意味、勉強になったよ」
「うぅぅ、ごめんよ。あ、後でアヴィには話してみるからっ。せめて夜の見張りの時は働いてくれるようにっ」
ヨーゼムは意気込んでいたが、あんまり期待はできないかな。
最初からサボる気満々だった人に、なに言ってもなあ。
私の矢の回収を手伝ってくれた後、ヨーゼムは勇気を振り絞ってアヴィさんに意見してくれたけれど、「夜は何も見えないから見張りは無理」とすげなく断られていた。
いちいち怒るのも馬鹿らしい。
協会に帰ってから、報酬を三等分しろと主張してきた時には怒ろうとだけ私は心に決めて、ひたすら申し訳なさそうなヨーゼムを励まし、夜の警備もつつがなく務めた。
敵はヨーゼムに聞いていたとおり、人の子供くらいの大きさ。通常はほとんど地面に這いつくばるような低さで素早く駆けるが、時折こちらの頭上を易々越えるほど高く飛び上がる。
驚異のバネは体に対して倍近い長さのある強靱な後脚によるものだ。空中でのシルエットはカエルに似ていたが、腹のところから短い脚が何本も生えてわきわき動いていた。
たぶん、地面を走る時は短いほうの脚を駆使しているのだろう。
私は弓を引き絞り、飛び上がったヒュポスをすかさず射落とす。
刺さったところから黒い霧が勢いよく漏れて、ヒュポスは見る間に縮んでゆき、最後は拳ほどの小さな塊になって草の間に転がった。
これがこの魔物の【死】。生きていても死んでも不気味だ。
黒い霧は吸い込むと体に良くないそうなのだが、ここではすぐに風で散ってしまうので大した問題にはならなかった。
退治はまあ、簡単だ。
しかし倒せど倒せど森のほうから次々やってくる。今朝から草原で見張りに立っていたところ、昼を過ぎた頃から急激に増えた。例えるなら巣から湧く蟻の集団を延々指で潰している気分。
もちろんそれなりに重労働だ。
双剣使いのヨーゼムは最前線でずっと動き続けてる。彼の山羊のような脚もまた強いバネを持ち、体重を感じさせない軽やかなステップで舞うようにヒュポスを仕留めている。
普段は気弱なヨーゼムが、戦闘になったらすっかり別人だ。
加えて持久力がやっぱりすごい。以前カヤさんにも思ったけど、獣人って基礎筋力が人族よりずっと優れているのだと思う。
私は少し下がったところで援護射撃をしてる。
この仕事のために矢をありったけ作って持ってきた。矢筒は腰のベルトのだけでなく足元に予備を転がしておき、足りなくなったら矢筒ごと付け替え、ひたすら速射だ。
ほとんど一撃で死んでしまうので、ヒュポスからの反撃らしい反撃はない。奴らは私たちを倒すより、どうにか攻撃を掻い潜ってヤグルのもとへ辿り着くことを優先している。どこにヤグルがいるのかはじめからわかっているみたいに、進路にまったく迷いがない。
でも今のところ、なんとか対処しきれてる。
ヨーゼムがとても俊敏だし、私は古代魔術を使って草の間に隠れたヒュポスをいち早く射殺せる。
極力無駄な動きを削ぎ、体力が尽きないようにだけ注意。
日が傾くまでがんばっていたら、そのうちヒュポスは現れなくなった。
「――これでしばらくは、大丈夫だと思う」
辺りを念入りに探した後、ヨーゼムがそう判断した。
第一陣、終了。
私はほっとして、草の上に倒れ込んだ。
「疲れたーっ」
仰向けになると空がまぶしい。でも風が涼しくて、草のいい匂いがする。
そこへ心配そうなヨーゼムの顔が覗き込んできた。
「大丈夫? 怪我した?」
「ううん疲れただけ。ヨーゼムは?」
「なんともないよ。ひとまず、順調だね」
汗を拭い、ヨーゼムは爽やかな笑みを浮かべる。
肩で息をしているけれど、彼は私のように座り込まず、辺りにまだ注意を払っているみたいだった。やっぱり体力あるよね。私ももっと鍛えなきゃ。
「次は夜になると思う。今のうちによく休んでおいて」
ヒュポスの襲撃には波があり、一つの群れを凌げば次の群れが来るまで時間があくらしい。
その間に体力の回復と、あと矢を回収しなきゃ。たぶんほとんど折れずに残っているはずだ。
私は水筒の水を飲み、遠くの森を窺った。
「森にあるヒュポスの巣を叩いて殲滅することはできないの?」
鉱山跡地にあったヴィヴィの巣は一つずつ焼いて回った。
それができるなら、こうして一日中見張りをしていることはないと思うのだが、ヨーゼムは難しそうに唸る。
「巣みたいなものがあるのかどうか……今の時期以外でヒュポスを見かけることはないらしくて、誰も詳しいことがわからないんだよ。ヒュポスが出る時期はその対応で忙しくて巣を探してる暇もないしね。魔物は遺跡から出てくると言われるけど、森のどこかに遺跡があったりするのかな」
「それほんと!?」
「わっ」
いきなりテンションを上げた私に、ヨーゼムはまたびっくりしてた。ごめんね。
地上の魔物は遺跡から出てきたもの、というのは有名な俗説だ。
アーデイティシルの遺跡の中で独自の生態系を築いている魔物と、地上にいる魔物との関連性は定かになっていない。
由来を辿れば同じものなのか、それとも地上の魔物は地上独自の生まれ方をしたものなのか、あるいは地上で生まれたものが遺跡に入り込んだのか、世の学者たちも結論に至っていないらしい。
でもでも、もし俗説がその通りだったら森の中に遺跡がある可能性が高い。
「森の探索してきていい?」
「えぇ……? できれば、あんまり無理しないでほしいかな。リズがいなくなったらさすがに、その、困る」
「あ、うん、それはもちろん、わかるけど」
私たちはそろって後ろを見やった。
のどかな風景の中、草に寝そべる魔法使いがいる。
たぶん気のせいじゃなく、アヴィさん、なんにもしてなかった。
最初から寝てたもん。ヒュポスが出ないうちはまあいいかと放置していたが、まさか戦闘が始まっても寝続けるとは。
魔法の詠唱中をフォローしてとかいう話はなんだったんだろう。魔法のマの字も唱えなかったよあの人。
「アヴィさんって、いつもああなの?」
ヨーゼムは以前から彼と付き合いがあるようだが、今はすっかり困惑顔だった。
「ううん、前に一緒にクエストに行った時には大活躍してたよ。防御も攻撃も色んな魔法が使えて、他に一緒にいたシルバーランクの人たちにありがたがられてた。だから今回誘ってみたんだけどね・・・・・・」
ヨーゼムがアヴィさんと知り合ったのは、そのシルバーランクのグループにまぜてもらった上位クエストでのことだったそうだ。
つまり?
「シルバーランクの人たちと一緒のクエストではやる気出すってこと? どうして?」
「……そこで活躍すれば、次も上位クエストに誘ってもらえるからじゃないかな。ブロンズがランクを上げるにはそれが一番近道だからね」
「ブロンズの私たちにはがんばりを見せるメリットがないから、やる気を出さないってこと?」
これって、アンリさんが注意していた寄生行為なのでは?
普通は下のランクの人が上のランクの人にすることだと思うのだが、まさか同じランクだからこそ寄生されるパターンもあるとは。
怒りというより、呆れ。そんな人いるんだなあって感じ。
そういった私の表情をどう捉えたのか、ヨーゼムは頭を抱えだした。
「ほんとごめん。魔法の発動が速いことを自慢してた彼が、詠唱中のフォローがほしいなんて薄々おかしいなとは思ってたんだけど……本来は新人のリズにこんなに負担かけちゃいけないのに……」
かわいそうなくらい耳をしょんぼりさせてる。よく見たらヤグルの耳と形が似てるなあ。
「ヨーゼムが謝らなくていいよ。二人でもなんとかなりそうだもん。ある意味、勉強になったよ」
「うぅぅ、ごめんよ。あ、後でアヴィには話してみるからっ。せめて夜の見張りの時は働いてくれるようにっ」
ヨーゼムは意気込んでいたが、あんまり期待はできないかな。
最初からサボる気満々だった人に、なに言ってもなあ。
私の矢の回収を手伝ってくれた後、ヨーゼムは勇気を振り絞ってアヴィさんに意見してくれたけれど、「夜は何も見えないから見張りは無理」とすげなく断られていた。
いちいち怒るのも馬鹿らしい。
協会に帰ってから、報酬を三等分しろと主張してきた時には怒ろうとだけ私は心に決めて、ひたすら申し訳なさそうなヨーゼムを励まし、夜の警備もつつがなく務めた。
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