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15.医療都市とお別れ
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ジュリが家に帰ると、イーサンは夕飯を共にし、客間に戻っていた。
マリカがおかえりとリビングでジュリを迎えてくれた。
マリカがジュリに
「あっそうそう。ジュリ、これ預かったの」
「なぁに?」
「はい」
小さな箱を渡してきた。
「ブレスレット?誰から?」
「お父様よ」
「誕生日…じゃないし、どうしたの?」
「さぁ?ジュリにとしか書いてなかったわ」
「うーん…何かしら?」
ジュリはブレスレットを腕につけてみたが心当たりがなく、首を傾げていると
「母さん、カード渡し忘れてるわよ」
ダイニングから姉のオルガが出てきた。
そしてジュリにカードを渡した。
カードには
“君の初赴任のお祝いに 父より”
「あら、父さんったら直接渡してくれればいいのに」
ジュリが目を開くと、マリカが
「父さん、今中央都市に長期出張中よ。あれ?言ってなかった?」
と言うので、オルガが額を押さえ、すかさず指摘した。
「母さん…言ってないわ」
「あらあら、ごめんなさいね。ちなみにお兄ちゃんは学術都市に赴任してて、お祖父様は職人街に長期出張中よ」
「バラバラね。後でみんなに手紙を書くわ」
ジュリがそう言うと
「そうしなさい。私が送っておくわ。ところで、あなたがイーサン君?」
オルガが返事して、イーサンに話を振った。
イーサンがリビングに入ってきたところだった。
「はじめまして。姉のオルガよ」
「はじめまして。お邪魔させてもらってます。イーサン・シェルパです」
「よろしく。あなたはお祖母ちゃんの患者さんね。お祖母ちゃん腕は随一なんだけど、小言がね。あなたも大変でしょ?」
「ニコラ先生にはとてもお世話になってます。先生の小言は小さい時聞き慣れているので人よりは耐性あります」
「あなたなかなか言うわね。ジュリはちゃんと診察してる?」
「大丈夫ですよ。彼女は街でも評判の美人医師ですよ。」
「ふふふ、上手いわね。じゃあ、私はまだ仕事あるから行くわ。ジュリ、手紙は私の部屋のわかりやすいとこに置いといて。またね」
「うん、また帰ってくるから。お姉ちゃんも頑張って」
オルガは返事の代わりに手を振った。
「お母さん、私、明日の午後出るね」
「あらあら、まぁ、あまり休んでいられないものね。明日母さんも仕事だから見送れないけど、頑張ってね」
「うん」
「イーサンさんも、またいらしてね」
「はい、リヴリー先生に定期検診のことでお灸を据えられたので、定期的に伺うことになると思います」
「うんうん。定期検診は大切よ」
「はい…」
部屋に戻ったジュリは会えなかった男性陣に手紙を書いてオルガの部屋の机の上に置いておいた。
翌日
イーサンは午前中にカリムのお見舞いに行った。
その間、ジュリは部屋のクローゼットを整理をした。
昨日、微かに思い出した幼い頃の思い出の手がかりがないか、探してみた。
「う~ん…特にないなぁ…」
あれ?この箱…
クローゼットの奥に隠されるようにしまわれた宝石箱がふと目についた。
あれ?これって…
宝石箱を開けると中から親指サイズの魔力カートリッジが入っていた。
ジュリは手に取り、中を覗き込んだ。
ん~…誰の魔力だろ…?
中に込められている魔力に心当たりがなく、特に何も思い出せなかった。
だが、なんとなくそのカートリッジを持って行くことにした。
その後、ジュリはイーサンを迎えとカリムに挨拶をしに病室を訪ねた。
「ジュリさん有難うね」
「はい!お体大事にしてくださいね。リハビリ大事ですよ」
「ははっ。今度は学術都市のほうに遊びに来てね」
「ぜひ」
カリムと別れを済ませ、
イーサンとここ数日何度も行ったレストランで昼食を食べてから、午後の特急に乗った。
行きと同じように向かい合って座った。
「イーサン、リディさんに会えた?」
「いや、今日は外せない研究中だからって父さん経由で伝言もらったよ」
「仕方ないね、でも残念だね」
「いや、母さんは圧が強いからこのくらいが丁度いいんだ」
「ふふっ、わかる気がするって言ったら失礼かな」
帰りも特急から列車に乗り換え3時間かけて帰った。
マリカがおかえりとリビングでジュリを迎えてくれた。
マリカがジュリに
「あっそうそう。ジュリ、これ預かったの」
「なぁに?」
「はい」
小さな箱を渡してきた。
「ブレスレット?誰から?」
「お父様よ」
「誕生日…じゃないし、どうしたの?」
「さぁ?ジュリにとしか書いてなかったわ」
「うーん…何かしら?」
ジュリはブレスレットを腕につけてみたが心当たりがなく、首を傾げていると
「母さん、カード渡し忘れてるわよ」
ダイニングから姉のオルガが出てきた。
そしてジュリにカードを渡した。
カードには
“君の初赴任のお祝いに 父より”
「あら、父さんったら直接渡してくれればいいのに」
ジュリが目を開くと、マリカが
「父さん、今中央都市に長期出張中よ。あれ?言ってなかった?」
と言うので、オルガが額を押さえ、すかさず指摘した。
「母さん…言ってないわ」
「あらあら、ごめんなさいね。ちなみにお兄ちゃんは学術都市に赴任してて、お祖父様は職人街に長期出張中よ」
「バラバラね。後でみんなに手紙を書くわ」
ジュリがそう言うと
「そうしなさい。私が送っておくわ。ところで、あなたがイーサン君?」
オルガが返事して、イーサンに話を振った。
イーサンがリビングに入ってきたところだった。
「はじめまして。姉のオルガよ」
「はじめまして。お邪魔させてもらってます。イーサン・シェルパです」
「よろしく。あなたはお祖母ちゃんの患者さんね。お祖母ちゃん腕は随一なんだけど、小言がね。あなたも大変でしょ?」
「ニコラ先生にはとてもお世話になってます。先生の小言は小さい時聞き慣れているので人よりは耐性あります」
「あなたなかなか言うわね。ジュリはちゃんと診察してる?」
「大丈夫ですよ。彼女は街でも評判の美人医師ですよ。」
「ふふふ、上手いわね。じゃあ、私はまだ仕事あるから行くわ。ジュリ、手紙は私の部屋のわかりやすいとこに置いといて。またね」
「うん、また帰ってくるから。お姉ちゃんも頑張って」
オルガは返事の代わりに手を振った。
「お母さん、私、明日の午後出るね」
「あらあら、まぁ、あまり休んでいられないものね。明日母さんも仕事だから見送れないけど、頑張ってね」
「うん」
「イーサンさんも、またいらしてね」
「はい、リヴリー先生に定期検診のことでお灸を据えられたので、定期的に伺うことになると思います」
「うんうん。定期検診は大切よ」
「はい…」
部屋に戻ったジュリは会えなかった男性陣に手紙を書いてオルガの部屋の机の上に置いておいた。
翌日
イーサンは午前中にカリムのお見舞いに行った。
その間、ジュリは部屋のクローゼットを整理をした。
昨日、微かに思い出した幼い頃の思い出の手がかりがないか、探してみた。
「う~ん…特にないなぁ…」
あれ?この箱…
クローゼットの奥に隠されるようにしまわれた宝石箱がふと目についた。
あれ?これって…
宝石箱を開けると中から親指サイズの魔力カートリッジが入っていた。
ジュリは手に取り、中を覗き込んだ。
ん~…誰の魔力だろ…?
中に込められている魔力に心当たりがなく、特に何も思い出せなかった。
だが、なんとなくそのカートリッジを持って行くことにした。
その後、ジュリはイーサンを迎えとカリムに挨拶をしに病室を訪ねた。
「ジュリさん有難うね」
「はい!お体大事にしてくださいね。リハビリ大事ですよ」
「ははっ。今度は学術都市のほうに遊びに来てね」
「ぜひ」
カリムと別れを済ませ、
イーサンとここ数日何度も行ったレストランで昼食を食べてから、午後の特急に乗った。
行きと同じように向かい合って座った。
「イーサン、リディさんに会えた?」
「いや、今日は外せない研究中だからって父さん経由で伝言もらったよ」
「仕方ないね、でも残念だね」
「いや、母さんは圧が強いからこのくらいが丁度いいんだ」
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帰りも特急から列車に乗り換え3時間かけて帰った。
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