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16.発作
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一ヶ月後
ジュリは部屋で魔力カートリッジを眺めていた。
この魔力、誰のなんだろう…?
魔力カートリッジは魔力過多の人が余剰魔力を入れたり、魔力欠乏の人に魔力を注入する為に使われている。
カートリッジ自体は珍しいものではなかったが、中の魔力に心当たりがなかった。
このカートリッジには珍しい聖属性の魔力が入っているようだった。
魔力には系統があって、同じ系統の魔力でないと、体の中で変質して具合が悪くなる。真反対の系統だと最悪死に至ることもある。
私の魔力は無属性系統だから私には使えないし、違うよなぁ
ジュリはカートリッジを眺めていると何かを思い出せそうな気がしてこの一ヶ月何かにつけて眺めている。
今日もカートリッジを箱から出して眺めていると、
ピンポーン
ジュリの家の呼び鈴が鳴った。
イーサンだ。
今日は非番なので、夕飯に誘ったのだ。
ジュリはカートリッジを箱に戻して、イーサンを出迎えた。
「いらっしゃい」
「こんばんは、おじゃまします」
イーサンとジュリは相変わらず良好な関係でいた。が、まだ友人関係だった。
街では戻ってきて、前よりも確実に親密さが増しているのに関係が進んでいない2人に、
「イーサン、ヘタレ」
「ジュリさんも鈍すぎるわ」
などと、焦れったい人々が噂をしていた。
そんな噂が出回っていることも露知らず、
イーサンとジュリは交流を続けていた。
イーサンがジャーンとワインを見せてきた。
「今日の手土産はワインだよ。もらったんだ」
「やった」
ジュリはテーブルに卓上コンロを置いて鍋を置いた。
「もう寒くなってきたから夕飯シチューにしたんだ」
「いいね。温まるね」
ワインを机の上に置いて、ふと、イーサンは宝石箱を見つけた。
「これ…」
「あぁ、こないだ帰ったときに部屋のクローゼットから出てきたんだよね。なんとなく気になって持ってきちゃったんだ」
「あ…あぁ、そうなんだ」
「気にはなるんだけど、何だったのか全然思い出せなくて。でも、綺麗なんだよ」
そう言ってジュリはイーサンに箱の中のカートリッジを見せ、シチューの準備に戻った。
はぁ…はぁ…はぁ…
荒い息が聞こえたので、ジュリはシチューの用意をしていた手を止めた。イーサンに近寄ると、イーサンは真っ青な顔して胸を抑え、蹲っていた。
「ちょ、ちょっと、イーサン、大丈夫?」
「あ…あぁ、休めば良くなるよ」
「こっち来て、はい、横になって」
ジュリは寝室にイーサンを連れていき、ベッドに寝かせた。
「こ、ここ君のベッドだろ?俺が寝るわけには…」
「何言ってるの!病人は医者の言うこと聞きなさい」
ジュリは強引にイーサンを寝かせて、診察バッグを取りに行ってしまった。
「まいったな…。共振か…?それとも反動か…?」
イーサンは身体がものすごく重たく感じ、大人しく横になった。すると途端に瞼が重たくなった。
「イーサン?入るよ。診察したいんだけど…」
ジュリが診察バッグを持って寝室に戻るとイーサンは眠りに落ちていた。
「あら…寝ちゃってる」
ジュリはベッドサイドに椅子を持ってきて座り、診察バッグを横に置いた。
「イーサン、熱がないか確認するね」
といってイーサンの首元に触れた。
「熱はないか。魔力も安定してる…」
しばらく様子をみることにしたジュリは寝室から出た。
ジュリは机の上に置いたままになっているカートリッジを持ち、
「イーサン、これを見た途端に具合が悪くなったよね…」
「これに何かあるのかしら…」
と首を傾げた。
ジュリは部屋で魔力カートリッジを眺めていた。
この魔力、誰のなんだろう…?
魔力カートリッジは魔力過多の人が余剰魔力を入れたり、魔力欠乏の人に魔力を注入する為に使われている。
カートリッジ自体は珍しいものではなかったが、中の魔力に心当たりがなかった。
このカートリッジには珍しい聖属性の魔力が入っているようだった。
魔力には系統があって、同じ系統の魔力でないと、体の中で変質して具合が悪くなる。真反対の系統だと最悪死に至ることもある。
私の魔力は無属性系統だから私には使えないし、違うよなぁ
ジュリはカートリッジを眺めていると何かを思い出せそうな気がしてこの一ヶ月何かにつけて眺めている。
今日もカートリッジを箱から出して眺めていると、
ピンポーン
ジュリの家の呼び鈴が鳴った。
イーサンだ。
今日は非番なので、夕飯に誘ったのだ。
ジュリはカートリッジを箱に戻して、イーサンを出迎えた。
「いらっしゃい」
「こんばんは、おじゃまします」
イーサンとジュリは相変わらず良好な関係でいた。が、まだ友人関係だった。
街では戻ってきて、前よりも確実に親密さが増しているのに関係が進んでいない2人に、
「イーサン、ヘタレ」
「ジュリさんも鈍すぎるわ」
などと、焦れったい人々が噂をしていた。
そんな噂が出回っていることも露知らず、
イーサンとジュリは交流を続けていた。
イーサンがジャーンとワインを見せてきた。
「今日の手土産はワインだよ。もらったんだ」
「やった」
ジュリはテーブルに卓上コンロを置いて鍋を置いた。
「もう寒くなってきたから夕飯シチューにしたんだ」
「いいね。温まるね」
ワインを机の上に置いて、ふと、イーサンは宝石箱を見つけた。
「これ…」
「あぁ、こないだ帰ったときに部屋のクローゼットから出てきたんだよね。なんとなく気になって持ってきちゃったんだ」
「あ…あぁ、そうなんだ」
「気にはなるんだけど、何だったのか全然思い出せなくて。でも、綺麗なんだよ」
そう言ってジュリはイーサンに箱の中のカートリッジを見せ、シチューの準備に戻った。
はぁ…はぁ…はぁ…
荒い息が聞こえたので、ジュリはシチューの用意をしていた手を止めた。イーサンに近寄ると、イーサンは真っ青な顔して胸を抑え、蹲っていた。
「ちょ、ちょっと、イーサン、大丈夫?」
「あ…あぁ、休めば良くなるよ」
「こっち来て、はい、横になって」
ジュリは寝室にイーサンを連れていき、ベッドに寝かせた。
「こ、ここ君のベッドだろ?俺が寝るわけには…」
「何言ってるの!病人は医者の言うこと聞きなさい」
ジュリは強引にイーサンを寝かせて、診察バッグを取りに行ってしまった。
「まいったな…。共振か…?それとも反動か…?」
イーサンは身体がものすごく重たく感じ、大人しく横になった。すると途端に瞼が重たくなった。
「イーサン?入るよ。診察したいんだけど…」
ジュリが診察バッグを持って寝室に戻るとイーサンは眠りに落ちていた。
「あら…寝ちゃってる」
ジュリはベッドサイドに椅子を持ってきて座り、診察バッグを横に置いた。
「イーサン、熱がないか確認するね」
といってイーサンの首元に触れた。
「熱はないか。魔力も安定してる…」
しばらく様子をみることにしたジュリは寝室から出た。
ジュリは机の上に置いたままになっているカートリッジを持ち、
「イーサン、これを見た途端に具合が悪くなったよね…」
「これに何かあるのかしら…」
と首を傾げた。
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