叡知の夢

松本羊平

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事の章

タットワ霊視 前編

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麻綾(12月13日(金)の陽の刻。勇樹は、中宮府の紫微城まで撤退し、2020年 1月11日(部分日食)まで眠りにつこうとする。)

勇樹(後一歩で美緒達(仁、美言、一樹、康史)を蹴散らせたものを・・・亜里沙達(元春と美樹)が横槍を入れてきたお陰で・・・。)

騰蛇(そもそも、亜里沙達(元春と美樹)等、放っておけば良いものを・・・何故、最初から美緒達(仁、美言、一樹、康史)か鈴夜達(真悟、桃矢、恕)を襲わなかった?折角、玄武や白虎も動いていたのに?)

勇樹(・・・。)

騰蛇(寝たか・・・所詮は出来損ない。これでは、五輪塔(タットワタワー)と五帝龍王廟は抑えられたも同然。天帝山の五帝龍王廟を攻略中の大将軍に太陰神を援護に回し、尚且つ玄武に憑依された智恵ら怪魚族をぶつけるしか無いな。)

麻綾(満月の日以外に動けない勇樹に代わって太陰神・・・更には、玄武に憑依された智恵ら怪魚族を天帝山の五帝龍王廟に向かわせる。そして、太陰神と玄武に憑依された智恵は、大将軍と合流する。)

大将軍「これは玄武に太陰神。見ての通り、奴等の抵抗は凄まじい。金神様が来ていた時は、それなりに圧していたのが、丑三つ時(2:00~2:30)を過ぎると急に引き返してしまった。金神様に一体何があったのだろうか?」

智恵&玄武「気にするで無い。要は、美緒達(仁、美言、一樹、康史)を蹴散らせば良い話。その背後に、叡知達(香里、亜樹、達哉、鋭気)もおるが、我が主力の海の怪魚族に苦戦しておるようぢゃしのぅ。」

太陰神「満月の日は過ぎてしまったが、その4日後の12月17日(火)以降は長期凌犯期間(2019年12月17日(火)から2020年1月12日(日)。2020年1月25日(土)から2020年2月9日(日)。2020年2月24日(月)から2020年3月8日(日))も発生するしな。」

智恵&玄武「その通り。確かに、時間経過で満月の波動(マナ)の効力は下降して行くが、それでも実力と経験は此方が圧倒的ぢゃ。12月17日(火) の言うように、12月17日(火)に天帝山の五帝龍王廟と青龍港を奪取するのぢゃぞ。」

麻綾(玄武に憑依された智恵は、12月17日(火)に、大将軍や太陰神と共に、美緒達(仁、美言、一樹、康史)のいる天帝山の五帝龍王廟・・・引いては、叡知達(香里、亜樹、達哉、鋭気)のいる青龍港に総力戦で挑む旨を伝える。)

麻綾(そして、12月17日(火)の陽の刻。長期凌犯期間(2019年12月17日(火)から2020年1月12日(日)。2020年1月25日(土)から2020年2月9日(日)。2020年2月24日(月)から2020年3月8日(日))に突入!)

麻綾(突入と同時に、玄武に憑依された智恵は、大将軍や太陰神と共に攻撃を開始!美緒達(仁、美言、一樹、康史)は、これを迎え撃つ。)

仁「勇樹の代わりに、玄武に憑依された智恵が出てきたね。大将軍や太陰神が率いる妖魔群(龍蛇族、怪鳥族、幻妖族、金剛族)に怪魚族まで加えて物凄い数だね。でも、僕達は最もきつい満月の日を乗り越えている。」

美緒「それに玄武が憑依している智恵にとって、一樹は壊の近距離、私は壊の中距離。幾ら、実力差や経験差があるとは言え、壊の相性を2人同時に相手にするのは幾ら何でも侮り過ぎね。」

康史「魚・・・素晴らしい幸運の前兆。それを、差し引いても、5対3。しかも、亜里沙達(元春と美樹)や彩夏と利沙が側面を衝ける態勢を維持しているから実質10対3。最早、個人の実力差や経験差で覆せる次元でも無いよね。」

一樹「と言う事は奴さんにとって、亜里沙は壊の遠距離だから、一度に3人の壊の相性を相手にすると言う無謀な行為に走った訳だな。」

美言「更に背中合わせにしている叡知達(香里、亜樹、達哉、鋭気)を含めたら、15対3。負ける道理がないわね。」

麻綾(こうして両者は激突!一方、亜里沙達(元春と美樹)は、その様子を静観していた。)

亜里沙「大将軍と太陰神が、玄武に憑依された智恵を担ぎ上げて再度、天帝山への攻撃を開始しました。」

美樹「如何するの亜里沙?」

亜里沙「これを機に、妖魔群(龍蛇族、怪鳥族、幻妖族、金剛族)や怪魚族の数を減らしましょう。さすれば、後に五輪霊園の五輪塔(タットワタワー)の奪還する際、少しは楽になりますね。」

元春(智恵・・・これまで好き放題してきたが、それを晴らす時が来たようだな。)

麻綾(亜里沙達(元春と美樹)もこの戦いに参戦!一方、七星館にいる彩夏と利沙も、両者の激突を察知する。)

彩夏「美緒達(仁、美言、一樹、康史)に加えて亜里沙達(元春と美樹)が参戦すれば、8対3だね。」

利沙「そして、あたしらが参戦すれば、10対3。しかも、智恵にとっては、壊の近・中・遠距離の宿曜師がいる。また、あたしらはともかく、日頃の智恵の行いを鑑みれば、他の8人は情け容赦はしないだろうな。」

彩夏「特に年齢が近い元春には遠慮が無さ過ぎてね・・・女性と男性、それぞれに在り方があるのに、智恵はそう言う配慮を全くしないもんね・・・。」

利沙「叡知がキッカケとは言え、智恵に限らず、六凶星に憑依された者は何かしら問題があるしな・・・良い機会だ。周囲との協調性を欠いた知識と経験が、如何に無力と言う事を思い知らせてやろうぜ。」

麻綾(彩夏と利沙もこの戦いに参戦!一方、叡知達(香里、亜樹、達哉、鋭気)は、海の怪魚族の猛攻を凌いでいた。)

鋭気「第7チャクラ(サハスラーラ)の負荷にも、大分慣れて来たみたいだな叡知。彩夏と利沙抜きで、九星符によるギリシャ十字・スプレッドを此処まで安定させるなんてな。」

亜樹「それに、成功率の低い八門破を勝利の活用法その1(瞬間移動術)を兼ねる事で、それを補っている。流石は私の夫ね。」

達哉(確かに、昨日今日で大分安定はしている。だが、それは正位置か逆位置のどちらかの場合で、陰陽の波動(マナ)の均衡を保っているとは言い難い。何が奴をブロックしているのだろうか?)

香里「それにしても、叡知の性力(シャクティー)も大したものね。亜樹は勿論、彩夏や利沙を相手に性交渉で渡り合えるもんね。まあ、あえて言うと自信の無さ、心の何処か他人を拒絶ような感じが伝わって来たかな・・・。」

亜樹「第2チャクラ(スヴァディシュターナ)の発達は、7歳から14歳。丹田とも言われ、対応するルーンはING(イング)。意味は豊穣をもたらす種。ヒーリングパワーはDNAに作用し、アイディアを生み出す。願望を実現させる。」

鋭気「第2チャクラ(スヴァディシュターナ)が発達仕切る前・・・あっ・・・済まない叡知・・・あの頃の話は禁句だったのに・・・。」

叡知「良えで鋭気・・・如何やら向き合わんと先に進めそうに無いしな・・・。」

達哉「そう言う事か・・・だが、これで話は繋がった。タットワ霊視を試みれば、或いは解決するだろうが、その前に青龍港を防衛が先決。12月26日(木)の山羊座の新月(金環日食)の日に、お前の家で実践しよう。」

叡知「せやな。今は目の前の怪魚族やな。俺らの頑張りは、背中合わせにしてる美緒達(仁、美言、一樹、康史)への協力にもなって、実質15対3。新月の日まで持ち堪えれば、俺らの勝利は間違いなしや。」

麻綾(決意を新たに、叡知達(香里、亜樹、達哉、鋭気)は、海の怪魚族の魔手から青龍港を防衛する。)
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