叡知の夢

意の章

月兎のDNA 後編

麻綾（叡知は深い眠りつく。暗闇が支配する中、一条の光明を見出すと、叡知はその方向に向かう。すると光は、大いなる光となって叡知を包み込む。気がつくと叡知は森の中におり、目の前に大きな大樹があった。）

叡知（此処はOGHAM（オガム）森林公園？でも、こんな大樹あったかな？）

？？？「此処はOGHAM（オガム）の聖域・・・① 王冠（ケテル）と⑥ 美（ティファレト）の間にある核（セフィラー）知識（ダート）に位置する場所・・・。」

叡知「美言・・・。」

美言「生命の樹（セフィロト）は10つの核（セフィラー）・・・。」

美言「① 王冠（ケテル）。」

美言「②知恵（ホクマー）。」

美言「③理解（ビナー）。」

美言「④慈悲（ヘセド）。」

美言「⑤峻厳（ゲブラー）。」

美言「⑥ 美（ティファレト）。」

美言「⑦勝利（ネツァク）。」

美言「⑧栄光（ホド）。」

美言「⑨基礎（イェソド）。」

美言「⑩王国（マルクト）。」

美言「そして、11番目の知識（ダート）は、大いなる調和の世界（セルフ界）を構成構築するための核（セフィラー）。また、核（セフィラー）を経由する22の管（パス）は、タロットの大アルカナ。」

美言「峻厳の柱（③理解（ビナー）、⑤峻厳（ゲブラー）、⑧栄光（ホド））に位置する西の大国ヴェーダ連邦。」

美言「慈悲の柱（②知恵（ホクマー）、④慈悲（ヘセド）、⑦勝利（ネツァク））のに位置する東の大国大コスモス帝国。」

美言「そして、均衡の柱（① 王冠（ケテル）、⑥ 美（ティファレト）、⑨基礎（イェソド）、⑩王国（マルクト））。大和は核（セフィラー）で最も波動（マナ）が集中する⑥ 美（ティファレト）に位置するの。」

美言「この3本の柱は・・・。」

美言「① 王冠（ケテル）、②知恵（ホクマー）、③理解（ビナー）は、観念の領域。」

美言「④慈悲（ヘセド）、⑤峻厳（ゲブラー）、⑥ 美（ティファレト）、⑦勝利（ネツァク）、⑧栄光（ホド）、⑨基礎（イェソド）、⑩王国（マルクト）は、現実の領域。」

美言「て所ね。現実の領域と観念の領域の間に、深淵（アビス）があって、チャクラの位置的に第4チャクラ（アナハータ）や第5チャクラ（ヴィシィッダ）って所ね。」

叡知「確か、① 王冠（ケテル）に北極。⑨基礎（イェソド）の位置にレムリア大陸。⑩王国（マルクト）の位置に南極。北極と大和の中間に大森林があるのは知ってたけど、この大樹の下に11番目の知識（ダート）があるんやな。」

美言「そうよ。私達の祖先の霊鳥族の住処だった。大コスモス帝国の侵略によって故郷を追われた私達の祖先は、当時妖狐族からとって替わった月兎族に迎えられて交わり、月神（シャトラ）の眷属の一員となった。」

叡知「この翼はその証やな。俺ら月神（シャトラ）の眷属は、月兎のDNAを刺激する事で2倍3倍4倍・・・そして、満月の日の妖魔化の10倍。」

美言「月兎のDNAは、第1チャクラ（ムーラダーラ）。太陽のチャクラ（アグニ）と呼ばれるそれは、生命の樹（セフィロト）で言う⑨基礎（イェソド）の中にあるのよ。因みに・・・。」

美言「⑩王国（マルクト）は、第0チャクラ（アーススター）。」

美言「⑥ 美（ティファレト）は、第3チャクラ（マニプーラ）。」

美言「① 王冠（ケテル）は、第7チャクラ（サハスラーラ）。」

美言「満月の波動（マナ）を浴びて、第1チャクラ（ムーラダーラ）の中にある月兎のDNAを刺激すれば通常の10倍の力を発揮するけど・・・。」

美言「2で返せば痛み分け。3で返せば穴二つ。4で返せば最悪の場合死に至る。1に対して10で返すなんて臆病者のなせる業。その分の9が自分に返って来るだけなのに・・・。」

叡知「つまり、勇樹は臆病者って事やな。俺も第3チャクラ（マニプーラ）が発達するまでは多様してたけど、その度に美言の占歌で正気を取り戻してたけど、あのふと我に返ったあとの戦慄は怖さと来たらな。」

美言「貴方はカッとなって自分が自分で無くなる恐怖を知っているからこそ、その後の第4チャクラ（アナハータ）の心の学びを真剣に取り組み、今は第5チャクラ（ヴィシィッダ）のコミュニケーションの学びに取り組んでいる。」

美言「また貴方の世代で、彩夏は貴方のために。仁は家族や狐狸族のために。貴方と似た境遇の理英もそれらの学びを真剣に取り組んでいる。中でも理英の人一倍の努力には感心したものよ。」

美言「一方で、自分の思い通りに進まないと気が済まない亜里沙。自分勝手で好き放題な鈴夜は、それらを怠った結果、天空戦でお互いに足を引っ張りあってしまい、もたついた結果、勇樹の暴走を許してしまった。」

美言「逆に彰は、真剣に取り組み過ぎて神威の領域に到達して戌亥町の片田舎に引き籠もってしまう始末。まあ、彼の場合は、寝ながらでも戦いに参加しているから、何とも言えないけどね。」

叡知「そう言えば、彼奴はちょくちょく夢に干渉して来るけど、神威の領域に近いと言うだけや無いんやろな。」

美言「それについては、一樹に聞くと良いわ。先ずは、何事に置いても、生命の樹（セフィロト）の管（パス）、トランプの絵札、月星座の人物像を基盤にすると良いわ。」

叡知「生命の樹（セフィロト）の管（パス）か・・・確か4歳の頃に、第三の眼（第6チャクラ（アージュニヤー））がしたんよな。」

美言「生命の樹（セフィロト）の管（パス）の位置的に、3の女帝ね。②知恵（ホクマー）と③理解（ビナー）繋ぐ管（パス）は、左右の脳のバランスも良い事から、攻守のバランスの良い叡知にピッタリね。」

叡知「美言に言われると嬉しいな。それじゃあ、トランプの絵札は、♥️のエース・・・タロットに置き換えたら、カップのエース。太陽星座の蟹座（活動の水）と月星座の魚座（柔軟の水）でクィーンのカップやな。」

美言「此処で大アルカナを主軸に、小アルカナとコートカードでワンオラクル。」

美言「3の女帝のポジティブは美、愛、裕福、喜び。ネガティヴは官能、浪費、怠け癖、放蕩。」

美言「カップのエースのポジティブは多産性、美徳、悦喜。ネガティヴは怠慢、華美、過剰愛。」

美言「クィーンのカップのポジティブは優美、親切、詩的。ネガティヴは無口、同情心の無さ、不親切。」

美言「叡知自身も女の感一歩手前の感性を持っている上に、地水師のハーレム（男1人女5人）で、亜樹を正妻に、彩夏、利沙、智恵、麻綾を妾にしている。」

美言「後は麻綾を交えれば、地水師のハーレム（男1人女5人）が勢揃い。ただし、上記の場合、注意しなければならないのが、貴方にとって亜樹が異性間のトラブル、智恵が仕事上のトラブルの原因になる危険性があると言う事。」

美言「そもそも、智恵は貴方自身の人格形成に影響を与え、亜樹の所業による各方面からの恨みも少なからず貴方にも影響を及ぼしている。その事についてはどう思っているの？」

叡知「智恵に関しては、強くて賢しく無いと生きていけん理屈は納得してるし、亜樹に俺も限らず、多かれ少なかれ何かを搾取して生きてる以上、恨みを買うリスクはある。その手のネガティヴ感情を跳ね除けるしか無いな。」

美言「良い答えね。そろそろ夜が明けるわ。」

麻綾（叡知は美言のその一声で目が覚め、水星の逆行期間（2020年2月17日（月）から2020年3月10日（火））が終了する。そして、觜宿曜星(とろきぼし)の紋章が六壬神課式盤に刻まれる。）