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保健室同盟(仮)と前期図書委員
第40話
しおりを挟む話し込んでしまったせいで、朝のホームルームにギリギリな状態で、教室内に飛び込んだ。
肩で息をしながら、さり気なく教室内を回し見た。
宮地は先に教室に入っていたものの、疲れてるのか腕組みしながら、うつらうつらしていた。
朝から旧校舎で何をしていたんだろう…。
早川さんも一緒だったのかな…。
もしかすると、三谷先輩はそれもあって、警戒して朝から図書室に入ってた可能性もあるな…。
やっぱり、神谷先輩の言う通り、ここら辺で関係性のある人物と関係性が薄い人物を整理しておいた方が良さそうだ。
そして、僕等に協力してくれそうな人物、警戒が必要な人物も含めて。
そういえば、最近…宮地が疲れた様子のせいか、あの更衣室での制服ビリビリ事件以降、表立ったイジメは受けていない。
他の事で頭が回らないって事だろう。
安村と田中も最近、相手にされなくて不機嫌だ。
けど、かと言って、宮地が僕を気に入らない事には何ら変わりは無いわけで、いずれまたイジメは再開されるだろう。
だから、この僅かな時間を有効に使う様に考えなきゃな。
神谷先輩の言う通り、これが早川さんの狙いなら、その想いに報い、宮地との関係性を変えなきゃ!
図書室の怪人の件が、きっと僕が宮地を更生させるヒントを掴むチャンスになるはずだ。
僕は授業中も、怪人事件の事を自分なりに考えていた。
先ずは動機や原因とかは、全く予想も付かないから、ここは後回しにしよう。
相関図、作るって言ってたし、人物関係を考えよう。
前期図書委員で今のところ関係ありそうなのが、神部先輩と重谷先輩。
現在の学校への出入りは少ないものの、現図書委員を介してというのも考えられる。
三谷委員長、早川さんも怪人の秘密共有してる可能性が高い。
そして、早川さんを通しての宮地。
高橋先輩は事件にかすってるかもしれないが、本人に自覚はないだろう。
前期図書委員担当の大野先生も、あれだけ面白がってるところを見れば、事件とは無関係、蚊帳の外ってところだろう。
あと、第1発見者の藤谷先輩については情報が少な過ぎて、どうとも言えない。
協力してもらえると嬉しいんだけど。
残りの現図書委員の中にも、共犯者がいるかも知れない。
いずれ、ここも詰めて考えた方がいいかな。
…そして、怪人本人。
これが動物なら、第三者(?)だろうけど。
人間なら…僕等が調べた中に怪人がいる可能性もありえる。
と…こんなところかな。
まだまだ浅い情報だけかな…。
特にこれから、重谷先輩の証言が何かしらの鍵を握るだろう。
高橋先輩の様にすんなり話してくれる保証もない。
今のところ、怪人に近いと感じる人物だ。
一筋縄では行かないだろう。
神谷先輩もおそらく、そう感じてるだろう。
でも、だからと言って、怖気付いてはいられない。
最悪、誰も神部先輩と合わせてくれなかったとしても、僕は…お金を使ってでも、神部先輩に近づいて、真相に近づいてやる。
何故なら、それが宮地のイジメ対策に繋がるからだ…つまり『有意義』だ!
考えをまとめてるつもりが、なんだか興奮して熱くなって、強く拳を握ってしまった。
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