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『有意義』な1日をエンジョイ!
第3話
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「忍者役者って、アクション俳優の卵とかですか?」
土屋先輩が食い入るように、最後部から身体を乗り出してきた。
「あ、いや。
俺は大学時代から忍者研究をしていてね。
それが、江戸村パークの忍者役者の1人に声を掛けられてね。
自然と忍者専門役者になっちゃったんだ。
好きが高じて…。」
「兄ちゃんは今度、外国記者クラブの前で実演する事になってるんだ。
凄いだろ?」
「和!自慢するなよ。
こっちは大変なんだぞ、その実演の仕方によっては世界進出出来るかどうかが掛かってるんだ。
忍者役者ってのは演技役者と違って、パフォーマーだからな。
短時間で相手をアッと言わせなきゃならない。
今、その事で仲間達もかなりナイーブになってるんだ。」
役者さんにも、色々あるんだな。
セリフ覚えて台本通りに演じる役者さんもいれば、一瞬で会場を沸かせるパフォーマンスをする役者さんもいる。
「そうか…アクションをショーでダイナミックに魅せなきゃならないのか。」
僕は知らない世界の事に、感心した。
すかさず奈落が口を開いた。
「世界を視野に入れ考えてるなんて、凄いなぁ。
確かに、忍者神話は海外にも結構あるし、上手く行けば、かなりいい宣伝効果が期待出来るな。
市場的には売り手市場だな。
魅せ方次第では、爆発的な効果が出るかも…。」
奈落の顔が仕事モード全開になっていた。
やっぱり、こういう事になると奈落の食い付きはいいんだな。
拓也さんも、奈落の話しに同調した。
「そこなんですよ。
アイデア問題なんですよ。
かなり煮詰まってまして。
弟達を誘ったのも、ソレが本音では目的です。
外から見た感想を、参考にしたいと思いまして。」
「それはいい!仲間内でのアイデアには限界がある物です!
新しい感覚や意見、アイデアを取り入れるのは商売の原則です。
古い物を壊せとは言いません。
新旧のいいとこ取りをして、より良い進化へ導く!
うちの会社にもそれをモットーとして、やってるつもりなんですよ。
結果はまだまだ出てるとは言い切れませんが。」
「お仕事って何ですか?」
「色々な会社からの依頼でアンケートやリサーチを請け負ったりしてます。
特に若者情報のデータベースを管理して、最新情報の提供には自信があります。
アンケート内容やリサーチ目的をプレゼンして、そのスポンサー会社に必要と思われる外部の意見や情報を集めてます。」
「ヘェ~。
難しそうだな、プレゼンなんて。
それこそ、アイデアや魅せ方で仕事を取らなきゃならないんだろ。
大変そうだなぁ。」
「大変ですけど、やり甲斐は最高です。
大きな仕事を取った時は、涙出るくらい感激しますから。」
やっぱり、今回の僕の件もちゃんとした仕事なんだ。
始めは『ゲーム』かも…って思ったけど、どこかの会社が、僕の…いや僕等…被験者のお金の使い方を観察して何かしらの、仕事に結びつけるようにしてるのだろう。
奈落の話しを聞いて、彼の仕事がちゃんとした物で、彼も真剣に仕事に向き合ってるんだと確信して、信頼する気持ちが益々胸で膨らんだ。
「好きな仕事を出来るって、それだけで幸せなんですね。
大きい会社に入って、安定収入が幸せなんて…きっと本当の仕事の楽しさを知らない人が言ってるんですね。
拓也さんも、奈落も生き生きしていて、眩しいです。
僕も社会に出るなら…少しでも好きな仕事がしたいなぁ。」
2人を後ろから、憧れの眼差しで見つめた。
「仕事を選べるチャンスがあるのは、若いうちが有利だな。
目指す物があれば、それに向かって努力すればいい。
生半可で夢には近づけない、才能が無いなら死ぬほどの努力が必要だ。
その代わり、結果、夢が叶わなくても、それに関係した何らかの職につける可能性は多大だ。
夢は完全に叶う事の方が少ない…けど、近づく事は努力次第で出来るんだよ。」
「はい!僕!頑張ります。」
拓也さんのアドバイスに感動して大声で返事をしてしまった。
「うわ~!ドラマみたい!
男の青春!!
興奮しちゃう~!」
「………。」
最後部からまた、土屋先輩が黄色い声を挙げた。
車内がちょっと、微妙な空気のまま、車は江戸村パークに辿り着いた。
土屋先輩が食い入るように、最後部から身体を乗り出してきた。
「あ、いや。
俺は大学時代から忍者研究をしていてね。
それが、江戸村パークの忍者役者の1人に声を掛けられてね。
自然と忍者専門役者になっちゃったんだ。
好きが高じて…。」
「兄ちゃんは今度、外国記者クラブの前で実演する事になってるんだ。
凄いだろ?」
「和!自慢するなよ。
こっちは大変なんだぞ、その実演の仕方によっては世界進出出来るかどうかが掛かってるんだ。
忍者役者ってのは演技役者と違って、パフォーマーだからな。
短時間で相手をアッと言わせなきゃならない。
今、その事で仲間達もかなりナイーブになってるんだ。」
役者さんにも、色々あるんだな。
セリフ覚えて台本通りに演じる役者さんもいれば、一瞬で会場を沸かせるパフォーマンスをする役者さんもいる。
「そうか…アクションをショーでダイナミックに魅せなきゃならないのか。」
僕は知らない世界の事に、感心した。
すかさず奈落が口を開いた。
「世界を視野に入れ考えてるなんて、凄いなぁ。
確かに、忍者神話は海外にも結構あるし、上手く行けば、かなりいい宣伝効果が期待出来るな。
市場的には売り手市場だな。
魅せ方次第では、爆発的な効果が出るかも…。」
奈落の顔が仕事モード全開になっていた。
やっぱり、こういう事になると奈落の食い付きはいいんだな。
拓也さんも、奈落の話しに同調した。
「そこなんですよ。
アイデア問題なんですよ。
かなり煮詰まってまして。
弟達を誘ったのも、ソレが本音では目的です。
外から見た感想を、参考にしたいと思いまして。」
「それはいい!仲間内でのアイデアには限界がある物です!
新しい感覚や意見、アイデアを取り入れるのは商売の原則です。
古い物を壊せとは言いません。
新旧のいいとこ取りをして、より良い進化へ導く!
うちの会社にもそれをモットーとして、やってるつもりなんですよ。
結果はまだまだ出てるとは言い切れませんが。」
「お仕事って何ですか?」
「色々な会社からの依頼でアンケートやリサーチを請け負ったりしてます。
特に若者情報のデータベースを管理して、最新情報の提供には自信があります。
アンケート内容やリサーチ目的をプレゼンして、そのスポンサー会社に必要と思われる外部の意見や情報を集めてます。」
「ヘェ~。
難しそうだな、プレゼンなんて。
それこそ、アイデアや魅せ方で仕事を取らなきゃならないんだろ。
大変そうだなぁ。」
「大変ですけど、やり甲斐は最高です。
大きな仕事を取った時は、涙出るくらい感激しますから。」
やっぱり、今回の僕の件もちゃんとした仕事なんだ。
始めは『ゲーム』かも…って思ったけど、どこかの会社が、僕の…いや僕等…被験者のお金の使い方を観察して何かしらの、仕事に結びつけるようにしてるのだろう。
奈落の話しを聞いて、彼の仕事がちゃんとした物で、彼も真剣に仕事に向き合ってるんだと確信して、信頼する気持ちが益々胸で膨らんだ。
「好きな仕事を出来るって、それだけで幸せなんですね。
大きい会社に入って、安定収入が幸せなんて…きっと本当の仕事の楽しさを知らない人が言ってるんですね。
拓也さんも、奈落も生き生きしていて、眩しいです。
僕も社会に出るなら…少しでも好きな仕事がしたいなぁ。」
2人を後ろから、憧れの眼差しで見つめた。
「仕事を選べるチャンスがあるのは、若いうちが有利だな。
目指す物があれば、それに向かって努力すればいい。
生半可で夢には近づけない、才能が無いなら死ぬほどの努力が必要だ。
その代わり、結果、夢が叶わなくても、それに関係した何らかの職につける可能性は多大だ。
夢は完全に叶う事の方が少ない…けど、近づく事は努力次第で出来るんだよ。」
「はい!僕!頑張ります。」
拓也さんのアドバイスに感動して大声で返事をしてしまった。
「うわ~!ドラマみたい!
男の青春!!
興奮しちゃう~!」
「………。」
最後部からまた、土屋先輩が黄色い声を挙げた。
車内がちょっと、微妙な空気のまま、車は江戸村パークに辿り着いた。
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