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『有意義』な1日をエンジョイ!
第10話
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「アクロバットとか…怪我しないかな…?
奈落に怪我させたくはないんだ。」
僕は奈落の顔を伺いながら槇さんに聞いた。
「そりゃ愚問だよ。有村くん!
奴の身体能力は群を抜いてる。
極め付けに、高い所大好きだしな!
アクロバット王子ってのは今さっき付けた呼び名じゃないんだ。
…まぁ、説明すると長くなるけど、うちの家業では身体能力なきゃ、やってけないんだよね。
奴は、殺陣も出来るし、アクロバットに空中ブランコまで経験済みだ。」
「凄い…奈落凄いよ!ソレ!」
「何を丸め込まれてんだよ!有村!
槇ちゃんだって、毎年身体能力検査受けてんだろ!」
奈落は槇さんの手首を掴んで引き剥がした。
槇さんは顎に手を当てて、奈落の顔を覗き込みながら頼んで来た。
「いや~。
身体能力はあるけど、高い所はダメだろ俺。
それに、プロデュース前に撮影したいんでね。
奈落に頼むしかないんだよ。なっ?
豊田さんも、稼ぎ時のアクシデントで困ってるし。
人助けだよー!」
「人助け…困ってるんですか…豊田さん。
そりゃ、そうですよね。
えっと…。」
「有村!?おいー!」
これはアクシデントで、この状況を救えるのは奈落…つまり…僕が命令するしかないって事か…。
逆に言えば、命令すれば奈落は必ずやり遂げる…。
…上手く使えば…奈落は…最強…。
そうだった、きっと爽さんの言った言葉の意味はソレだ…奈落は、やり遂げる…逃げ出したりしない…まっすぐで負けず嫌いの奈落は、使命を投げ出すなんてプライドが許さないはず!
「奈落にお願いだ!金額はいとわない!
豊田さんを助けてよ。
忍者役者は少ないし…僕も奈落の勇姿が観たいんだ!」
「!!」
奈落は僕の言葉に、一瞬凍りついた。
「ほら、有村君もそう言ってるし、観念しなよ。
借りは、ちゃんと返すからさ。
俺と奈落の仲だろー。」
「はああああ!もう!わかったよ!
やるよ!バク宙でもバンジーでも何でも、やってやる!
追加オプションだ!料金倍貰うからな!」
僕と槇さんの間で、奈落はヤケクソで叫び声を挙げた。
本心を言えば、豊田さんを助けたいよりも、奈落のアクロバット姿を観たかった方が強かった。
確かに、屋上での奈落の登場の仕方は、美しいアクロバットの様だった。
槇さんが絶賛する程の奈落の身体能力を、この目で見て観たい!
…想像するだけで、ワクワクして来た。
豊田さんや忍者役者を助けるという『有意義』な目的もキチンとあるし、問題ない筈だ。
「じゃあ、さっそくリハと打ち合わせで、裏の訓練所にジャージ着て移動な。
時間的には1時間で仕上げる。
…出来るか?」
「1時間で十分だよ。
ダンスとかならともかく、殺陣や簡単なアクロバットなら感覚で覚えられる。」
「さすが!奈落!
バッチリ、いい男に撮ってやるから!」
奈落はため息混じりに、控え室の奥で黒いジャージに着替えて出て着た。
「無理はしないでよ!
怪我は気を付けて…本当に!」
心配で、思わず声を掛けた僕のオデコを奈落は、チョンと小突いた。
「安心しろよ。怪我なんかしねぇよ。
完璧なショーを見せてやる!
感動して腰抜かすなよ。
ショーが始まるまで、槇ちゃんに付いて貰うように頼んだからな。
槇ちゃんにおごって貰う分には、何ら問題ないから、死ぬほどおごらせとけ!」
「奈落…。」
奈落はウィンクしながら、豊田さんと訓練所に向かった。
「有村君…。
少しだけ、確認してもいいかな?」
「はあ。何ですか?」
槇さんが、少しだけ言いにくそうに質問してきた。
奈落に怪我させたくはないんだ。」
僕は奈落の顔を伺いながら槇さんに聞いた。
「そりゃ愚問だよ。有村くん!
奴の身体能力は群を抜いてる。
極め付けに、高い所大好きだしな!
アクロバット王子ってのは今さっき付けた呼び名じゃないんだ。
…まぁ、説明すると長くなるけど、うちの家業では身体能力なきゃ、やってけないんだよね。
奴は、殺陣も出来るし、アクロバットに空中ブランコまで経験済みだ。」
「凄い…奈落凄いよ!ソレ!」
「何を丸め込まれてんだよ!有村!
槇ちゃんだって、毎年身体能力検査受けてんだろ!」
奈落は槇さんの手首を掴んで引き剥がした。
槇さんは顎に手を当てて、奈落の顔を覗き込みながら頼んで来た。
「いや~。
身体能力はあるけど、高い所はダメだろ俺。
それに、プロデュース前に撮影したいんでね。
奈落に頼むしかないんだよ。なっ?
豊田さんも、稼ぎ時のアクシデントで困ってるし。
人助けだよー!」
「人助け…困ってるんですか…豊田さん。
そりゃ、そうですよね。
えっと…。」
「有村!?おいー!」
これはアクシデントで、この状況を救えるのは奈落…つまり…僕が命令するしかないって事か…。
逆に言えば、命令すれば奈落は必ずやり遂げる…。
…上手く使えば…奈落は…最強…。
そうだった、きっと爽さんの言った言葉の意味はソレだ…奈落は、やり遂げる…逃げ出したりしない…まっすぐで負けず嫌いの奈落は、使命を投げ出すなんてプライドが許さないはず!
「奈落にお願いだ!金額はいとわない!
豊田さんを助けてよ。
忍者役者は少ないし…僕も奈落の勇姿が観たいんだ!」
「!!」
奈落は僕の言葉に、一瞬凍りついた。
「ほら、有村君もそう言ってるし、観念しなよ。
借りは、ちゃんと返すからさ。
俺と奈落の仲だろー。」
「はああああ!もう!わかったよ!
やるよ!バク宙でもバンジーでも何でも、やってやる!
追加オプションだ!料金倍貰うからな!」
僕と槇さんの間で、奈落はヤケクソで叫び声を挙げた。
本心を言えば、豊田さんを助けたいよりも、奈落のアクロバット姿を観たかった方が強かった。
確かに、屋上での奈落の登場の仕方は、美しいアクロバットの様だった。
槇さんが絶賛する程の奈落の身体能力を、この目で見て観たい!
…想像するだけで、ワクワクして来た。
豊田さんや忍者役者を助けるという『有意義』な目的もキチンとあるし、問題ない筈だ。
「じゃあ、さっそくリハと打ち合わせで、裏の訓練所にジャージ着て移動な。
時間的には1時間で仕上げる。
…出来るか?」
「1時間で十分だよ。
ダンスとかならともかく、殺陣や簡単なアクロバットなら感覚で覚えられる。」
「さすが!奈落!
バッチリ、いい男に撮ってやるから!」
奈落はため息混じりに、控え室の奥で黒いジャージに着替えて出て着た。
「無理はしないでよ!
怪我は気を付けて…本当に!」
心配で、思わず声を掛けた僕のオデコを奈落は、チョンと小突いた。
「安心しろよ。怪我なんかしねぇよ。
完璧なショーを見せてやる!
感動して腰抜かすなよ。
ショーが始まるまで、槇ちゃんに付いて貰うように頼んだからな。
槇ちゃんにおごって貰う分には、何ら問題ないから、死ぬほどおごらせとけ!」
「奈落…。」
奈落はウィンクしながら、豊田さんと訓練所に向かった。
「有村君…。
少しだけ、確認してもいいかな?」
「はあ。何ですか?」
槇さんが、少しだけ言いにくそうに質問してきた。
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