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必要とされる喜びと責任
第2話
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槇さんの黒いワゴン車で僕等は移動した。
仕事場かぁ…いずれ僕も仕事に就かなきゃならないんだ。
そのために、しっかりと見学しておこう。
10分程車を走らせた後で、槇さんが僕に話しかけて来た。
「忍者パフォーマンス集団代表の豊田さんにもあの後色々相談したり、話し合ったりしてね。
有村君の話しを少ししたんだ。」
「えっ…。僕ですか?」
「そこで、若い感性も必要だと意見が一致してね、資金の事以外にも本格的に協力して貰えればと思ってるんだ。」
「も…もちろん!そのつもりでした。
僕で良ければ、協力します!」
「いい返事!
これから、事務所で少しばかりその話も詰めて行こう。
何せ時間に限りがあるんでね。」
「槇ちゃん、熱いね~!」
「まだまだ若いからな!
熱くなれるの今のうちだろ!」
奈落の冷やかしにも全然動じないで、落ち着いて返す…樹さんの言った通り、言動からも頭の良さを感じる。
相手に瞬時に合わせられるんだなぁ。
しかも、相手をいい気分にさせる口調は才能なんだろう。
軽快なリズムのようで、かと言って奈落の言ったような軽過ぎる感じはしない。
むしろ、優しい感じだ。
しばらくすると、繁華街中央に建つタワーマンションの地下駐車場に入った。
「事務所ってこの中にあるんですか?」
僕は建物に圧倒されてしまった。
「ああ、色々と出歩くのには繁華街の中心部だと便利だし、かと言って駅ビルの中に事務所構えるほど立派な会社でもないんでね。
セキュリティもバッチリで使い勝手がいいんだ。
それに、極め付け!
引退した親族が財産として共同で持ってる部屋が幾つかあるんで、格安で賃貸契約して事務所として使わせて貰ってる。
親族で金回してるようなもんだ。
ウィンウィンの関係。」
「年取ってまで、若い奴から吸い上げようとする!
まさに華京院魂ってやつだな!
あははは!」
あはははって、あまり笑えないよ…奈落…。
でも…親族経営を完璧なまでに使いこなしてる…やっぱり、華京院はただ者じゃないな。
駐車場に到着した車を降りて、僕等は一旦マンション内の広々としたエントランスホールを抜けてエレベーターへと向かった。
「うわー!ホテルみたい!これがマンションなの?
コンシェルジュまでいるよ。」
「田舎からのおのぼりさんかよ!
恥ずかしいなぁったく!」
「あわわ!」
そう言いながら、奈落は僕の頭をグリグリと小突いた。
「ほらほら!イチャつかない!
最上階の23階まで行くよ。」
「えっ23階?」
「サッサと入る!」
ドン!
奈落にエレベーター内に押し込まれた。
エレベーター内も鏡張りの煌びやかさで、お洒落な花がモチーフのライトまで付いていた。
「槇さんは高い所苦手じゃありませんでしたか?
23階なんて…。」
「下が見えて無けりゃ大丈夫。
だから、窓際には行かない様にしてるよ。」
「俺はワザと下見て喜ぶけどな…。
高いの怖いってのが、イマイチわかんねー。」
何とかは高い所が好きって言うのは、この鈍感さの事なのかも知れない…。
ドアが閉まってしばらくすると、お腹が…。
胃が浮き上がるような変な感覚がした。
そして、今度は肩を軽く押されるような重量を感じた。
チーン!
「はい!着きました!」
エレベーターのドアが開いて、槇さんが出るように促してくれた。
「うわぁ!」
大理石の廊下なんて初めて見た!すごい!
思わず、しゃがみ込んでじっくりと床の光沢を見つめてしまった。
その姿に腕組みして呆れ顔の奈落が顔を近づけて来た。
「河原の子供か?キラキラ石見つけた子供か?
よく、跳ぶ石見つけた子供かよ!」
「…突っ込みがクドいよ。」
そりゃ、大理石は石だけど…価値が違うだろ…って、奈落の変なセンスってこういうパターンもありなの?
「ダメだな~奈落は。
そういう、感動したりする感覚がセンスなんだよ。
なんでも合理的に考えちまうんだから。
お前らしいけどな。」
「ん~わっかんねー!!」
奈落はイライラして頭を掻き上げた。
槇さんと僕と は目を合わせてクスクスと笑った。
奈落はきっと、昔からこういう反応して来たんだよな。
映像が浮かんで来そうだ。
ラッコが顔を洗う姿に似てる…クスッ可愛い。
両頬を膨らましながら歩く奈落を気にしつつ、僕は槇さんが指差した扉の前で止まった。
仕事場かぁ…いずれ僕も仕事に就かなきゃならないんだ。
そのために、しっかりと見学しておこう。
10分程車を走らせた後で、槇さんが僕に話しかけて来た。
「忍者パフォーマンス集団代表の豊田さんにもあの後色々相談したり、話し合ったりしてね。
有村君の話しを少ししたんだ。」
「えっ…。僕ですか?」
「そこで、若い感性も必要だと意見が一致してね、資金の事以外にも本格的に協力して貰えればと思ってるんだ。」
「も…もちろん!そのつもりでした。
僕で良ければ、協力します!」
「いい返事!
これから、事務所で少しばかりその話も詰めて行こう。
何せ時間に限りがあるんでね。」
「槇ちゃん、熱いね~!」
「まだまだ若いからな!
熱くなれるの今のうちだろ!」
奈落の冷やかしにも全然動じないで、落ち着いて返す…樹さんの言った通り、言動からも頭の良さを感じる。
相手に瞬時に合わせられるんだなぁ。
しかも、相手をいい気分にさせる口調は才能なんだろう。
軽快なリズムのようで、かと言って奈落の言ったような軽過ぎる感じはしない。
むしろ、優しい感じだ。
しばらくすると、繁華街中央に建つタワーマンションの地下駐車場に入った。
「事務所ってこの中にあるんですか?」
僕は建物に圧倒されてしまった。
「ああ、色々と出歩くのには繁華街の中心部だと便利だし、かと言って駅ビルの中に事務所構えるほど立派な会社でもないんでね。
セキュリティもバッチリで使い勝手がいいんだ。
それに、極め付け!
引退した親族が財産として共同で持ってる部屋が幾つかあるんで、格安で賃貸契約して事務所として使わせて貰ってる。
親族で金回してるようなもんだ。
ウィンウィンの関係。」
「年取ってまで、若い奴から吸い上げようとする!
まさに華京院魂ってやつだな!
あははは!」
あはははって、あまり笑えないよ…奈落…。
でも…親族経営を完璧なまでに使いこなしてる…やっぱり、華京院はただ者じゃないな。
駐車場に到着した車を降りて、僕等は一旦マンション内の広々としたエントランスホールを抜けてエレベーターへと向かった。
「うわー!ホテルみたい!これがマンションなの?
コンシェルジュまでいるよ。」
「田舎からのおのぼりさんかよ!
恥ずかしいなぁったく!」
「あわわ!」
そう言いながら、奈落は僕の頭をグリグリと小突いた。
「ほらほら!イチャつかない!
最上階の23階まで行くよ。」
「えっ23階?」
「サッサと入る!」
ドン!
奈落にエレベーター内に押し込まれた。
エレベーター内も鏡張りの煌びやかさで、お洒落な花がモチーフのライトまで付いていた。
「槇さんは高い所苦手じゃありませんでしたか?
23階なんて…。」
「下が見えて無けりゃ大丈夫。
だから、窓際には行かない様にしてるよ。」
「俺はワザと下見て喜ぶけどな…。
高いの怖いってのが、イマイチわかんねー。」
何とかは高い所が好きって言うのは、この鈍感さの事なのかも知れない…。
ドアが閉まってしばらくすると、お腹が…。
胃が浮き上がるような変な感覚がした。
そして、今度は肩を軽く押されるような重量を感じた。
チーン!
「はい!着きました!」
エレベーターのドアが開いて、槇さんが出るように促してくれた。
「うわぁ!」
大理石の廊下なんて初めて見た!すごい!
思わず、しゃがみ込んでじっくりと床の光沢を見つめてしまった。
その姿に腕組みして呆れ顔の奈落が顔を近づけて来た。
「河原の子供か?キラキラ石見つけた子供か?
よく、跳ぶ石見つけた子供かよ!」
「…突っ込みがクドいよ。」
そりゃ、大理石は石だけど…価値が違うだろ…って、奈落の変なセンスってこういうパターンもありなの?
「ダメだな~奈落は。
そういう、感動したりする感覚がセンスなんだよ。
なんでも合理的に考えちまうんだから。
お前らしいけどな。」
「ん~わっかんねー!!」
奈落はイライラして頭を掻き上げた。
槇さんと僕と は目を合わせてクスクスと笑った。
奈落はきっと、昔からこういう反応して来たんだよな。
映像が浮かんで来そうだ。
ラッコが顔を洗う姿に似てる…クスッ可愛い。
両頬を膨らましながら歩く奈落を気にしつつ、僕は槇さんが指差した扉の前で止まった。
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