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必要とされる喜びと責任
第15話
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「どうぞ、中へ。
爽ちゃんが中で待ってるわ。
実はとてもいいお肉が手に入ったの。
あなた達、ラッキーよ。うふふ。」
千代さんが案内する中、店内に入った。
店内は意外と外観より広く、1階は仕切りがある物の、座敷には大勢の客が入る様になっていた。
極普通の私服のお客さんが大勢入っていた。
2階が個室専用になっているらしい。
僕等は2階へと歩いて行った。
槇さんが僕の隣で千代さんを指差して説明してくれた。
「千代さんああ見えて、仕入れの達人なんだ。
値切りが半端なく旨いんだ。
やんわりと、あの口調で焦らされると、相手の方が折れちまう。
だから、ここの品物は一級品だが格安で食べられるんだ。」
「そうなの?全然見えないけど…確かに怒鳴られたり、威嚇されるよりも、やんわりと言われた方が断れないのかも…。」
千代さんはおっとりしていて、ドジっ子でどこか危なっかしい感じを受ける。
笑顔も言葉も、柔らかくて心地良くなる。
助けて上げたくなる感じ…だから市場での卸の人達もついつい甘やかしてしまうんだろうなぁ。
同じくらいの歳だったら、きっと僕だってドキドキしそうだ。
「こちらです。どうぞ。
早速お食事の支度をしてまいります。」
部屋の襖を開けて中に入ると、既に到着していた爽さんが、座布団を枕に横になっていた。
「遅いよ。全く。」
「くつろぎ過ぎだろ!爽!
被験者の前でだらしない。」
奈落が入るなり、爽さんの座布団を引っこ抜いた。
爽さんは不機嫌な顔をしながら眼鏡を直して、起き上がった。
赤いネクタイにチェックのベストのアイビールックで、オシャレに決めてる…。
爽さんは…センスいいのかな?
「おいおい、奈落!
私は仕事の合間を縫って来てるんだ。
少しは休ませてくれ。
お前の知らないところで、クライアントの対応やら他の被験者の対応で大変なんだ。」
「俺だって、現在進行形で仕事中だよ!」
「あ、あの…爽さん。お久しぶりです。」
お久しぶりって…1週間以内だけど。
「有村君どうも。
頑張ってるね。
槇とも色々やってるみたいだし。」
「あ、はい。その…その事でも色々とお話ししたくて。」
「まあまあ。
積もる話しは、鍋を囲んでしようよ。
せっかくなんだし。
千代さんも良いお肉出してくれるみたいだし。」
「…ん。その前に、奈落に連絡事項があるんだが…内密なんで、ちょっと。」
爽さんはそう言うと、奈落を部屋の隅に引っ張って何やら耳打ちしていた。
「…ええっ!ズルい!…」
「ズルいってな…元々華京院だけの企画だったから、そういう不都合が出たんだよ。
こっちが特別有利な戦いで、奴らに勝っても嬉しくないだろ。
しかも、お前の方は今回槇まで巻き込んでる。
苦肉の策なんだよ。
ただし、向こうには3人までとの条件を付けさせて貰った。
こっちは無制限なんだ。トントンだろ。」
「情報収集は天童のままなんだろうな。」
「安心しろ。それは統一させる。
その分野で向こうに出られたら、こっちがボロ負けしちまうだろ。
実働部隊のみという条件は付けさせて貰った。」
「ったく、仕方ねーな。」
「その分、槇との件は問題なくなる訳だ。
損な話しじゃないはずだ。」
「…ありがと。
上手く考えてくれてんだな。」
「そう思うなら、私の期待に応えて頑張ってくれ。」
「うっす!負けないっす!」
先に席に着いて、奈落と爽さんの会話に聞き耳を立てだけど、話しの内容はよくわからなかった。
けど…、爽さんが奈落を可愛がってるってのは2人の雰囲気でよくわかった。
爽ちゃんが中で待ってるわ。
実はとてもいいお肉が手に入ったの。
あなた達、ラッキーよ。うふふ。」
千代さんが案内する中、店内に入った。
店内は意外と外観より広く、1階は仕切りがある物の、座敷には大勢の客が入る様になっていた。
極普通の私服のお客さんが大勢入っていた。
2階が個室専用になっているらしい。
僕等は2階へと歩いて行った。
槇さんが僕の隣で千代さんを指差して説明してくれた。
「千代さんああ見えて、仕入れの達人なんだ。
値切りが半端なく旨いんだ。
やんわりと、あの口調で焦らされると、相手の方が折れちまう。
だから、ここの品物は一級品だが格安で食べられるんだ。」
「そうなの?全然見えないけど…確かに怒鳴られたり、威嚇されるよりも、やんわりと言われた方が断れないのかも…。」
千代さんはおっとりしていて、ドジっ子でどこか危なっかしい感じを受ける。
笑顔も言葉も、柔らかくて心地良くなる。
助けて上げたくなる感じ…だから市場での卸の人達もついつい甘やかしてしまうんだろうなぁ。
同じくらいの歳だったら、きっと僕だってドキドキしそうだ。
「こちらです。どうぞ。
早速お食事の支度をしてまいります。」
部屋の襖を開けて中に入ると、既に到着していた爽さんが、座布団を枕に横になっていた。
「遅いよ。全く。」
「くつろぎ過ぎだろ!爽!
被験者の前でだらしない。」
奈落が入るなり、爽さんの座布団を引っこ抜いた。
爽さんは不機嫌な顔をしながら眼鏡を直して、起き上がった。
赤いネクタイにチェックのベストのアイビールックで、オシャレに決めてる…。
爽さんは…センスいいのかな?
「おいおい、奈落!
私は仕事の合間を縫って来てるんだ。
少しは休ませてくれ。
お前の知らないところで、クライアントの対応やら他の被験者の対応で大変なんだ。」
「俺だって、現在進行形で仕事中だよ!」
「あ、あの…爽さん。お久しぶりです。」
お久しぶりって…1週間以内だけど。
「有村君どうも。
頑張ってるね。
槇とも色々やってるみたいだし。」
「あ、はい。その…その事でも色々とお話ししたくて。」
「まあまあ。
積もる話しは、鍋を囲んでしようよ。
せっかくなんだし。
千代さんも良いお肉出してくれるみたいだし。」
「…ん。その前に、奈落に連絡事項があるんだが…内密なんで、ちょっと。」
爽さんはそう言うと、奈落を部屋の隅に引っ張って何やら耳打ちしていた。
「…ええっ!ズルい!…」
「ズルいってな…元々華京院だけの企画だったから、そういう不都合が出たんだよ。
こっちが特別有利な戦いで、奴らに勝っても嬉しくないだろ。
しかも、お前の方は今回槇まで巻き込んでる。
苦肉の策なんだよ。
ただし、向こうには3人までとの条件を付けさせて貰った。
こっちは無制限なんだ。トントンだろ。」
「情報収集は天童のままなんだろうな。」
「安心しろ。それは統一させる。
その分野で向こうに出られたら、こっちがボロ負けしちまうだろ。
実働部隊のみという条件は付けさせて貰った。」
「ったく、仕方ねーな。」
「その分、槇との件は問題なくなる訳だ。
損な話しじゃないはずだ。」
「…ありがと。
上手く考えてくれてんだな。」
「そう思うなら、私の期待に応えて頑張ってくれ。」
「うっす!負けないっす!」
先に席に着いて、奈落と爽さんの会話に聞き耳を立てだけど、話しの内容はよくわからなかった。
けど…、爽さんが奈落を可愛がってるってのは2人の雰囲気でよくわかった。
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