『有意義』なお金の使い方!~ある日、高1の僕は突然金持ちになっちゃった!?~

平塚冴子

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情報とは最大の武器である

第14話

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 やっぱり、イジメなんて最低な事なんだ。
 ここまで人を絶望の崖から突き落としてしまえるのだ。
 僕は森園先輩の話しを聞いて、さらに使命感に燃えた。

 窓の外から生徒が次々と玄関方向に向う様子が目に入って来た。
 あ、神谷先輩が登校して来た。
 ここに来るかな。

「じゃあ、僕は職員会議があるから行くね。」
「あ、はい。いってらっしゃい。」

 僕は椅子の上で軽く一礼をして加納先生を見送った。

 宮地達はまだか…確かにまだ早めの登校時間かな。
 ああいうタイプはやっぱりギリギリ派なんだろうか。
 マニュアル通りというか…予想通りというか。

 ガラガラ。

「あ!有村君おはよう。」
「おはようございます。
 神谷先輩。」

 神谷先輩ほ扉を開けて、僕を見つけると真っ直ぐにこちらに歩いて来た。

「あれから、兄達の仕事を槇さん達と手伝って貰ってるそうで、兄が有村君によろしくと言っていたよ。」
「あ、いえ…そんな大した事じゃ。
 僕は…その槇さんのお手伝いをしてるだけで。」
「それと、森園さんの件で送ったこの前のメッセージ。
 土屋さんに確認したけど、彼女の方には何も起こってないから、やっぱり警察ではないみたい。
 家の中まで入って行ったからフリーの記者でもないだろうし。
 学校関係者だったのかなぁ。
 逆に…黒ずくめで、顔を見られない様にしてたのかもしれないし。」
「ああ、そうか…あり得ますね。
 今日も担任の先生が訪ねるらしいですし。」
「よく知ってるね。」
「いえ、偶然、加納先生が彼女に返却する物を取りに来たんです。
 それで、聞いただけですよ。」
「学校もこれ以上、問題を広められたくないから、口止めやら何やらで足を運んでるのかも知れないな。
 大人ってやつはこれだからな。」
「確かに…自分の身の安全が最優先という思考回路の先生方がほとんどでしょうからね。
 登校して来て何か起こされたら、たまったもんじゃないんだろう。
 内心は、このまえ不登校か転校を望んでるのかも知れませんね。」
「臭い物にフタ!最悪だ~!」

 神谷先輩はベッドに腰掛けて、仰け反った。

 確かに学校の中にいると、大人に幻滅する事が多い…狭い学校という世界で閉鎖的な空間なせいか、子供だけじゃなく先生だってちょっと異様なのだ。
 大人は自分達だけしかいないという優越感で、威張り散らす者も多い。
 基本的に上から目線だけど、それは尊敬に値する人の威厳ではなく、単なる先生という役職にぶら下がっての威圧で、生徒達にはそれがバレバレなのだ。
 
 まずは、自分の態度を見直して欲しいよな。
 まったく。
 威張り散らす先生ほど、いざという時に役に立たないんだし。

 学校だけだと大人はみんな、あんなのばかりだと思ってしまっていた。
 けど…華京院を見て、あんな素敵な大人もいるって、未来に光が見えた様な気がした。
 先生とは…本来生徒に、そういう感情を持たせる様な人物が着く職業なのに、公務員で安定職の看板に飛びついた愚かな大人達が、今やほとんどなんだろう。
 そんな先生を、尊敬なんて出来るわけは無いんだ。
 志しすらない人を尊敬しろなんて、虫のいい話しなんだから。

 華京院の人達が先生だったら、きっと勉強だって楽しいんだろうな…。
 神楽さんだって厳しいけど、それは仕事に前向きで一生懸命だからだ。
 きっと、相談にも親身になって真剣に乗ってくれる。
 奈落が体育の先生だったら、毎回がアクロバットショーみたいで、楽しそうだなぁ。
  爽さんや槇さんの授業なら、きっと効率のいい勉強方法を教えてくれそうだ。
 無駄がなく、丁寧に教えてくれるんだろうな。

 そんな事を考えながら、視線を窓へ流す。
 宮地が登校して来た!
 田中と一緒に登校してくるんだ。
 知らなかった。
 朝から連んで登校してくるんだな。

 僕はサッとスマホに時間を記録した。

「昔は先生に憧れて、教師を目指す生徒がいたって伝説あるけど、今じゃ安定職目的以外に教師になりたがる奴なんていないだろ。
 そんなのに教わる僕等はドンドン悪夢を見させられてしまうんだぁ!
 やる気のない教師に、やる気のない生徒…。
 負の連鎖~~。」
「ベッドの上で、何叫んでるんです?
 ストレスでもあるんですか?」
「ありありだよー!これからあの女子のいるクラスに行かなきゃならないんだぜ…!
 現実は残酷だよ!」
「そうか…。
 教師のピリピリムードが生徒にも連鎖して、逆に神谷先輩達が森園さんの仲間扱いで、ターゲットにされてるんだっけ。
 …理不尽ですよね。まったく。」

 僕はため息をついた。
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