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スパイ活動と保健室同盟(仮)
第8話
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翌朝。
ランニングを始めてまだ少ししか経ってないけど、目覚めが気持ちいいのは運動してるからだろうか。
早起きが全然、苦にならない。
今日も朝早くから保健室で、登校時間の調査からスタートか。
僕は身体をゆっくり伸ばしながら、洗面所へ向かった。
自転車の鍵、切ろうと思えば切られるんだけど、チェーンもダブルで掛けよう。
一応、注意してる素振りも見せておかないと。
観察眼が養われてきたのか、宮地の心理が手に取るようにわかってきた気がする。
結構単純な奴だ。
イジメに怯えてた時は、学校が怖くて、憂鬱で…不安で押しつぶされそうだったのに。
学校の中だけが僕の世界だと、勘違いしていたんだ。
学校の外の世界は広くて多彩で、僕に知恵と勇気をくれる。
あんなに怯えてた学校生活がちっぽけな、単なる空間にさえ思えて来る。
物事を知るとはそういう事なのかな。
知らないから、不安になる。
知っていれば、比べられる物も出てきて、その大きさをある程度測れる。
だから、怖さも半減して行くんだ。
勉強は好きじゃないけど…知る事の大切さがよくわかった。
知らないままより、知った方が自分で決断できるんだ。
「よし!」
顔を洗い、パンと頬を叩き気合いを入れた。
朝食もサッと食べて、面接に行く準備を念入りにする母さんに、応援の言葉を掛けて、足早にアパートを出た。
カゴがグシャった赤い自転車も、これも中々箔がついてカッコいい!
「今日も行くよ!相棒!」
…任せとけ!
そんな返事が聞こえた気がする。
僕は愛すべき、赤い自転車を勢いよく漕ぎ出した。
「赤い彗星~~なんちゃって~~!」
ププッ!きっと、奈落も聞いていて呆れ顔してるんだろうな。
朝からテンションアゲアゲで、学校へと向かった。
駐輪場には相変わらず、まばらに自転車が数台あるだけだった。
一応、真ん中くらいに停めて、鍵を二重に掛けた。
さてと、保健室に行こう。
今日の宮地の登校を把握しないと。
もしかすると、家族の為に休むかも知れないけど。
…そうなんだ。
思った以上に家族を大切にしていた。
家族の為に早退して行ったアイツ…。
…本当は…いいヤツなのか…?
ないないない!
と、とにかく情報収集!情報収集!
スパイ大作戦だ!
僕は軽快な足取りで、保健室に向かった。
背中に、見えない奈落の気配を感じつつ廊下を歩いた。
「失礼します。」
ガラガラ。
また、誰かいたら困るので様子を見ながら保健室の扉を開けた。
朝陽が差し込む室内には今日は誰も居なかった。
「ふう。よかった。
また、幽霊みたいなのに会ったら、どうしようかと思っちゃった。」
僕は窓辺まで丸椅子をカラカラと移動させてから座った。
生徒達の登校風景がここから丸見えだ。
早川さんの登校時間も一応把握しておこうかな。
別にストーカーじゃないけど、情報は多い事に越した事はないからな。
僕は乾いた喉を水筒のお茶で潤わせながら窓の外に視線を送った。
奈落も…こんな感じで僕を見てるんだなぁ。
そして、それを仕事してやってるんだ。
側から見たら暇そうで、楽そうに見える仕事も、こうやって自分がその側に立って初めて大変さに気が付くんだな。
奈落はこれを毎日、僕が起きて寝るまでやってるんだ。
休みも無いに等しい中、手を抜いたりしない。
本当に尊敬に値する。
1年間もなんて、僕ならストレスで、それこそぶっ倒れちゃうな。
生徒達がゾロゾロと登校して来るのを眺めながら、僕はそんな事を考えていた。
ランニングを始めてまだ少ししか経ってないけど、目覚めが気持ちいいのは運動してるからだろうか。
早起きが全然、苦にならない。
今日も朝早くから保健室で、登校時間の調査からスタートか。
僕は身体をゆっくり伸ばしながら、洗面所へ向かった。
自転車の鍵、切ろうと思えば切られるんだけど、チェーンもダブルで掛けよう。
一応、注意してる素振りも見せておかないと。
観察眼が養われてきたのか、宮地の心理が手に取るようにわかってきた気がする。
結構単純な奴だ。
イジメに怯えてた時は、学校が怖くて、憂鬱で…不安で押しつぶされそうだったのに。
学校の中だけが僕の世界だと、勘違いしていたんだ。
学校の外の世界は広くて多彩で、僕に知恵と勇気をくれる。
あんなに怯えてた学校生活がちっぽけな、単なる空間にさえ思えて来る。
物事を知るとはそういう事なのかな。
知らないから、不安になる。
知っていれば、比べられる物も出てきて、その大きさをある程度測れる。
だから、怖さも半減して行くんだ。
勉強は好きじゃないけど…知る事の大切さがよくわかった。
知らないままより、知った方が自分で決断できるんだ。
「よし!」
顔を洗い、パンと頬を叩き気合いを入れた。
朝食もサッと食べて、面接に行く準備を念入りにする母さんに、応援の言葉を掛けて、足早にアパートを出た。
カゴがグシャった赤い自転車も、これも中々箔がついてカッコいい!
「今日も行くよ!相棒!」
…任せとけ!
そんな返事が聞こえた気がする。
僕は愛すべき、赤い自転車を勢いよく漕ぎ出した。
「赤い彗星~~なんちゃって~~!」
ププッ!きっと、奈落も聞いていて呆れ顔してるんだろうな。
朝からテンションアゲアゲで、学校へと向かった。
駐輪場には相変わらず、まばらに自転車が数台あるだけだった。
一応、真ん中くらいに停めて、鍵を二重に掛けた。
さてと、保健室に行こう。
今日の宮地の登校を把握しないと。
もしかすると、家族の為に休むかも知れないけど。
…そうなんだ。
思った以上に家族を大切にしていた。
家族の為に早退して行ったアイツ…。
…本当は…いいヤツなのか…?
ないないない!
と、とにかく情報収集!情報収集!
スパイ大作戦だ!
僕は軽快な足取りで、保健室に向かった。
背中に、見えない奈落の気配を感じつつ廊下を歩いた。
「失礼します。」
ガラガラ。
また、誰かいたら困るので様子を見ながら保健室の扉を開けた。
朝陽が差し込む室内には今日は誰も居なかった。
「ふう。よかった。
また、幽霊みたいなのに会ったら、どうしようかと思っちゃった。」
僕は窓辺まで丸椅子をカラカラと移動させてから座った。
生徒達の登校風景がここから丸見えだ。
早川さんの登校時間も一応把握しておこうかな。
別にストーカーじゃないけど、情報は多い事に越した事はないからな。
僕は乾いた喉を水筒のお茶で潤わせながら窓の外に視線を送った。
奈落も…こんな感じで僕を見てるんだなぁ。
そして、それを仕事してやってるんだ。
側から見たら暇そうで、楽そうに見える仕事も、こうやって自分がその側に立って初めて大変さに気が付くんだな。
奈落はこれを毎日、僕が起きて寝るまでやってるんだ。
休みも無いに等しい中、手を抜いたりしない。
本当に尊敬に値する。
1年間もなんて、僕ならストレスで、それこそぶっ倒れちゃうな。
生徒達がゾロゾロと登校して来るのを眺めながら、僕はそんな事を考えていた。
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