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図書室の怪人と夜のデート
第16話
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早川さんは困惑した表情ながらも、動揺せずに宮地に近づいた。
「何…ケンカ?有村君と…。」
廊下にへたり込んでいる僕をチラリと横目で見た。
「な、何でもねぇよ!ホラどけよ!」
宮地は動揺した様子で、ごまかすかのように人を追い払いながら、早川さんの横を通り過ぎた。
早川さんはそんな宮地の背中を見ていたが、ゆっくりとこっちを振り返って、僕の側に来た。
「大丈夫?有村君…。
もしかして、私の事で保っちゃん…宮地君に何か言われたの?
昨日、図書室で色々聞かれたって話しちゃったから…ごめんなさい。」
「ううん、何でもないです。
早川さんのせいじゃ…。」
「あの…私、別に図書室に来てくれるのを嫌がってはないわ。
むしろ、ドンドン本を借りて読んで欲しいわ。
だから…今回の事は気にしないで図書室に来て下さい。
彼には私から言っておくから。」
「あ、ありがとうございます。
でも…本当に早川さんのせいではないので気にしないで下さい。」
「…ありがとう。」
早川さんはニッコリ笑うと、自分のクラスに戻って行った。
「ふう。」
僕も戻らなきゃ、1時間目始まっちゃうし、教師に見つかったらまたグダグダと下らない文句を言われてしまう。
少しだけクラクラする頭を抱えながら立ち上がった。
…しかし、ホモってBLって、何だよまったく…助けられた感動半減だなぁ。
まあ、奈落らしいけど。
確かに、あの場をあのセリフだけで変えてしまった。
手を出すだけが助けるって意味じゃない。
その場、その場での効率のいい助け方をしてくれるんだ。
けど…やっぱり、あとで文句メッセージ送ろう。
一言くらい文句言わなきゃ気が済まない。
変な噂流されるかもしれないし。
僕は少しだけ意地悪な笑いをしながら教室に戻った。
1時間目の授業中に、僕は早川さんの事を考えていた。
…図書室への利用者は場所がら少ない。
…沢山利用して欲しいのが現状だ…けど…色々と聞かれるのは困る…。
つまり…早川さんは何かを知っている。
または、誰かと秘密の共有をしているのではないだろうか?
そして…その秘密とは図書室の怪人に関係しているとしか思えない。
そして、宮地は図書室の怪人とは無関係だろう。
おそらく、図書室の事をアレコレ聞かれて困ってる事をついつい、宮地に早川さんが愚痴ってしまい、話しがややこしくなったって事かな。
早川さんを思っての行動…それは恋愛感情があるからなのか、幼馴染みを助けたかったからなのか…とにかく早川さんは、いわゆる宮地にとって弱点の一つなのかも知れない。
とすれば、やはり今日の曙高校の向井君の話しで、そこら辺も突っ込んで情報を手に入れたいな。
それから、今回の事で早川さんは少しだけ僕に罪悪感を感じてる様子だった。
人の弱みに付け込む事は本来ならしたくないんだけど、これはチャンスかもしれない。
今度図書室に行って、早川さんにダイレクトに接触してみよう。
そして宮地の情報を更に手に入れよう。
まあ…図書室の怪人はついでに…という事で。
そうなんだ、僕の本当の目的はあくまでも宮地の情報を集める事。
図書室の怪人はそれに関わる早川さんから、情報を引き出す為の行動なのだ。
本来の目的を忘れてはいけない。
僕は目的を達成して、成功ケースを作らなきゃ。
来月には森園先輩も、病床から学校に復帰して来る。
早川さんをダシに使うみたいだけど、僕の目的の為に彼女の存在は不可欠だと思えた。
それに、おそらくだけと謎解明に至っては神谷先輩の方が1枚上手の様な気がするんだ。
だから、神谷先輩主導で進めていけば、解明されそうな気がする。
神谷先輩に対しては、そんな力を感じて信頼出来る存在になっていた。
あとは、土屋先輩の行動力におんぶに抱っこしちゃおう。
あのノリ易い性格は大いに利用価値がある。
とにかく、今日は放課後の事にターゲットを絞って策を考えなきゃ。
質問内容を考えよう。
どこまで聞き出せるかわからないけど、向井君との接触は今回限りだ。
あまり接触すると、彼に被害がいかないとも限らない。
早川さんの件で学んだはずだ。
チャンスは1度きりと考えて、出来るだけの情報を引き出せるように前準備しないと。
「何…ケンカ?有村君と…。」
廊下にへたり込んでいる僕をチラリと横目で見た。
「な、何でもねぇよ!ホラどけよ!」
宮地は動揺した様子で、ごまかすかのように人を追い払いながら、早川さんの横を通り過ぎた。
早川さんはそんな宮地の背中を見ていたが、ゆっくりとこっちを振り返って、僕の側に来た。
「大丈夫?有村君…。
もしかして、私の事で保っちゃん…宮地君に何か言われたの?
昨日、図書室で色々聞かれたって話しちゃったから…ごめんなさい。」
「ううん、何でもないです。
早川さんのせいじゃ…。」
「あの…私、別に図書室に来てくれるのを嫌がってはないわ。
むしろ、ドンドン本を借りて読んで欲しいわ。
だから…今回の事は気にしないで図書室に来て下さい。
彼には私から言っておくから。」
「あ、ありがとうございます。
でも…本当に早川さんのせいではないので気にしないで下さい。」
「…ありがとう。」
早川さんはニッコリ笑うと、自分のクラスに戻って行った。
「ふう。」
僕も戻らなきゃ、1時間目始まっちゃうし、教師に見つかったらまたグダグダと下らない文句を言われてしまう。
少しだけクラクラする頭を抱えながら立ち上がった。
…しかし、ホモってBLって、何だよまったく…助けられた感動半減だなぁ。
まあ、奈落らしいけど。
確かに、あの場をあのセリフだけで変えてしまった。
手を出すだけが助けるって意味じゃない。
その場、その場での効率のいい助け方をしてくれるんだ。
けど…やっぱり、あとで文句メッセージ送ろう。
一言くらい文句言わなきゃ気が済まない。
変な噂流されるかもしれないし。
僕は少しだけ意地悪な笑いをしながら教室に戻った。
1時間目の授業中に、僕は早川さんの事を考えていた。
…図書室への利用者は場所がら少ない。
…沢山利用して欲しいのが現状だ…けど…色々と聞かれるのは困る…。
つまり…早川さんは何かを知っている。
または、誰かと秘密の共有をしているのではないだろうか?
そして…その秘密とは図書室の怪人に関係しているとしか思えない。
そして、宮地は図書室の怪人とは無関係だろう。
おそらく、図書室の事をアレコレ聞かれて困ってる事をついつい、宮地に早川さんが愚痴ってしまい、話しがややこしくなったって事かな。
早川さんを思っての行動…それは恋愛感情があるからなのか、幼馴染みを助けたかったからなのか…とにかく早川さんは、いわゆる宮地にとって弱点の一つなのかも知れない。
とすれば、やはり今日の曙高校の向井君の話しで、そこら辺も突っ込んで情報を手に入れたいな。
それから、今回の事で早川さんは少しだけ僕に罪悪感を感じてる様子だった。
人の弱みに付け込む事は本来ならしたくないんだけど、これはチャンスかもしれない。
今度図書室に行って、早川さんにダイレクトに接触してみよう。
そして宮地の情報を更に手に入れよう。
まあ…図書室の怪人はついでに…という事で。
そうなんだ、僕の本当の目的はあくまでも宮地の情報を集める事。
図書室の怪人はそれに関わる早川さんから、情報を引き出す為の行動なのだ。
本来の目的を忘れてはいけない。
僕は目的を達成して、成功ケースを作らなきゃ。
来月には森園先輩も、病床から学校に復帰して来る。
早川さんをダシに使うみたいだけど、僕の目的の為に彼女の存在は不可欠だと思えた。
それに、おそらくだけと謎解明に至っては神谷先輩の方が1枚上手の様な気がするんだ。
だから、神谷先輩主導で進めていけば、解明されそうな気がする。
神谷先輩に対しては、そんな力を感じて信頼出来る存在になっていた。
あとは、土屋先輩の行動力におんぶに抱っこしちゃおう。
あのノリ易い性格は大いに利用価値がある。
とにかく、今日は放課後の事にターゲットを絞って策を考えなきゃ。
質問内容を考えよう。
どこまで聞き出せるかわからないけど、向井君との接触は今回限りだ。
あまり接触すると、彼に被害がいかないとも限らない。
早川さんの件で学んだはずだ。
チャンスは1度きりと考えて、出来るだけの情報を引き出せるように前準備しないと。
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