143 / 280
憎しみのパズルピース
第9話
しおりを挟む
神谷先輩は僕の質問に腕組みをして首を傾げた。
「やっぱり、誰も居なかったんだよね。
夜に行かなきゃダメかなぁ?」
「まだ2日しか確認してませんよ。
決定早すぎです。」
僕は肩をすくめて、神谷先輩をなだめた。
「実はさぁ…昨日の放課後、パソコンルームで本の貸し出し記録を調べたんだ。」
「…で、どうでした?」
「ん~~ん。
それもなぁ…重複してる人間って多いんだよね。
そもそも、あの図書室で本を借りるのって、図書委員か、かなりの図書マニアだろ。」
「つまり、も1つ2つ絞り込みが出来れば…ですか?」
「一応、破かれた本の中で、 半分以上の本を借りた人間が重複してるのは20人ほど。
ただ、学年の記載が無くて年度の記載と名前しか無いから卒業生か在校生かすら、わからないんだ。
数人の現2年は知ってるけど。」
「事件が起こったのは今年の1月…つまり昨年度在校生だった、今年の卒業生と現在校生に絞られる…その中の20人か。」
…確かに…今年の卒業生全員と現在校生2年と3年の名前を照らし合わせるなんて、僕等には無理だな…データベースがあるわけじゃ無いし。
卒業名簿などの個人情報は職員専用で管理されてるし、他学年の名簿も同等に扱われてるから調べられない。
おそらく生徒会関係者なら、その辺を適当な理由をつければ先生に教えて貰えそうだけど、遊び半分の集まりに協力はして貰えないだろう。
加納先生に無理矢理聞く訳にも行かないな…迷惑掛けちゃうし。
う~~ん。
突破出来ないかな…。
ここを絞れれば、少しは前に進みそうなのに…。
データベース…調べる…ん?んんんんん!
「あの!神谷先輩、調べられるかも知れませんが…その本と借りた生徒のリスト、僕のスマホに送って下さい。」
「えっ?いいけど…。」
「出来るかわかりませんが、知り合いに情報調査の専門の仕事してる人がいまして。
相談してみます。」
「…外部の人か…?校内の事が分かるかな?」
「ダメ元で。ね。
こうやって向かい合ってても答えは見つかりませんから。」
「それはそうだね。
微かな望みにかけてみようか。」
こういう時…使える物はどんどん使え!
奈落を通して樹さんに協力して貰えるはずだ!
有料は当たり前だけど、有意義判定には当てはまるはずだ。
素人ではここまでが限界だけど、樹さんならプロだし、なんらかのデータベースを駆使すれば、調べられない事もないんじゃないか?
校内の問題だから、確率低いけどダメ元で当たってみよう。
出来なければ違うアプローチをまた考えればいいんだから。
僕は神谷先輩から情報を受け取った。
「もし、調べられるにしても数日はかかると思います。
別なアプローチも並行して行いましょう。」
「だね。こっちは保留として。
あとは、土屋さんの方がどうなったか。
ま、期待してないけど。」
「なんか、最近神谷先輩って土屋先輩に毒吐いてますよね。
とはいえ、そんなのに全然負けないのが土屋先輩の良いところ(?)ですけどね。」
「なんかさ、土屋さんって女生徒っていうより、同性の同級生っぽいんだよね。
彼女の前で気取ってもしょうがないっていうか、腹割って話せる仲間っていうか。
嘘付かなくていいから気が楽で、ついつい素が出ちゃう。」
「確かに…気が楽ですね。
土屋先輩自体、嘘つくほど器用な人間じゃないですし。
仲間…1番しっくりくる関係ですね。」
「だろ?」
僕は神谷先輩と笑い合いながら、窓の外に登校してくる宮地を捉えた。
今朝は早川さんとは別行動なんだな。
田中と登校して来た。
そういえば…早川さんを見逃したかな?
もうそろそろ、ホームルームが始まる。
僕と神谷先輩は、加納先生に手を振って互いの教室に向かった。
「やっぱり、誰も居なかったんだよね。
夜に行かなきゃダメかなぁ?」
「まだ2日しか確認してませんよ。
決定早すぎです。」
僕は肩をすくめて、神谷先輩をなだめた。
「実はさぁ…昨日の放課後、パソコンルームで本の貸し出し記録を調べたんだ。」
「…で、どうでした?」
「ん~~ん。
それもなぁ…重複してる人間って多いんだよね。
そもそも、あの図書室で本を借りるのって、図書委員か、かなりの図書マニアだろ。」
「つまり、も1つ2つ絞り込みが出来れば…ですか?」
「一応、破かれた本の中で、 半分以上の本を借りた人間が重複してるのは20人ほど。
ただ、学年の記載が無くて年度の記載と名前しか無いから卒業生か在校生かすら、わからないんだ。
数人の現2年は知ってるけど。」
「事件が起こったのは今年の1月…つまり昨年度在校生だった、今年の卒業生と現在校生に絞られる…その中の20人か。」
…確かに…今年の卒業生全員と現在校生2年と3年の名前を照らし合わせるなんて、僕等には無理だな…データベースがあるわけじゃ無いし。
卒業名簿などの個人情報は職員専用で管理されてるし、他学年の名簿も同等に扱われてるから調べられない。
おそらく生徒会関係者なら、その辺を適当な理由をつければ先生に教えて貰えそうだけど、遊び半分の集まりに協力はして貰えないだろう。
加納先生に無理矢理聞く訳にも行かないな…迷惑掛けちゃうし。
う~~ん。
突破出来ないかな…。
ここを絞れれば、少しは前に進みそうなのに…。
データベース…調べる…ん?んんんんん!
「あの!神谷先輩、調べられるかも知れませんが…その本と借りた生徒のリスト、僕のスマホに送って下さい。」
「えっ?いいけど…。」
「出来るかわかりませんが、知り合いに情報調査の専門の仕事してる人がいまして。
相談してみます。」
「…外部の人か…?校内の事が分かるかな?」
「ダメ元で。ね。
こうやって向かい合ってても答えは見つかりませんから。」
「それはそうだね。
微かな望みにかけてみようか。」
こういう時…使える物はどんどん使え!
奈落を通して樹さんに協力して貰えるはずだ!
有料は当たり前だけど、有意義判定には当てはまるはずだ。
素人ではここまでが限界だけど、樹さんならプロだし、なんらかのデータベースを駆使すれば、調べられない事もないんじゃないか?
校内の問題だから、確率低いけどダメ元で当たってみよう。
出来なければ違うアプローチをまた考えればいいんだから。
僕は神谷先輩から情報を受け取った。
「もし、調べられるにしても数日はかかると思います。
別なアプローチも並行して行いましょう。」
「だね。こっちは保留として。
あとは、土屋さんの方がどうなったか。
ま、期待してないけど。」
「なんか、最近神谷先輩って土屋先輩に毒吐いてますよね。
とはいえ、そんなのに全然負けないのが土屋先輩の良いところ(?)ですけどね。」
「なんかさ、土屋さんって女生徒っていうより、同性の同級生っぽいんだよね。
彼女の前で気取ってもしょうがないっていうか、腹割って話せる仲間っていうか。
嘘付かなくていいから気が楽で、ついつい素が出ちゃう。」
「確かに…気が楽ですね。
土屋先輩自体、嘘つくほど器用な人間じゃないですし。
仲間…1番しっくりくる関係ですね。」
「だろ?」
僕は神谷先輩と笑い合いながら、窓の外に登校してくる宮地を捉えた。
今朝は早川さんとは別行動なんだな。
田中と登校して来た。
そういえば…早川さんを見逃したかな?
もうそろそろ、ホームルームが始まる。
僕と神谷先輩は、加納先生に手を振って互いの教室に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
1000年ぶりに目覚めた「永久の魔女」が最強すぎるので、現代魔術じゃ話にもならない件について
水定ゆう
ファンタジー
【火曜、木曜、土曜、に投稿中!】
千年前に起こった大戦を鎮めたのは、最強と恐れられ畏怖された「魔女」を冠する魔法使いだった。
月日は流れ千年後。「永久の魔女」の二つ名を持つ最強の魔法使いトキワ・ルカはふとしたことで眠ってしまいようやく目が覚める。
気がつくとそこは魔力の濃度が下がり魔法がおとぎ話と呼ばれるまでに落ちた世界だった。
代わりに魔術が存在している中、ルカは魔術師になるためアルカード魔術学校に転入する。
けれど最強の魔女は、有り余る力を隠しながらも周囲に存在をアピールしてしまい……
最強の魔法使い「魔女」の名を冠するトキワ・ルカは、現代の魔術師たちを軽く凌駕し、さまざまな問題に現代の魔術師たちと巻き込まれていくのだった。
※こちらの作品は小説家になろうやカクヨムでも投稿しています。
異世界で姪が勇者になったけれど、俺はのんびり料理屋を開く
夕日(夕日凪)
ファンタジー
突然姉が亡くなり、その遺児である姪の『椛音』を男手一つで育てていた元料理人の『翔』。
椛音が十六歳になった時。二人は異世界に召喚されて…!?
椛音は勇者として異世界を飛び回ることになり、椛音のおまけとして召喚された翔は憧れていた料理人の夢を異世界で叶えることに。
デスクレイフィッシュ、大猪、オボロアナグマ──。
姪が旅先から持ち込む数々の食材(モンスター)を使った店を、翔は異世界で開店する。
翔の料理を食べると不思議と力が湧くようで、いろいろな人物が店を来訪するように──。
※表紙は小鶴先生に描いていただきました!
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる