『有意義』なお金の使い方!~ある日、高1の僕は突然金持ちになっちゃった!?~

平塚冴子

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保健室同盟(仮)と前期図書委員

第6話

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 そんなこんなで、宮地の視線を度々感じつつ、とりあえず昼休み前まで何とか過ごした。

 そうか…宮地は僕を注視してるのと同時に、下手に手を出せば、早川さんの耳に入って怒られる事を奴は気にしてる。
 そして僕は早川さんから、情報を得ようとしてる。
 何だろ…これ、別な見方をしたら少女漫画の恋愛三角関係みたいな構図だよなぁ。

 ぷぷっ。

 保健室へ向かう途中の廊下で思わず、このおかしな構図に吹き出してしまった。

「おや。
 最近は随分と楽しそうですね。
 保健室解放の意義がありましたよ。」
「加納先生!」

 後ろからパタパタとサンダルを鳴らし、白衣をヒラヒラさせて、加納先生が声を掛けて来た。
 
「神谷君も土屋さんも可愛い後輩が出来て、なんだか生き生きしてますよ。
 学生生活に張りが出てくるのはいい事ですね。
 これも、有村君が来てくれてるせいかも知れませんね。」
「いえいえ、そんな。
 僕の方こそ、先輩達に勇気を貰ってます。
 誰かが自分の話を聞いてくれてるってだけで、自分の存在が実感出来る様になりました。
 加納先生にも、先輩達にも感謝です。」
「保健医冥利につきますよ。
 そんなに褒められると。
 早く、森園さんもこういう風に学校生活を楽しんで欲しいですね。」

 少し切ない様な笑顔で加納先生は呟いた。

 自殺未遂をした森園先輩…確かにせっかく戻って来るんだ…2度と、自殺なんて考える様な学校生活は送って欲しくない。
 その為にも保健室同盟(仮)の活動を楽しめる様にしないと。

 僕は加納先生の言葉にしっかりと頷いた。


 加納先生と保健室に着くと、すでに神谷先輩と土屋先輩が到着していて、イスを円形に並べていた。

「遅ーい!有村君!
 早く食べて職員室行きましょう!
 速攻よ!速攻!」
「土屋さん…昼休みはまだまだ時間がタップリあるから、そう焦らなくても大丈夫だよ。
 逆にその落ち着きの無さが心配だよ僕は。」
「神谷君、悠長な事言ってないの!
 時は金なりよ!」
「いやいや、土屋さん。
 向こうの前期図書委員担当の先生もお昼食べなきゃでしょう。
 迷惑極まりないよ…自己中過ぎる行動だよ。
 相手を少しは思いやる事も覚えてよ…高校生なんだから。」

 週始めから、この2人の夫婦漫才か…。
 これって日課になって来てないか?
 あははは…。

 僕は引きつり笑いをしながら、土屋先輩の差し出したイスに座った。
 加納先生は自分のデスクから菓子パンを取り出していた。

「ありがとうございます。
 土屋先輩…。
 随分と職員室に行くの楽しそうですね。
 期待度高いっていうか…。」
「そりゃそうでしょう!
 事件の真相を知る人物になるかも知れない、前期図書委員との接触のアポが取れるかも知れないんだから!
 ワクワクドキドキしなきゃ~!」
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