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保健室同盟(仮)と前期図書委員
第29話
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「話しが逸れましたね。
えっと、時間も少ないので簡単な質問を端的に答えて下さい。
現図書委員長の三谷さんと、重谷先輩は特に仲が良かったですか?」
「あら?
仲は悪くは無いけど…付き合ってないわよ。」
「いえ、そういうのではなくて…。」
「仕事面では、かなり彼女はやり手だったし、重谷君も信頼していて一目置いていたわ。
冷徹に見えて、実はかなり相手を気遣う人だし、彼女を信頼してる図書委員は多いはずよ。」
「神部先輩と三谷先輩は?」
「ん…どうかしら、さっきも言ったけど、彼女気遣いがハンパないの。
私と神部君が付き合ってるのを察して、一歩引いた感じで接していたわ。」
「…やはり、重谷先輩が重要な鍵を握ってる気がする…。
つかぬ事をお聞きしますが、高橋先輩から見た重谷先輩の印象はどんなものでしょう。」
「そうね…明るいし、知的だし、優しいし…絵に描いたような好青年かしら。
ネガティヴ思考の神部君とは正反対。」
「……強敵…かな…。」
強敵…⁇
神谷先輩の呟きに、僕は耳を疑った。
重谷先輩の事を言ってるのかな?
神谷先輩は眉にシワを寄せて黙り込んでしまった。
「もうそろそろ、いいかしら。
生徒達が来る時間になりそう。」
「あのっ!すみません!
僕も聞きたい事が…!」
立ち上がりそうになった高橋先輩を僕は、慌てて引き留めた。
こんな機会は滅多に無いんだ。
出来るだけ引き出さないと!
「答え難いと思いますが、事故の後で神部先輩は…その…図書室を気にしてる素ぶりは見せませんでしたか?」
「図書室…?
そうね、初めの怪人事件が起きた時…そういえば重谷君の話しを聞いて、動揺してたかしら…何も出来ない自分が歯がゆい感じ…。
事故の後すぐだったし、精神状態も不安定だったし。
でも、その後の被害も少なかったし、しばらくしたら、気にも留めなくなった感じ?」
「気にも…留めなかった?
…その反応…図書委員と同じって事ですよね。」
「まあ、誰かのイタズラにしても、被害も初めほど酷くないし、それを理由に本の新刊購入の申請も通りやすくなったとか。
生徒会も1年もすれば飽きる事例だと、本腰を入れる気も無い反応だったから。
怪人事件なんて単に、図書委員の仕事が少しだけ増えたって事件なの。」
僕には神部先輩も何か、怪人事件に関係してる気がしてならなかった。
勘と言えばそれまでだけど、事故で事件発生時に現場に近づく事が出来ない神部先輩が、重谷先輩を介しての関係で事件と繋がってる気がしてならない。
神部先輩の事故前と事故後…。
動けない神部先輩に代わって、重谷先輩が何かをしてるとしたら…。
怪人の正体は重谷先輩…?
いや違うかな…。
卒業後も怪人は現れてる訳だし…。
「あなた達もそんなに真剣に考えなくてもいいんじゃないかしら。
十中八九、イタズラだと思うけど。
可愛いイタズラだって、構わなければ、それほど大した問題じゃないわ。
最近の感情のない学生を見てると、イタズラくらいしてくれる学生の方が、可愛げあると思うのよね。
職業病かしらね。ふふふ。」
これ以上の話しを引き出せないと踏んだ僕らは、高橋先輩に丁寧な御礼の挨拶をして学習塾を後にした。
えっと、時間も少ないので簡単な質問を端的に答えて下さい。
現図書委員長の三谷さんと、重谷先輩は特に仲が良かったですか?」
「あら?
仲は悪くは無いけど…付き合ってないわよ。」
「いえ、そういうのではなくて…。」
「仕事面では、かなり彼女はやり手だったし、重谷君も信頼していて一目置いていたわ。
冷徹に見えて、実はかなり相手を気遣う人だし、彼女を信頼してる図書委員は多いはずよ。」
「神部先輩と三谷先輩は?」
「ん…どうかしら、さっきも言ったけど、彼女気遣いがハンパないの。
私と神部君が付き合ってるのを察して、一歩引いた感じで接していたわ。」
「…やはり、重谷先輩が重要な鍵を握ってる気がする…。
つかぬ事をお聞きしますが、高橋先輩から見た重谷先輩の印象はどんなものでしょう。」
「そうね…明るいし、知的だし、優しいし…絵に描いたような好青年かしら。
ネガティヴ思考の神部君とは正反対。」
「……強敵…かな…。」
強敵…⁇
神谷先輩の呟きに、僕は耳を疑った。
重谷先輩の事を言ってるのかな?
神谷先輩は眉にシワを寄せて黙り込んでしまった。
「もうそろそろ、いいかしら。
生徒達が来る時間になりそう。」
「あのっ!すみません!
僕も聞きたい事が…!」
立ち上がりそうになった高橋先輩を僕は、慌てて引き留めた。
こんな機会は滅多に無いんだ。
出来るだけ引き出さないと!
「答え難いと思いますが、事故の後で神部先輩は…その…図書室を気にしてる素ぶりは見せませんでしたか?」
「図書室…?
そうね、初めの怪人事件が起きた時…そういえば重谷君の話しを聞いて、動揺してたかしら…何も出来ない自分が歯がゆい感じ…。
事故の後すぐだったし、精神状態も不安定だったし。
でも、その後の被害も少なかったし、しばらくしたら、気にも留めなくなった感じ?」
「気にも…留めなかった?
…その反応…図書委員と同じって事ですよね。」
「まあ、誰かのイタズラにしても、被害も初めほど酷くないし、それを理由に本の新刊購入の申請も通りやすくなったとか。
生徒会も1年もすれば飽きる事例だと、本腰を入れる気も無い反応だったから。
怪人事件なんて単に、図書委員の仕事が少しだけ増えたって事件なの。」
僕には神部先輩も何か、怪人事件に関係してる気がしてならなかった。
勘と言えばそれまでだけど、事故で事件発生時に現場に近づく事が出来ない神部先輩が、重谷先輩を介しての関係で事件と繋がってる気がしてならない。
神部先輩の事故前と事故後…。
動けない神部先輩に代わって、重谷先輩が何かをしてるとしたら…。
怪人の正体は重谷先輩…?
いや違うかな…。
卒業後も怪人は現れてる訳だし…。
「あなた達もそんなに真剣に考えなくてもいいんじゃないかしら。
十中八九、イタズラだと思うけど。
可愛いイタズラだって、構わなければ、それほど大した問題じゃないわ。
最近の感情のない学生を見てると、イタズラくらいしてくれる学生の方が、可愛げあると思うのよね。
職業病かしらね。ふふふ。」
これ以上の話しを引き出せないと踏んだ僕らは、高橋先輩に丁寧な御礼の挨拶をして学習塾を後にした。
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