忘却の魔法

平塚冴子

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脳内記憶研究所

第4話

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ウィィ~ン。
自動ドアを開けて2人で中に入った。
「おっつー!」
警備員や受け付けに軽く手を振りながら、ガキはスタスタと中に入って言った。
慌てて俺はついていった。

顔パスだ…!えっ…?

「気にしないで。
ここの所長、俺の親父だから。」
「親父…?」
えっ…ちょっと待て…天堂のさっきの態度といい…警備員、受け付け…。
まさか…。
「新生院 勝美。
それが俺の名前。」
「お前!新生院一族?」
「ンだよ!犬神家の一族みたいだな。
その言い方。呪われてないよ。」
「そうじゃなくて…。」
こいつにケガでもさせたら、殺される!?

「叔母さんはこの上だからエレベーター乗るよ。
後、角膜認証で室内に入るから俺に引っ付いててよ。」
「あわわわ!」
俺は慌ててエレベーターに乗り込んだ。

「注意事項ね。
えーと写真撮影、録音録画禁止、必要最低限の質問のみ。
新生院の仕事内容に触れない。くらいかな。」

エレベーターにしばらく乗り、最上階で降りた。

勝美君の角膜認証で室内に入った。

ここにも受け付けがあった。
「叔母さん呼んでよ、約束してるから。」
受け付け嬢はすぐに内線電話を掛けた。

ウィィ~ン。
奥の自動ドアから白衣姿の髪を後ろでまとめた、モデル並みの長身の女性が現れた。
「勝美、彼が?仁科を知りたいライターさん?」
「うん。そう言ってたね。」
「初めまして。梶といいます。」
俺は失礼の無いように名刺を差し出し、一礼した。
「初めまして。新生院 桔梗です。
ここで話しも何なんで、ラウンジに移動しましょう。」
そう言って彼女は颯爽と歩き出した。
新生院じゃなかったら速攻口説きたい!

俺達3人はラウンジに移動した。

秘書らしき人が先にコーヒーを入れて待っていた。
「もう、下がっていいわ。」
秘書をラウンジから追い払うと、席に着いて話し始めた。

「仁科 加奈子について調べてるのね。
で何が知りたいの?」
落ち着く為、コーヒーを一口飲んで喉を潤してから切り出した。
「彼女が移籍した『脳内記憶研究所』での研究内容が知りたくて、それで仁科所長に話しを聞きたいと…ですが…アポイントが取れなくて。
天外博士からこちらの事を伺いまして。」

「随分、厄介な件に首突っ込んだね~梶さん。
もしかして、オカルトサイトの噂から調べたのかな?」
勝美君がクスクスと笑い出した。
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