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2学期
スウィーツラブ
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保健室はもう誰もいなかった。
中山女史は職員室か…。
とりあえず、田宮真朝をベッドの上に寝かせた。
薄暗い保健室の中で、僕は彼女を撫でた。
そして、唇を指先でなぞった。
「あぁっ…。」
あのキスの感触がたまらなく、欲しくなったが理性で止めた。
「真朝…。」
彼女の手にそっと触れた。
ふぅ。息を吸いこみ、内線電話で清水先生を呼んだ。
「何があった?」
保健室に入るなり、そう言って清水先生は僕を問い詰めた。
けれど田宮美月との約束がある…本当の事は言えない。
「いつもの体調不良だと思います。
僕が見つけた時にはすでに、倒れていて…。」
「…それ、本当か?」
流石に、清水先生は鋭い。
けど…絶対に言えない。
「はい。目が覚めたら田宮に聞いて下さい。」
「そうか。じゃあ、お前はもう帰れ。
田宮は俺の車で送って行く。」
「…はい。」
僕は後ろ髪を引かれる思いで、保健室を後にした。
その夜、自宅マンションで、僕は何も手につかなかった。
僕の頭の中は田宮真朝の事でいっぱいだった。
切なくて恋しくて…。触れたくて…。
でも、1番欲しいのは…たった一言…。
僕を…好きだと言って欲しい…。
あの、優しく…少し高めの声で…囁いてくれたら…僕は…。
携帯に着信があったのに気が付いたのは、しばらく経ってからだった。
香苗から何度も連絡が入っていた。
けれど、返信する気にはなれなかった。
今は、田宮の事だけを考えていたかった。
この時の僕には、香苗を思いやる事などできなかった。
翌日、ほとんど寝ていない状態のまま、午前6時に家を出た。
田宮は遅くても午前7時には登校している。
1分、1秒でも彼女に会いたかった。
朝の新鮮な空気は、僕に元気をくれた。
携帯の香苗の着信20件あった。
流石に、今夜は連絡を取らなきゃいけないな。
「ふぅ。」
一呼吸して、学校を目指した。
朝の学校はガランとしている。
職員玄関も開いていなかった。
用務員室のおじさんに、声をかけ早めに開けてもらった。
「先生、真面目だね~。」
「はは。どうも。」
本当は不純な動機なんだが…。
旧理科準備室に直行した僕は、田宮が来る前に、濃いコーヒーの準備をした。
いくら、睡眠不足でも授業に差し支えたら大変だ。
携帯のGPSを確認した。
田宮はすでに家を出ていた。
「こっちに向かってる…。」
そう、思うだけで気分が高揚してきた。
早く…早く…君に会いたい。
午前7時を過ぎた頃、彼女は旧理科室に入ってきた。
僕は中扉の小窓から、彼女の様子を伺った。
今日は何やら紙袋から布地を取り出し、チクチクと裁縫を始めた。
器用に針に糸を通して、リズムよく布地を縫っていく。
「絵も描いて、裁縫もできるんだ…。器用だな。」
香苗はルックスはそれなりだが、料理もそれ程でもなく、他の家事は苦手だった。
彼女のおにぎり…また食べたいな…。
勝手に妄想を膨らませ、僕はニヤニヤしながら彼女との壁一枚の朝を楽しんだ。
「おーい。お前ら、4時限目授業ねぇよな。」
職員室で打ち合わせをしていた僕と矢口に清水先生が声をかけた。
「はい。ないですけど。」
「武本、昨日のご褒美をやるから、後でついて来い。」
「ご褒美!?何すか、それ。
嫌な予感しかしないんですけど。」
ビビる僕の首に腕を回して、清水先生は囁いた。
「うちのクラス、4時限目に家庭科室で調理実習するんだよ。」
「調理実習!?」
「判るよな。ご褒美の意味。」
清水先生がいやらしい目で言った。
「女生徒の料理食べられるんですね。」
矢口が目を輝かせていた。
「あんまり、期待しない方が…牧田もいるし…。」
チョコレートおにぎりが脳裏をよぎった。
でも…田宮の作る物は食べたい!!
僕は、期待に胸を膨らませながら、4時限目を待った。
4時限目、家庭科室では1年4組の調理実習が行われていた。
最近は菓子を作る男子も多いとかで、今日の授業テーマも果物を使った菓子になっていた。
「はーい皆さん!試食して下さる、清水先生、武本先生、矢口先生が来ましたよ!
ちゃんと食べられる物を作ってね。」
家庭科の山田先生が意味深な発言をした。
食べられる物以外ってなんだよ。
僕ら三人はとりあえず、端のテーブルに着席して様子をみた。
田宮は紫と青のコントラストの綺麗なエプロンを身につけていた。
彼女に似合ってる…。
反対に派手な柄物のエプロンを着た牧田が僕に話しかけた。
「うちの班はぁースペシャルシュークリームを作ってんだよ。
頑張るから武ちゃん食べてちょ!」
「頑張らなくていい!普通の作れ!」
「ひっどーい!」
お前の頑張りは死人を呼ぶんだよ!
「僕は、楽しみにしてるから頑張ってね。」
矢口はフォローのつもりで言った。
こいつ…地獄をみるな。
清水先生は、立ち上がって様子を伺い始めた。
僕は視線を田宮に移した。
リンゴをまるごと剥いている。
今時、丸いリンゴを剥けるなんて本当に器用だな。
田宮の班はアップルパイのようだ。
リンゴを切る仕草も手馴れていて、まな板の音が心地いい。
「痛っ。」
あ、田宮が指先を切った。
彼女は左手人差し指の指先をペロリと舐めた。
「ヤバ…。」
色っぽい仕草に顔が赤くなった。
うわぁ。ったくエロいなぁ~もう。
清水先生も気が付いたようで、山田先生からもらった絆創膏を田宮の指に巻いた。
くっ!
田宮の手を必要以上にベタベタと握り、こちらをチラ見する清水先生にイラッときた。
クソ牧師め!ケンカ売ってやがる!
そんなこんなで、各班の菓子が出来た。
試食の為に、テーブルに少しづつ切り分けられたものが乗った。
田宮のアップルパイが食いてえ!
「牧田のシュークリーム食った奴が、アップルパイ喰える事にしよう。」
清水先生がとんでもない提案をした。
どう見ても毒々しい深緑色と青紫色の混じったシュークリームを食せと!?
「試食にきて、牧田の残すのはマズイだろー。
1番美味そうなのと、不味そうなのはペアで。」
「確かに、先生としては生徒の作ってくれた物を残すのは忍びない。」
矢口!何、てめぇも同意してんだよ!
これ、罠だからね、清水先生の僕に対する罠だからー!!
「……判りましたよ!僕が食べますよ!」
「さすがだなぁ。武本!ハハ。」
「尊敬します!武本先生!」
僕は、自ら罠に掛かった。
どうしても、田宮の作ったアップルパイを食べたかった。
しかしながら牧田のシュークリームは、ビジュアル的にかなりヤバイ代物だ。
頑張れ、一口サイズなのがせめてもの救いだ!
僕はシュークリームを口に放り込んだ。
「!!」
「武本…?」
「武本先生!」
…僕は、アップルパイに辿り着く前に、意識を失った。
目が覚めると保健室の天井が見えた。
アップルパイ…食べ損ねた。
「すごいわね。ある意味。牧田さんって。
シュークリームで気絶させるなんて。」
山中女史が呆れていた。
「はあ。もう、大丈夫です。戻ります。」
「気をつけてね。
今お昼休みだからしっかり食べなさいよ。」
僕は重い足取りで保健室を出た。
くそー。
毒を喰わされた挙句に、田宮のアップルパイを食べ損ねるなんて…。
職員室に戻ると、僕の机の上に小さな箱が置いてあった。
中にはアップルパイとメモが入っていた。
《後でゆっくり、食べて下さい。 田宮》
「あっ…。」
こういう、小さな心遣いがすごく嬉しかった。
後で、旧理科準備室で食べよう…。
僕は箱に武本と書くと職員室用の冷蔵庫にしまった。
中山女史は職員室か…。
とりあえず、田宮真朝をベッドの上に寝かせた。
薄暗い保健室の中で、僕は彼女を撫でた。
そして、唇を指先でなぞった。
「あぁっ…。」
あのキスの感触がたまらなく、欲しくなったが理性で止めた。
「真朝…。」
彼女の手にそっと触れた。
ふぅ。息を吸いこみ、内線電話で清水先生を呼んだ。
「何があった?」
保健室に入るなり、そう言って清水先生は僕を問い詰めた。
けれど田宮美月との約束がある…本当の事は言えない。
「いつもの体調不良だと思います。
僕が見つけた時にはすでに、倒れていて…。」
「…それ、本当か?」
流石に、清水先生は鋭い。
けど…絶対に言えない。
「はい。目が覚めたら田宮に聞いて下さい。」
「そうか。じゃあ、お前はもう帰れ。
田宮は俺の車で送って行く。」
「…はい。」
僕は後ろ髪を引かれる思いで、保健室を後にした。
その夜、自宅マンションで、僕は何も手につかなかった。
僕の頭の中は田宮真朝の事でいっぱいだった。
切なくて恋しくて…。触れたくて…。
でも、1番欲しいのは…たった一言…。
僕を…好きだと言って欲しい…。
あの、優しく…少し高めの声で…囁いてくれたら…僕は…。
携帯に着信があったのに気が付いたのは、しばらく経ってからだった。
香苗から何度も連絡が入っていた。
けれど、返信する気にはなれなかった。
今は、田宮の事だけを考えていたかった。
この時の僕には、香苗を思いやる事などできなかった。
翌日、ほとんど寝ていない状態のまま、午前6時に家を出た。
田宮は遅くても午前7時には登校している。
1分、1秒でも彼女に会いたかった。
朝の新鮮な空気は、僕に元気をくれた。
携帯の香苗の着信20件あった。
流石に、今夜は連絡を取らなきゃいけないな。
「ふぅ。」
一呼吸して、学校を目指した。
朝の学校はガランとしている。
職員玄関も開いていなかった。
用務員室のおじさんに、声をかけ早めに開けてもらった。
「先生、真面目だね~。」
「はは。どうも。」
本当は不純な動機なんだが…。
旧理科準備室に直行した僕は、田宮が来る前に、濃いコーヒーの準備をした。
いくら、睡眠不足でも授業に差し支えたら大変だ。
携帯のGPSを確認した。
田宮はすでに家を出ていた。
「こっちに向かってる…。」
そう、思うだけで気分が高揚してきた。
早く…早く…君に会いたい。
午前7時を過ぎた頃、彼女は旧理科室に入ってきた。
僕は中扉の小窓から、彼女の様子を伺った。
今日は何やら紙袋から布地を取り出し、チクチクと裁縫を始めた。
器用に針に糸を通して、リズムよく布地を縫っていく。
「絵も描いて、裁縫もできるんだ…。器用だな。」
香苗はルックスはそれなりだが、料理もそれ程でもなく、他の家事は苦手だった。
彼女のおにぎり…また食べたいな…。
勝手に妄想を膨らませ、僕はニヤニヤしながら彼女との壁一枚の朝を楽しんだ。
「おーい。お前ら、4時限目授業ねぇよな。」
職員室で打ち合わせをしていた僕と矢口に清水先生が声をかけた。
「はい。ないですけど。」
「武本、昨日のご褒美をやるから、後でついて来い。」
「ご褒美!?何すか、それ。
嫌な予感しかしないんですけど。」
ビビる僕の首に腕を回して、清水先生は囁いた。
「うちのクラス、4時限目に家庭科室で調理実習するんだよ。」
「調理実習!?」
「判るよな。ご褒美の意味。」
清水先生がいやらしい目で言った。
「女生徒の料理食べられるんですね。」
矢口が目を輝かせていた。
「あんまり、期待しない方が…牧田もいるし…。」
チョコレートおにぎりが脳裏をよぎった。
でも…田宮の作る物は食べたい!!
僕は、期待に胸を膨らませながら、4時限目を待った。
4時限目、家庭科室では1年4組の調理実習が行われていた。
最近は菓子を作る男子も多いとかで、今日の授業テーマも果物を使った菓子になっていた。
「はーい皆さん!試食して下さる、清水先生、武本先生、矢口先生が来ましたよ!
ちゃんと食べられる物を作ってね。」
家庭科の山田先生が意味深な発言をした。
食べられる物以外ってなんだよ。
僕ら三人はとりあえず、端のテーブルに着席して様子をみた。
田宮は紫と青のコントラストの綺麗なエプロンを身につけていた。
彼女に似合ってる…。
反対に派手な柄物のエプロンを着た牧田が僕に話しかけた。
「うちの班はぁースペシャルシュークリームを作ってんだよ。
頑張るから武ちゃん食べてちょ!」
「頑張らなくていい!普通の作れ!」
「ひっどーい!」
お前の頑張りは死人を呼ぶんだよ!
「僕は、楽しみにしてるから頑張ってね。」
矢口はフォローのつもりで言った。
こいつ…地獄をみるな。
清水先生は、立ち上がって様子を伺い始めた。
僕は視線を田宮に移した。
リンゴをまるごと剥いている。
今時、丸いリンゴを剥けるなんて本当に器用だな。
田宮の班はアップルパイのようだ。
リンゴを切る仕草も手馴れていて、まな板の音が心地いい。
「痛っ。」
あ、田宮が指先を切った。
彼女は左手人差し指の指先をペロリと舐めた。
「ヤバ…。」
色っぽい仕草に顔が赤くなった。
うわぁ。ったくエロいなぁ~もう。
清水先生も気が付いたようで、山田先生からもらった絆創膏を田宮の指に巻いた。
くっ!
田宮の手を必要以上にベタベタと握り、こちらをチラ見する清水先生にイラッときた。
クソ牧師め!ケンカ売ってやがる!
そんなこんなで、各班の菓子が出来た。
試食の為に、テーブルに少しづつ切り分けられたものが乗った。
田宮のアップルパイが食いてえ!
「牧田のシュークリーム食った奴が、アップルパイ喰える事にしよう。」
清水先生がとんでもない提案をした。
どう見ても毒々しい深緑色と青紫色の混じったシュークリームを食せと!?
「試食にきて、牧田の残すのはマズイだろー。
1番美味そうなのと、不味そうなのはペアで。」
「確かに、先生としては生徒の作ってくれた物を残すのは忍びない。」
矢口!何、てめぇも同意してんだよ!
これ、罠だからね、清水先生の僕に対する罠だからー!!
「……判りましたよ!僕が食べますよ!」
「さすがだなぁ。武本!ハハ。」
「尊敬します!武本先生!」
僕は、自ら罠に掛かった。
どうしても、田宮の作ったアップルパイを食べたかった。
しかしながら牧田のシュークリームは、ビジュアル的にかなりヤバイ代物だ。
頑張れ、一口サイズなのがせめてもの救いだ!
僕はシュークリームを口に放り込んだ。
「!!」
「武本…?」
「武本先生!」
…僕は、アップルパイに辿り着く前に、意識を失った。
目が覚めると保健室の天井が見えた。
アップルパイ…食べ損ねた。
「すごいわね。ある意味。牧田さんって。
シュークリームで気絶させるなんて。」
山中女史が呆れていた。
「はあ。もう、大丈夫です。戻ります。」
「気をつけてね。
今お昼休みだからしっかり食べなさいよ。」
僕は重い足取りで保健室を出た。
くそー。
毒を喰わされた挙句に、田宮のアップルパイを食べ損ねるなんて…。
職員室に戻ると、僕の机の上に小さな箱が置いてあった。
中にはアップルパイとメモが入っていた。
《後でゆっくり、食べて下さい。 田宮》
「あっ…。」
こういう、小さな心遣いがすごく嬉しかった。
後で、旧理科準備室で食べよう…。
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