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冬休み
君と迎える朝
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それから僕等はトランプやらゲームやらで盛り上がった。
「そういや、安東お前受験生じゃないか?
大丈夫なのか?」
ふと、僕は疑問に思った。
「いや…ちょっとメンタルやられてるから、このくらいの息抜きがあった方が。」
あ、そうか振られたって言ってたっけ。
「大丈夫、大丈夫もし大学落ちたら俺ん家の財力使ってでも、なんでもしてあげるから。」
「久瀬…。マジお前が心配だわ僕は。
そんな思考回路で世の中渡ろうとするな。
常識的感覚なさ過ぎなんだよ。」
「そっすねー。
俺、安東先輩いないと浮いちゃいますよね。」
「大丈夫です。
意外とこの世の中浮いてる人間だらけですから。
ここにいる人達も含めて。」
田宮が久瀬をサポートするように言った。
それから僕等はアレコレと話し始めた。
久瀬に初めて会った時の安東の事や、僕と田宮が教室でバトった事など、話しは尽きなかった。
あ…寒い!…眩しい…朝か…。
あのまま全員知らない間に寝てしまったようで。
「あれ…。」
立ち上がろうとすると何かが腰に巻きついていた。
掛けられていた毛布をめくる。
げっ!
…田宮が後ろから僕の腰に抱き枕のように腕を絡ませて眠っていた。
僕は彼女頭を軽く撫でて、腰に回された手を解いた。
スヤスヤ眠る彼女が可愛くて…紅い唇にキスしようとした。
「たーーけもっーちゃん!」
「…起きてたのか…久瀬。」
「寝込みは襲っちゃダメでしょ~。
正々堂々とやらなきゃ。」
「わ、わかってる。」
僕は耳まで真っ赤になった。
久瀬はソファの上で安東を膝枕していた。
安東はハムスターのように丸くなって毛布にくるまって眠っていた。
「俺だって寝込みはルール違反って理解してるよ。
それが、いい男でしょうよ。」
「そうだな…。」
僕は立ち上がって、洗面所に向った。
鏡に向かって、自分を見た。
なんだか変な気分だった。
曲がりなりにも、僕はクリスマスイブを彼女と過ごした訳で…。
それも…金井先生に内緒で…。
昨夜のキスも…初めて…キスしたいと自ら彼女に言った。
「あれも…告白…だよなぁ。」
自覚すると超恥ずかしくなり、慌てて顔を洗った。
多分…金井先生がこの事を知ったら激怒するだろう。
当たり前だ…僕はわざと昨日…彼女を…金井先生から横取りしたんだ。
けど…僕は後悔なんてしてない。
もう…自分を否定したくない…。
リビングに戻った僕はキッチンでコーヒーを入れた。
「久瀬も飲むか?」
「あ、サンキュー!」
コーヒーを片手に僕はカーテンを開けて窓の外を見た。
外は真っ白な雪が降り積もり、キラキラと朝日を反射させていた。
「あ…朝ですね…。
おはようございます。」
彼女がポーッとした表情で頭を下げた。
「おはよう。」
「おはよう田宮。」
まさか彼女の寝起の顔を自分のマンションで見る事があるなんて…全然想像してなかった。
低血圧なのか、彼女はポーッとしながらユラユラと洗面所の方に消えて行った。
「金井先生に知られたら大変だな。
武本っちやん。覚悟しろよ。
俺はいつだって武本っちやんの味方だからな。」
「ありがとう。心強いよ。」
本当だ…久瀬がいなかったら僕は何も出来ないクソガキだった。
つくづく、いい奴なんだと感謝した。
「そうだなぁ。
大晦日から1日に掛けて開けといてよ。実家帰らないで。」
久瀬が唐突に言った。
「えっ…なんで。」
「ここに受験生いるでしょうが!
初詣に行くに決まってんだろ。
一応、神頼みも必要な訳よ。
武本っちやんだって、恋愛成就頼んだ方がいいんじゃない?
年明けから絶対にトラブるの決定してるんだし。」
金井先生の事だよなぁ。それ。
「田宮も絶対に連れてくからさ。」
「あ、ああ。わかった。」
「ったく。
田宮の名前出ただけで喜ぶなよ。
女子高生みたいだなぁ。」
「誰か女子高生だよ!乙女じゃねーよ!」
久瀬がソファで大笑いし始めたので安東もモゾモゾと目を覚ました。
朝食の準備を田宮と安東が並んで始めた。
「本当、不思議だ。
普通、ああやって並んでると付き合ってる?とか考えちゃうけど…オカンオーラがハンパないから、女子2人に見える。」
安東のオカンオーラに僕は驚いた。
「そこなんすよねー。
黙ってりゃそこそこイケてるのに。
だから彼女に逃げられちゃうんすよ。」
「女子力高いんだなぁ。」
「ダメだよ!武本っちやんには安東先輩だけは絶対に譲らないからね。」
「いらねーよ。男なんて。」
リビングで朝食を待ちながら下らない話しを僕と久瀬はしていた。
2人が作ったトーストとスクランブルエッグ、ウィンナー、サラダと、フルーツジュースを僕と久瀬は競い合うように食べた。
ひと通り食べ終わり、3人は帰宅準備をして、僕は駅前とバス停まで見送る為の準備をしていた。
4人でマンションを出た方が目撃された時の事を考えるとベストな選択だった。
「そういや、安東お前受験生じゃないか?
大丈夫なのか?」
ふと、僕は疑問に思った。
「いや…ちょっとメンタルやられてるから、このくらいの息抜きがあった方が。」
あ、そうか振られたって言ってたっけ。
「大丈夫、大丈夫もし大学落ちたら俺ん家の財力使ってでも、なんでもしてあげるから。」
「久瀬…。マジお前が心配だわ僕は。
そんな思考回路で世の中渡ろうとするな。
常識的感覚なさ過ぎなんだよ。」
「そっすねー。
俺、安東先輩いないと浮いちゃいますよね。」
「大丈夫です。
意外とこの世の中浮いてる人間だらけですから。
ここにいる人達も含めて。」
田宮が久瀬をサポートするように言った。
それから僕等はアレコレと話し始めた。
久瀬に初めて会った時の安東の事や、僕と田宮が教室でバトった事など、話しは尽きなかった。
あ…寒い!…眩しい…朝か…。
あのまま全員知らない間に寝てしまったようで。
「あれ…。」
立ち上がろうとすると何かが腰に巻きついていた。
掛けられていた毛布をめくる。
げっ!
…田宮が後ろから僕の腰に抱き枕のように腕を絡ませて眠っていた。
僕は彼女頭を軽く撫でて、腰に回された手を解いた。
スヤスヤ眠る彼女が可愛くて…紅い唇にキスしようとした。
「たーーけもっーちゃん!」
「…起きてたのか…久瀬。」
「寝込みは襲っちゃダメでしょ~。
正々堂々とやらなきゃ。」
「わ、わかってる。」
僕は耳まで真っ赤になった。
久瀬はソファの上で安東を膝枕していた。
安東はハムスターのように丸くなって毛布にくるまって眠っていた。
「俺だって寝込みはルール違反って理解してるよ。
それが、いい男でしょうよ。」
「そうだな…。」
僕は立ち上がって、洗面所に向った。
鏡に向かって、自分を見た。
なんだか変な気分だった。
曲がりなりにも、僕はクリスマスイブを彼女と過ごした訳で…。
それも…金井先生に内緒で…。
昨夜のキスも…初めて…キスしたいと自ら彼女に言った。
「あれも…告白…だよなぁ。」
自覚すると超恥ずかしくなり、慌てて顔を洗った。
多分…金井先生がこの事を知ったら激怒するだろう。
当たり前だ…僕はわざと昨日…彼女を…金井先生から横取りしたんだ。
けど…僕は後悔なんてしてない。
もう…自分を否定したくない…。
リビングに戻った僕はキッチンでコーヒーを入れた。
「久瀬も飲むか?」
「あ、サンキュー!」
コーヒーを片手に僕はカーテンを開けて窓の外を見た。
外は真っ白な雪が降り積もり、キラキラと朝日を反射させていた。
「あ…朝ですね…。
おはようございます。」
彼女がポーッとした表情で頭を下げた。
「おはよう。」
「おはよう田宮。」
まさか彼女の寝起の顔を自分のマンションで見る事があるなんて…全然想像してなかった。
低血圧なのか、彼女はポーッとしながらユラユラと洗面所の方に消えて行った。
「金井先生に知られたら大変だな。
武本っちやん。覚悟しろよ。
俺はいつだって武本っちやんの味方だからな。」
「ありがとう。心強いよ。」
本当だ…久瀬がいなかったら僕は何も出来ないクソガキだった。
つくづく、いい奴なんだと感謝した。
「そうだなぁ。
大晦日から1日に掛けて開けといてよ。実家帰らないで。」
久瀬が唐突に言った。
「えっ…なんで。」
「ここに受験生いるでしょうが!
初詣に行くに決まってんだろ。
一応、神頼みも必要な訳よ。
武本っちやんだって、恋愛成就頼んだ方がいいんじゃない?
年明けから絶対にトラブるの決定してるんだし。」
金井先生の事だよなぁ。それ。
「田宮も絶対に連れてくからさ。」
「あ、ああ。わかった。」
「ったく。
田宮の名前出ただけで喜ぶなよ。
女子高生みたいだなぁ。」
「誰か女子高生だよ!乙女じゃねーよ!」
久瀬がソファで大笑いし始めたので安東もモゾモゾと目を覚ました。
朝食の準備を田宮と安東が並んで始めた。
「本当、不思議だ。
普通、ああやって並んでると付き合ってる?とか考えちゃうけど…オカンオーラがハンパないから、女子2人に見える。」
安東のオカンオーラに僕は驚いた。
「そこなんすよねー。
黙ってりゃそこそこイケてるのに。
だから彼女に逃げられちゃうんすよ。」
「女子力高いんだなぁ。」
「ダメだよ!武本っちやんには安東先輩だけは絶対に譲らないからね。」
「いらねーよ。男なんて。」
リビングで朝食を待ちながら下らない話しを僕と久瀬はしていた。
2人が作ったトーストとスクランブルエッグ、ウィンナー、サラダと、フルーツジュースを僕と久瀬は競い合うように食べた。
ひと通り食べ終わり、3人は帰宅準備をして、僕は駅前とバス停まで見送る為の準備をしていた。
4人でマンションを出た方が目撃された時の事を考えるとベストな選択だった。
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