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3学期
愛が為に
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「…とまぁ、ザックリ話すとこんな感じだな。
って!おい!何でお前が泣いてんだよ!」
「すいません!でも!…でも!」
僕は涙が溢れて止まらなかった…。
そして思わず、清水先生を抱きしめた。
「だー!俺にンな趣味ねぇ!離れろ!」
ガッ!
思い切り殴られた。
「痛っう!マジに殴らなくても。
せっかく感動してたのに…。」
僕は頭を抱えた。
「うるせぇ!恥ずかしくなるだろ!
そういうの!」
清水先生はかなり赤い顔をしていた。
でも、遥さんは清水先生をちゃんと愛していたんだ…。
そして、清水先生も本気で遥さんを愛したんだ…。
結果は良くなかったけど…。
彼女を死の世界から救うヒントはあるのだろうか?
彼女と遥さんの違い…それは生きる事に怯えている遥さんに対して…彼女は怯えている訳では無い。
彼女は…汚れる事を恐れてはいない…。
むしろ全てを受け入れてる…。
全てを否定せず死をも受け入れる…そんな彼女をどうやって…。
僕しか救えない…久瀬はそう言ってる。
清水先生と遥さんは愛ゆえに死を選んだ…。
彼女と遥さんは似ているようで真逆な感覚で、死を捉えてるのかも知れない。
遥さんは現実のこの世界を嫌って、旅立った。
彼女は反転する世界に憧れた。
何かが違う…。
違いは何だ…?
ハッキリとした違いがわかれば、突破口が見えてくるのか?
やはり死に違い人間でなければ、彼女を救えないのだろうか?
《勉強会》…どうしても、そこに行き着く。
僕が彼女にもっと近づく事しかないのだろう。
全ての記憶の向こうにいる、死に…彼女の世界を共有出来る僕しか…。
あれ…?僕は1つの疑問点に気が付いた。
「清水先生は後追い自殺は、考えなかったんですか?」
「お?お前は俺に死んで欲しかったか?」
「ちっ違います!!そういうこと言わないで下さい!」
清水先生は焼酎を煽って、僕に向き直った。
「だってよぉ~~。
遥は死ぬなって言ったんだよ。
あの…手に握られた俺の分の青酸カリ…。
そういう事になるだろ。
ギリギリまで生きろって…。
俺には、そうしか理解出来なかった。」
「…そうですね。
遥さんは、清水先生には天寿を全うしてほしかったんですね。
自分は出来なくて、向こうの世界で待ってるけど…清水先生には、この世界で生きる力があったから…。」
この世界で生きる力…彼女には無いだろうか?
いや…どう見ても…ある気がする。
遥さんのように、この世界を嫌ってる訳じゃない…初めは拒絶してると思ったけど…彼女はよく笑い、すんなりと現実を受け止める…。
全てを…良いも悪いも全てを…受け入れる…。
生も…死も…自分の環境でさえも…。
そうか!そこに彼女を救い出すヒントがあるんじゃないか?
嫌いという概念がない…この世界を嫌ってる訳じゃない…だったら!
生きる理由…!!
そうだよ…それがあれば彼女を救える!
「清水先生!!」
ガタッ!
清水先生がいきなり叫んだ僕に驚いてコケた。
「うわっ!何だよ何だよ!さっきから!
お前は俺に何したいんだよ!」
「ありがとうございます!
やっぱり、遥さんの話しを聞けて良かった。」
「…お。何か掴んだか?」
「はい!多分ですけど。」
答えではないものの、確実にこれはヒントだ!
「そっか…遥の話しは役に立ったか…。」
清水先生の顔が、心なしか嬉しそうだった。
まるで、ここにいない遥さんを感じられたように。
「乾杯しましょう!遥さんに!」
僕は清水先生のグラスを持つ手を持ち上げた。
「わかったよ。ほら。乾杯!」
「乾杯!!」
今夜のお酒はとてつもなく美味しかった。
楽しくて、嬉しくて、美味しくて…。
ここにいないはずの遥さん…そして…僕は彼女を感じていた。
って!おい!何でお前が泣いてんだよ!」
「すいません!でも!…でも!」
僕は涙が溢れて止まらなかった…。
そして思わず、清水先生を抱きしめた。
「だー!俺にンな趣味ねぇ!離れろ!」
ガッ!
思い切り殴られた。
「痛っう!マジに殴らなくても。
せっかく感動してたのに…。」
僕は頭を抱えた。
「うるせぇ!恥ずかしくなるだろ!
そういうの!」
清水先生はかなり赤い顔をしていた。
でも、遥さんは清水先生をちゃんと愛していたんだ…。
そして、清水先生も本気で遥さんを愛したんだ…。
結果は良くなかったけど…。
彼女を死の世界から救うヒントはあるのだろうか?
彼女と遥さんの違い…それは生きる事に怯えている遥さんに対して…彼女は怯えている訳では無い。
彼女は…汚れる事を恐れてはいない…。
むしろ全てを受け入れてる…。
全てを否定せず死をも受け入れる…そんな彼女をどうやって…。
僕しか救えない…久瀬はそう言ってる。
清水先生と遥さんは愛ゆえに死を選んだ…。
彼女と遥さんは似ているようで真逆な感覚で、死を捉えてるのかも知れない。
遥さんは現実のこの世界を嫌って、旅立った。
彼女は反転する世界に憧れた。
何かが違う…。
違いは何だ…?
ハッキリとした違いがわかれば、突破口が見えてくるのか?
やはり死に違い人間でなければ、彼女を救えないのだろうか?
《勉強会》…どうしても、そこに行き着く。
僕が彼女にもっと近づく事しかないのだろう。
全ての記憶の向こうにいる、死に…彼女の世界を共有出来る僕しか…。
あれ…?僕は1つの疑問点に気が付いた。
「清水先生は後追い自殺は、考えなかったんですか?」
「お?お前は俺に死んで欲しかったか?」
「ちっ違います!!そういうこと言わないで下さい!」
清水先生は焼酎を煽って、僕に向き直った。
「だってよぉ~~。
遥は死ぬなって言ったんだよ。
あの…手に握られた俺の分の青酸カリ…。
そういう事になるだろ。
ギリギリまで生きろって…。
俺には、そうしか理解出来なかった。」
「…そうですね。
遥さんは、清水先生には天寿を全うしてほしかったんですね。
自分は出来なくて、向こうの世界で待ってるけど…清水先生には、この世界で生きる力があったから…。」
この世界で生きる力…彼女には無いだろうか?
いや…どう見ても…ある気がする。
遥さんのように、この世界を嫌ってる訳じゃない…初めは拒絶してると思ったけど…彼女はよく笑い、すんなりと現実を受け止める…。
全てを…良いも悪いも全てを…受け入れる…。
生も…死も…自分の環境でさえも…。
そうか!そこに彼女を救い出すヒントがあるんじゃないか?
嫌いという概念がない…この世界を嫌ってる訳じゃない…だったら!
生きる理由…!!
そうだよ…それがあれば彼女を救える!
「清水先生!!」
ガタッ!
清水先生がいきなり叫んだ僕に驚いてコケた。
「うわっ!何だよ何だよ!さっきから!
お前は俺に何したいんだよ!」
「ありがとうございます!
やっぱり、遥さんの話しを聞けて良かった。」
「…お。何か掴んだか?」
「はい!多分ですけど。」
答えではないものの、確実にこれはヒントだ!
「そっか…遥の話しは役に立ったか…。」
清水先生の顔が、心なしか嬉しそうだった。
まるで、ここにいない遥さんを感じられたように。
「乾杯しましょう!遥さんに!」
僕は清水先生のグラスを持つ手を持ち上げた。
「わかったよ。ほら。乾杯!」
「乾杯!!」
今夜のお酒はとてつもなく美味しかった。
楽しくて、嬉しくて、美味しくて…。
ここにいないはずの遥さん…そして…僕は彼女を感じていた。
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