スペースシエルさんReboot-R 〜宇宙生物に寄生されましたぁ!〜

柚亜紫翼

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020 - りんしぇーるさんのにちじょう -

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020 - りんしぇーるさんのにちじょう -

・・・

ピッ・・・起床の時間です

「スヤァ・・・」

ピッ・・・起床の時間です

「くぅ・・・すぴー」

ピッ・・・起床の時間です

「・・・」

ピピッ・・・起床しないと上司に怒られるのではないですか?

もぞっ

「んぅ・・・今何時ぃ・・・」

ピッ・・・ローゼリア標準時間で午前6ロリ20ショタァです、既にシャワーを浴びる時間はありません、あと13ショタァを過ぎると朝食の時間も無くなる可能性があります・・・

がばっ!

「わぁぁ!、寝坊したぁ!」

ピッ・・・おはようございますマスター

「ひぃっ!、昨日遅くまで一人えっちしてたから汗臭いし髪もボサボサだぁ!、エディ何でもっと早く起こしてくれなかったの?」

ピッ・・・指示されておりました5ロリ50ショタァに起こしました、無視されていましたので5ショタァ間隔で合計6回・・・

「あぁぁぁ!、それは謝るからシャワーを浴びてすぐに家を出た時のお仕事に遅れる確率は?」

ピッ・・・シャワーを浴びた後全力で走り駅に着くまで20ロリィ、マスターの体力が駅まで持続し運良く列車の待ち時間が無い場合遅れる確率は68・・・運の要素を除くと98・・・

「遅刻確定だぁ!」

私は自室から飛び出し、エルちゃんのお部屋にある洗浄機を使って夜の間に汗で汚れた宇宙服の中を綺麗に洗い流します。

ぶぉぉぉぉぉぉぉ・・・

「お願いだから早く終わってぇ!」

ぉぉぉぉ・・・

ピピッ・・・センジョウシュウリョウ・・・

だっ!

次は浴室に入り頭と身体を着ている宇宙服ごと洗います。

わっしゃわっしゃ・・・

しゃわわわぁ・・・

ぶぉぉぉ・・・

「わぁぁん、髪がなかなか乾かないよぉ!」

髪を乾かし終えると次は歯磨き、3種類のお薬を飲んで家を出ます、お化粧している暇なんてありません!。






私の名前はリン・・・、リンシェール・フェルミスと言います、長命種の137歳でローゼリア軌道上にある8号ステーションの入港局検疫係に勤務している職員です。

家族構成は両親と兄・・・兄さんはお仕事で別のステーションに住んでいるからお家には居ません、あとは歳の離れた妹が一人。

お仕事が忙しくて家を空けることが多いお父さんはステーションを運営する星団ローゼリア支局の局長で、お母さんはステーション内にある医局に勤める医師です。

お母さんは今日は夜勤だし、妹は医局の保育施設に預けているので今家に居るのは私一人・・・普段なら寝坊してもお母さんが起こしてくれるのに・・・。





「はぁっ・・・はぁっ・・・間に合いましたぁ」

家を出てから全力で走ったおかげでいつもより3便遅れ待ち時間無しで職場の入管行き列車に乗ることが出来ました。

でもシャワーを浴びたのに朝から汗だくに・・・こんな事ならシャワー浴びなくてもよかったし!、宇宙服の中が汗で濡れて気持ち悪いです、それに・・・。

毎日の事だから慣れているのだけど列車の中で私はとても目立つのです、原因は今着ている宇宙服。

宇宙船に乗って外からやって来る人が多い入港ドックの中だと宇宙服を着ている人は結構居ます、でも居住区や商業区で私のような格好をしている人は殆ど・・・いえ全く居ないのです。

身体にぴったりとした薄い宇宙服はとてもえっちで乗客・・・特に男性からの視線が刺さります、別に私だって好きでこんな恥ずかしい格好をしているわけでは無いのです!。

これは、私自身への罰・・・エルちゃんに対する償い、だから私はどんなに恥ずかしくても我慢しないと・・・。

ピッ・・・現在時刻8ロリ20ショタァ・・・就業時間です、マスターの遅刻が確定しました

左腕に装着している生活サポートシステム・・・エディが残酷な現実を私に突き付けます、それに音声をマナーモードにしていなかったので列車内にメッセージが鳴り響き、乗客が生暖かい目を私に・・・。

ざわざわっ・・・

「遅刻・・・ぷぷっ」

「ママー、あの宇宙服のお姉さん遅刻だって」

「ダメでしょジョエルちゃん!・・・ごめんなさいお嬢ちゃん」

「あの遅刻の女の子・・・可愛いな」

「あぁ、こんな場所で上に何も羽織らず宇宙服のまま歩くなんて珍しいよな」

「すげぇエロいぜ、目の保養になるから俺はいいけどよ」

ざわざわ・・・

「あぅ・・・」

フルフル・・・

羞恥に耐えていると列車がようやく職場近くの駅に到着しました。








「貴方、最近気が緩んでいるのではなくて?」

「あぅ・・・申し訳ありません」

「あら、お化粧もしていないようね、可愛いからお化粧は必要ないと思っているのかしら?、でもお客様相手だと失礼になる事もあるわ」

「申し訳・・・」

「それに、他の子達との付き合いも悪いようね、早く帰って男と遊んでるって噂もあるようだけど、同僚達と交流を深めるのは時間の無駄かしら?」

「いえ、そのような事は・・・ぐすっ」

「あら、泣いちゃった?、私がいじめているように見えるじゃない、可愛い子は泣けば許されるから羨ましいわ」

「・・・」

「・・・以後気をつけてね」

「申し訳ありませんでした、ミリーナ先輩」

「私に謝っても仕方ないわ、深夜勤務明けなのに今貴方の持ち場で仕事をしているミキアさんにお礼を言っておきなさい」

「・・・はい」







「あの・・・ミキアさん、すみません遅刻してしまって・・・」

「あ?、ふざけんなよ!、夜勤明けで眠いのに何で私がお前の仕事までやらなきゃいけねぇんだよ!」

「すっ・・・すみません!」

「今度私達の飲み会に付き合え、全部お前の奢りな、それで許してやるよ」

「・・・そんな」

「文句ある?」

「いえ・・・」







酷い目に遭いました・・・先輩からは怒られるし今度4人にお酒を奢らないといけなくなったし・・・遅刻した私が悪いのだけど。

最初はこんな殺伐とした職場じゃなかったのに・・・2年前に主任が交代した頃からおかしくなりました。

当時から私は他の同僚達とあまり交流をしていませんでした、事務的な会話でも仕事に支障は無かったし同僚も私に対して無関心・・・でも新しい主任が事あるごとに私を贔屓し始めたのです。

「リンちゃん可愛いねー、今度食事に行こう」

「夜更かしするとお肌に悪い、夜勤なんてしなくていいよ」

「真面目で優秀なリンちゃんに比べたら他の連中なんて・・・」

私は主任に特別扱いはやめて欲しいと言ったし主任の上司・・・検疫係長にも助けを求めました、でも主任は貴族で彼の家はこのステーションに多額の寄付をしていたのです。

無能だから役に立たない、でも家に居ると問題を起こすから厄介払いのような形でこのステーションに来たのだそう、だから彼の機嫌を損ねたくない・・・と係長が申し訳なさそうに言っていました。

あのクソ野郎には何度か人の居ないお部屋に連れ込まれて身体を触られたり、キスをされたり・・・幸いこの宇宙服を着ていたからそれ以上の事はされていないのですが・・・。

「くそっ、脱げない、暗証番号を教えなさい!」

教えて何するつもりだよ!、そう思いつつ目に涙を浮かべて「嫌・・・お願いやめて」と言うと大人しく引き下がるのである意味ヘタレでちょろい奴です、本当に不快だから早く死んで欲しい・・・。

しゅっ・・・ピッ・・・

「検疫官交代、担当ミキア・プルゥーンからリンシェール・フェルミス、18番窓口、現在時刻9ロリ50ショタァ・・・」

検疫所窓口の端末に身分証を翳して担当をミキアさんから私に変更しました、先輩からのお説教が長くて結構時間が過ぎたけど今から私のお仕事が始まります。

「あれ・・・ミキアさん今日1件も検疫してないし・・・あんなに偉そうに仕事交代してやった感出してたのに性格腐ってるなぁ・・・」

ピー・・・ピー・・・約2ロリィ後に第35番ドックに負傷者を乗せた緊急事案の旅客船が入ります、関係者は至急・・・

「緊急事案?、何だろ・・・でも35番ドックならこの窓口には来ないかも」

ピピッ・・・

お客さんが来たようです。

「検疫はこの窓口でいいかな?」

「はい!、惑星ローゼリア軌道第8号ステーションにようこそ!、検疫担当のフェルミスと申します!」

おぉ、渋くてかっこいいおじさんだ、私はマニュアル通りモニターに映し出された船に関するデーターを確認します。

表示は全て青・・・ドックに停泊している船をスキャンした結果に問題があれば項目が赤で表示されるのです。

「船体は問題ありませんでしたので次はあなたの身体をスキャンさせて頂きます、そちらのスキャン用ベッドに横になって下さい・・・病歴はありますか?」

「いえ、特に無いですね」

「ではスキャンを始めます」

ぶぅぅぅぅん・・・

「スキャンの結果が出ました、危険物なし、危険生物や病原体などは確認できませんでした、こちらは検疫証明証とステーション滞在許可証になります」

「ありがとう・・・最近ここの検疫担当官は礼儀がなっていなくて不快だったのだが君は丁寧に対応してくれた、どうもありがとう」

「いえ・・・」

渋いおじさんはスキャンの時に脱いでいた上着を羽織り、スーツケースを抱えてゲートを出て行きました。






・・・

「ありがとう」

「いえ、どうぞ良い旅を」

今ゲートを出て行った人は新婚だという2人、このステーションに新婦さんのお婆様が住んでいるのだとか、今日は結婚の挨拶をするのだと幸せそうに笑っていました。

「ふぅ・・・もうすぐお昼・・・お隣の17番窓口にお昼からの検疫官が入ったから何処かで昼食を買ってこようかな」

私はお昼の食事はドック内の売店でパンを買うかスタッフ用の食堂で済ませています、窓口に休憩中の札を掛けようとした時、誰かが窓口に向かって歩いて来ます。

「・・・お腹空いてるのにお昼遅くなるじゃない、売店のパンが無くなっちゃう」

そんな事を思いながら通路に目を向けると・・・。

「嘘・・・エルちゃん?」

私の姿を見つけて笑顔で手を振っている女の子・・・私の親友、エルちゃんが立っていました。

「リンちゃん、久しぶりだねー」

思わずエルちゃんを抱き締めようと窓口から外に出そうになったけど・・・規則では検疫が終わるまで職員は対象者に触れてはいけないのです。

「わぁ・・・エルちゃん、ここに来るなら何で連絡してくれなかったの?」

「したよ、こっちの時間だと昨日の夜になるかな?、少し時間が遅かったかもだけど」

昨日は少し早く寝たし今朝は寝坊したからメッセージを読んでいませんでした・・・。

「ごめん、今朝寝坊して気付かなかったよ」

「あはは、リンちゃんらしいね」

「むぅ・・・エルちゃん酷い!」

「ステーションの中に入りたいんだけど検疫お願いできるかな?、今日は僕のお家に帰って明日の夜はリンちゃんのところに遊びに行こうかなって」

「あ、うん、じゃぁスキャンするからそこに横になって」

エルちゃんが杖を壁に立て掛け、スキャン用ベッドに移動しながら私に言いました。

「リンちゃんの担当窓口探すの大変だったよー、向こうの窓口で検疫の人に聞こうとしたら無視されたし」

ピキッ・・・

確かに今日のエルちゃんは首輪を隠してないから宿主なのはすぐ分かる、私のエルちゃんにそんな酷い事をしたのは誰?、それに宿主の人に話しかけられて無視するのは法律違反だし!。

ピキピキ・・・

「それはどこの窓口の人かなぁ?」

「リンちゃんお顔が怖いよ!、確か4番窓口だったかな・・・」

私は端末を操作してモニターで検疫窓口の担当者一覧を調べます、今の担当は・・・。

「リジー・・・」

あの子は最近ここに配属になって・・・最初は真面目だったのだけど他の担当官に影響されたのか、お仕事が適当になっているのは気付いていました、それに宿主に対する偏見も酷くて・・・。

ぶぅぅぅぅん・・・ピッ

そんな事を考えているうちにスキャンが終わりました、モニターで結果を見ると赤色が沢山・・・身体の中に幼虫が寄生している事が表示されています。

「結果を・・・読み上げるね・・・ベンダル・ワームの幼虫を子宮内3、膣内2、腸内1、胃に2、計8体確認、寄生レベル7、現在身体の内側に根を張り休眠中、投薬により他へ寄生の危険性は無し、防護スーツ異常なし、封印は正常・・・」

「うん、いつもの結果だね」

「・・・安全である事が確認出来た為、滞在を許可する、但し幼虫の活性化を自覚した場合は直ちにステーション外へ退去する事・・・エルちゃん・・・」

我慢していたのに涙が溢れました、エルちゃんがこんな身体になったのは全部私のせいだから・・・。

「泣かないで・・・レベルが進行してなくて一安心だよ、最近は体調も良いし」

「うん・・・ぐすっ・・・」
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