7 / 12
007 - まおうはぜんらのしょただった! -
しおりを挟む
「あれが魔王?」
「勇者殿、外見に惑わされて油断なさらぬよう・・・魔族は人を欺きます」
「うん・・・」
そこに居たのは角の生えた幼い少年だった・・・この世界に2つある大きな月の明かりに照らされ全裸で地面にぺたんと座っている。
「勇者殿、手を」
「あ、はい」
これは事前にアルフレッドさんと打ち合わせていた事・・・僕に備わっている魔王耐性という特殊能力は魔王からの攻撃を全て無効にする、その対象となるのは僕が触れているもの・・・但し触れていたとしても僕から距離が離れるほど効果は弱くなる。
過去の実例からアルフレッドさんは魔王の攻撃には耐えられない、だから僕と手を繋ぎ少しでもダメージを減らす作戦だ。
僕達はゆっくりと魔王のところへ近付いた。
「グスッ・・・コワイヨゥ・・・タスケテ」
魔王が泣いている・・・だがこれは演技だ、泣きながら僕達の方をチラチラと見て様子を伺っている。
「シネ!」
ぶぉっ!
突然魔王の手から黒い煙が放たれた・・・これも想定済み、王国には過去に魔王と戦った記録が残されている、油断して勇者が近付いたところに魔法攻撃、触れたもの全てが腐り落ちる凶悪な腐食魔法を放つ・・・歴代の魔王は皆この方法で攻撃を仕掛けてくる。
僕はアルフレッドさんを庇い全身で魔法を受けた、魔王耐性があるから効かない筈だ。
手を繋いでいない方の左手ですらりと剣を抜き更に魔王に近付く、この剣は借り物で王家に伝わる聖剣らしい。
ぼとり・・・
「うむ・・・やはり私では役に立たないようだ・・・」
先に魔王を斬ろうとしたアルフレッドさんの機械の右腕が持っていた剣と一緒に腐り落ちた、僕の身体から一番遠いから腐食魔法の余波にやられたのだろう・・・早く魔王を片付けないと!。
ぶぉっ!・・・ぶぉぉっ!
「ヤメロ、クルナァァッ!」
腐食魔法が効かない事を悟った魔王が本気で怯え始めた・・・魔法を乱射する魔王に向けて僕は剣を高く掲げ・・・首を刎ねる。
ざしゅっ!・・・
魔王の首が胴体と切り離されて地面に落ちた。
・・・
つかみっ!
ばきっ!、ぐしゃっ!
「え・・・わぁぁっ!、放せ!」
首を落とされた魔王の身体が僕の足元に倒れたから油断して警戒を緩めた、その隙を突いて首の無い魔王の両手が僕の左足を掴んで握り潰したのだ。
ざしゅっ!、ざしゅっ!・・・
膝から下を潰された僕は慌てて魔王の身体を剣で何度も刺した、ようやく動かなくなった魔王の身体は青い炎に包まれて灰だけが残った。
「終わりましたね勇者殿」
「うん・・・僕、世界を救っちゃった」
左足を失った僕と右腕を失ったアルフレッドさんが地面に座り込む・・・どちらも機械の義手や義足だから新しく作ればいい、先ほど切り落とした魔王の首は少し離れた所で青い炎に包まれていた、あの首もそのうち燃え尽きて灰になるだろう。
「さて、街に戻りましょうか勇者殿」
魔王とはいえ初めて「人」を斬り殺した僕は身体の震えが止まらない、機械なのに震えるなんてどこまでこの身体は精巧に出来てるんだよ・・・そう思いつつアルフレッドさんの肩を借りてゆっくりと立ち上がった。
「うん、帰ろうか」
この洞窟を出ると魔物がまた襲って来るだろう、アルフレッドさんの右腕と剣は腐敗魔法でボロボロになったから僕の借りている聖剣を預けた、僕は丸腰になるが腕は戦闘用のものを着けているから鋭利な爪で魔物くらいなら切り裂ける。
もちろん剣なんて無くてもラオ⚪︎・・・いや、アルフレッドさんは素手で十分強い、この洞窟に入る前だって拳でオークっぽい魔物の頭を粉砕しているのを見たし。
洞窟を出て襲いかかって来る魔物を倒しながら僕は来た時と同様アルフレッドさんを抱き抱えて空に舞い上がる、もう夜明けが近いのか地平線の向こうが明るくなっていた。
このまま山脈を超えて街に向かおう。
「勇者殿、街には魔物避けのシールドが張られているので門の前で降りて下さい」
「了解っ!」
僕はアルフレッドさんの指示通り高度を落として城門の前に降り立った。
義眼の隅に表示されている時計を見るとちょうどお昼だ、門が開いて騎士達が駆け寄って来た、門の上を見ると街の人達が沢山集まっている。
ボロボロの僕達は門番の騎士に抱えられて街に入り、そこから車で領主邸に移動した。
これは後になって分かった事なのだけど・・・街の人達が僕とアルフレッドさんが帰還した様子を撮影し、それが世界中に拡散されたのだ。
勇者が左足を失ったという衝撃的な情報も広がり人々を悲しませた、領主様や国王が勇者は既に全身機械化された身体だから心配無用と告知を出して騒動を収めるのに苦労していたようだ。
それでも一部の有識者の間では異世界から来てくれた勇者様を機械の身体に改造するのは倫理的にどうなのか?、勇者の同意無く強制的に手術が行われたらしい!、召喚自体が人道的に間違っている!、などとしばらく激しい論争が続いたらしい。
「お疲れ様です勇者様」
「うん、怖かったぁ」
僕達の身体の状態はすぐに王都に報告され、オルネン家の屋敷にある転移魔法陣でスチールさん達エンジニア軍団が辺境に駆けつけてくれた、その日の夕方には僕の身体は元通り、アルフレッドさんの腕も予備の腕パーツを使って完全に修復された。
2日後にはこのオルカの街で魔王討伐記念パレードが開かれる予定だ、なのでまだ僕達は王都に帰るわけにはいかない・・・転移魔法陣があるからすぐに帰る事は出来るのだけど領主様に引き留められたのだ。
身体の修復を終えた僕はこの屋敷のメイドさん達の手によって隅々まで洗われた。
この後領主様に戦果を報告するのだ・・・と言ってもアルフレッドさんが胸に付けていた小型カメラで討伐の様子が記録されているからその動画を鑑賞をしつつ補足事項があれば説明という感じになるだろう。
まだしばらく時間があるので僕は用意されていた客間のベッドで横になっていた。
ふと視線を感じてそちらに目を向けると少し開いた扉の隙間から誰かが覗いている。
僕と目が合った・・・扉が閉まる。
目を逸らすとまた扉が開いて僕を見ている。
「おいでー」
手招きすると扉の隙間から幼女が現れた・・・アンジェリカちゃんだ、小動物みたいでとても可愛い。
とてとて・・・
僕の方に駆け寄って来た幼女ちゃんが綺麗な仕草で挨拶をする。
「ごっ・・・ごきげんようお義母様!、私はぁ、アンジェリカ・オルネンと申しましゅ!、お会いできりゅのを・・・たっ・・・楽しみにしていましたぁ!」
緊張で挙動不審になりながらアンジェリカちゃんは僕に挨拶をした、僕と同じような身体にぴったりとした全身を覆う服にレースが沢山施された上着を着て足元は花のワンポイントがついた革のブーツを履いている。
「初めまして・・・じゃないね、この前もう会ってるし・・・僕はリィ・ダテハだよ、よろしくね」
「はいっ、お義母様!」
「・・・お義母様というのはやめてもらえるかな、アンジェリカちゃんのお父様とはあくまで書類上の夫婦で・・・わぁぁぁ!」
キラキラした目で見つめていたアンジェリカちゃんの表情が僕の言葉で曇った、目に涙が溜まって鼻水も出てきたぞ、泣かないように我慢しているのか下唇を噛んでプルプル震えている・・・これはまずい!、でも僕にどうしろと!。
「まっ、待って!、泣かないで!、ほらお義母様だよぉ!」
なでなで・・・
これくらいの年齢の幼女なんて相手した事がないから対応に困る、咄嗟に頭を撫でて思わずお義母様だと言ってしまった・・・領主様はアンジェリカちゃんに何て説明してるんだ?、このまま僕がこの子の母親になる方向で話が進んでそうなんだけど!。
「ぐしゅっ・・・ひっく・・・ぐす・・・・お義母様ぁ・・・」
ぽすっ・・・
幼女ちゃんが僕に抱きついて泣いている、本当にどうしよう・・・。
なでなで・・・
・・・
「すぅ・・・ぴー・・・すやぁ・・・」
僕に抱きついたまま寝ちゃったよこの幼女・・・。
「子供・・・苦手なんだけどなぁ・・・」
僕はアンジェリカちゃんの頭を撫でながら独り言を呟いた。
「勇者殿、外見に惑わされて油断なさらぬよう・・・魔族は人を欺きます」
「うん・・・」
そこに居たのは角の生えた幼い少年だった・・・この世界に2つある大きな月の明かりに照らされ全裸で地面にぺたんと座っている。
「勇者殿、手を」
「あ、はい」
これは事前にアルフレッドさんと打ち合わせていた事・・・僕に備わっている魔王耐性という特殊能力は魔王からの攻撃を全て無効にする、その対象となるのは僕が触れているもの・・・但し触れていたとしても僕から距離が離れるほど効果は弱くなる。
過去の実例からアルフレッドさんは魔王の攻撃には耐えられない、だから僕と手を繋ぎ少しでもダメージを減らす作戦だ。
僕達はゆっくりと魔王のところへ近付いた。
「グスッ・・・コワイヨゥ・・・タスケテ」
魔王が泣いている・・・だがこれは演技だ、泣きながら僕達の方をチラチラと見て様子を伺っている。
「シネ!」
ぶぉっ!
突然魔王の手から黒い煙が放たれた・・・これも想定済み、王国には過去に魔王と戦った記録が残されている、油断して勇者が近付いたところに魔法攻撃、触れたもの全てが腐り落ちる凶悪な腐食魔法を放つ・・・歴代の魔王は皆この方法で攻撃を仕掛けてくる。
僕はアルフレッドさんを庇い全身で魔法を受けた、魔王耐性があるから効かない筈だ。
手を繋いでいない方の左手ですらりと剣を抜き更に魔王に近付く、この剣は借り物で王家に伝わる聖剣らしい。
ぼとり・・・
「うむ・・・やはり私では役に立たないようだ・・・」
先に魔王を斬ろうとしたアルフレッドさんの機械の右腕が持っていた剣と一緒に腐り落ちた、僕の身体から一番遠いから腐食魔法の余波にやられたのだろう・・・早く魔王を片付けないと!。
ぶぉっ!・・・ぶぉぉっ!
「ヤメロ、クルナァァッ!」
腐食魔法が効かない事を悟った魔王が本気で怯え始めた・・・魔法を乱射する魔王に向けて僕は剣を高く掲げ・・・首を刎ねる。
ざしゅっ!・・・
魔王の首が胴体と切り離されて地面に落ちた。
・・・
つかみっ!
ばきっ!、ぐしゃっ!
「え・・・わぁぁっ!、放せ!」
首を落とされた魔王の身体が僕の足元に倒れたから油断して警戒を緩めた、その隙を突いて首の無い魔王の両手が僕の左足を掴んで握り潰したのだ。
ざしゅっ!、ざしゅっ!・・・
膝から下を潰された僕は慌てて魔王の身体を剣で何度も刺した、ようやく動かなくなった魔王の身体は青い炎に包まれて灰だけが残った。
「終わりましたね勇者殿」
「うん・・・僕、世界を救っちゃった」
左足を失った僕と右腕を失ったアルフレッドさんが地面に座り込む・・・どちらも機械の義手や義足だから新しく作ればいい、先ほど切り落とした魔王の首は少し離れた所で青い炎に包まれていた、あの首もそのうち燃え尽きて灰になるだろう。
「さて、街に戻りましょうか勇者殿」
魔王とはいえ初めて「人」を斬り殺した僕は身体の震えが止まらない、機械なのに震えるなんてどこまでこの身体は精巧に出来てるんだよ・・・そう思いつつアルフレッドさんの肩を借りてゆっくりと立ち上がった。
「うん、帰ろうか」
この洞窟を出ると魔物がまた襲って来るだろう、アルフレッドさんの右腕と剣は腐敗魔法でボロボロになったから僕の借りている聖剣を預けた、僕は丸腰になるが腕は戦闘用のものを着けているから鋭利な爪で魔物くらいなら切り裂ける。
もちろん剣なんて無くてもラオ⚪︎・・・いや、アルフレッドさんは素手で十分強い、この洞窟に入る前だって拳でオークっぽい魔物の頭を粉砕しているのを見たし。
洞窟を出て襲いかかって来る魔物を倒しながら僕は来た時と同様アルフレッドさんを抱き抱えて空に舞い上がる、もう夜明けが近いのか地平線の向こうが明るくなっていた。
このまま山脈を超えて街に向かおう。
「勇者殿、街には魔物避けのシールドが張られているので門の前で降りて下さい」
「了解っ!」
僕はアルフレッドさんの指示通り高度を落として城門の前に降り立った。
義眼の隅に表示されている時計を見るとちょうどお昼だ、門が開いて騎士達が駆け寄って来た、門の上を見ると街の人達が沢山集まっている。
ボロボロの僕達は門番の騎士に抱えられて街に入り、そこから車で領主邸に移動した。
これは後になって分かった事なのだけど・・・街の人達が僕とアルフレッドさんが帰還した様子を撮影し、それが世界中に拡散されたのだ。
勇者が左足を失ったという衝撃的な情報も広がり人々を悲しませた、領主様や国王が勇者は既に全身機械化された身体だから心配無用と告知を出して騒動を収めるのに苦労していたようだ。
それでも一部の有識者の間では異世界から来てくれた勇者様を機械の身体に改造するのは倫理的にどうなのか?、勇者の同意無く強制的に手術が行われたらしい!、召喚自体が人道的に間違っている!、などとしばらく激しい論争が続いたらしい。
「お疲れ様です勇者様」
「うん、怖かったぁ」
僕達の身体の状態はすぐに王都に報告され、オルネン家の屋敷にある転移魔法陣でスチールさん達エンジニア軍団が辺境に駆けつけてくれた、その日の夕方には僕の身体は元通り、アルフレッドさんの腕も予備の腕パーツを使って完全に修復された。
2日後にはこのオルカの街で魔王討伐記念パレードが開かれる予定だ、なのでまだ僕達は王都に帰るわけにはいかない・・・転移魔法陣があるからすぐに帰る事は出来るのだけど領主様に引き留められたのだ。
身体の修復を終えた僕はこの屋敷のメイドさん達の手によって隅々まで洗われた。
この後領主様に戦果を報告するのだ・・・と言ってもアルフレッドさんが胸に付けていた小型カメラで討伐の様子が記録されているからその動画を鑑賞をしつつ補足事項があれば説明という感じになるだろう。
まだしばらく時間があるので僕は用意されていた客間のベッドで横になっていた。
ふと視線を感じてそちらに目を向けると少し開いた扉の隙間から誰かが覗いている。
僕と目が合った・・・扉が閉まる。
目を逸らすとまた扉が開いて僕を見ている。
「おいでー」
手招きすると扉の隙間から幼女が現れた・・・アンジェリカちゃんだ、小動物みたいでとても可愛い。
とてとて・・・
僕の方に駆け寄って来た幼女ちゃんが綺麗な仕草で挨拶をする。
「ごっ・・・ごきげんようお義母様!、私はぁ、アンジェリカ・オルネンと申しましゅ!、お会いできりゅのを・・・たっ・・・楽しみにしていましたぁ!」
緊張で挙動不審になりながらアンジェリカちゃんは僕に挨拶をした、僕と同じような身体にぴったりとした全身を覆う服にレースが沢山施された上着を着て足元は花のワンポイントがついた革のブーツを履いている。
「初めまして・・・じゃないね、この前もう会ってるし・・・僕はリィ・ダテハだよ、よろしくね」
「はいっ、お義母様!」
「・・・お義母様というのはやめてもらえるかな、アンジェリカちゃんのお父様とはあくまで書類上の夫婦で・・・わぁぁぁ!」
キラキラした目で見つめていたアンジェリカちゃんの表情が僕の言葉で曇った、目に涙が溜まって鼻水も出てきたぞ、泣かないように我慢しているのか下唇を噛んでプルプル震えている・・・これはまずい!、でも僕にどうしろと!。
「まっ、待って!、泣かないで!、ほらお義母様だよぉ!」
なでなで・・・
これくらいの年齢の幼女なんて相手した事がないから対応に困る、咄嗟に頭を撫でて思わずお義母様だと言ってしまった・・・領主様はアンジェリカちゃんに何て説明してるんだ?、このまま僕がこの子の母親になる方向で話が進んでそうなんだけど!。
「ぐしゅっ・・・ひっく・・・ぐす・・・・お義母様ぁ・・・」
ぽすっ・・・
幼女ちゃんが僕に抱きついて泣いている、本当にどうしよう・・・。
なでなで・・・
・・・
「すぅ・・・ぴー・・・すやぁ・・・」
僕に抱きついたまま寝ちゃったよこの幼女・・・。
「子供・・・苦手なんだけどなぁ・・・」
僕はアンジェリカちゃんの頭を撫でながら独り言を呟いた。
0
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜
キノア9g
ファンタジー
※本作はフィクションです。
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」
20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。
一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。
毎日19時更新予定。
陸上自衛隊 異世界作戦団
EPIC
ファンタジー
その世界は、日本は。
とある新技術の研究中の暴走から、異世界に接続してしまった。
その異世界は魔法魔力が存在し、そして様々な異種族が住まい栄える幻想的な世界。しかし同時に動乱渦巻く不安定な世界であった。
日本はそれに嫌が応にも巻き込まれ、ついには予防防衛及び人道支援の観点から自衛隊の派遣を決断。
此度は、そのために編成された〝外域作戦団〟の。
そしてその内の一隊を押しつけられることとなった、自衛官兼研究者の。
その戦いを描く――
自衛隊もの、異世界ミリタリーもの……――の皮を被った、超常テクノロジーVS最強異世界魔法種族のトンデモ決戦。
ぶっ飛びまくりの話です。真面目な戦争戦闘話を期待してはいけない。
最初は自衛隊VS異世界軍隊でコンクエストをする想定だったけど、悪癖が多分に漏れた。
自衛隊名称ですが半分IF組織。
オグラ博士……これはもはや神話だ……!
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
川で溺れていた猫を助けようとして飛び込屋敷に連れていかれる。それから私は、魔物と戦い手足を失った寝たきりの伯爵様の世話人になることに。気難しい伯爵様に手を焼きつつもQOLを上げるために努力する私。
そんな私に伯爵様の主治医がプロポーズしてきたりと、突然のモテ期が到来?
エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる