超人が異世界に転生したら

幼児期

ー別れー凛・竜也

ーーーーーーーーー凛sideーーーーーーー


事故からちょうど一週間。

   あの事故は日本を超え、世界中に報道された。

   そして2日後、警察による厳重警備の中で春輝の告別式が行われた。参列者には、クラスメイトから芸能人、一流企業の社長、政界の大御所まで1000人を超えた。

    総理大臣や、アメリカ大統領からのビデオメッセージまで届いていた。

改めて、春輝の異常さを実感した。

春輝はやっぱり超人だった。



    私は春輝に、助けられてから春輝が好きになった。


ーーーでも、春輝にこの思いを伝えられなかった。



これが私の一生の後悔になるだろう。





ーーーーーーー   竜也side   ーーーーーーー

    本当であれば夏休み8日目となる今日、臨時の集会が開かれた。

   みんな泣いていた。

   春輝は、みんなから尊敬されていた。生徒会長として、一人の人間として。


もちろん俺も、春輝の事を尊敬している。

   凛がいじめに遭っていた時、俺は凛の力になってあげられなかった。それどころか俺は凛を避けていた。幼馴染だったのにだ。

だけど春輝は、凛の力になってあげていた。 

   俺は、人間として、幼馴染として春輝が凄いと思った。


   そして凛は、その時から春輝の事が好きになったらしい。


クソ！
やっと二人がくっつくと思ったのに！！

なんで死んじまうんだよ！！！


ーーーーー凛が可愛そうだろ。