そんなに好きなら、わかったよ！ 題名は『テンプレどおりの異世界生活』これで文句はないだろう！！！！！

まずは偵察に行こうよ！

　ゴブリン巣窟の壊滅依頼を受けた俺たち三人組と五つ子パーティーは、ひとまずそのゴブリンの偵察をすることにした。

　全員で行くと目立ち過ぎて見つかってしまう可能性があった為、偵察に行く人選を事前に絞る必要性がある。俺たちからは俺とオリビアが、五つ子達からは、イチロウとドザエもんがそれぞれ選ばれていた。

　選ばれた人は、偵察に行く前に自分なりの用意をして町の中央広場噴水に集合することになっている。

　今、俺とオリビアは準備を済ませて残りの二人を待っていた。



「あいつら、ちょっと遅すぎないか？」



　少し苛立ちを隠しきれずにオリビアが言った。



「そうだな。もう、約束の時間から３０分以上も経ってるもんな」



　そう言いつつ俺は、とても不思議だった。なぜ、偵察に掟破りのドザエもんが選ばれたのか？　こんなに遅刻までして何の用意をしているのか？

　そんな考えを巡らせていると、広場の向こうから土煙をあげながら凄い速さで何かが走って来るのに気が付いた。

　それは、どんどんとこちらに急接近してきて、俺たちを追い越し、しまいには噴水の中にバシャーンと落っこちた。

　しばらく見守っていると死体のように水面に浮いていたそれはザバーっと突然、立ち上がり水滴を垂らしながらこちらに歩いてきて俺達の前で止まった。



「ゴメン、ゴメン。こいつを作るのについ手間取って遅刻しちゃったよ」



　そう言ったのは俺たちが待っていた青い全身タイツのドザえもん。作るのに手間取ったと指し示すのは背中に紐でくくり付けた木製の扉ドアだった。

　俺達は、あまりの事に何も言えずに棒立ちになり立っていると、その紐をほどいて背中のドアをドンッと目の前に置いた。



「チャッチャラチャチャ♪チャ―ン♪チャチャ―ン♪

　『どこにでも行けるドア』！！！」



　するとドザえもんは、ここをくぐれと言わんばかりに開けた扉ドアを指し示す。

　俺とオリビアが、訳も分からずにそのドアをくぐり抜けたのを確認すると、今度はそのドアを抱きかかえてジャーマンスープレックスを仕掛けた。

　バキリと音を立てて二つに割れた木製のドア。

　それを噴水の中に投げ入れて、手のほこりをはたくようにパンパンと音を立てる。



「邪魔者は消した。

　さあ、いざ行かん。映画のぶ太のゴブリン退治！！！」



　俺は、叫んだ。



「何がどうなっているのか、誰か説明してくれ――――！！！！」





※注意

　ここまで、訳が分からない状況になってしまったのは、また作者が深夜に悪ノリした為です。

　謹んで謝罪いたします。

　申し訳ございません。（by作者）