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まずは偵察に行こうよ!2
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ドザエもんの奇行のあと、偵察の為にイチロウとも合流してゴブリン巣窟までやって来た俺たち。
近くの草むらに隠れて巣穴を観察する。
そこは崖のふもとの洞窟を利用して造られていて、穴の大きさは人ひとりが通れば一杯一杯の小規模なもの。オリビアの予想した通りだった。
洞窟の前には一匹のゴブリンが見張りの為に入り口で鎮座しているのが見える。
「どうだ、オリビア。全部で何体くらい居そうか分かるか?」
「そうだな。洞窟の入口があれだけ小さいとはいえ奥がどのくらい続いているかによるが、まあ5~10匹くらいじゃないかな。
どうしてもはっきりさせたいなら、入り口で大声でも出して呼び出せば全員出て来ると思うぞ」
「馬鹿を言うなよ。今日は絶対に依頼を成功させる為の偵察なんだ。
何があっても戦うつもりはないからな!」
俺は、そう宣言してまた、ゴブリンの巣窟に目を向けた。
すると視界の外から何かが見張りのゴブリンに近づいて行くのに気付く。
そいつは何を考えているのか、友達のようにフランクな感じでゴブリンに話し掛けた。
いきなり話し掛けられたゴブリンは、驚いた様子でそいつの方を見ると威嚇するようにギャーギャーと鳴き声をあげる。
しかしそんなものにはひるまずに握手をしようとさらに近づくそいつ。
とその時、ゴブリンが巣穴に向かって大声を出した。
それから数秒もかからず5匹のゴブリンが巣穴からぞろぞろと出て来て、話し掛けたそいつを囲むと棍棒でボコボコにして、縄で羽交い締めにしてから巣穴の中に引きずり込んだ。
「なあ、おい。ドザエもんがボコボコにされて巣穴に拉致されちゃったんだけど……」
俺は今、見たままの事実を二人に告げた。
すると、オリビアが答えた。
「うん、ゴブリンは全部で6匹だな!」
近くの草むらに隠れて巣穴を観察する。
そこは崖のふもとの洞窟を利用して造られていて、穴の大きさは人ひとりが通れば一杯一杯の小規模なもの。オリビアの予想した通りだった。
洞窟の前には一匹のゴブリンが見張りの為に入り口で鎮座しているのが見える。
「どうだ、オリビア。全部で何体くらい居そうか分かるか?」
「そうだな。洞窟の入口があれだけ小さいとはいえ奥がどのくらい続いているかによるが、まあ5~10匹くらいじゃないかな。
どうしてもはっきりさせたいなら、入り口で大声でも出して呼び出せば全員出て来ると思うぞ」
「馬鹿を言うなよ。今日は絶対に依頼を成功させる為の偵察なんだ。
何があっても戦うつもりはないからな!」
俺は、そう宣言してまた、ゴブリンの巣窟に目を向けた。
すると視界の外から何かが見張りのゴブリンに近づいて行くのに気付く。
そいつは何を考えているのか、友達のようにフランクな感じでゴブリンに話し掛けた。
いきなり話し掛けられたゴブリンは、驚いた様子でそいつの方を見ると威嚇するようにギャーギャーと鳴き声をあげる。
しかしそんなものにはひるまずに握手をしようとさらに近づくそいつ。
とその時、ゴブリンが巣穴に向かって大声を出した。
それから数秒もかからず5匹のゴブリンが巣穴からぞろぞろと出て来て、話し掛けたそいつを囲むと棍棒でボコボコにして、縄で羽交い締めにしてから巣穴の中に引きずり込んだ。
「なあ、おい。ドザエもんがボコボコにされて巣穴に拉致されちゃったんだけど……」
俺は今、見たままの事実を二人に告げた。
すると、オリビアが答えた。
「うん、ゴブリンは全部で6匹だな!」
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