24 / 51
第三章 蔑むべきもの
大巫女の来訪
しおりを挟む
放課後、忍に連れられた先は、学園敷地内にある柔剣道場だった。いつもは部活動に励む生徒たちの活気に満ちた場所だが、今日は桃子や忍のほかに、生徒は一人もいない。
奥にはすでに、中条家の大巫女が、介添えの巫女とともに鎮座していた。
「しばらくぶりだの、桃子や」
しわがれた声で老婆が言った。
桃子は彼女の前で膝を折ると、丁寧に礼をした。
「大巫女様、ご無沙汰しております」
この老婆と相対するとき、桃子は決まって緊張した。曲がり切った腰、骨ばったしわしわの細い手……外見はこじんまりとして見えても、内包された鋭い気迫にいつも圧倒された。
ふいに、大巫女が口を開く。
「選定の儀が終わってひと月になるか。どうだ、巫女姫としての暮らしは」
「どう、とおっしゃいますと……」
「辛いか」
桃子は、とっさに返答できなかった。あれこれ話さずとも、おそらくこの老婆はすべてを見抜いている。知った上で、あえて問いかけているのだ。
それは詰問ではなく、どちらかと言えば気遣いであった。
「実のところ、桃子――そなたが巫女姫として選ばれるであろうことは、私の占にはかなり以前から出ておった。公平を期すため一切の他言はしておらなんだが。それに占は絶対ではない。望まぬ結果が出たとき、それを回避し覆すためのものでもある。すべて占のとおりに事が運ぶわけではないのだ」
桃子が大巫女の言葉に少なからず驚いていると、老婆はさらに続けた。
「どこの家でも暗黙の了解で、それぞれが占を行い、選定の儀に備えて予測を立てていたはず。忍、北条家でもそうだな」
ふいに話を振られた忍は、さして驚きもせず淡々と答えた。
「はい。北条独自で行った占の結果は、幼少のころより知り得ておりました」
桃子は、何も知らなかったのは自分だけだったということを、あらためて思い知った。
大巫女が、忍の言葉に大仰に頷く。
「占の結果はともかく、忍。そなたが巫女姫の座を目指して誰より努力していたことは、この私も心得ている。そして、適性や素質も十分。……どうだ、桃子。巫女姫の座を、たとえばこの忍に譲る気はないか」
「え……?」
桃子は思わぬ方向に話が動いたことに、耳を疑った。
四方家の中でも、この大巫女の属する中条家が絶対の権力を有しているのは、他のどの家にも決して肩入れせず、あくまで審神者として公平を期す立場にあるからだった。
その〝中の大巫女〟が、特定の家の娘を巫女姫にと推すようなことなど、あってはならない。
桃子の戸惑いを察し、大巫女は足りなかった言葉を補足した。
「勘違いをするでないよ。私はどの家の肩を持つ気もない。ある者がどれほど努力しようと、また他から見て適性があろうと、巫女姫を選ぶのは神の御意思――つまり神意だ。さだめというものは時として酷なものでな、切望している者のもとにではなく、まったく望まぬ者のところに、突如舞い降りることもある。誰も、人の身でその意図を推し量ることはできぬ。
そなたも知ってのとおり、憑坐はもはや、一人の者が生涯かけて担う役割ではなくなった。これが何を意味するのか。仔細ははっきりせずとも、神意が揺らいでいるということだけは明らかだ。
巫女姫のもっとも重要な役割とは、御神の荒魂を癒し鎮めること。しかし、本当の意味での癒しが得られなければ、その魂は一向に鎮まることはない。御神は癒しを得る術を求めて、憑坐の体をさまよっておるのやもしれぬ。このまま癒しが得られなければ、御神はたちまち荒ぶり、この地に災厄をもたらすだろう。私の占にはそう出ている」
はっきりとそう宣告され、桃子は息を呑んだ。どうすれば……と聞く前に、大巫女はもう口を開いていた。
「まことの癒しが得られぬ原因として、一つ考えられることは、桃子、そなたの中に迷いがあることだな」
予期していたことを、ついに言い当てられてしまった気分だった。
「すみません、私……っ」
「よい、何も責めてはおらぬ。責めたところで、人の心など変わりようもない。本人ですら、ままならないものなのだから。私はな、もしもそなたが巫女姫でい続けることに苦痛を感じているのであれば、他の者にその座を譲ることもやぶさかではない――そう告げにきたのだ。
神とてな、我ら人のように、時には間違うこともある。そなたが選ばれたことが間違いだというのではないよ。たとえさだめられた二人でも、ふと何かが噛み合わなくなることはあり得るのだ。どういうわけか、今かつてないほど神意は揺らぎ、憑坐も巫女姫も、もはや占では何も見えぬ状況にある。しかし、このまま何もせず凶兆を招くことだけは、なんとしても避けなければならない」
大巫女は、桃子と忍を交互に見つめて言った。
「どうだろう。そなたたち二人が、この場で神楽舞の競演を行うというのは。それにより、どちらが巫女姫にふさわしいかを見顕すのだ。他者と競合し研鑽することで、桃子自身が己の迷いを断ち切る足がかりとなるのであればよし、しかし、もしもそれが適わぬのであれば、巫女姫の座は他に譲渡してもらうことになるやもしれぬ。占が役に立たぬ以上、実験的でも不確かな方法にすがるしか、もはや道は残されてはおらなんだ」
「中の御方様の、仰せのままに」
忍は、あらかじめこのことを知っていたかのように、すぐに承諾していた。
桃子は返答を迷っていたが、やがて重い口を開いた。
「大巫女様、おっしゃるとおり、私の中には迷いがあります。初めからそうでした。まさか自分が選ばれるなどとは、露ほども思っておりませんでしたし、それから、その……巫女姫の真の役割というものを、お恥ずかしながら、選定の儀ののちに初めて知りました。それもあり、十分に覚悟ができていなかったということは大きいと思います。
でも、たとえ今お話ししたことを差し引いたとしても、私は自分が巫女姫たる器だとは思えません。もしも他者に譲ることが本当に可能なら――その人が心から巫女姫となることを望み、それが一番皆にとって良い選択となるのでしたら、私はいつでもこの座を降りても構いません。むしろ、それは私にとっても救いとなるでしょう。ですが……」
桃子は言いかけてから、ためらいがちに忍に視線を合わせる。
「あの、忍ちゃん、今さらだけど……。あなたはその……巫女姫としての役割を、本当に承知の上で――」
「愚問だな。知っているに決まってる。巫女姫が荒神を鎮めるということは、憑坐とのあいだに子をもうける、つまり誓約の儀を成立させるということだろう」
「し、知っているのに、それでも巫女姫になりたいって思うの? 忍ちゃんは、本気でそれを望んでいるの。誰かに……たとえばご両親に強制されて、仕方なく志しているということはない? それであなたは耐えられるの」
「では、お前なら耐えられるというのか」
忍に毅然と反論されて、桃子は何も返せなかった。
すると、忍は急に、諭すような優しい口調になった。
「私への気遣いなら無用だ。巫女姫となることは、私自身の悲願でもあった。もうずっと、何年も望み続けてきたことなんだ」
忍の目を見れば、彼女が決して嘘を吐いているわけではないということが、自ずと伝わってきた。しかし、桃子にはなぜかどうしても、忍が憑坐とのあいだに子どもをもうけたがっているとは思えないのだった。
たとえば、今現在憑坐である西宮や、以前の春彦などを、忍が心から愛し、彼らの子を身ごもる様を、どうしても想像できない。どういうわけか、奇妙な違和感が拭えないのだった。
もともと男女問わず、学内でもよくもてていた忍だが、浮いた話は今までに一度も聞いたことがない。
彼女は多くの者から愛されることはあっても、彼女のほうから誰かに愛をそそぐという姿が、桃子には見えてこないのだった。あまり感情を表に出さない彼女ではあるので、もしかしたら、内に秘めた想いがあるのかもしれないが……。
桃子が返答を渋っていると、忍がしびれを切らした。
「このままお前が巫女姫でい続けても、停滞どころか、事態の悪化をも招きかねない。おとなしく私と勝負してその迷いを断ち切るか、でなければ、すぐにでも巫女姫の座を他の誰かに譲れ。私に譲るのが気に食わないなら、この際別の適任者でも構わない。私よりも適任の者がいれば、の話だが。さあ、どうする」
そこまで言うのなら、と桃子は覚悟を決めて顔を上げた。
「わかりました。忍ちゃん、あなたとの勝負を受けることにします。でも……最後にこれだけは確認させて。忍ちゃんは、その悲願が成就すれば嬉しいんだね? 本当に、心から幸せだって思えるんだね?」
桃子の問いに、忍は目を細めて少しのためらいもなく告げた。
「ああ、そうだよ。巫女姫になることができれば、私は心の底から幸福だと思えるだろう」
「――わかった。なら、もう何も言うことはないよ。一緒に舞いましょう」
奥にはすでに、中条家の大巫女が、介添えの巫女とともに鎮座していた。
「しばらくぶりだの、桃子や」
しわがれた声で老婆が言った。
桃子は彼女の前で膝を折ると、丁寧に礼をした。
「大巫女様、ご無沙汰しております」
この老婆と相対するとき、桃子は決まって緊張した。曲がり切った腰、骨ばったしわしわの細い手……外見はこじんまりとして見えても、内包された鋭い気迫にいつも圧倒された。
ふいに、大巫女が口を開く。
「選定の儀が終わってひと月になるか。どうだ、巫女姫としての暮らしは」
「どう、とおっしゃいますと……」
「辛いか」
桃子は、とっさに返答できなかった。あれこれ話さずとも、おそらくこの老婆はすべてを見抜いている。知った上で、あえて問いかけているのだ。
それは詰問ではなく、どちらかと言えば気遣いであった。
「実のところ、桃子――そなたが巫女姫として選ばれるであろうことは、私の占にはかなり以前から出ておった。公平を期すため一切の他言はしておらなんだが。それに占は絶対ではない。望まぬ結果が出たとき、それを回避し覆すためのものでもある。すべて占のとおりに事が運ぶわけではないのだ」
桃子が大巫女の言葉に少なからず驚いていると、老婆はさらに続けた。
「どこの家でも暗黙の了解で、それぞれが占を行い、選定の儀に備えて予測を立てていたはず。忍、北条家でもそうだな」
ふいに話を振られた忍は、さして驚きもせず淡々と答えた。
「はい。北条独自で行った占の結果は、幼少のころより知り得ておりました」
桃子は、何も知らなかったのは自分だけだったということを、あらためて思い知った。
大巫女が、忍の言葉に大仰に頷く。
「占の結果はともかく、忍。そなたが巫女姫の座を目指して誰より努力していたことは、この私も心得ている。そして、適性や素質も十分。……どうだ、桃子。巫女姫の座を、たとえばこの忍に譲る気はないか」
「え……?」
桃子は思わぬ方向に話が動いたことに、耳を疑った。
四方家の中でも、この大巫女の属する中条家が絶対の権力を有しているのは、他のどの家にも決して肩入れせず、あくまで審神者として公平を期す立場にあるからだった。
その〝中の大巫女〟が、特定の家の娘を巫女姫にと推すようなことなど、あってはならない。
桃子の戸惑いを察し、大巫女は足りなかった言葉を補足した。
「勘違いをするでないよ。私はどの家の肩を持つ気もない。ある者がどれほど努力しようと、また他から見て適性があろうと、巫女姫を選ぶのは神の御意思――つまり神意だ。さだめというものは時として酷なものでな、切望している者のもとにではなく、まったく望まぬ者のところに、突如舞い降りることもある。誰も、人の身でその意図を推し量ることはできぬ。
そなたも知ってのとおり、憑坐はもはや、一人の者が生涯かけて担う役割ではなくなった。これが何を意味するのか。仔細ははっきりせずとも、神意が揺らいでいるということだけは明らかだ。
巫女姫のもっとも重要な役割とは、御神の荒魂を癒し鎮めること。しかし、本当の意味での癒しが得られなければ、その魂は一向に鎮まることはない。御神は癒しを得る術を求めて、憑坐の体をさまよっておるのやもしれぬ。このまま癒しが得られなければ、御神はたちまち荒ぶり、この地に災厄をもたらすだろう。私の占にはそう出ている」
はっきりとそう宣告され、桃子は息を呑んだ。どうすれば……と聞く前に、大巫女はもう口を開いていた。
「まことの癒しが得られぬ原因として、一つ考えられることは、桃子、そなたの中に迷いがあることだな」
予期していたことを、ついに言い当てられてしまった気分だった。
「すみません、私……っ」
「よい、何も責めてはおらぬ。責めたところで、人の心など変わりようもない。本人ですら、ままならないものなのだから。私はな、もしもそなたが巫女姫でい続けることに苦痛を感じているのであれば、他の者にその座を譲ることもやぶさかではない――そう告げにきたのだ。
神とてな、我ら人のように、時には間違うこともある。そなたが選ばれたことが間違いだというのではないよ。たとえさだめられた二人でも、ふと何かが噛み合わなくなることはあり得るのだ。どういうわけか、今かつてないほど神意は揺らぎ、憑坐も巫女姫も、もはや占では何も見えぬ状況にある。しかし、このまま何もせず凶兆を招くことだけは、なんとしても避けなければならない」
大巫女は、桃子と忍を交互に見つめて言った。
「どうだろう。そなたたち二人が、この場で神楽舞の競演を行うというのは。それにより、どちらが巫女姫にふさわしいかを見顕すのだ。他者と競合し研鑽することで、桃子自身が己の迷いを断ち切る足がかりとなるのであればよし、しかし、もしもそれが適わぬのであれば、巫女姫の座は他に譲渡してもらうことになるやもしれぬ。占が役に立たぬ以上、実験的でも不確かな方法にすがるしか、もはや道は残されてはおらなんだ」
「中の御方様の、仰せのままに」
忍は、あらかじめこのことを知っていたかのように、すぐに承諾していた。
桃子は返答を迷っていたが、やがて重い口を開いた。
「大巫女様、おっしゃるとおり、私の中には迷いがあります。初めからそうでした。まさか自分が選ばれるなどとは、露ほども思っておりませんでしたし、それから、その……巫女姫の真の役割というものを、お恥ずかしながら、選定の儀ののちに初めて知りました。それもあり、十分に覚悟ができていなかったということは大きいと思います。
でも、たとえ今お話ししたことを差し引いたとしても、私は自分が巫女姫たる器だとは思えません。もしも他者に譲ることが本当に可能なら――その人が心から巫女姫となることを望み、それが一番皆にとって良い選択となるのでしたら、私はいつでもこの座を降りても構いません。むしろ、それは私にとっても救いとなるでしょう。ですが……」
桃子は言いかけてから、ためらいがちに忍に視線を合わせる。
「あの、忍ちゃん、今さらだけど……。あなたはその……巫女姫としての役割を、本当に承知の上で――」
「愚問だな。知っているに決まってる。巫女姫が荒神を鎮めるということは、憑坐とのあいだに子をもうける、つまり誓約の儀を成立させるということだろう」
「し、知っているのに、それでも巫女姫になりたいって思うの? 忍ちゃんは、本気でそれを望んでいるの。誰かに……たとえばご両親に強制されて、仕方なく志しているということはない? それであなたは耐えられるの」
「では、お前なら耐えられるというのか」
忍に毅然と反論されて、桃子は何も返せなかった。
すると、忍は急に、諭すような優しい口調になった。
「私への気遣いなら無用だ。巫女姫となることは、私自身の悲願でもあった。もうずっと、何年も望み続けてきたことなんだ」
忍の目を見れば、彼女が決して嘘を吐いているわけではないということが、自ずと伝わってきた。しかし、桃子にはなぜかどうしても、忍が憑坐とのあいだに子どもをもうけたがっているとは思えないのだった。
たとえば、今現在憑坐である西宮や、以前の春彦などを、忍が心から愛し、彼らの子を身ごもる様を、どうしても想像できない。どういうわけか、奇妙な違和感が拭えないのだった。
もともと男女問わず、学内でもよくもてていた忍だが、浮いた話は今までに一度も聞いたことがない。
彼女は多くの者から愛されることはあっても、彼女のほうから誰かに愛をそそぐという姿が、桃子には見えてこないのだった。あまり感情を表に出さない彼女ではあるので、もしかしたら、内に秘めた想いがあるのかもしれないが……。
桃子が返答を渋っていると、忍がしびれを切らした。
「このままお前が巫女姫でい続けても、停滞どころか、事態の悪化をも招きかねない。おとなしく私と勝負してその迷いを断ち切るか、でなければ、すぐにでも巫女姫の座を他の誰かに譲れ。私に譲るのが気に食わないなら、この際別の適任者でも構わない。私よりも適任の者がいれば、の話だが。さあ、どうする」
そこまで言うのなら、と桃子は覚悟を決めて顔を上げた。
「わかりました。忍ちゃん、あなたとの勝負を受けることにします。でも……最後にこれだけは確認させて。忍ちゃんは、その悲願が成就すれば嬉しいんだね? 本当に、心から幸せだって思えるんだね?」
桃子の問いに、忍は目を細めて少しのためらいもなく告げた。
「ああ、そうだよ。巫女姫になることができれば、私は心の底から幸福だと思えるだろう」
「――わかった。なら、もう何も言うことはないよ。一緒に舞いましょう」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる